受験、受験で、ほんっとに大変だよね。こんなの、将来、社会に出るのに何か関係あるの? なーんて疑問もってる人、いませんか?
幸福の科学の大川隆法先生は、『ミラクル受験への道』(幸福の科学出版刊)で、こう説いておられます。
中学受験、高校受験、模試も含めて、受験は、“十代の戦い”だと思います。つまり、十代の人たちに、ある意味で、勉強の“仕事レベルのやり方”を試しているようなところがあると考えられます。
大人になって仕事をするようになると、“締め切り”が必ずあります。ですから、「締め切りまでに、できるかどうか」という見通しを立てなければいけません。どれだけの材料を調べて、集めて、そして、どれだけのものに作り上げていくか。どのようにして締め切りに間に合わせるかということです。
締め切りに間に合わなければ、今までの努力が全部パーッと水の泡になってしまうというのが大人の社会での仕事です。締め切りに間に合わなければ、契約が成り立たないので、契約破棄になって、努力が無駄になることがあるし、信用をなくして、取り引きしてもらえなくなることもあります。
幸福の科学でも、映画を作っていますが、映画も、締め切りまでにでき上がらなかったら、上映されません。そうなれば、信用丸つぶれで終わりです。「八割はできていたんだけど」などと言っても、上映されなければ、信用を失います。
受験というものは、ある程度、結論があります。英語で「アチーブメント」と言ってもいいのですが、要は、「到達度」のことです。
「この学校を目指すのであれば、あるいは、この学部を目指すなら、ここまでの到達度が要る」「受験本番の一月まで、あるいは二月までに、ここまでの到達度が必要だ」というものが、やはりあるのです。
今までの勉強はどこまでできているのかを見て、受験本番日から逆算して、残り時間のなかで、どうやり繰りして、何をどうしたら、必要な到達度に近づけられるかということを考えなければなりません。
だから、ある意味で、受験は、締め切りのある仕事を詰めていくような勉強の仕方を教えているのだと思います。
子供にはそれができないため、塾の先生や予備校の先生、学校の先生など、いろいろな方が生徒を“鞭打って”頑張らせているというのが今の状況ではないでしょうか。
(18~20ページ)
受験というのは、この学校や学部を目指すなら、受験本番の1月や2月までに、ここまでの到達度が必要だ、というものである。
大人になって仕事をするようになると、“締め切り”が必ずあって、間に合わなければ努力が全て水の泡になってしまう。
つまり受験は、十代の人たちに“仕事レベルのやり方”を試しているようなところがある――。
うーん、なるほど、なるほど、です。
指摘されてみないと、受験の渦中にあるときは、普通はそんなことに考え至らないものだと思います。
でも、受験を通りすぎて、社会人の仕事というものを体験した眼で客観的に見たとき、ここで説かれているのが真理であることは、よく分かる気がします。
つまり、受験というのは、単なる“通過儀礼”だとか“嫌なもの”というのではなく、生徒たちが社会人になるための訓練をしている面がある、と考えることができるのでありましょう。
そんなふうに見切ることができたとき、私たちは「受験」というものをもっともっと前向きに捉えて、真正面からぶつかっていくことができるのではないでしょうか。
とにもかくにも、いま受験生活まっただなかのみなさん、そして、そのご家族のみなさんのご健闘を、心より祈念したいと私は思っているのです。
|
『ミラクル受験への道』
大川隆法著
|
(↓ 更新の励みに、ブログランキングに参加しています。このアイコンを毎日1クリックすることで、応援していただけたらうれしいです!)