今日のひとネタ

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国民的ツレとか国民的アイドルとか

2023年10月19日 | 日記・雑記・ただの戯言

 「大竹まこと ゴールデンラジオ!」で、ヒコロヒーが「国民的地元のツレ」と自己紹介してて笑ってしまいました。これは、清水ミチコの「国民の叔母」、憂歌団の木村充揮の「天使のダミ声」に匹敵する最強のキャッチフレーズでしょう。

 ただ、関西圏の人以外は「ツレ」の意味やニュアンスを正しく理解できないかもしれません。私は進学して京都に行ったときにやたらとこの「ツレ」という言葉を聞いたので、最初は「ん?」と思ってました。同級生が「俺のツレがなぁ」というので、「こいつ結婚しとんの? 連れ合いいるの?」と思ったり。

 関西の人がいうところの「ツレ」は友人という意味だと理解しておりますが、実際は親友とかごく親しい遊び仲間を表すと思ってます。津軽弁でいう「けやぐ」でしょうか。(と、話をややこしくする。)

 そんななので、今では私も「ツレ」という言葉は理解しておりますが、自分で使う事はありません。あれは「なんしか」「いらち」「いちびり」などと並び、関西弁ネイティブの人しか言わない言葉だと思ってます。「いらち」「いちびり」なんていうと、そもそものイントネーションが関西弁でしかありえないので、標準語では発音できませんし。

 それはそうとして、「国民的」という表現はちょくちょく耳にします。国民的人気とかも言いますが、昔は紅白歌合戦が国民的番組とか言われてました。そして「国民的アイドル」というのもよく聞きますが、これは実用日本語表現辞典によると「国民の大部分が好意的な感情を抱いていると考えられるアイドルのこと。」だそうです。

 近年だとAKBとか嵐とかが言われてましたでしょうか。ただ、AKBは中高年女性に人気があると思えず、嵐は男性が興味なさそうなので国民の大部分が好意的な感情を抱いていることはないですね。この定義にはあてはまりません。何より、アイドルなんて人気が出るにつれてアンチも増えるので「大部分が好意的な感情」なんてのは無理です。

 なので「国民的アイドル」というのは、言う方の願望が含まれてるか、宣伝文句として使いたいということでしょうね

 そういえば「一億人の妹」というキャッチフレーズの人もいましたが、現在の日本の人口を考えると一億人なら乳幼児も入れなければならないだろうし現実的な話ではありません。きんさん、ぎんさんが生きてたとしたら「一億人の姉」というのはありでしょうが。

 そんなこんなですが、真剣に考えると「地元のツレ」という言葉自体が関西地方限定の話なので、「国民的」な「地元のツレ」という存在はありえないですね。ま、面白いからいいけど。