今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

そういえばAORがいまだにわからん

2023年02月28日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 世の中は空前のシティ・ポップブームですが、考えてみればAORと呼ばれた音楽もありました。あれがいつ頃の事かはよく記憶しておりませんが、やはり80年代だったと思います。

 Wikipediaで調べたところ、「アルバム・オリエンテッド・ロック、もしくはアダルト・オリエンテッド・ロックの略語」だそうですが、私はアダルト派。アルバムの方は私の周囲では聞いたことありません。

 ただ、私は当時からロックが好きだったので、AORと聞くと「生ぬるい」というイメージしかありませんでした。ただ、その定義は曖昧だし、そもそも歌手本人が「ワシらがAORじゃけん!」と言ってたのも聞いたことありません。

 そのWikipediaによると、日本のAORの主なミュージシャンは

小田和正
角松敏生
ゴダイゴ
サーカス
SING LIKE TALKING
NONA REEVES
山下達郎
オメガトライブ
DEEN

だそうです。ますますわからん。

 なお、「おどれはニューミュージックをアイドル歌謡で煮しめたような脳みそをしておるくせに何がロックじゃ!」と言うような方とはお友達になれません。あしからず。ロケンロール!


指定ポップということでどうでしょう

2023年02月27日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 今朝の「あさイチ」で80年代シティポップの特集をしていました。カープが絶好調の時に、広島の商店街の人が「色が赤いってだけでなんでも売れる」と言ってましたが、まさに「シティポップ」と言えばそれだけで注目される状況ではあります。

 ただ、わざわざ「80年代」と限定するのはいただけません。そもそもシティポップの代表格とされる「真夜中のドア」自体が79年発表の曲ですし。また、「あれはシティポップじゃない」とか「それはロックだ」とか、そういう論争も生産性がなくて好みません。

 見渡してみると、ユーミンは最初からユーミンなわけであの人のデビューは1972年だし、シュガーベイブの「SONGS」は75年、NIAGARA TRIANGLE Vol.1が76年3月です。なので、ここは懐を広くして70年代以降の日本の曲はすべてシティポップであると指定しましょう。これぞ指定ポップです。

 それこそ、フォークもニューミュージックもアイドル歌謡もすべて「シティポップ」ということにすればいいのです。桜たまこの「東京娘」とか小柳ルミ子の「お久しぶりね」とか、Night Tempoさんがテンポを調整してDJやればどうせ海外の人は日本語なんてわかりっこないんだから、普通に盛り上がる事でしょう。もしかしたら、あの人はもうその辺やってるかもしれません。

 ということで、この機会に「シティポップコレクション」と題して、まだCD化されていない邦楽のアルバムをデジタルリマスタリングで発売、あるいはサブスク解禁と行きましょう。石川ひとみさんのオリジナルアルバムなどはほとんどサブスクにも無いし、高見知佳ちゃんとか有吉ジュンさんも全然ありません。そういえば、新田一郎さんのソロもほとんどありませんね。

 レコード会社の人は、こういう時に便乗して商売せねばどうするんですか! シティポップの定義を狭めるといずれ曲探しも行き詰ってしまうでしょうから、ババンとすそ野を広げればシティポップブームは100年続きます。

 ということで、70年代以降の日本の流行歌はすべてシティポップと指定してえという江戸っ子チックな話でした。ちなみに、今朝の番組は冒頭の数分しか見てません。さすがに一般男性だし会社員だし月曜だし。


大塩平八郎に負けそうです

2023年02月26日 | ブックレビュー

 

 大塩平八郎と聞いて、一般女性の七割は「抱かれたい」と思い、残りの三割は「しょっぱそう」というイメージを持っているという話はさっき思いつきました。もちろんデタラメです。

 それで、「大塩平八郎の乱」を知っている人は多いでしょうが、実際に彼がいつの時代の人で、そもそもなぜ乱を起こしたのかというのを正しく理解している人はどれくらいいるでしょう。

 私はというと幕末オタクを自称しておりますが、この人の事は詳しくありません。その「大塩平八郎の乱」は1837年なので、幕末というよりは江戸時代後期の事件ですが、どのような背景で起こったのか、これが実際に幕府瓦解の一因ともなったのか、などは大人として知っておかねばならんと思った次第。そんな時に本屋さんで目に付いたのがこの本。

 書店では結構目立つ場所に置いてあったので、もしかしたら世間は既に大塩ブームなのかもしれません。うちの妻なども大塩に抱かれたいと思ってるのかも。(まだ言うか) なんにしても、そこは乗り遅れてはならんと思い早速買ってきたのでした。

 がっ、大塩平八郎というと役人だったので家柄はちゃんとしてるし、仕事についての記録や本人が書いた手紙などもかなり残ってる様子。この本はそのあたりを詳細に検証し、なおかつ過去に大塩について書かれた本、文献などとも照らし合わせながらその人物像に迫っているもので、私としては「細かすぎてじれったい」という世界。

 乱当日のドタバタやその鎮圧劇、そしてそこに至る本人の心の内をドラマ仕立てで綴るものかと期待した私が浅はかでした。一応三分の二ほどは読みましたが、何しろ1ページ読むごとに意識がフッと遠のく感じの学術的なものなので、いまだ乱当日には辿り着きません。このまま負けてしまうかも…。

 しかし、逆に考えれば乱当日の大坂の様子をドキュメンタリータッチで描き、そこから大塩の人物像に迫って、最後は包囲網の中で本懐を遂げようとする大塩親子の潜伏劇を「仁義なき戦い 広島死闘編」のように仕上げればヒットするのではないでしょうか。大河ドラマの原作にもなるかも。タイトルは、「Oh塩! キャッホ乱乱!」でどうでしょう。ま、私は買いませんが。

 それはそうと、この本はちゃんとしてるといえばそうなので、世の大塩ファンの方は是非お読みいただいて、どの辺がどう面白いか私におせーて下さい。


これは凄く面白い>「最後の角川春樹」伊藤彰彦

2023年02月25日 | ブックレビュー

 

 図書館で借りてきたのですが、凄く面白かったです。出版社による情報では「『人間の証明』、『セーラー服と機関銃』…活字と映像を交錯させて、表現の力で社会を揺り動かした戦後最大の出版人、その魂の軌跡。」というもの。

 内容はというと、全編著者の伊藤彰彦さんによるインタビューです。その目次は以下の通り。

序章 敗れざる者
第1章 少年時代(~二十二歳)
第2章 編集者時代(二十二~三十三歳)
第3章 映画プロデューサー時代(三十四歳~)
第4章 俳人と映画監督の間(四十歳~)
第5章 収監そして復帰へ(五十一~六十二歳)
第6章 最後の監督作品
終章 それでも敗れざる者


 私の年代だと角川春樹の名前を知らない人はいないと思いますが、なんか知らんけど逮捕されたとか会社追い出されたとか、そういうヤバイ人という認識だけで、実際どうだったの? 今はどうしてるの?というのはちゃんと知られてないと思います。

 この本はとにかく伊藤彰彦さんが事前に収集した情報が凄くて、それについて角川氏が答えるという流れなのですが、お互い本当に深いところまで話し合ってるので、色々スッキリしました。

 私としては、やはり映画と文庫の話に興味があるのですが、なぜあの人を選んだのか、あの宣伝コピーはどういう経緯で作られたか、映画に関して訴えたり訴えられたりはどうしてだったのか?など、全然知らなかった話や、ぼんやりと聞いたような話をすべて当事者の言葉で理解しました。

 とにかく、この人は編集者としての力量が圧倒的で物凄い量の本を読んでは、これぞと思った本はすぐ作者に会いに行って、過去の作品を文庫に入れさせて欲しいとか、どういう本を書いて欲しいとか、行動力の一言では言い切れないものが溢れてます。

 あとは若い頃の企画力、発想力で詩集を出したり、それに女優のナレーションをつけたり、その辺の話も凄く面白かったです。

 実際借りてきて読んだのですが、これは手元に置いておきたいと思いましたので買う事にします。角川氏ももちろんすごいのですが、とにかく著者の伊藤さんにアッパレです。角川映画に興味のある人は一度読んでみることをお勧めします。


「象の記憶」 日本のポップ音楽で世界に衝撃を与えたプロデューサー/川添象郎

2023年02月24日 | ブックレビュー

 

 こちらは川添象郎さんの自叙伝です。なんとなく名前は知っている人ではあったのですが、実際は物凄くいろんなことをやってます。

 この人の両親の川添夫妻は、あのイタリアンレストラン「キャンティ」を作った人でそれぞれ有名人ですが、知らない人はWikipediaででも調べていただければわかります。私は、ザ・タイガースの本とか安井かずみさんの本などで、やたらとこの店の事を目にしてました。それで、「ああ、あの店の夫婦の息子さんか。」と。

 著者は、自分自身もフラメンコのギタリストであったのですが、アメリカで演劇とかミュージカルに関わったりして、帰国後はまたさまざまなお店のショーをプロデュースしたり、店の立ち上げに関わったり、音楽プロデューサーとして活動したり、YMOの海外公演を仕掛けたり、「え? あれも、それも?」と、とにかく驚きっぱなしでした。

 私生活では結構困った人でもあるのでしょうが、物凄く才能とひらめきに溢れた人なのだろうと思います。安井かずみさんの本を読んでた時も思ったのですが、一般男性である私とはまったく別世界の話なので「ほぉ~」と思って読むしかないです。

 そういうことで大変面白かったのですが、さすがにこれだけ色々やってた人なのでちょっと言ってることの時系列がおかしかったり、疑問な部分もあります。特にハイファイセットのデビュー曲は、「フィーリング」じゃないよなあとか。

 細かいことは抜きにして、とにかく面白いのは確かなのでこの本はお勧めです。


文春新書「グループサウンズ」/近田春夫

2023年02月23日 | ブックレビュー

 

 近田先生がGSについて書いた本なら面白くないはずはないと思ったら、実際面白かったです。内容としては、大まかな歴史と代表的なグループの紹介、そしてザ・タイガースのピーこと瞳みのるさんとゴールデン・カップスのエディ潘さんとの鼎談、GS期の代表的な作曲家である鈴木邦彦さんとの対談など。

 近田先生というとGSのスターたちとはほぼ同年代で、GSが誕生した頃からそのシーンを見ていたという人。おまけにGS末期には実際にいくつかのグループのサポートでキーボードも演奏していたという事ですから、大御所による上からの目線も、後追いファンの過大なトンチンカン評価もなく、純粋に彼らに憧れ、その時代を楽しみ、そしてガッカリもしたというのがすごく具体的に伝わってきて面白いです。どのグループを、いつどこそこのジャズ喫茶で見たという記憶が凄いです。

 書かれているように、スパイダースやタイガースのような初期のGSはストーンズなどの洋楽ロックに憧れてバンドを始めたのが、後期のグループは最初からGSになるために結成されデビューしていたので、そもそもの立ち位置が違うというのはもっともだと思いました。

 その辺の見解が非常に面白いのですが、何しろ新書なのであっという間に読めてしまいます。先週末は都内まで電車で行ったのですが、往復の車内でほぼ読めてしまったくらい。近田先生の話はもっと読みたいので、もっと深掘りした第二弾も期待したいところ。

 ただ、私は1963年生まれで、かろうじてタイガースもスパイダースも間に合ったというか見た記憶があるという程度なので、この本で語られている曲も知らないのが多いです。その辺聞いてみてから、また読み直すと面白そう。少しでも関心のある人にはお勧めです。


これだ!というコーヒーを発見しました

2023年02月22日 | 日記・雑記・ただの戯言

 

 仕事がリモート中心になった3年前から、結構ドリップバッグのコーヒーに凝ってます。実際調べてみると色んなのがあって、コーヒー豆の品種も様々試せます。粉を挽いてあるのを500gくらい買ってしまうと、あまり好みで無かった場合に困ってしまうのですが、ドリップバッグの10袋入りくらいのを買えばあれこれ試せて、好みのを探せます。

 それで、最近見つけて「これだ!」と思ったのがこちら。マグドリップと書いてある通り、マグカップで飲むのにピッタリというもの。通常のドリップバッグは1杯分が10gくらいのが多くて、中にはちょっと高級な品種だと8gというのもあります。

 それが、これは12gということで量だけでも2割増し。しかも、深煎りのローストなのでそもそもが濃いめの作りになってます。

 通常のドリップバッグで作る時、普通のコーヒーカップに8分目くらいのお湯を入れるとどうしても薄くなってしまい、本来の味が楽しめないことがあるのですが、これはマグカップにドカンとお湯を入れてもしっかりとした味になります。ま、欲張りな人向けですね。眠気覚ましにガブガブ飲みたい場合にもピッタリ。

 ということで、私はちょっとだけ飲みたいときや時間が無いときには通常のを、食後の休憩時にはマグドリップをと使い分けてます。まあ、探せばもっとストロングなのがあるかもしれませんけど。


あらためてBSで何を見るか考える

2023年02月21日 | TV番組レビュー

 先週太田裕美さんがゲストで出たBS-TBSの「Sound Inn S」が素晴らしかったので、ああいう番組がもっとあって欲しいと思うものであります。ただ、どうしてもBSデジタル放送というと、通販番組と韓国ドラマと桃太郎侍しかやってないイメージが強いのではないでしょうか。

 実際私がちょくちょく見るのは、その「Sound Inn S」や「昭和歌謡ベストテン DX」で、これはどちらもBS-TBS。ここの局は、町中華もぼっちキャンプも人気あるし、報道1930や関口宏の歴史番組もあって、割と存在意義はありそう。

 BS日テレはというと、「歌謡プレミアム」以外は思い浮かばず。で、「桃太郎侍」と「伝七捕物帳」はこのチャンネルでした。ここは木曜夜の「特選時代劇」というのをやってて、それは結構いい企画です。たまに映画見ます。

 BS朝日は、必殺ばっかりやってるイメージですが、暴れん坊将軍もありました。ただ、時折フォーク&ロックの歌番組をやってるので、実は見る機会はそこそこあります。

 BSフジはたまに歌番組やってます。が、普段もっとも見る機会がないかも。ただ、単発で音楽ライブの番組もやってたような。

 BSテレ東は、太川陽介と蛭子さんのバス旅の再放送があれば必ず見るし、プレイバック日本歌手協会歌謡祭は毎回曲目チェックしてるし(見る機会は少ないですが)、結構昭和アイドル系の歌番組もやってる気がして、実はBSの番組表では真っ先にチェックします。毎週寅さんの映画やってるのもポイント高いし。

 あとは、BS11、BS12もありますが、どっちかで一昨年「ムー一族」の再放送やってたのが記憶に残ってるくらいで、普段は見る番組がありません。どっちかというと、昨年からできたBS松竹東急の方が、必殺もあり大江戸捜査網やってたり(今は右門ですか)、夜は必ず映画やってるということで、チャンネル合わせる機会は多いです。

 以前火野正平さんが自転車に乗る番組で、九州の田舎の方で出会った人が「これってテレビなんですか。見たことないです。この辺、山の中なんでテレビあんまり映んないんですよ。」と言ったら、火野さんは「ウソだよ~。これBSだから全国で見れるんだよ。」と。(ちなみに火野さんの番組はNHKのBSP)

 実際にBSは全国で見られるわけで、たとえばテレ東の番組は地方では見られませんが、BSテレ東の番組は見られますから、そこにBSの意義はありますね。何より、今回のSound Inn Sのような番組の評判が良くて見る人が多ければ同様の番組が増えるだろうし、普段テレビの歌番組に出ないような大物に「出たい」と言わせるような番組作りを、BS局には期待したいものです。全国で見られるので反響はあるはず。


レコードの帯の扱いについて

2023年02月20日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 

 あるレコードマニアの方のツイートで、「昔からLPの帯はすぐ外してしまうので、部屋の棚にある帯付きのレコードは最近中古で入手したものだとすぐわかる」という話がありました。

 あのLPの帯を外すかそのままにするかは意見が分かれるでしょうが、一般にはそのままの方が多いような印象があります。帯は宣伝文句とか曲目とかが書いてありますが、LPジャケットというのは写真にしてもイラストにしても帯なしを前提で作られているものだと思い、私はレコードを買い始めて数年で外す派に転向しました。高校生の頃だったかも。

 きっかけは色々ですが、特にキャンディーズの場合は向かって左側にいる美樹さんが帯で隠れてしまっているLPもあります。あれはいけません。また、ダウンタウンブギウギバンドの「続 脱・どん底」というアルバムは、スモーキンブギや港のヨーコが入っている出世作なのですが、なんと帯で宇崎さんが隠れてしまってます。なので、私は一番正面向いて目立っているドラムの相原さんを、ずっと宇崎さんだと思ってました。よく見りゃ胸に「誠」って書いてあるのでわかりそうなものですが、あれが新撰組的なものかと思ったり(?)。

 ただ、南沙織さんの「シンシアストリート」というLPは、「カリフォルニア・ロスアンジェルスにて録音からカッティングまで」という情報が帯にしか書いてないので、それがないと困るといえば困ります。実家にいた頃は、外した帯だけをまとめて別の袋に入れてたら、それがどこにいったかわからなくなったこともありました。高見知佳ちゃんの1stは、参加ミュージシャンのクレジットが帯だけにあったので、なくなると結構困ります。

 ということで、帯も必要ではあるのでLPと外した帯を一緒に保存しておくのがいいのでしょう。あれの着脱が簡単ならいいのですが、中にはやたらときつく巻いてあって外そうとすると帯が破れたり、ジャケットの端が折れたりするのもありますし。

 なお、本日の画像は昭和のアイドルのアルバムですが、木之内みどり「硝子坂」のみ帯があるのは、これが兄が買ったものであるため。兄は帯アリ派なのでしょう。まあ、このジャケットは隠れる部分が少ないといえばそうですが。

 ところで、十数年前ですがあるアーティストの初期のLPを紙ジャケのCDで再発する企画があり、復刻のために私の手元にあった帯を業者に貸すことになりました。が、返してくれるはずだったその帯は結局戻ってこず、あの時はギョーカイの人はあてにならないなあと思ったのでした。あれはどこの業者だったかなあ、まったく。


旅のラゴス/筒井康隆

2023年02月19日 | ブックレビュー

 たまたま家にあった文庫を読んだのですが、これが大変面白い。筒井先生の本はいくつか読みましたが、もしかしたら一番面白かったかも。

 旅のラゴスというくらいなので、主人公のラゴスが旅をする物語なのですが、そこは筒井先生なので「集団転移」(いわゆるテレポーテーション)とか、本当に壁抜けをする芸人とか、太古にやってきたらしい宇宙船の残骸とか、絶妙にSF的要素を織り交ぜ、ワクワクしたりハラハラしたり。

 調べてみたら、これは最初に出たのが1986年だったそうですが、その後1994年に文庫が出てロングセラーになったそうです。それが2014年頃から増刷10万部を超えるヒットで、それも原因不明の謎のヒットと言われてるとか。

 しかし、私からすればこれはヒットするのが当然で「原因不明」というのは失礼な話と思われ。とはいえ、ずっと売れ続けてたのが映画になったわけでもアニメになったわけでもないのに売り上げが急上昇というのは不思議ですね。

 不思議というと、私がこの本をまったく知らなかったのもまた不思議。1986年というと就職した年なので、それどころではなかったのかもしれませんが、それでもずっと出張生活だったので旅のお供を探しに結構本屋には行ってたはずですが。

 なんにしても、これは読んでよかったです。やはり筒井先生は天才ですね。大人としては、これは読んでおかねばという感じでした。