今日のひとネタ

日常ふと浮かんだことを思いのままに。更新は基本的に毎日。笑っていただければ幸いです。

すると、お嬢さま

2007年12月31日 | 日記・雑記・ただの戯言
「すると、お嬢さま」小雪は震え声で、囁く様に「私見ましたの。アレを…」
「金色の…」
姫はゾッとして思わず立ち上がった。
「黄金仮面…」



 今年はとにかく読書量が増えた年でした。最後に読了したのは「ヒートアイランド」(垣根涼介)で81冊目。で、次に読んでるのが冒頭の記載でお馴染みの「黄金仮面」。これを見ただけで何の小説かわかった人は上級者です。…って普通わかりますな。今回のは光文社文庫「江戸川乱歩全集 第7巻」ですが、何しろ665ページありますので手ごわいです。

 乱歩先生のを読むのは久しぶりですが何しろ時代が違いますので文章の一つ一つが味があって、結構時間がかかります。「へぇ~こういう風に書くんだ」というのがあったり。それにしてもこの作品が発表されたのは昭和5年。うちの両親もまだ生まれてない時代なのですが、そんなに大昔って感じじゃないですね。時代が生き生きとして見えます。

 さて今日は大掃除の第三弾で家中の窓を両面拭いて終わり。その後昼から買い物に行って正月用の食材を調達しました。今夜はお刺し身で明日はすき焼きというゴールデンパターン。

 テレビでの大晦日の注目は紅白歌合戦ですが、21時55分現在で結構良かったのは絢香と寺尾聡かな。寺尾聡は民放の歌番組出るときも毎回生バンドの生演奏ですが紅白でもそうでした。ああいうのを見ると結構エキサイトします。ただしご本人のボーカルは…。

 写真は年末最後の買い物DELLのinspiron530。メーカーサイトでは「二台目に最適」ということですが、無事に我が家のメインマシンの座に着きました。音も静かだしサクサク動くし大満足。メモリ1GBですが「めもりーくりーなー」で見ると、ブラウザとエクセルとワードとエディタを同時に起動してもせいぜい500MB程度しか使ってません。快適です。これまでのメインマシンはまだ一応動いてますので別室に移動しスタンドアロンでDVD再生専用機になったとさ。

 さて「黄金仮面」は足掛け2年読み続けることになりますが(?)、今日のタイトルを見てその手のサイトだと思って立ち寄ったエッチなおぢさんはすんません。それよりなにより今年もこのブログをご覧いただいたり、コメントを寄せて下さった方々にはお礼を申し上げます。ここで見た話題を酒場でのネタにしていただくのが至上の喜びですので、来年もこのような芸風でいきます。では、皆様良いお年をお迎え下さい。

「八甲田山」見ました

2007年12月30日 | 映画

 夕べはCSの日本映画専門チャンネルで映画「八甲田山」を見ました。テレビで見るのは3回目くらいかと思います。何回見ても面白いのですが、どうにもならないのがこの男祭り状態。本当に男優ばかりです。

 

 出演者を見て女優というと、栗原小巻、加賀まりこ、秋吉久美子、菅井きんなど。この映画を見た事がない人でも、菅井きんが四番目に出てくるということで大体の察しはつくでしょう。

 

 さらに雪中行軍の場面では各自の名前じゃなくて、「大尉」「少佐」「中隊長」などと呼び合う上に、各自顔が雪焼けしてて白い雪とのコントラストの関係で真っ黒に見えて誰が誰だかわからなくて困ります。

 

 シルベスタ・スタローンは「クリフハンガー」という映画の完成時に「パート2の予定は?」と聞かれ「南の島でならやってもいい」と答えてましたが、八甲田山の場合はそんな冗談を笑えないくらいの状況。どう見てもまったく足跡のついていない雪原を歩いていくのですから、無茶苦茶過酷なロケだったようで。

 

 なお八甲田山とは青森市の南側にそびえる火山群の総称であって、一つの山の名前ではありません。念のため。映画公開時には、看板を反対から読んで「山田甲八」という人名だと思ったという話もありますが多分それは創作でしょう。

 

 最初にこの話を聞いた時は戦時中の作戦失敗による事故かと思ってたのですが、考えてみれば本土決戦がないのにそんな事が起こるわけはなく、結局日露戦争を想定しての演習のための悲惨な事故だったと知りました。以前雪中行軍資料館を見学したこともありますが、生存者の写真などを見ると凍傷で手足を失った人たちがゾロゾロいて言葉を失った記憶があります。ただ、資料を見ると旧資料館は老朽化が進んで新しくなったようです。

 

 映画では、二つの部隊の競争意識の中で編成などが後手に回った青森側が無理をしたことが原因の一つとされたようです。まぁたしかにそう考えると理解しやすい話ではあります。

 

 原作は新田次郎作の「八甲田山死の彷徨」ですが、まだ読んだ事はありません。ちなみに「六甲山死の彷徨」というパロディを考えたのは筒井康隆氏でした。私の場合は新田次郎氏より新田一郎さんの方が好きなのですが今の若い人は知りはれへんやろなぁ。

 

 なお、青森朝日放送のライブカメラにより現在の八甲田方面の様子が見られるようになってますが、さすがに夜中だと真っ暗でした。昼間だと雲谷のスキー場がよく見えます。ああ、懐かしい。


永久に不滅です

2007年12月29日 | 日記・雑記・ただの戯言
 今日は朝から大掃除。先週の日曜もやったので今日は第二弾ということでリビング横の和室を中心に。で、出てきたのがこのタオル。「読売ジャイアンツご声援ありがとうございました」というもので、どうやら読売新聞がくれたらしいです。

 私は筋金入りのアンチ巨人ですので声援した記憶はないのですがありがたくもらっておきましょう。巨人といえばミスター長嶋の「巨人軍は永久に不滅です」でお馴染みですが、「永久に不滅」というと「誰も人の住んでいない無人島」とか「底なし沼に底はない」という感じの言葉ですが、誰も突っ込みを入れられなかったのが長嶋さんの長嶋さんたる所以でしょう。

 私とて子どもの頃は巨人ファンだったので、長嶋さんとか王さんとかは憧れの人です。あの人たちが引退してから「どんな手段を使っても勝ちます」とでも言っておけばよかったものを、それでも「栄光の巨人軍」「伝統の巨人軍」「巨人軍は紳士たれ」なんて言うもんだから、トマソンとかリンドとかクルーガーとかにはどうも違和感があって。

 その挙句に栄光の巨人軍のタオルが中国製ですから。せめて台湾製かベトナム製がよかったのですが、「ワタシ、中国は広島生まれ」というのはゼンジー北京のネタでしたか。

 ところで今日はNHK-BSで夕方から「思い出の紅白歌合戦」というのをやってまして、ほとんど見てしまいました。結構面白かったです。五月みどりが「一週間に十日こい」を歌ってましたが若いですね。昭和38年ですって。なんかビートルズにもそんな曲があったような気がします。(違う?)

 で、それが終わってからはTBSチャンネルで1984年のレコード大賞をやってました。それを一時間だけ見て10時からは日本映画専門チャンネルで「八甲田山」を見てます。完全に頭の中がタイムトリップしてますが健さんかっこいいです。最後まで見るのは辛いですけど。

東京大仏とか

2007年12月27日 | 日記・雑記・ただの戯言
 当方初詣の行き先を思案中。駅で東武東上線沿線の初詣スポットのポスターを見かけたのですが、東京大仏というのがありました。

 昨年、今年と2年続けて川越の喜多院に行ったのですが、なんと子供達のおみくじが見事に凶だったので今年は場所を変えたいと。

 なので東京大仏と聞いてちょっと魅力に思い調べてみたら、下赤塚駅から徒歩18分ですって。ということは往復36分ですか。暖かければいいのですが寒かったり天気が悪かったりするときついかも。

 ということで東上線沿線の初詣スポットを探しておりますが、多少の乗り継ぎもありで東京都内も視野にいれておりますが、明治神宮とかはどう考えても人手が凄そうなので悩むところです。皆様からの情報をお待ちしております。特に宝くじに有効なところがいいなぁ。

ビリーやります!

2007年12月26日 | こんなの考えました
 今年の忘年会の出し物で「じゃぁビリーやりま~す」と言ってギター持って

「キミは覚えて~いる~かしら~ あの~白い~ブランコ~」

と歌った人は多いのではないでしょうか?(いないって)

 これの欠点はというと、若者はビリーバンバンを知らず年配の人はビリーズブートキャンプを知らないのでどっちにも受けないという事でしょう。ビリーバンバンの所属事務所の忘年会でなら受けるかもしれませんが。なんにしても来年の今ごろは既に通用しないという事もあります。

 急にビリーバンバンを思い出したのは、今日ラジオにゲスト出演していたため。一旦解散したと記憶してますが今もやってるんですね。「実の兄弟なのに解散?」と思う向きも多いでしょうが、狩人が解散したのは記憶に新しいし、ぴんから兄弟だって解散してます。平成モンド兄弟も最近見かけないし。(これは兄弟じゃない?)

 違うネタにしたくて「ビリーといえばジョエル!」という人はストレンジャーを歌うのがいいかも。ただし間違って「日曜日はストレンジャー」を歌うのはペケです。(そんな奴いないって)

 そういえば30年ほど前の話ですが、私の叔母が「ビリーバンバンにサイン貰った」と言ってたのですが、色紙には「ばんばひろふみ」と書いてあったような…。

カキ鍋のために

2007年12月25日 | 日記・雑記・ただの戯言
 先月新しい電気鍋を買ったので毎週1回は鍋物をやってます。ホームセンターで買った格安品なのですが、これがなんと鍋だけ外して直火にかけられるという優れもの。ガスでグツグツ煮立ててからテーブルに持ってきてじっくり食べられるので便利と。

 それで毎週味を変えて、すき焼き→常夜鍋→しょうゆ味→塩ちゃんこ、と来てついにカキ鍋にチャレンジすることに。ただし当方見事に当たったことがあるので、カキ料理には極めて慎重。が、やっぱり食べたいということで、生食用のものをしっかり煮込みました。

 食べるに当たっては日程まで調整して、妻曰く「次の日が休日だと病院も休みなので、やるなら連休の最後の日にしよう」という事で結局昨日決行。

 いやまぁ普通においしかったですよ。いまだに生牡蠣は絶対食べませんけど。やっぱり好きなのはカキフライだなぁ。作るの面倒だから自分ではやらないけど。

今年の読書記録

2007年12月24日 | ブックレビュー

 今年の元旦に立てた目標の一つが「読書50冊」でした。現在どうなっているかというとめでたく80冊に達しましたので、それを祝してここで公開しましょう。ただし、読んだ本を公開するというのは脳みその中身をさらしてるようなもので結構恥ずかしいです。なので批判は一切受け付けません。(もちろん賞賛は受け付けますが)

 なお、厚い本も薄い本も1冊とカウントしてます。また文庫本で上、中、下と全3巻のものは3冊とカウントしております。この80冊というのが一般のサラリーマンのレベルからすると多いのかどうかはわかりませんが、まぁ少なくはないでしょう。では、下記がその一覧とレビューです。


◇「『砂の器』と『日本沈没』70年代日本の超大作映画」樋口尚文 
 図書館で借りた。作者がどういう人かはわからないのですが映画の解説が充実してて面白かったです。「砂の器」も「日本沈没」も見ましたし。

◇「ララピポ」奥田英朗 
 知り合いから借りた。これにより奥田英朗にはまりました。最初に読んだ感想は「よくこんなもの考えるよな」というもの。短編集のように思えて全部の話が繋がってるのがすごいと。カバーを見るとすごくエッチな印象ですがちゃんとした本です。

◇「エミリーローズ」ポール・ハリス
 知り合いから借りた。面白いといえば面白いですが、所詮仏教ベースの日本人には理解しがたい話かと。映画の写真はインパクトありますけどね。

◇「人間のいとなみ」青野聡
 図書館で借りた。不思議な話ですが他人に薦めようとは思わない本でした。ただ、こういう設定で本を1冊書こうとした発想は見事です。

◇「ホームアウェイ」森村誠一 
 知り合いから借りた。森村誠一ってどういう作家なのかがよくわからないと思った1冊でした。作者を隠して読まされたら全然わからないですものね。

◇「町長選挙」奥田英朗 
 知り合いから借りた。伊良部シリーズでは第三弾ですがこれが一番つまんなかったです。

◇「自暴自伝」村上ポンタ秀一 
 文庫・新品で購入。知っているミュージシャンの話がいろいろ出てきたので面白くてバンドの練習の道中で何回も読みました。アマチュアミュージシャンとしては耳が痛いことも多かったですけど。

◇「インザプール」奥田英朗 
 中古で購入。伊良部シリーズでは表題作が一番面白いですね。この本については全然知らなかったのですが、ブックオフで100円だったということはヒット作なんですね。

◇「最悪」奥田英朗
 図書館で借りた。まぁ面白いといえば面白いかな。

◇「哀愁的東京」重松清 
 知り合いから借りた。これはいい話でした。最初ただの短編集かと思ったのがいわゆる連作という形でしたが、そういう意味では重松清の独壇場ということでしょう。

◇「なれずもの」中島らも 
 図書館で借りた。まぁそれなりです。

◇「ドミノ」恩田陸 
 文庫・新品で購入。仕事の合間にちょっとずつ読んだので、登場人物が多すぎ最後まで没頭できず。読みようによっては生き生きとした世界なのかもしれませんが。

◇「偽装国家」勝谷誠彦 
 新書・新品で購入。いつもの勝谷氏の主張がわかりやすくまとめてあります。好評によりパート2も出版されたようです。

◇「東京物語」奥田英朗 
 文庫・新品で購入。これは面白かったです。もしや自伝的小説なのでしょうか。これも奥田あれも奥田。年代が飛んでるのがまた気になるところ。

◇「マドンナ」奥田英朗 
 文庫・新品で購入。これは案外つまんなかったと。言われなければ奥田英朗作とはわからないような。

◇「フェイク」楡修平 
 知り合いから借りた。ちょっとだけ面白かった。内容は完全に忘れました。


◇「二つの祖国」(上・中・下)山崎豊子 
 図書館で借りた。面白いといえば面白いのですがさすがに長くて手ごわかったです。大河ドラマにもなったんですよね。見てないけど。

◇「僕はこんなことを考えている」大槻ケンヂ 
 図書館で借りた。彼のエッセイはどの本を読んでも同じような話が出てくる気がします。まぁ面白いからいいけど。

◇「ワイルドソウル」(上・下)垣根涼介 
 文庫・新品で購入。これはすごく面白かったです。ワクワクしながら読みました。復讐を目的とした行動でありながら陰惨な話になっていないのが素晴らしい。おかげでブラジル移民の話に興味を持ちました。来年はその方面のドキュメントも読みたいと。

◇「裸一貫」チョコボール向井 
 知り合いから借りた。中身はあまり覚えておらず。

◇「わたくしだから(改)」大槻ケンヂ 
 文庫・新品で購入。これも中身は覚えておらず。

◇「太陽の塔」森見 登美彦 
 知り合いから借りた。京都で男子学生がウダウダしている姿が目に浮かびます。妙な話ですが結構気に入りました。「男汁」という言葉は忘れられません。

◇「空中ブランコ」奥田英朗 
 中古で購入。表題作は面白かったのですが伊良部シリーズはまとめて読まなくてもいいです。

◇「凶水系」森村誠一 
 知り合いから借りた。いわゆる普通の推理小説ですか? 私はあまり好きな話ではありません。

◇「赤い人」吉村昭 
 知り合いから借りた。北海道に護送された囚人の話で文体は淡々としてますが結構すごい事が書いてあります。考えてみれば看守というのも大変な仕事ですよね。

◇「さよなら70’S」サえきけんぞう 
 新書・新品で購入。店頭でパラパラっと読んで「面白そう!」と思って買ったのですが…。

◇「彼岸まで」勝谷誠彦 
 ハードカバー・新品で購入。結構ほろっとさせる話もあったりしますが、最後の話の仕掛けが好きだったりします。

◇「赤塚不二夫のことを書いたのだ」武居俊樹 
 文庫・新品で購入。これは面白かったです。当時は天才バカボンを読んでなかったのですが舞台裏を覗けたような気分で。漫画の現場も相当な緊張感で大変ですね。

◇「午前3時のルースター」垣根涼介 
 文庫・新品で購入。「ワイルドソウル」で垣根涼介という人に興味を持ったのですが、こちらはまぁまぁ。(←偉そう)

◇「関東大震災」吉村昭 
 知り合いから借りた。震災被害の生々しい話が多くて結構気分は滅入ります。

◇「カランコロン漂白記」水木しげる 
 図書館で借りた。水木氏の本はいくつか読みましたが、まぁいつもの芸風という内容。

◇「ヘルタースケルター」川村かおり 
 図書館で借りた。面白くないことはないのですがすんなり入っていけないのはなぜかと考えると、恐らくは彼女をロックシンガーとして評価していないからではないかと。その部分が凄ければ生き様にも感銘を受けるのでしょうが。

◇「神様から一言」荻原 浩 
 文庫・新品で購入。裏表紙を読んで面白そうだと思ったのですが。残念。

◇「5分後の世界」村上龍 
 図書館で借りた。何気なく借りてみたのですが結構面白かったです。戦闘シーンのリアルさはさすが。

◇「血と骨」(上・下)梁石日 
 図書館で借りた。映画も見ましたが原作の方が迫力があります。ただし読んだあとは無茶苦茶気分が滅入りますが。

◇「アメリカ人はバカなのか」小林至 
 文庫・新品で購入。以前「僕はアメリカに幻滅した」というタイトルで出てた本の改訂版。マイケルムーアの「シッコ」もありましたしアメリカの実態がいろいろとわかるようになりました。

◇「愛のひだりがわ」筒井康隆 
 文庫・新品で購入。これは面白いです。お盆に実家で読みましたが結局家族4人とも読みました。

◇「族譜の果て」梁石日 
 文庫・新品で購入。「血と骨」でこの作者に興味を持ったので読みました。面白いのですがこの人のはもういいです。

◇「真夜中のマーチ」奥田英朗 
 図書館で借りた。ストーリー自体はたいしたことないように思いますが登場人物のキャラが立ってて面白かったです。犬までキャラがはっきりしてたし。

◇「40回のまばたき」重松清 
 文庫・新品で購入。なんとも不思議な話。どこからこういう発想が出てくるのやら。彼の作品の中では割と古いもののようですが。

◇「君たちに明日はない」垣根涼介 
 図書館で借りた。もっと深刻な話かと思いきや裏をかかれました。そういうのが狙いなのでしょうね。

◇「疾走」(上・下)重松清 
 文庫・古本で購入。面白いのですがこれも気分が滅入ること滅入ること。ほとんど救いのない話という気が。

◇「ワイルドスワン」(上・中・下)ユウ・チャン 
 文庫・古本で購入。世界的な大ベストセラーだったそうですが私は全然知りませんでした。丁度文化大革命の事に興味を持ってたので勉強になりました。中国国内では出版されてないそうなので(当たり前?)、北京オリンピックに行くときに携帯していると逮捕されたりするのでしょうか。もちろん、なかなか手ごわい本です。

◇「らも~中島らもとの35年~」中島美代子 
 ハードカバー・新品で購入。私はらも先生の大ファンなのですがこういう本が出るというのは全然知らず、偶然書店で見かけて即購入。本当に衝撃の書でした。「へぇ~」という部分も「やっぱり」という部分もありましたが、ファンなら読むべし!と言いきる自信はありません。ファンの間での評価はどうなのでしょう。

◇「邪魔」(上・下)奥田英朗 
 知り合いから借りた。これは凄く面白かったです。奥さん頑張ってましたのに苦労続きでかわいそうでしたね。きっちりとした配役でドラマにすれば大ヒットしそうな気もします。刑事役は堤真一と田辺誠一がいいかな。

◇「サウスバウンド」(上・下)奥田英朗 
 文庫・新品で購入。一風変わった設定でグイグイと引き込まれる話。原作が面白かっただけにあの映画の脚本には大ブーイング。トヨエツ頑張ってましたのに。

◇「こどもの一生」中島らも 
 文庫・新品で購入。「らも」を読んで「らも先生の作品で読んでなかったものを集めよう」と思った次第。ですが、これはたいして…。

◇「ワルボロ」ゲッツ板谷 
 文庫・新品で購入。結構なボリュームですが鎌倉までの往復の電車で全部読みました。面白いです。

◇「逃亡くそたわけ」絲山秋子
 文庫・新品で購入。短い話なので都内への往復の電車で全部読みました。微妙なテーマを扱ってる上に、たいして大事件が起きないわりには最後まで飽きずに読ませるのは文章の力でしょうか。面白いです。

◇「LOVE」みうらじゅん 
 文庫・古本で購入。まぁいつもの芸風でした。

◇「野球の国」奥田英朗 
 知り合いから借りた。これは旅エッセイなのでまったく期待せずに読んだのですが凄く面白かったです。奥田英朗というのがどういう人かよくわかりました。こういう一人旅も楽しそう。

◇「ワーキングプア」門倉 貴史
 図書館で借りた。それぞれの事例は面白いものの「なぜ世の中こうなのか?」「この事態を解決するにはどうしたらいいのか?」という掘り下げが足らなくて残念。新書でしたが「この手の本は読みやすいが中身がない」という認識を覆せず。

◇「クロスファイア」(上・下)宮部みゆき 
 文庫・新品で購入。知り合いに薦められたのですがまぁまぁかな。「んなアホな」という場面が多いのですが、そもそもそういう話ですか。

◇「空白の叫び」(上・下)貫井徹郎 
 図書館で借りた。たまたま図書館の話題作コーナーに置いてあったので読みました。面白いといえば面白いですが読後のやりきれなさはどうしようもないと。この人については全然予備知識なかったのですが人気作家なんですね。

◇「翼はいつまでも」川上健一 
 図書館から借りた。あらすじ読んで「面白そう」と思って借りました。読後の爽快感は今年一番。気に入りました。青森の田舎の中学生がビートルズの音楽に触発されて…という話。ただ、後半は十和田湖にへっぺを探しにいくというはんかくさい話です(笑)。

◇「板谷バカ三代」ゲッツ板谷 
 文庫・新品で購入。このブログで「ワルボロ」の話を書いたらコメントで薦められたのがこの本。最初の数ページだけで死にそうなほどヒクヒクと笑ってしまいました。ケンちゃんのキャラが素敵です。この人は小説よりエッセイの方がいいですね。ただし絶対電車の中では読めないですが。

◇「リンダリンダラバーソール」大槻ケンヂ 
 文庫・新品で購入。面白いのですが、私はこの人のやってる音楽自体にはまったく魅力を感じないので、バンドとかライブの話ではあってもまったく別世界の事という感じ。

◇「ガンジス河でバタフライ」たかのてるこ 
 文庫・新品で購入。長澤まさみ主演のドラマで見て気に入ったので買いました。面白かったです。

◇「迷宮遡行」貫井徹郎 
 図書館で借りた。横浜までの往復の電車で読みました。まぁ面白くないことはないですが、この人の小説はほとんど救いがないのがなんとも。

◇「地獄からの生還」梶原一騎 
 図書館で借りた。読むのは二回目。とんでもない人ではありましたが、結構いいこと言ってます。時折辻褄が合わない部分があるような気がしましたが、まぁいいでしょう。(←偉そう)

◇「くちぶえ番長」重松清 
 文庫・新品で購入。買ってから知ったのですが元々は「小学四年生」に連載してた小説だとか。が、不覚にもうるうる来てしまいました。なお、娘1号もこの本持ってました。無駄な買い物しとるなぁ…。

◇「モンキームーンの輝く夜に」たかのてるこ 
 図書館で借りた。途中からドン引きでした。旅エッセイがまじな恋愛話になっちゃって、まぁ。

◇「半島を出よ」(上・下)村上龍 
 上巻は人から貰い、下巻は新品で購入。くれた人は「登場人物が多すぎてわからん」と挫折したのだとか。私はすごく楽しんで読めました。それにしても、こういうのを書けるのは日本で村上龍だけですよね。ただのエッチなおじさんじゃなかったんだと見直しました。

◇「熱球」重松清 
 人から借りた。数ページ読んでから「あ、前に図書館で借りて読んだことある」と気づきました。あらためて読んでみると小学生の娘がかしこ過ぎですね。まぁそれも魅力か。面白いからいいけど。

◇「慟哭」貫井徹郎 
 図書館で借りた。いろんな意味で問題作です。出版当初に既に話題になってたようですが、私はまったく知りませんでした。この人の本は何冊か読みましたが、どれも読後感が重いのでなんとも。


 ということで、読んだのは以上です。「人から借りた」とありますが、貸してくれたのはすべて同じ人。得意先の人ですがほぼ同年代で、約2時間の電車通勤のため本を読む時間が多いのだとか。その人が貸してくれた「ララピポ」からこういう生活が始まったので感謝する事しきりです。もちろん自分が新品で買った本も相当貸しましたので、いわゆる回し読みですね。

 人から借りた本はすばやく読んで返す&感想も話題にしなければ、ということで拍車がかかった部分も大きいです。ただし、借りたはいいけど読みきれなかったというのも1冊ありました。翻訳物の幻想的なものでしたが。

 で、この中で勝手にベスト5を選ぶとすると
・ララピポ
・哀愁的東京
・ワイルドソウル
・翼はいつまでも
・半島を出よ
です。

 また「面白いけど読まなかった方がよかったかも」というベスト3(?)は
・血と骨
・らも~中島らもとの35年~
・空白の叫び
ですね。

 来年も同じくらいのペースでいきたいので目標は80冊としておきますか。今年はサスペンス系が多かったので、今後は「殺人事件がない」「マフィアとかヤクザが出てこない」というのをもっと読みたいと思います。ただし、そういう小説って当たり障りのない話になりがちですから、面白いのを選ぶのも大変かもしれませんけど。

 ということで「これを読むべし!」という本の情報をお待ちしております。ただし上記でわかるとおり新品はほとんど文庫しか買いません。ハードカバーは高くて…。


紅白の曲目をチェック

2007年12月23日 | 洋楽・邦楽やオーディオの話

 紅白歌合戦の曲目が発表されましたのでチェックしてみましょう。一覧はこちらにありますので紅白マニアの人はそちらをどうぞ。ここでは私が「おっ」と思う曲のみ紹介します。(今回は全部敬称略にて)

 

 まず紅組から。石川さゆりは「津軽海峡冬景色」だそうです。変わらぬ芸風というか「何回目?」という気もしますが、季節的にもフィットしますので毎年これでもいいのでは? これは阿久悠作詞ですね。

 

 あみんは昔から好きじゃないので今年も興味なし。どこが好きじゃないかというとルックスの問題で。あとは「待つわ」が流行っていた頃は自分が寮生活ですごく抑圧されてましたから、この曲を聞くと当時を思い出して暗い気分になるという事もあります。お二人には申し訳ありませんが。

 

 アンジェラアキってヒット曲なさそうなのになんで続けて?という気もしますが、どうなんでしょう。いずれにしても興味なし。坂本冬美は「夜桜お七」ですって。ちょっと見たいかも。

 

 ドリカムもちゃんと出るんですね。こちらは注目でしょう。なお、クイズ番組で「プリプリはプリンセスプリンセス。ではドリカムは?」という問題で「ドリンセスカムンセス!」と答えた人がいるという話は創作だと思います。浜崎あゆみのCD持って「ハマの新作買ってきたぞ!」というのは本当っぽいですけど。

 

 平原綾香が「Jupiter」だそうですが本人はこれで幸せなのでしょうか? まぁいいですけど。今年は阿久悠追悼ということで八代亜紀は当然「舟唄」か「雨の慕情」かと思ったら…ハテ? なお「なんやぁ~青江三奈がなんで出んのじゃぁ~」という人はボケ過ぎです。

 

 白組では五木ひろしが「契り」ですって。ご存知映画「大日本帝国」の主題歌でした。あの映画では、あおい輝彦と関根恵子が夫婦役で「お前も脱げ!」というシーンが印象的ですが、今の若い人は知りはれへんやろなぁ…。ちなみにこれも阿久悠作詞でした。

 

 布施明は「君は薔薇より美しい」ですって。丁度私が高校受験の頃に流行ってた曲なのでよく覚えてます。当時の歌番組ではエレキギター弾きながら歌ってたのですが、持ってたのがなんとアレンビック! 「すげー金持ちー」と思ったり。

 

 前川清は「そして、神戸」ですって。ソロでこれを歌うのはありなのかなぁ。まぁいいですけど。森進一は「北の蛍」ですがこれも映画の主題歌でした。学生時代に新聞屋のおっちゃんから無料券貰って見に行ったのがこれでした。が、同時上映が「天国の駅」。その2本続けてみたらゲップも出ませんでした。ロビーに出てため息ばっかりついてたような。映画は楽しいのがいいような気がします。ただで見て文句も言えませんけど。

 

 常連の堀内孝雄は何を歌うかと思ったら…ハテ? また細川たかしも出ないらしいですね。殺伐としたニュースの多い昨今ですので景気づけにパッと「北坂戸」でも聞きたかったのですが。「きたぁ~の~ 坂戸駅には~」って、何が似合うんでしたっけ。(そんな歌か?)

 

 なお本日の画像は初出場のすぎもとまさと氏のファーストアルバム。1975年発売のものですが、当時は「M氏への便り」という曲が結構ヒットしててラジオでよくかかってました。「かもめのジョナサンは もう読んだでしょうね 僕はあと書きを先に読みました 疑うことしか出来なくなっていて…」「東京の水を君に送ります 都会の夢を」というフレーズを覚えている人も多いかも。

 

 あの曲のリズムがいわゆるフィラデルフィアというものなのかな~とか思ったりするのですが、思いっきり違うかもしれません。元々フォークグループで活動してたのがシンガーソングライターとしてソロデビューしてその後作曲家として大成した人ですが、提供曲としては因幡晃「忍冬」、桂銀淑「ベサメムーチョ」、研ナオコ「ふられてやるさ」、小柳ルミ子「お久しぶりね」「今さらジロー」、桜たまこ「東京娘」などが印象的です。

 

 いずれにしても紅白出場で弾みがついてこのレコードにプレミアがつくのが楽しみっと。(つくのか?)


なんかのネタかと思った

2007年12月22日 | 日記・雑記・ただの戯言
 読売の埼玉版に出てたニュース。最初読売のネタかと思ったのですが日刊スポーツやTBSにも出てたので事実のようです。事件は女子トイレで盗撮しようとした男が捕まった話なのですが、あんまりにも間抜けで。

 容疑者は東松山駅の女子トイレ個室に侵入し、隣りの個室に入った女性を携帯カメラで盗撮しようとしたところ気づかれて捕まったそうです。が、その女性が63歳だったのがなんとも。

 おまけにこの男は身長177センチ、体重85キロで、ショートヘアの茶髪のかつらをかぶり、ファンデーションやアイラインで化粧してたとか。「トイレで不審に思われないように女装した」と言ってる割にはウインドブレーカーにズボン姿だったそうで、思いっきり不審だって!

 ということで突っ込みどころ満載の痴漢ですが、娘1号曰く「熟女好きの人だったのでわ?」ですと。ふむ、ナイス突っ込み。