今日のひとネタ

日常ふと思いついたことを書き連ねます。基本的に毎日書いてますが笑ってやってくれれば幸いです。

金で解決ヴァイヤイヤイ

2012年05月04日 23時48分01秒 | ブックレビュー

 「柔道一直線」のドラマは見てたのですが「ニッポンジュードー ヨワーイ!」という外人が誰かはよく覚えてませんでした。今回図書館から「夕焼けTV番長」という本を借りてきたら「柔道一直線」についてのコラムがあったのでようやく全貌が見えてきました。

 これは「世界選抜少年柔道大会」というものg開催され、世界から柔道少年が集まることになったというもの。その中で「ジュードーサタン」なるオランダ選手が覆面で現れ、続いて西ドイツの選手も覆面で現れたとか。オランダ柔道界のルスカ、ヘーシンクの影響がこの辺に出てたのでしょうか?

 この外国人柔道家が主人公一条直也の師匠「車周作」にコーチを頼むというストーリーだったようですが、車が一条に札束を見せて「これには弱いからな」と言うんですって。子供向けに見えてなかなかシビアなストーリーですね。現代だったらほりえもんが車周作役をやりそうなもので、もったいないという他はありません。こうやって一見子供向け風にしながら「実際の社会では金がものをいう」というのを教えようとしたドラマだったのでしょう。子供の頃は柔道のルールもよくわからないまま見てたのですが、スポーツの世界も奥が深いです。この本のおかげでいろいろ考えさせられました。「金で解決」とは言いつつ、図書館で借りてきたので一切金はかかってませんです。すいません。

 ところで車周作の必殺技というと「地獄車」ですが、あれって一旦引き込んで倒れた時点で「一本!」とはならないのでしょうか????

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森林太郎め!

2012年05月01日 23時05分13秒 | ブックレビュー

 吉村昭先生の「白い航跡」(講談社文庫 上・下巻)を読みました。今日はネタバレバリバリですので、これから読もうとしてる人、あるいは途中まで読んだ人はすっ飛ばして下さい。これを読んで興味を持ち読んでみたいという人が出てくれば幸いです。

 舞台は幕末というか維新の時代から。主人公の高木兼寛がどういうことをやった人かを簡単に説明すると
・日本で初めて脚気の予防に成功
・東京慈恵会医科大学を創設
というのが最も大きい功績かと思います。(もちろん他にもいろいろあるのですが)

 元々大工の家に生まれた彼が医者になれたのは当時としては凄いのですが、薩摩藩の軍医として戊辰戦争に従事した際に戦闘で傷ついた兵を手当てする術が自分には何も無いことを痛感し、イギリスの医学を学ぼうとするあたりから始まります。

 のちに海軍に入った彼はその能力を認められイギリスに留学し(なんと!)、そこで猛勉強に励み主席を何度も取るほどの優秀な成績を収め(すごい!)、内科、外科などの当時の一流の技術を身につけます(やったぜ!)。

 やがて帰国した彼は海軍の軍医として活躍し、その技能が認められ海軍軍医総監となります。(よっ、日本一!) ときに軍人の病死原因として最大の問題であったのは「脚気」であり、彼はその治療と予防にも注力します。そしてその原因が軍人の白米至上主義による食生活にあるのではないかという考えにいたり、海軍の食生活改善を提案し脚気を撲滅するに至ります。(やるじゃねぇか)

 しかし当時の日本の軍隊は、海軍=イギリス医学、陸軍=ドイツ医学という流れで医学の分野では対立していました。そんな折、ドイツ留学から帰った若い軍医が「脚気は細菌感染による伝染病だ」という学説を発表し兼寛と対立します。純粋な医学の話だけではなく問題は陸海軍の面子まで絡んだ意地の張り合いに発展するのですが、その若い軍医というのが森鴎外こと森林太郎なんですね。この人はドイツで舞姫とワッチコンワッチコンしてただけかと思ったら、こんなトンデモ学説を唱えてたのでした。私は恥ずかしながらそんなことはちーとも知らなかったです。

 さて、脚気は食生活によるものか細菌感染によるものか、どっちの説が正しかったかのかは今ではみんな知ってると思いますが、もし知らない人がいたら是非この本を読んで下さい。一応結末は書かずにおきましょう。これは吉村昭先生お馴染みの逃避行ものでも漂流ものでも冒険ものでもありませんが、幕末〜維新〜日清戦争〜日露戦争までさらっとおさらいできる上に、いわゆる「歴史ロマン」という分野なのでこれは相当楽しめます。当時の日本で脚気がいかに恐れられていたかというのもわかります。上下巻とも581円(税別) どーですか、お客さん。

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「純平、考え直せ」

2012年04月03日 23時10分31秒 | ブックレビュー

 奥田英朗著 光文社 1400円
 2011年1月25日初版発行


 奥田英朗さんの作品は小説といわずエッセイといわずほとんど全部読んでます。これは1年以上前に出ていたのですがついつい買いそびれて、先に「無理」を読んでたりしてるうちに震災があって小説どころではなくなったということで、先週やっと買いました。まぁ相変わらず幕末オタクまっしぐらなので現代物の小説をあまり読んでなかったということが大きいですが。

 オビの言葉によると「奥田英朗、約一年半ぶりの最新作は、滑稽で哀しい。」「坂本純平、21歳。新宿・歌舞伎町のチンピラにして人気者。心酔する気風のいい兄貴分の命令は何でも聞くし、しゃべり方の真似もする。女は苦手だが、困っている人はほうっておけない。そんな純平が組長から受けた指令、それは鉄砲玉(暗殺)。決行までの三日間、純平は自由時間を与えられ、羽を伸ばし、様々な人びとと出会う。その間、ふらちなことに、ネット掲示板では純平ネタで盛り上がる連中が……。どうする、純平?」というものです。

 要するに「お前の青春、あと三日」という小説なのですが、すごく面白かったです。私自身はこのオビの言葉とか表紙の絵のイメージがあまり好みではなくて、買おうかどうしようか迷ってたのですが、もっと早く読んどけば良かったと。とにかく出てくる人がみんな魅力的なんです。いい人はいい人なりに、最低な奴は最低ななりに魅力的であると。それが残り三日の青春という場面で次々に現れてくるので最後まで一気読みでした。ネット掲示板の様子も「実際にありそう」ということで。

 最近読んだ本の中では一番面白かったです。これはお奨めですね。どーですか、お客さん。

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あんまり面白すぎるので

2012年01月23日 22時51分26秒 | ブックレビュー

 年末に久々に読んだ上田秀人さんの「奥右筆秘帳」シリーズが止まらなくなってしまいました。年末に第三弾を読んだのですが、昨日第七弾「隠密」を読了し今日から第八弾「刃傷」にとりかかります。

 見所は陰謀渦巻く中での柊衛悟の剣の成長ぶりとか御前と絹のワッチコンとかいろいろですが、実は武家社会のしきたりが勉強になったり生活様式が手にとるようにわかる細かな描写にも注目。

 これをドラマ化するのだと立花併右衛門は風間杜夫がいいか中井貴一がいいかと勝手に考えたり。瑞紀は綾瀬はるかがいいかとも思うけど、なんか「仁」の役とイメージ被ってしまうかなぁとか。

 と、そんな余計なことを考えてる暇に続きを読まねば。知らない人は是非1巻から読んでみて下さい。面白いですよ。

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雑誌「前夜 ZEN−YA」創刊号

2012年01月15日 20時29分16秒 | ブックレビュー

 「前夜 ZEN−YA」とはゴーマニズム宣言でお馴染みの小林よしのり氏責任編集による新しい雑誌です。12月に発刊されました。どういう雑誌かというとなかなか説明しづらいのですが、以前あった「わしズム」に雰囲気は近いです。まだ巻頭の「ゴーマニズム宣言外伝 女について」と女性漫画家4人の対談しか読んでないのですが、ここまでだけでも結構面白いです。

 女性漫画家4人というのは倉田真由美、辛酸なめ子、蛇蔵、沖田×華の各氏なのですが、蛇蔵さんと沖田×華さんは全然知りませんでした。この4人で「2011年5大ニュース&12年を占う」という座談会をやってるのですが、とにかく変わった人ばかりなので(失礼…)現場はかなり盛り上がったのではないかと。もちろんまじめな話もありますが、なめ子先生の「縁を切るべき人と、フェイスブックでわざわざつながり直すことはないですよ。」という発言にはうなづいてしまいました。あとは蛇蔵さんがなでしこジャパンへの批判的な意見を知りたいと思って調べていたら「なぜユニフォーム交換をしないんだ」という批判しかなかったという話には笑ってしまいました。

 その他の記事では吉田豪氏とか切通理作氏とか笹幸恵氏とか、わしズムでもお馴染みだった書き手も登場しています。ちなみに表紙の人は満島ひかりさんで、裏表紙の方はドキッする感じだったのでそちらを採用と。まずは興味を持った人はお買い求め下さい。952円と雑誌としては高い方ですが読み応えはあります。

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2011年 今年読んだ本

2011年12月30日 22時25分35秒 | ブックレビュー

 今年は量でいうとがっくり落ちました。もちろん大震災があって、自分は被害がなかったものの落ち着かなくてゆっくり本読んでる状況でなかったということもあります。ま、結局は自分が屁タレなだけなんですけど。

 ということで、読んだ本は以下の通り。

◇竜馬がゆく(八) 司馬遼太郎
◇歳月(上・下) 司馬遼太郎
◇酔って候 司馬遼太郎
◇ジバク 山田宗樹
◇生麦事件(上・下) 吉村昭
◇五郎治殿御始末 浅田次郎
◇牢屋でやせるダイエット 中島らも
◇無理 奥田英朗
◇地下鉄に乗って 浅田次郎
◇夜明けの雷鳴 吉村昭
◇新選組血風録 司馬遼太郎
◇警視庁草紙(上) 山田風太郎
◇西郷隆盛 池波正太郎
◇ウルトラマンになった男 古谷敏
◇桜田門外ノ変(上・下) 吉村昭
◇天狗争乱 吉村昭
◇ロバに耳打ち 中島らも
◇八日目の蝉 角田光代
◇偽善エネルギー 武田邦彦
◇彰義隊 吉村昭
◇長英逃亡(上・下) 吉村昭
◇神の火(上・下) 高村薫
◇幕末 司馬遼太郎
◇幕末動乱の男たち(上・下) 海音寺潮五郎
◇はじめての支那論 小林よしのり・有本香
◇トラブルなう 久田将義
◇江戸開城 海音寺潮五郎
◇島抜け 吉村昭
◇間宮林蔵 吉村昭
◇佐渡流人行 松本清張
◇海の祭礼 吉村昭
◇下町ロケット 池井戸潤
◇アメリカ彦蔵 吉村昭
◇人斬り半次郎・幕末編 池波正太郎
◇人斬り半次郎・賊将編 池波正太郎
◇その日の天使 中島らも
◇漂流 吉村昭
◇逃亡 吉村昭
◇ラッシュライフ 伊坂幸太郎
◇ショーケン 萩原健一
◇大黒屋光太夫(上・下) 吉村昭
◇奥右筆秘帳・侵蝕 上田秀人
◇坂の上の雲(一) 司馬遼太郎


 新年は「竜馬がゆく」で明けましたが、新年早々竜馬暗殺だったのでそれがよくなかったかも。続いて読んだ「歳月」は江藤新平の生涯なので本としては面白いのですが、あの人自体が好きになれず末路も悲惨なので新年にはあんまりふさわしくないと。

 今年一番読んだのは吉村昭先生の作品ですが、逃避行物として「桜田門外ノ変」「彰義隊」「長英逃亡」「島抜け」、漂流物が「漂流」「海の祭礼」「アメリカ彦蔵」「大黒屋光太夫」など。面白いのですが、吉村先生のは描写が細かいので現地の様子が生々しくて結構気分が滅入ります。そんな中「おおっ!」と思ったのが「間宮林蔵」。間宮海峡を発見した人というのが一般の認識でしょうが、当時あの辺に行くのは寒くて命がけですから前半はかなり厳しい探検の話です。一歩間違えれば凍死ですからかなりハラハラします。で、その健脚を買われて人生の後半は幕府の隠密として過ごしたという波乱ぶり。今年読んだ中ではこれがNo.1です。文庫で簡単に入手できますからお奨めです。あとは「大黒屋光太夫」も案外面白かったです。これはドラマにでもしてもらえば結構楽しめるのではないかと思いますが。ロシアの女帝が登場するあたりは絵になりそうだし。

 幕末物では池波正太郎氏の作品をいくつか読んだのですが、結構あっさりしてて読みやすいです。文体も入り込みやすいですし。中村半次郎という人はこれまで好きじゃなかったのですが、この幕末編を読んでちょっと興味が湧きました。司馬先生の「翔ぶが如く」を読む前にこっちを読んでおくとわかりやすいかも。西南戦争についてもこれくらい端折って書いたほうが理解しやすい感じもします。

 あとは久しぶりに読んだ「奥右筆秘帳」がやっぱり面白くて第四弾も買ってきました。が、第五弾までで止まってるんですね。もしや完結した??? 最後は年末ぎりぎりで「坂の上の雲」を開始したので来年はこれで明けることになります。この話は新年にぴったりかも。

 さて来年の目標としては60冊くらいを目指しましょうか。何を読むかというと、司馬先生の幕末ものは「十一番目の志士」「胡蝶の夢」くらいしか残ってなくて、吉村先生のはまだいくつか残ってるので、「坂の上の雲」のあとはそちらに取り掛かりたいと。(「十一番目の志士」はあんまり気が進みませんけど。)

 他には浅田次郎氏の作品が結構気に入ったので来年はちょっと集中してみようかと。あとは松本清張先生も結構時代小説がいいので、そっちも集めたかったり。歴史物ではいい加減幕末〜維新から先へ進まないので、年内には明治〜大正にも進みたいです。その後は昭和〜大東亜戦争に行くと思うので。

 なお、今年の大きな変化としては文庫本を読むときには老眼鏡を携帯せねばやばいケースが多くなったということですね。明るいところなら問題ないのですが、ちょっと暗いと全然見えません。古い文庫を中古で買うと字が小さくて全然ダメだったりもします。

 ということで、さっそく「坂の上の雲」の二巻に取り掛かります。

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名言を拾ってみると

2011年11月25日 22時37分06秒 | ブックレビュー

 リアル蝶々夫人としてすっかりお馴染みの(?)ミヤコ蝶々師匠ですが、「私の履歴書」を読みました。小学校も行かずに芸一筋で生きた人の人生を駆け足で読ませていただいたわけですが、苦労しただけあって素晴らしいことをおっしゃってます。阪神大震災で被災した人へ贈った色紙に書いた言葉は

「どんなに哀しい涙でも、いつかは乾くときがくる」

だったそうです。日頃書いていた言葉だそうですが、この時ほどふさわしいと思ったことはないそうです。今もご存命ならこの言葉でいろんな人を励ましたことでしょう。いやそれにしても、なかなか読み応えありました。関心のある方は是非どうぞ。日経ビジネス人文庫「私の履歴書 女優の運命」にあります。文庫なのに1300円という値段がちょっと残念。

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続けて不調でした

2011年08月01日 23時29分40秒 | ブックレビュー

 偉そうにブックレビューを書いてたのも今は昔。7月に読んだのは司馬遼太郎先生の「幕末」の1冊のみ。6月はどうだったかというと高村薫さんの「神の火」(上・下)のみ。どっちも面白かったのですが読書量としては不調。生活パターンの問題というか電車に乗っての移動が少なかったというか暑くて本を読むような感じじゃなかったというか、まぁいいわけしてるようじゃダメですな。

 なんにしても今月からは海音寺潮五郎先生にチャレンジです。って、また幕末ものですが。

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逃げる人

2011年05月25日 22時42分52秒 | ブックレビュー

 今も絶好調で幕末オタクを継続中ですが最近は吉村昭先生専門。「桜田門外の変」、「天狗争乱」ときて昨日「彰義隊」を読了。「桜田門外の変」なんていうと井伊大老が雪の降る日に桜田門外で暗殺されたということしか知らなかったのですが、そこに至るまでの井伊大老と水戸藩の関係を見てると暗殺の場面なんて本当に手に汗握る感じでした。首級をあげたときなんぞ「やったぜー!」と雄叫びを上げる侍の姿が見えるよう。

 で、知らなかったのは暗殺者達のその後なのですが実行犯は大体自首して出たものの、当日の段取り決めて現場を仕切って暗殺を見届けるための人がいました。その人は直接切り込みには参加しておらず、やり遂げたことを確認してすぐ薩摩藩との連携のために旅立つわけですが肝心の薩摩藩は腰を上げず…ということで、圧巻は後半の逃避行。本当にあちこち場所を変えながら逃げ回ってたのですが、今と違ってすべて徒歩での旅ですからどんな様子だったのかととにかく想像力を働かせるのに大変。しかしその辺に読み応えがあります。

 一方「天狗争乱」も面白かったのですが、こちらは約千人で京の都に上ろうとしたわけで、雪道の強行軍のあたり読み応えはあったものの、単独逃避行の「いつ見つかるか」というハラハラ感には及びません。そして「彰義隊」ですが、これも最高。皇族でありながら戊辰戦争で朝敵となった人物が主役ですが、これも上野寛永寺から逃げ出してからの日々はすさまじいものがあります。歴史の時間ではこういうのはほとんど聞いてないのではなかったかと。(ま、私が授業をちゃんと聞いてなかっただけかもしれませんが)

 そうしているうちに小説は逃避行でなければ満足できない身体になりつつあって、実は現在読んでるのはまたも吉村昭先生の「長英逃亡」。ま、あんまり心臓には良くないんですけどね。

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これを持って書店へ

2011年02月26日 23時06分29秒 | ブックレビュー

 図書館から借りていた「幕末小説なら、これを読め」がいよいよ返却時期となりました。役に立つので一家に一冊と思い買ってもいいのですが、なにしろ1998年の本なのでこの後に出版された本も結構あります。なので、今更買うのもなんだしということで、まずは気になる本だけチェックしました。

 紹介されてる中では既に読んだのも多いのですが、それ以外で気になるのは、

◆西郷隆盛もの
池波正太郎「西郷隆盛」
童門冬二「西郷隆盛−物語と史蹟を訪ねて」
海音寺潮五郎「西郷と大久保」、「史伝 西郷隆盛」、「田原坂」
松本清張「西郷札」

◆新選組もの
池波正太郎「近藤勇白書」「幕末新選組」
童門冬二「新撰組が行く」
子母沢寛「新選組始末記」「新選組遺聞」「新選組物語」

◆勝海舟もの
子母沢寛「勝海舟」「父子鷹」
海音寺潮五郎「江戸開城」

◆天狗党もの
吉村昭「天狗争乱」
柴田錬三郎「水戸天狗党」
島崎藤村「夜明け前」

◆会津もの
綱淵謙錠「戊辰落日」
司馬遼太郎「王城の護衛者」
中村彰彦「鬼官兵衛烈風録」

◆戊辰戦争もの
子母沢寛「からす組」
早乙女貢「からす組」
吉村昭「幕府軍艦『回天』始末」
杉山義法「五稜郭」

◆剣豪もの
津本陽「人斬り剣奥儀」「幕末剣客伝」「幕末新人類伝」「修羅の剣」「春風無刀流」
高垣眸「快傑黒頭巾」
森村誠一「人間の剣」
峰隆一郎「幕末斬鬼伝」
南條範夫「血風峠」
早乙女貢「ザンギリ愚連隊」

◆山田風太郎関連
「警視庁草紙」「血の涯の獄」

などなど。これまで気にしたことなかったのですが、島崎藤村の「夜明け前」も幕末ものなんですね。幕末ものもぼちぼち極めた気になってましたが、まだまだ幕末キングへの道は遠いです。これらの本が全部今も売ってるかどうかわかりませんが、まずはこのメモを持って書店にGO! 

 …いや、図書館か。(←ケチ)

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無理 / 奥田英朗

2011年02月14日 23時21分16秒 | ブックレビュー

 オビの言葉は「『最悪』から10年、『邪魔』から8年、奥田英朗が打ち立てた新たなる金字塔 ファン待望、著者渾身の群像劇」です。昨年暮れに買ってあったのですが、ようやく読みました。ザッツ奥田ワールドですね。

 オビで「最悪」とか「邪魔」とか挙げられてますが、どちらかというと「最悪」の雰囲気でしょうか。「ララピポ」もそうでしたけど、いろんな人がそれぞれ困ったシチュエーションに陥り、例によって最後に絡むという「群像劇」です。

 私は奥田さんの著書はほとんど読んでるのですが、伊良部シリーズはあんまり好きじゃなくて、どちらかというと長ければ長いほどいいです。この「無理」も543ページという超大作ですが、一度読み始めると止まらなくなりますのであんまり長さは感じないですね。(さすがに持ち運びが大変なので満員電車で…というのは厳しいですが)

 どの登場人物に対しても「あ、感情移入してはやばい!」と思いながら読むことになりますのでハラハラものですが、奥田ワールドを体験したい方は挑戦してみて下さい。お奨めです。

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なんと、私のために!

2011年02月07日 22時37分02秒 | ブックレビュー

 図書館で借りてきた本です。2年ほど前から幕末オタクになった私のための本でしょうか? その名も「幕末小説なら、これを読め」です。こんな本があるのは知りませんでした。12年ほど前に出た物ですが、これを知ってれば私のオタク道ももっと順調であったろうにと思います。

 まだ前半しか読んでないのですが、西郷ものなら海音寺潮五郎先生のを読まんといかんかなぁと思ったり。あるいはあまりのボリュームに避けて通ってた、子母沢寛先生の「勝海舟」も読まねばならないかと。

 前半に取り上げられてる人物はやはり西郷吉之助、坂本竜馬、勝海舟、徳川慶喜、新撰組、井伊直弼などなど。これを読んだのが2年前であればチンプンカンプンだったでしょうが、今は話に出てくる人物は100%わかるし、紹介されてる小説も読んだことがあるのが結構あったりするのでかなりスムーズに読み進められます。

 先月は吉村昭先生の「生麦事件」を読んだのですが大変面白かったので、次は「桜田門外の変」にチャレンジしようと思っとります。ああ、また幕末から抜けられない…。

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さて、次はどうする

2011年01月24日 23時59分28秒 | ブックレビュー

 幕末オタクを始めて約2年。年末年始にかけて「竜馬がゆく」と「歳月」を読みました。2年前「幕末オタクになる!」と宣言したものの何から読んだらよいかわからず、知り合いでその筋に詳しい人に相談したところ「どっちなの?」と言われて「???」と、なりました。ようするに、マニアからすると官軍側か幕府側かどっちに立つのだ!ということになるようです。「いや、両方」ということで、勧められるままにとにかくあれこれ読んでみました。

 これまで読んだのは、官軍側だと「世に棲む日々」(吉田松陰・高杉晋作)/司馬遼太郎、「花神」(大村益次郎)/司馬遼太郎、「最後の将軍・徳川慶喜」/司馬遼太郎、「竜馬がゆく」(坂本竜馬)/司馬遼太郎など。一方、幕府側では「燃えよ剣」(土方歳三)/司馬遼太郎、「暁の旅人」(松本良順)/吉村昭、「勝海舟・私に帰せず」/津本陽、など。あとは「峠」(河井継之助)/司馬遼太郎も読みましたが、これは幕府側というかなんというか。

 あと「翔ぶが如く」と「歳月」についてですが、前者は既に維新後の話なので幕末話とはいえず、「歳月」も幕末よりは維新後の方が話が長いと。これ以外では「人斬り以蔵」とか「アームストロング砲」とか「酔って候」とかの司馬先生の短編集も少々。さらに、津本陽先生の「剣のいのち」、「胡蝶の剣」はいずれも幕末物でなおかつ架空の人物が主役というものですが、これもすごく面白かったです。

 「幕末オタクになろう」と決心したとき、知りたかったのは「結局何がどうして徳川幕府が倒れたのか」というのと、「できあがった維新政府はどうだったか」ということ。これを簡潔に中学生にもわかるくらいに説明できれば上級者でしょうが、まだまだそこまでの域には達しておりません。が、「燃えよ剣」のあと「翔ぶが如く」までの間は「歳月」でほぼ埋まったので、幕末オタクとしては大体気が済みました。なんとか2年で卒業できそうです。(と、勝手に卒業ですが)

 あとは、「翔ぶが如く」から「坂の上の雲」までの間を埋めねば気が済まないのですが、そうなると追いかけるべきは伊藤博文の総理への道と板垣死すとも干し柿は消化に悪い(って、なんやそれ)というあたり。どうも司馬作品にはなさそうなので、これから何を読むかというのは今後考えねばなりません。何より、士族反乱も治まったら政治家の地味な争いになるので物語にするとつまらないのかもしれませんし。

 とはいえ、ちょっと興味あるけどまだ読んでないのが「長英逃亡」だったり。ま、読んでないのでは「胡蝶の夢」というのもあるので、もうちょっと幕末につかるのもいいかもしれませんけど。

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宣弘社ヒーローの世界

2011年01月10日 15時12分20秒 | ブックレビュー

 「シルバー仮面 アイアンキング レッドバロン大全 宣弘社ヒーローの世界」という本を図書館から借りてきました。発行が2001年なのでそれほど古くないのですが、こういう本があったとは今までちっとも知らず。

 内容はというと、「月光仮面」から「闘え!ドラゴン」まで宣弘社のヒーローものの作品群を紹介してます。宣弘社のヒーローものというのは、月光仮面(1958年)、遊星王子(1958年)、怪傑ハリマオ(1960年)、恐怖のミイラ(1961年)、豹の眼(1959年)、隠密剣士(1962年)、新・隠密剣士(1965年)、光速エスパー(1967年)、シルバー仮面(1971年)、アイアンキング(1972年)、スーパーロボット レッドバロン(1973年)、隠密剣士 突っ走れ(1973年)、ガッツジュン(1971年)、闘え!ドラゴン(1974年)、コードナンバー108 7人のリブ(1976年)、などだそうです。(恐怖のミイラとかガッツジュンはスーパーヒーローではないような気もしますが…。あ、7人のリブもか)

 私は1963年生まれですので、見た記憶があるのは光速エスパー、シルバー仮面、アイアンキング、ガッツジュン、闘え!ドラゴンなど。その中で好きだったのはガッツジュン以外全部ということで、この手の作品を作る会社の中では結構評価が高いと。

 特に光速エスパーとアイアンキングは大好きでした。アイアンキングは時間帯も良かったし、多分全話見たのではないかと。光速エスパーは結構古いので再放送でちょこっと見たくらいでしょうが、レコード持ってたくらい好きでした。子供でも面白いと思ったのは脚本がちゃんとしてたようで、アイアンキングなんかは全話佐々木守氏が書いてるのだとか。シルバー仮面もこの人が結構書いてますし。

 この本にはシルバー仮面、アイアンキング、レッドバロンに関しては全話エピソードが紹介されてて、さらに面白いのは企画書があったりすること。どういう位置づけで局に売り込んでたとかわかるのは興味深いです。何しろ私は子供の頃だからなんも考えずに見てましたので。

 これが全224ページなのでまだパラパラっとしか読んでませんが、反応した箇所がいくつか。アイアンキングは女性のレギュラーがいたのですが、この番組のアクションというのはとにかく過激で火薬で髪の毛が燃えてしまって「もうやってられん」と降板したのですと。あとはアイアンキングの怪獣の「ゴキブラー」というのは、名前からしても絶対お友達になりたくないキャラです。また、光速エスパーのレコードはB面がすごく良い曲だったのですがあれはAB面とも作曲が服部良一先生だったのですね。納得しました。

 レッドバロンというのはまったく見た記憶がないので、おそらくうちの田舎では放映してなかったのでないかと思います。うちの田舎にはなかった日テレ系ですし、この本に記載のある放送局リストにも入ってませんでしたし。ちなみに巻頭のカラー写真ではSSIの女性隊員がパンチラ(いや…モロかも…)で闘っているシーンもありますので、マニアならこの本は必見でしょう(?)。

 とにかくなかなか読み応えのある本ですのでじっくり楽しみたいと思います。今は中古でしか手に入らないようですが、写真も多くて豪華な本だしいっそのこと買うかなぁ。う〜む。

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魂萌えに始まり竜馬で終わる

2010年12月30日 23時33分05秒 | ブックレビュー

 毎年恒例の読書記録です。年をとるにしたがって段々時間の経つのが早くなるもので、去年の大晦日に何をしてたかというのも明確に覚えてるのですが、そういうのがいいことなのか悪いことなのか。自分でも年末年始に読んでた本は考えずにわかったくらいです。

 ということで、今年読んだ本の一覧は以下の通り。

◇魂萌え(下) 桐野夏生
◆風神の門(上・下) 司馬遼太郎
◇ショーケン 萩原健一
◇男性不信 池松江美
◇消費セラピー 辛酸なめ子
◇青春デンデケデケデケ 芦原すなお
◆憑神 浅田次郎
◆坂の上の雲(1) 司馬遼太郎
◆吉原御免状 隆慶一郎
◆火の縄 松本清張
◆剣のいのち 津本陽
◆夜明けの星 池波正太郎
◆一心剣 田中 光二
◆吉原手引草 松井 今朝子
◇加藤和彦ラストメッセージ
◆胡蝶の剣 津本 陽
◆幻影の天守閣 上田秀人
◇LOVE みうらじゅん
◇もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 岩崎夏海
◆鉄砲無頼伝 津本 陽
◇告白 湊 かなえ
◆くらやみ始末 稲葉稔
◆無影剣 上田秀人
◆密封 上田秀人
◆国禁 上田秀人
◆死闘・古着屋総兵衛影始末 佐伯 泰英
◇大槻ケンヂが語る江戸川乱歩
◆人買い 竹内大
◇憚りながら 後藤 忠政
◆かくれざと苦界行 隆慶一郎
◆翔ぶが如く(全10巻) 司馬遼太郎
◇伝説になった男―三沢光晴という人 徳光 正行
◇日本のみなさんさようなら リリーフランキー
◇用もないのに 奥田英朗
◇電脳血風録 勝谷誠彦
◆勝海舟・私に帰せず  津本陽
◇ラットマン 道尾 秀介
◆アームストロング砲 司馬遼太郎
◆峠(上・中・下) 司馬遼太郎
◆人斬り以蔵 司馬遼太郎
◆竜馬がゆく 司馬遼太郎


 上記のうち◆マークは時代小説or歴史小説です。「竜馬がゆく」は全8巻中、今ようやく8巻目にさしかかったところ。相変わらず幕末オタクは継続中ですが「憑神」も一応幕末の話だったりします。

 司馬先生はともかく、今年から凝りだしたのは津本陽先生と隆慶一郎先生。隆先生は吉原関連のウンチクは大したものです。多分ご自身の経験が…って、ありえんか(笑)。また津本先生の小説は、剣の実戦の描写が生々しく臨場感があります。

 あとは、最近ヒットしてる意味がわかったのは上田秀人先生の「奥右筆秘帳」。これはキャラクター作りと時代設定が抜群で引き込まれます。2巻までしか読んでませんが、柊さんがどう成長していくかというのが気になって、来年はもっと読みたいと。3巻目は買っただけでまだ読んでません。しばらくシリーズが溜まってから読みたかったり。

 司馬先生の作品では「翔ぶが如く」で手間取りましたが、日本の社会人にはこれを読むのを必須にしてもらいたいくらいです。自分も40代後半までこれを知らずに過ごしてたのですが、明治維新で成立した政府がどういう経緯を辿ったかというのは日本人なら知ってなければならないのではないかと思う次第です。西郷どんが西南戦争で自刃したというのは知ってましたが、そこに至る経緯はちゃんと読んでみませんと。武士が、突然ちょんまげも刀も捨てろと言われてどうなったかということですね。

 実は今年は冊数だけはがっくり減りましたが、結構充実してたと自分では思ってます。来年も幕末〜明治維新ものと「坂の上の雲」」を中心にしたいと思う次第です。ベストセラーもいろいろありますが、売れてるだけであんまり…というのもありますし。

 何はともあれ、来年もいい本に出会えますように。

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