連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

マリとの別れ

2013-06-19 | 柴犬・マリ
強風が吹き荒れている。黒い雲に覆われた空から、時折バラバラッと大粒の雨が窓ガラスを叩く。
何処に目をやるでもない、椅子の背もたれに頭を乗せ、揺れに身を任せてただボンヤリ。

犬のマリが死んでから、すでに4ヶ月が過ぎた。
脳梗塞を発症してから死ぬまでの3ヶ月、オバサンは少しも辛そうではなかった。
それまでのドックフードを止め、毎日手作りの餌を食べさせ、糞尿の始末も厭わない。
顔をすり寄せては、語り聞かせるような毎日。マリはジッとオバサンの目を見ていた。 
口が利けたらどんなに良かったかな・・・・・・・・

そんな甲斐が有ったのか、半月後には先生も驚くような回復を見せた。
それからの毎日は楽しかった。「マリちゃんマリちゃん」って、みんなに大事にされたしね。
しかしそれは一時的なものだった。ちょうど3ヶ月目に容態が急変し直ぐに先生の所へ。
「強めの注射で様子を見ましょう」その注射が効いたのか、元気が戻ったように思われた。
翌日の午前中も元気そうに見えたのだが、昼頃に急に呼吸が荒くなり横たわってしまった・・・

49日が終わってから2ヶ月、オバサンはすこぶる元気。ふっ切れたんだろうな・・・・
「あたしは悔いが無いわよ」マリが死んだ後のオバサンの一言は、今でも耳に残っている。
女は強いな・・・・ 夢さん、お前さんも負けちゃいられないぜ   

最新の画像もっと見る