連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

昔はおとうさんも、あんなだったわよ

2017-01-02 | Weblog

宿泊組の息子と近くの温浴施設に行った夢さん。
露天風呂にゆっくり浸かって、背中の流しっこもしたいと思っての事。

着ているものを脱ぎながら、それとなく息子の体を観察する。
ちょっと痩せてるかな?ちゃんと食ってるのか?

薬湯、サウナ、ジャグジー、露天、あちこち回りながらお互いリラックス。
その内に息子の姿が見当たらなくなった。あれっ?何処にいるんだ?

外を覗くと、あらら「随分早いんだね?」息子は既に着替えて待っていた。
背中を流してやろうと思ったのに残念だったな・・・

「〇〇は痩せてるんじゃない?」家に戻ってオバサンに訊いてみた。
「そんな事無いわよ、無駄な肉が付いていないだけ、まだ若いもの」

「おとうさんもあんな時があったのよ」夢さんの腹を見ながら彼女が言う。
「そうだったかな・・」そう言えば昔の服で着られるものなど一つも無い。