Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

ズーラシア=里山ガーデン間の自動運転バス

2019年09月24日 | 情報法
相鉄バスが実施しているよこはま動物園(ズーラシア)正門バス乗り場=里山ガーデン間の自動運転バスに乗ってきました。大型バスによる営業運転の自動運転としては、日本初だそうです。




正門と里山ガーデンとの間はいちおう公道なので、公道上の自動運転ということになります。もっとも、この道はズーラシアの第二駐車場に通じているだけの行き止まりの道なので、交通量は少なく、片側1車線ですが道幅も広いので、追い越しができるようになっています。ただアップダウンがけっこうあり、ふつうの路線バスでもトップギアでは登れないような箇所もある道です。
自動運転バスの運行は、毎週金曜日、土曜日、日曜日、月曜日です。よこはま動物園正門バス乗り場=里山ガーデン間のシャトルバスに自動運転バスを混ぜて運行する形態となっており、自動運転バスは1台で巡回しているので、運転間隔は1時間に3本となっています。

10時台から16時台までの運転ですが、13時台は休憩となっているようです。



今回乗車したのは、里山ガーデンからよこはま動物園正門までの間です。車両は、ふつうにナンバーがついている相鉄バスのハイブリッド車(AT車)で、案内係の人も乗車して車内で走行状態の説明をしてくれます。それによると、この自動運転は「レベル2」ですとのこと。
車内では必ず着席するように促されるので、自動運転の様子を運転席の隣で見学するということはできないようになっています。その代わりに、車内に2つモニターが設置され、運転している様子が映し出されています。
里山ガーデンのバス乗り場から手動で出発し、運転席に取り付けられているタブレットを操作して自動運転に切替え、自動運転で左折して公道に出ます。公道上では、10~20キロぐらいの速度でのろのろと進みます。
自動運転中は、運転手はハンドルの下に、ハンドルに触らないようにしつつ両手を添えています。危ないときにはすぐハンドル操作ができるようにということでしょう。ただ運転席には肘掛けが取り付けられていますが、それがなかったら、ハンドルの下にハンドルに触らないように両手を添え続けるというのは、かえって腕が疲れそうです。
前述したように交通量は少なく、車道には歩行者や自転車、路上駐車している車などもないのですが、後ろの車はどんどん自動運転バスを追い越していくので、事故が起こるとすれば、後ろを走っていた車がバスを追い越して、バスの直前に右側から入ってくるところと思われます。またオートバイがバスの左側から追い抜いていく可能性もありそうです。
まもなく右手にズーラシア駐車場の出入り口が見えてきます。本来、駐車場から公道に出てくる車を自動運転バスは認識し、減速や停車をするはずなのですが、今回はここで手動で一時停止しました。駐車場の出入り口に誘導員が数名いるのですが、誘導員による合図を自動運転バスがうまく認識できないようです。人が運転するときには、普通は誘導員の合図に従うことを優先しますが、「止まれ」「進め」の合図や誘導員のアイコンタクトを認識するのは難しいのでしょう。
その後自動運転で再出発し、右折して、正門バス乗り場の決められたバス停に横付けして停車するところまで自動運転で走行します。完全に停止したところで、手動でシフトレバーをパーキングに入れ、パーキングブレーキをかけて、運転は終了しました。走行時間は、約6分間でした。
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