Harumichi Yuasa's Blog

明治大学専門職大学院ガバナンス研究科(公共政策大学院)教授・湯淺墾道のウェブサイトです

各国の電子投票制度

2008年01月22日 | 選挙制度
「各国の電子投票制度」(九州国際大学法学論集14巻3号掲載予定)

草稿をアップロードしました。
縦書きの原稿をそのままPDF化したものですので、レイアウトが一部おかしくなっているところがあります。
お問い合わせの多い各国の電子投票制度についての一覧も、論文末に資料としてつけました。

http://home.att.ne.jp/omega/yuasa/documents/e-voting.pdf

年末年始に大急ぎで各国の導入状況を再チェックしたので、おそらく見落としがあると思います。

今後の課題は、欧州安全保障・協力機構(OSCE)の選挙監視団などが電子投票についてどのような観点から評価を行っているか、その基準によれば日本の電子投票はどのように評価されるか、という点だろうと思います。言い換えると、法的にどこまで規制をしなければならないのかを、欧米の動向を踏まえて改めて検討しなければなりません。カーターセンターからも、電子投票の選挙監視に関するリポートが出ています。これは春休みの宿題です。

「電子投票法案」の参議院委員会審議は、審議が途中で中断し、継続審議になったようです。毎日新聞の記事によれば、民主党の中村哲治議員と、議員立法の提案者の一人の原田義昭衆議院議員との間で議論の応酬があった様子です。原田議員のブログにも、「私も誠実に答えているつもりですがなかなか相手に通じず」とあります。
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2 コメント

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有難う御座います (原田義昭)
2008-01-22 13:48:44
湯浅先生
貴重な論文を有難う御座います。今後ともご研究の成果を政策に盛り込んで参りたいと存じます。
コメント有り難うございます (湯淺墾道)
2008-01-22 19:27:28
さっそくコメントを頂き有り難うございます。

今後の課題としては、懸案になっているVVPATの他、比例区の候補者の画面表示の方法、最高裁判所裁判官の国民審査の具体的な画面デザイン、電子投票機器認証の技術水準等であり、それをどこまで法律で定め、どこから先を政令に委ねるか、ということであろうと考えております。
今後とも研究を続ける所存です。

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