京都国立博物館で開催されています「南山城の古寺巡礼」を見てまいりました。
展覧会の内容紹介です。
関西の人でも(たぶん?でも私だけかな?)あまり馴染みのない地域を取り上げている上に、私は金曜の夜間開館の時間に行ったせいもありますが、そんなに混雑はしていませんでした。(実は「ひょっとしたら一室に私だけ」という独り占め状態を期待していたので、それよりは観覧者は多かったのですが)
いつものことながら、予習もせずに、仏様がドーンとおわします宣伝のポスターを見ただけで、仏像をいっぱい見られるのかと思ってまいりましたら、最初の展示室でいきなり古墳時代の銅鏡や馬具類(椿井大塚山古墳出土品、トヅカ古墳出土品)、さらに高麗寺跡出土品の瓦が並んでいて、ちょっとビックリしました。南山城というのは京都府南部、木津川流域の旧国名で、古代から水運に恵まれ交通の要所で、縄文時代以来の考古学的な遺跡が豊富な地域だそうです。奈良時代の恭仁京があったのもこの辺りだそうで、永井路子さんの小説で読んだことがあるような、ないような、そんなことを思い出しながら見ておりました。
十一面観音とか千手観音とか、“数の多い”ものをじっくり見られるのは展覧会の良いところですね。お寺だと暗い御簾の奥のほうに鎮座ましましているのではっきり見えませんが、いわば白日の下に晒されている状態にありますので、十一面観音の小さい観音様のお顔や千手観音の手の先まではっきりくっきり見ることができました。「ほー」とか「へー」とか「はー」とか、いちいち感心してしまいました。千手観音って普通は42本の手で表現されることが多いそうで、「看板に偽りありやん!」と仏様に突っ込んでしまったワタクシ…。寿法寺の千手観音立像は本当に千本あるとキャプションにあって、本気で数えようとしてしまったワタクシ…。もちろん数えられません。でも、確かに何百本以上はあったように思います。
こんな無知蒙昧、おバカなワタクシのような者のために、ではなく、博物館に見学に来る小中学生のために小中学生向けのワークシートなるものがございます。これがなかなか侮れません。京博っていつもこういうワークシートが用意されています。本当に勉強になります。
私の世代だとアニメで見ていた一休さんもこの辺りにいらっしゃったそうです。「一休さん」と聞くと、私なんかはつい「♪好き好き好き好き好っき好き一休さん♪」の歌とあの丸っこい一休さんを思い浮かべますが、そうではなく、高僧と言われる一休禅師に関連した展示が多数ありました。「伝一休宗純所用」といわれる袈裟とか履とかいろいろあって、それだけ敬われていた存在でいらっしゃったんでしょうね。
展覧会は6月15日(日)までです。開館時間は9時半から6時まで、金曜日は8時までです。会場を出たところに南山城の観光案内パンフレットが置いてあって、一応貰ってきましたが、行ってみたいけれど、行き難いところですね。なので、この機会にぜひどうぞ。

平成知新館です。この春にオープンと聞いていましたが、諸般の事情で秋にずれたようです。9月13日にオープン、キャッチコピーは「ズラリ国宝、ずらり重文。」、京博のお宝の数々が並ぶようです。頼朝様にもお会いできます。今から9月が楽しみです。(この準備のため、「古寺巡礼」の展覧会が終わると9月13日まで京博は休館となるそうです。ということは夏休み企画の展覧会がないっていうことですね。それはちと残念です)
展覧会の内容紹介です。
南山城はいまの京都府南部、木津川の流域にあたります。奈良と京都の間であるこの地域には古い寺院が点在しており、奈良時代以来の信仰の姿を今に伝えています。今回の展覧会ではそれらの寺院に伝来し、博物館の文化財調査を通じて明らかにされた仏像・工芸品・書跡・絵画など、静かな山里で守り伝えられてきた仏教美術の名品の数々をご紹介します。
関西の人でも(たぶん?でも私だけかな?)あまり馴染みのない地域を取り上げている上に、私は金曜の夜間開館の時間に行ったせいもありますが、そんなに混雑はしていませんでした。(実は「ひょっとしたら一室に私だけ」という独り占め状態を期待していたので、それよりは観覧者は多かったのですが)
いつものことながら、予習もせずに、仏様がドーンとおわします宣伝のポスターを見ただけで、仏像をいっぱい見られるのかと思ってまいりましたら、最初の展示室でいきなり古墳時代の銅鏡や馬具類(椿井大塚山古墳出土品、トヅカ古墳出土品)、さらに高麗寺跡出土品の瓦が並んでいて、ちょっとビックリしました。南山城というのは京都府南部、木津川流域の旧国名で、古代から水運に恵まれ交通の要所で、縄文時代以来の考古学的な遺跡が豊富な地域だそうです。奈良時代の恭仁京があったのもこの辺りだそうで、永井路子さんの小説で読んだことがあるような、ないような、そんなことを思い出しながら見ておりました。
十一面観音とか千手観音とか、“数の多い”ものをじっくり見られるのは展覧会の良いところですね。お寺だと暗い御簾の奥のほうに鎮座ましましているのではっきり見えませんが、いわば白日の下に晒されている状態にありますので、十一面観音の小さい観音様のお顔や千手観音の手の先まではっきりくっきり見ることができました。「ほー」とか「へー」とか「はー」とか、いちいち感心してしまいました。千手観音って普通は42本の手で表現されることが多いそうで、「看板に偽りありやん!」と仏様に突っ込んでしまったワタクシ…。寿法寺の千手観音立像は本当に千本あるとキャプションにあって、本気で数えようとしてしまったワタクシ…。もちろん数えられません。でも、確かに何百本以上はあったように思います。
こんな無知蒙昧、おバカなワタクシのような者のために、ではなく、博物館に見学に来る小中学生のために小中学生向けのワークシートなるものがございます。これがなかなか侮れません。京博っていつもこういうワークシートが用意されています。本当に勉強になります。
私の世代だとアニメで見ていた一休さんもこの辺りにいらっしゃったそうです。「一休さん」と聞くと、私なんかはつい「♪好き好き好き好き好っき好き一休さん♪」の歌とあの丸っこい一休さんを思い浮かべますが、そうではなく、高僧と言われる一休禅師に関連した展示が多数ありました。「伝一休宗純所用」といわれる袈裟とか履とかいろいろあって、それだけ敬われていた存在でいらっしゃったんでしょうね。
展覧会は6月15日(日)までです。開館時間は9時半から6時まで、金曜日は8時までです。会場を出たところに南山城の観光案内パンフレットが置いてあって、一応貰ってきましたが、行ってみたいけれど、行き難いところですね。なので、この機会にぜひどうぞ。

平成知新館です。この春にオープンと聞いていましたが、諸般の事情で秋にずれたようです。9月13日にオープン、キャッチコピーは「ズラリ国宝、ずらり重文。」、京博のお宝の数々が並ぶようです。頼朝様にもお会いできます。今から9月が楽しみです。(この準備のため、「古寺巡礼」の展覧会が終わると9月13日まで京博は休館となるそうです。ということは夏休み企画の展覧会がないっていうことですね。それはちと残念です)