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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

南山城の古寺巡礼

2014-05-21 22:25:17 | 見たもの
 京都国立博物館で開催されています「南山城の古寺巡礼」を見てまいりました。

 展覧会の内容紹介です。
南山城はいまの京都府南部、木津川の流域にあたります。奈良と京都の間であるこの地域には古い寺院が点在しており、奈良時代以来の信仰の姿を今に伝えています。今回の展覧会ではそれらの寺院に伝来し、博物館の文化財調査を通じて明らかにされた仏像・工芸品・書跡・絵画など、静かな山里で守り伝えられてきた仏教美術の名品の数々をご紹介します。

 関西の人でも(たぶん?でも私だけかな?)あまり馴染みのない地域を取り上げている上に、私は金曜の夜間開館の時間に行ったせいもありますが、そんなに混雑はしていませんでした。(実は「ひょっとしたら一室に私だけ」という独り占め状態を期待していたので、それよりは観覧者は多かったのですが)

 いつものことながら、予習もせずに、仏様がドーンとおわします宣伝のポスターを見ただけで、仏像をいっぱい見られるのかと思ってまいりましたら、最初の展示室でいきなり古墳時代の銅鏡や馬具類(椿井大塚山古墳出土品、トヅカ古墳出土品)、さらに高麗寺跡出土品の瓦が並んでいて、ちょっとビックリしました。南山城というのは京都府南部、木津川流域の旧国名で、古代から水運に恵まれ交通の要所で、縄文時代以来の考古学的な遺跡が豊富な地域だそうです。奈良時代の恭仁京があったのもこの辺りだそうで、永井路子さんの小説で読んだことがあるような、ないような、そんなことを思い出しながら見ておりました。

 十一面観音とか千手観音とか、“数の多い”ものをじっくり見られるのは展覧会の良いところですね。お寺だと暗い御簾の奥のほうに鎮座ましましているのではっきり見えませんが、いわば白日の下に晒されている状態にありますので、十一面観音の小さい観音様のお顔や千手観音の手の先まではっきりくっきり見ることができました。「ほー」とか「へー」とか「はー」とか、いちいち感心してしまいました。千手観音って普通は42本の手で表現されることが多いそうで、「看板に偽りありやん!」と仏様に突っ込んでしまったワタクシ…。寿法寺の千手観音立像は本当に千本あるとキャプションにあって、本気で数えようとしてしまったワタクシ…。もちろん数えられません。でも、確かに何百本以上はあったように思います。

 こんな無知蒙昧、おバカなワタクシのような者のために、ではなく、博物館に見学に来る小中学生のために小中学生向けのワークシートなるものがございます。これがなかなか侮れません。京博っていつもこういうワークシートが用意されています。本当に勉強になります。

 私の世代だとアニメで見ていた一休さんもこの辺りにいらっしゃったそうです。「一休さん」と聞くと、私なんかはつい「♪好き好き好き好き好っき好き一休さん♪」の歌とあの丸っこい一休さんを思い浮かべますが、そうではなく、高僧と言われる一休禅師に関連した展示が多数ありました。「伝一休宗純所用」といわれる袈裟とか履とかいろいろあって、それだけ敬われていた存在でいらっしゃったんでしょうね。

 展覧会は6月15日(日)までです。開館時間は9時半から6時まで、金曜日は8時までです。会場を出たところに南山城の観光案内パンフレットが置いてあって、一応貰ってきましたが、行ってみたいけれど、行き難いところですね。なので、この機会にぜひどうぞ。

 
 平成知新館です。この春にオープンと聞いていましたが、諸般の事情で秋にずれたようです。9月13日にオープン、キャッチコピーは「ズラリ国宝、ずらり重文。」、京博のお宝の数々が並ぶようです。頼朝様にもお会いできます。今から9月が楽しみです。(この準備のため、「古寺巡礼」の展覧会が終わると9月13日まで京博は休館となるそうです。ということは夏休み企画の展覧会がないっていうことですね。それはちと残念です)
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第22回南座歌舞伎鑑賞教室

2014-05-19 22:31:29 | 観たもの
 毎年春に行われている「歌舞伎鑑賞教室」です。ずっと4月にあったと思うんですが、今年は5月に開催されました。もう22回になるんですね。吉弥もご自身のブログで、「22年間病気もせず、欠場もせずに勤めてこられたのは本当に感謝感謝です」と書いていらっしゃいました。もちろん、企画なんかは松竹株式会社のほうでなさるんでしょうけれど、舞台の中心は吉弥さんですから、いわば座頭のようなもので、ご自分の出番だけでなく、舞台全体のことや最近はお若い方々へのご指導なんかもあるでしょうから、なかなか大変なことだと思います。

 プログラムです。
 一、解説 南座と歌舞伎
   ご案内 桂 九雀

 二、上 三ツ面子守(みつめんこもり)
    子守 上村吉太朗

   下 雷船頭(かみなりせんどう)
    女船頭おきち 上村吉弥

 今年の歌舞伎解説は義太夫節と常盤津節を取り上げていらっしゃいました。歌舞伎では、演目によって義太夫だったり常盤津だったりと、その時々でBGMの皆様が交代されているのは見ておりますが、その内容まで特に頓着することもなくぼーっとしておりましたが、今回はちゃんとその違いを目と耳で確かめることができました。義太夫は太棹、常盤津は中棹のお三味線だそうで、見た目がまず違います。音も実際に演奏してくださって、「あぁ、こんなに違うものなのね」と今さらながら納得しておりました。あと、見台も義太夫のほうがずっと立派で、楽譜にあたるものとしては義太夫は床本がありますが、常盤津のほうはなんだかとっても簡単なメモ?のようなものをご覧になっているそうです。仮名手本忠臣蔵の八段目「道行旅路の嫁入」を義太夫と常盤津の両方を聞き比べるという趣向もあり、とても凝った解説だったように思いました。

 この解説も毎年少しずつ変えていらっしゃいます。毎年行ってても、毎年何か新しい知識を得ることができるようになっています。すごいことですよね。解説の九雀さんも毎年お大変だと思いますが、米朝さんご一門(枝雀さんのお弟子さんです)だけあって、歌舞伎のことをもよくご存じだし理解もされているので、解説がウソっぽくなりません。そこへ落語家さんらしい芝居心が加わって、笑いを取りながらうまく進行されます。影の功労者と言ってもいいでしょうね。

 解説が45分あって、15分の休憩をはさんで、吉太朗さんと吉弥さんがそれぞれ踊られます。そっちは二人合わせて40分という時間で、解説のほうが長いって、ちょっとどうよと思ってしまいました。

 吉太朗クンは13歳になっているそうで、ブログを毎日拝見していますが、顔つきがだんだんと大人びてきましたね。舞台上での所作もいっきに大人っぽくなってきましたね。後見さんとの力関係?も、これまでは後見さんにおまかせでやってもらうって感じでしたが、今年はしっかりとイニシアチブをとって堂々としたものでした。小さいときから見ているので、気分は完全に吉太朗さんの“親戚のおばちゃん”、「まぁ、大きくなって、立派になって」って思いながら舞台を拝見しておりました。

 吉弥さんは粋でいなせな女船頭さんのお役です。すっきりと決めていらっしゃいます。でも、私は3月の俳優祭での妖艶な吉弥さんが忘れられず、南座でもやってほしいわぁってわけのわからんことを思っていました。そんなことしたら歌舞伎鑑賞教室にならないんですが。せっかくの美吉屋さんオンステージなんですから、教室のほうが終わったらオマケでお楽しみ会みたいなことしてくださったら楽しいのに、ってやっぱりわけのわからん感想で申し訳ありません。

 私が行ったのは土曜日の11時の部、土曜日ということもあって客席はほぼ埋まっていました。平日は学校単位での来場が多いそうです。「顔見世」がある京都という土地柄なんでしょうね。大阪は我當さんがなさっていた鑑賞教室が今年はとうとうなくなってしまいました。まあ、実質的には昨年ももうなくて、十三代目さんの記録映画の鑑賞会になっていたのですが。文楽の件もそうなんですが、もうちょっと「文化」のこと考えようよ! 司馬遼太郎さんの「文化が豊穣でなければ都市は死ぬ」という言葉もありますから。

 
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京都でイタリアン

2014-05-17 23:21:50 | 食べたもの
 そういえば、先週も京都でカルボナーラを喰っとりましたが、今週もまた京都でイタリアンでした。なぜか、続いています。

 昨日は京都国立博物館の「南山城の古寺巡礼」を見た帰りにピザを、今日は南座の歌舞伎鑑賞教室を見た帰りにパスタをいただいてまいりました。

 京博へは金曜の夜間開館(夜8時まで開館)を狙っていきました。会社が終わってから京阪電車の特急に乗ってまいりました。見終わったのが8時前で、それから晩御飯です。京女(「きょうじょ」と読んでください。京都女子大の略です)の近くにある「イル・パッパラルド」です。予約もしてなくて、おひとりさまで、ピザのみでもいけるのかどうか恐る恐る行ってみました。カウンターならOKということで、何とか晩御飯にありつけました。
 

 
 とりあえずビールです。ハイネケンの生ビールでした。

 
 ピッツァです。ハーフ&ハーフがいけるということで、マルゲリータとカルボナーラを半分ずつにしてもらいました。ナポリピッツァだそうで、縁がぷくっとふくらんでいます。ピッツァでカルボナーラっておそらく初めてでしたが、ベーコンの塩気が絶妙で、卵がちょうど半熟に焼けていてなかなか美味でございました。マルゲリータもトマトソースが結構酸味があって、濃厚なカルボナーラとちょうどバランスが取れて、最後まで飽きずに食べることができました。

 
 ディナータイムはコベルトがかかるので、もれなくパンがついてきます。関西人はお好み焼きをおかずにごはんを食べるといわれますが、さすがにピッツァを食べながらパンを食べるのは???だったので、グリッシーニはピッツアができるまでビールのアテにして、あとの2つ(フォカッチャとブリオッシュ)はピッツァを食べ終わってからそれだけいただきました。パンだけ食べる何か変な人って思われていたかもしれません。でも、残すのももったいないし。パン自体も美味しいものなのでNo problemでした。

 
 ピッツァの釜です。遠かったのでピンボケになっていますが。お店の中でこういうのを見ると、ちょっとテンション上がります。

 本日は南座で歌舞伎鑑賞教室でした。本当に偶然なんですが、大学時代の友人も来ており、せっかくなのでランチをごいっしょしました。で、行ったのが四条烏丸にある「ボッカ・デル・ヴィーノ」です。ランチメニューは前菜3品盛り合わせとパスタの組み合わせです。デザートとコーヒーは追加しました。

 
 
 いずれも温かい前菜です。丸いのはマグロのコロッケ、いわしの香草パン粉のせ、アスパラの卵とじ(どれもこんな名前ではなかったけれど、とりあえず見た目とお味で)です。ランチの前菜って作りおきの冷たいものが多いのに、ちゃんと注文を受けてからの調理です。どれも美味しかったのですが、まぐろのコロッケ、気に入りました。アスパラにはトリュフものっかっています。

 
 パスタはフェットゥチーネでえんどう豆といかのオイルベースのソースです。えんどう豆が柔らかくて香りもよくて嬉しかったです。実はこの前から家でえんどうごはんを何度か炊いたんですが、えんどう豆がどうしても固くなってしまって残念に思っていたところでした。やっぱり、採れたてのえんどう豆をお使いになっているんでしょうか。

 
 フォカッチャ

 
 
 デザートは何種類かから選べました。私はババという焼き菓子にしました。私にはちょうどよい甘さで、コーヒーとよく合いました。

 さて、来月の南座は玉ちゃんの舞踊公演がございます。全国から玉さまファンの皆様がご来洛のことと存じますので、参考までにお値段を書いておきますね。
 イル・パッパラルド ピッツァ2000円、ビール750円、コベルト300円(内税)でした。(ランチはランチメニューがあるようです。)
 ボッカ・デル・ヴィーノ 前菜+パスタ1800円、デザート+コーヒー500円に外税でした。
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堂島ロール

2014-05-15 23:36:14 | 食べたもの
 今頃?と笑われそうですが、本日初めて堂島ロールをいただきました。あれだけブームになっていたのに、なぜか食べる機会がなくて、会社のお客様がお持ちくださいました。

 
 このロールケーキを2本頂戴しました。生菓子で「本日中にお目召し上がりください」とあったので、皆で2本とも一気にいただきました。

 
 切り分けたケーキです。一人分がかなり分厚く分なりました。シアワセなおやつの時間でした。

 確かに美味しいロールケーキではありました。「これでもかっ」ってくらい入っている生クリームですが、甘ったるくもなくあっさりとした口解けの良い生クリームでした。スポンジも硬すぎず柔らかすぎず生クリームと相性ばっちりでした。ただ、何時間も並んで買わないといけないものか?とは思いました。おそらく自分で買ってリピートすることはないと思います。
 






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仁左さま、記者会見

2014-05-14 23:00:02 | その他いろいろ(歌舞伎)
 昨日、孝夫さんが療養からの復帰記者会見を開かれたそうです。残念ながら動画では拝見していないのですが、スポーツ新聞各紙に載っていたようで、ヤホーで検索したら写真付で拝見することができました。6月の復帰演目の「お祭り」にはお孫さんの千ちゃんが「若い者」で同じ舞台に立たれるということもあって「孫との共演が嬉しい」「近いうちに孫と新しい歌舞伎座で『連獅子』を踊りたい」とおっしゃっていました。まあ、確かに千ちゃんはお孫さんなんですけれど、「仁左衛門」という文字と「孫」という文字がいっしょに並ぶと、違和感ありまくりなんですが。孝夫さんに「孫」という文字は似合いません。とても嬉しい喜ばしいお目出度い会見なんですが、なぜかちょっとムッとしてしまうのはなぜ?

 スポーツ報知
 サンケイスポーツ
 デイリースポーツ
 
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春秋座のお楽しみ

2014-05-13 23:20:15 | 食べたもの
 京都春秋座は京都の中心部(四条河原町とか三条とか)からは少し離れた郊外にあります。三条・河原町駅から路線バスで30分、あるいは京阪電車の終点・出町柳から叡山電車に乗って茶山という駅でおりて徒歩10分という距離です。今回初めてということで、せっかくなので、ちょっと食べログなんぞで下調べいたしましてまいりました。

 
 
 エキュバランス(ケーキ屋さん)
 一応、イートインスペースがあったので、公演前の腹ごしらえでケーキをいただきました。メープルキャラメルのケーキです。私の大好きなバタークリームのケーキでした。コーヒーも美味でした。ただ、イートインスペースと言っても、ケーキのショーケースの前に無理矢理作った感満載で、ちょっと落ち着かなかったです。地元の人気店のようで、お客さんはひっきりなしで、私が行ったのは3時前でしたが、ショーケースの中のケーキもだいぶ少なくなっていました。

 
 
 グランディール(パン屋さん)
 京都って“和”のイメージですが、案外パンが美味しくて、パン屋さんの激戦区でもあります。こちらは、調理パンも菓子パンもハード系も何でもありました。種類が多すぎて迷いに迷って買ったのが上の3点です。白いパンはもちもちとしていて、中に刻んだ栗が入っています。その栗が甘露煮ほど甘ったるくなく、マロングラッセほど洋酒が効いているのでもなく、絶妙の甘さなんです。もちもちした食感もGoodでした。ねじったのはシナモンドーナツです。その上はレーズンを練りこんだ田舎パンです。いずれもめちゃくちゃ美味しかったです。なかなかこの北白川までパンだけを買いに行くことはできませんが、こちら以外に下鴨、堀川、御池に店舗があるようなので、行ってみたいと思います。

 
 
 
 
 プリンツ(カフェ)
 オッサレーなカフェがあったので、ごはんを食べて帰りました。お野菜のマリネとカルボナーラです。普通に美味しいカフェでした。あ、カフェごはんにしたら十分美味しいお料理でした。

 
 
 一善や(ケーキ屋さん)
 オッサレーなケーキ屋さんを発見、さすがにもう食べられませんので、いちごのロールケーキをお持ち帰りして家でいただきました。ふわふわとして軽い口当たりの美味しいケーキです。

 このあたり、まだまだいろいろあるみたいなので、これから春秋座通いが増えるかもしれません。こういうお楽しみは大事です。
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京都芸術劇場春秋座

2014-05-12 23:56:23 | その他いろいろ(歌舞伎)
 「伝統芸能の今」が行われた京都芸術劇場は2001年に京都造形芸術大学内に開設された日本の高等教育機関でははじめて実現した大学運営による本格的な劇場です。春秋座は大劇場にあたり、歌舞伎を上演することを想定して廻り舞台や花道、セリ、スッポンなどが備わった本格的な劇場です。開設当時、副学長だった三代目猿之助(現猿翁)丈が杮落興行を行われました。長らく猿翁丈が芸術監督をお務めでしたが、ご体調のこともあり、昨年5月に亀ちゃんにバトンタッチされ、いろいろと盛り上げようと動いていらっしゃいます。

 初めて伺いました。これまでも結構魅力的な催しがあったんですが、「行きたいなぁ」と思っても、行ける曜日や時間でなかったり、あるいはチケットが売り切れだったり、となかなかチャンスがありませんでした。今回は早くからこの公演の告知があったので、早々に友の会に入り、優先予約でチケットを取ることができ、ようやく行くことができました。

 この京都造形芸術大学が瓜生山という山にあるので、上の写真を見てもらったらわかりますが、道路からかなり上に上がったところにあります。最近、この写真の右側にエレベータが設置され、そこから上がることができるようになったみたいですが、それまではこの大階段(タカラヅカも真っ青!)を上らないといけなかったんでしょうか。劇場内もあちこちに段差があって、お手洗いも地下だし、お年を召した方はちょっと大変そうでした。

 
 
 客席です。最前列はほとんど舞台とくっついているような感じです。後ろのほうがゆったりとしたつくりのようでした。前から4列はあったりなかったりの座席なんでしょうか。

 昨日書いたようにトークの場面では、背景に亀ちゃんの猿之助襲名興行の祝幕をお使いでしたが、ロビーでは押隈の展示もありました。
 
 澤瀉屋さん襲名披露の押隈(右から猿翁さん、亀ちゃん、團子ちゃん、中車さん、段四郎さんです)

 
 亀ちゃんの「狐忠信」、昨年の南座顔見世の折に写し取られたものです。

 
 
 「芸術監督キャラクターコンペ観客投票」というのが行われていました。チケットを持っている人だけ投票できる権利があったので、ぜひ投票して帰りたかったんですが、うーーーーん、もひとつピンとくるのがなくて…。昨日の15時30分の回のトークで決定しているようです。どれになったんでしょうか。気になるところです。
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伝統芸能の今2014

2014-05-11 23:50:58 | 観たもの
 京都芸術劇場春秋座で「伝統芸能の今2014」を見てまいりました。

 「伝統芸能の今」は、亀ちゃんと能楽・歌舞伎囃子方の三響會(亀井広忠、田中傳左衛門、田中傳次郎)の方たちが、スポーツとか芸能の人たちはよくチャリティ活動をしているのに、古典芸能の世界はそういうのがないじゃないかと思われて、平成21年から始められたチャリティ活動です。漫然といろいろなところに寄付するのではなく、子供たちのためにできることということで、「公益財団法人がんの子どもを守る会のゴールドリボン基金」への募金を行うこととし、さらに平成23年からは「認定特定非営利活動法人世界の子どもにワクチンを 日本委員会」にも、公演チケット1枚につき150円を寄付しているそうです。今年で6年目を迎えられました。

 今回初めて参加しました。これまでもやっていらっしゃるのは知っていましたが、なかなか近くまで来られなくて、今年は亀ちゃんが春秋座の芸術監督を務めていらっしゃる関係で、京都でも公演があり行くことができました。ご出演は亀ちゃん(四代目市川猿之助)、津軽三味線の上妻宏光さん、狂言の茂山逸平さん、能楽囃子方の亀井広忠さん、歌舞伎囃子方の田中傳次郎さんでした。

 プログラムです。

 一、上妻宏光 演奏
 「津軽じょんから節」
 「紙の舞」 

 二、創作 「三番三」
  三番三  茂山逸平 
  三味線  上妻宏光
  大鼓   亀井広忠
  小鼓   田中傳次郎

 三、創作 「空破」
  立方   市川猿之助
  三味線  上妻宏光
  太鼓   田中傳次郎
 
 四、創作舞踊 「風林火山」
  立方   市川猿之助
  三味線  上妻宏光

 五、トーク 
  市川猿之助/茂山逸平/上妻宏光/亀井広忠/田中傳次郎

 六、歌舞伎と狂言による 「石橋」
  獅子の精 市川猿之助
  仙人   茂山逸平
  大鼓   亀井広忠
  小鼓   田中傳次郎

 なかなか興味深い公演でした。今回、私のお席は最前列でした。春秋座の最前列って、足を伸ばすと舞台に当るくらいの近さで、三味線も鼓も笛も太鼓もすごい迫力でした。津軽三味線をこんなにちゃんと聞いたのは初めてかと思います。細棹とも太棹ともまた違う音色なんですね。

 ひとつひとつの演しものはほどよい短さで、飽きさせません。長くなると、邦楽の音色ってめちゃくちゃ気持ちいいので、意識を失うおそれがありますから(私の場合)。「風林火山」でテープ音楽が流れてきたのはちょっとびっくりしたけれど、亀ちゃんが武田信玄の役で出演された大河ドラマ「風林火山」のテーマ音楽だったようです。その音楽に合わせて上妻さんが演奏し、亀ちゃんが踊られました。

 トークの場面では、福山雅治が製作した襲名の祝幕が背景に使われていました。さすが、亀ちゃんが芸術監督のことだけあります。そのトークで「伝統芸能の方たち同士ならすぐ合わせられるでしょう」と思われがちですが、それぞれ全然違うので、お稽古は結構大変だそうです。能狂言には三味線がありません。狂言の人は笛を頼りにしているそうで、三味線の音色で舞うのは間をつかむのが難しいそうです。能だと大鼓と地謡のリーダーが、歌舞伎だと小鼓が指揮者の役割を担っているそうです。津軽三味線の人は大体が即興で演奏していることが多いので、楽譜を渡されこの通りに弾いてくださいといわれると、そっちのほうが大変だとおっしゃっていました。

 最後の「石橋」は亀ちゃんは白塗り+ふさふさの毛付きの獅子の拵えをしてのご登場です。セットもちゃんとあります。例の毛振りもあります。たぶん、実際に舞台にいらっしゃったのは15分くらいだったと思いますが、トークで「このあとの『石橋』は豪華ですよ」とおっしゃっていた意味がわかりました。ただ、胡蝶が大人の役者さんだったのが、ちと残念でした。やっぱりこれは小さくて可愛らしい方がやらないと感じがでません。團子ちゃん、去年染五郎さんの「春興鏡獅子」で胡蝶のお役を勤められたんですから、ここはひとつ團子ちゃんに来ていただきたかったですね。

 
 パンフレット(手ぬぐいつき)とロビーで1000円以上寄付したらくれるピンバッジです。公演の前はご出演の皆様もロビーに立って、呼び込みをされていました。でも、残念ながら写真も握手もNGでした。握手ぐらいしてくれたらいいのに、ってちょっと思ってしまいました。

 こちらも楽しめてチャリティっていうのはよろしゅうございます。孝夫さん、また松竹座で公開舞台稽古なさってくださらないかしらとこの記事を書きながらちょっと思いました。孝夫さん、ヨロシクです。
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歌舞伎座七月大歌舞伎

2014-05-10 23:23:04 | その他いろいろ(歌舞伎)
 既にあちこちで話題になっていますが、正式に7月の歌舞伎座の演目と出演者の発表がありました。玉ちゃんとエビサンと中車さんとの共演です。

 昼の部は「夏祭浪花鑑」が通し上演されます。今回はエビサンが主役の団七をお勤めになります。確か、エビサンはお亡くなりになった勘三郎さんからお習いになったと聞いています。勘三郎さんは上方歌舞伎の延若さん?(すみません、違うかもしれません)からご指導を受けられたとか。私は平成4年7月に道頓堀の中座で拝見していますが、大阪弁がとてもナチュラルで、ビックリした覚えがあります。義太夫のお稽古をしっかりされているんでしょうね。先日も、国立文楽劇場で他のお客さん同士の会話が聞こえてきましたが、勘三郎さんって文楽劇場の一番後ろでよく文楽をご覧になっていたそうです。ただ、その後、串田和美さんの演出になっているので、上方歌舞伎からは離れていっているような気がします。それを習っていらっしゃるので、エビサン団七、どんなんになるんでしょうね。「義経千本桜」の「すし屋の段」みたいに、「しぃ(火)、貸してくんねぇ」とべらんめえ調の団七になるのだけは勘弁願いたいものです。

 中車さんの義平次のほうが、個人的には楽しみです。平成中村座では笹野高史さんが演じられたお役です。この義平次が“ヤな奴”度が上がれば上がるほど、後半が盛り上がりますから。

 夜の部の「天守物語」は玉ちゃんで~~~す。歌舞伎座で拝見するのは初めてです。我當さんは松竹座ではなくこちらにご出演です。歌舞伎座にいらっしゃるんでしたら、ちょっとエビサンに「夏祭」の指導をしてさしあげられたら、って思いますが、そんなことはないんでしょうね。

 とりあえず、遠征する予定にはしていますが、3階からになると思います。松竹座の孝夫さんをエエ席で見たいと思っておりまして…。7月が楽しみです。

 
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左團次さんのブログ 【追記あり】

2014-05-09 00:14:11 | その他いろいろ(歌舞伎)
 市川左團次さんがブログをお始めになったようです。今のところ、いたってフツーの内容ですが、いつかきっと弾けてくださるはずです。

 四代目 市川左團次オフィシャルブログ
 とてもダンディーな左團次さんを拝見できますよ。

 【5.21 追記】
 順調にお続けです。毎日2回更新されています。何気に、ひっそりと、でも、しっかりと爆笑できます。いいわぁ~、左團次さん。好きな女性のタイプは「お尻の大きい方」だそうで、ワタクシ、それならOKでございますわよん。
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