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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

銀座でランチ&お茶

2013-12-22 23:42:04 | Tokyo
 本来であれば、今回の上京の目的である歌舞伎の感想からというところですが、食い気に走っております。

 
 初日のランチです。銀座3丁目にある京粕漬けで有名な「魚久イートインあじみせ銀座店」に伺いました(↑夜みたいですが、昼間です。雨が降って昼間とは思えない暗さです)。歌舞伎座の夜の部は4時半からだったので、今回はいつもより遅めの新幹線に乗り、東京到着は12時半前でした。まずホテルに荷物を預け、歌舞伎座の前を通り過ぎて銀座へGO!です。5月に上京する前にRちゃんとランチを何処にするのかを探しているときに見つけたのですが、ゆっくりおしゃべりしながらランチできるようなところではなかったのでその時は却下、今回は一人でしたのでこちらにしました。

 
 
 銀だら、鮭、かれいの京粕漬けが一度に味わえるあじみせ定食です。それぞれ単品の定食もあります。いやーぁ、美味しかったです。粕漬けって家で焼くとどうしても焦してしまいますが、さすがにこちらは専門店だけあって上手に焼いたはります(って、当たり前ですが…)。おいしそうな焦げ目はついているけれど、苦いところまでいかず、口に入れると粕の風味があって、ごはんが進みます。お魚もほどよい脂加減でした。大根おろしはおそらくその脂っぽさを緩和するためについていたかと思うんですが、せっかくのたっぷりと脂ののった魚の身でしたので、大根おろしはつけずにいただきました。玉子焼きも東京の玉子焼きって感じで、甘めでしっかりと焼いてありました。

 
 カウンター席だったので、お一人様でも気楽でした。食べログを見ていると昼時は並ぶそうですが、私は1時半をまわった頃だったので、余裕でOKでした。

 
 
 お店を出たのが2時過ぎで、歌舞伎座までまだ時間があるので、お茶もしました。銀座松屋の裏手に「野の花司」というお花屋さんがありますが、その2階に「茶房野の花」があります。こちらでは空也の最中がいただけます。

 
 お抹茶と空也の最中です。水仙のお花がさすがお花屋さんです。写真には撮っていませんが、最初に出してくださったお茶が野草茶だそうで、身体に良さそうなほんのりとした甘みが感じられるお茶でした。

 
 
 お店の中はギャラリーみたいになっていて、クリスマスリースとかお正月のお飾りとかがディスプレイされていました。

 
 テーブルの上にあった干支のマスコット?です。ネズミがあったので、思わず買ってしまいました。
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仁左さまが退院されました

2013-12-21 23:55:39 | その他いろいろ(歌舞伎)
 右肩腱板断裂のために入院されていた孝夫さんですが、21日に退院されたそうです。なんと、大阪府内の病院に入院されていたとか、おっしゃってくださればお見舞いに駆けつけましたものを…。そういえば、エビサンのブログで大阪でたまたま孝夫さんに会ったと書いていらっしゃるのを見ましたっけ。こちらで治療されていたんですね。ゴッドハンドの先生がいらっしゃるんでしょうか。

 歌舞伎座の夜の部でお隣に座っていらしたご婦人は歌舞伎観劇歴五十年という超ベテランの方でした。ご贔屓はどなたですかと尋ねたら、特にはないけれど強いて言えば孝夫さんとおっしゃって、そこでひとしきり孝夫さん絶賛で盛り上がりました。七段目を見る前の休憩時間でしたが「やっぱり今の歌舞伎界は孝夫さんと吉右衛門さんのツートップよね。できればこの七段目もそのお二人で見たいですね」と意見が一致したところで幕が開きました。スミマセン、またまたちょっと失礼な客だったかもしれません。

 孝夫さんの復帰時期は今のところ未定だそうです。十分にリハビリしていただいて完全に治ってから復帰なさってくださいませ。お待ちしております。
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新幹線

2013-12-20 11:29:41 | Tokyo
「新幹線なう」です。毎々のことながらよく混んでいます。一昨日、みどりの窓口に指定を取りに行きました。今の季節、晴れていれば富士山が美しく見えるので、E(二席の窓側)を取りたかったのですが残念ながら売り切れ、仕方なくA(三席の窓側)を取りました。それでも新大阪発ののぞみなので、お隣りは空席かしらと思っていましたが、な~かなかなかなか!全席お客さんで埋まってます。恐るべし、JR東海!でございます。
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トウキョウへ

2013-12-20 07:30:46 | Tokyo
 今年4回目の上京です。昨日で仕事も一段落(のはずなんですが…)、この3ヶ月ばかり怒涛のように仕事が次から次へ押し寄せて、私にしては珍しく?忙しく仕事をしておりましたので、自分へのご褒美と勝手に思っております。(たぶん、これから始まるSaleではこの「ご褒美」を乱発しそうな予感がします。)

 ランチもお夜食も全然No planで、出たとこ勝負になりそうです。ブリジストン美術館にも行ってみたいし、丸の内のイルミネーションは見たいし、といろいろ思いはあるのですが、メインは歌舞伎座の忠臣蔵の通し観劇ですので、あまり無理はせず、体力温存を心がけたいと思っています。とりあえずは新幹線で寝ます。
 

 
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千壽さんが「咲くやこの花賞」を受賞されました。

2013-12-19 23:50:25 | その他いろいろ(歌舞伎)
 秀太郎さんのお弟子さんである片岡千壽さんが平成25年度「咲くやこの花賞」を受賞されたそうです。おめでとうございます。

 「咲くやこの花賞」とは、大阪市が昭和58年度から創造的で奨励に値する芸術文化活動を通じて、大阪文化の振興に貢献し、かつ将来の大阪文化を担うべき人材(個人または団体)に対し、一層の飛躍の期待を込めて贈呈している賞です。賞の対象は、「音楽」「美術」「演劇・舞踊」「大衆芸能」「文芸その他」の5部門とし、年齢は概ね40歳以下となっています。

 過去に歌舞伎界からは吉弥さん(当時は千次郎さん)、市川右近さん、愛之助さん、薪車さん、壱太郎さんが受賞されています。これまでの受賞者一覧はコチラ

 贈呈理由です。
「松竹上方歌舞伎塾」一期生から初めて名題昇進を果たした若手女方。近年は難役もこなし、日頃の精進の成果を発揮している。大阪で学び、大阪を拠点とする歌舞伎俳優として、上方歌舞伎再興に大きな役割を果たすことが期待される。

 今夏の上方歌舞伎会の「伊勢音頭」の万野が高く評価されたそうです。昨年は日本俳優協会賞奨励賞も受賞されています。

 プロフィールを拝見するとまだ32歳だそうで(実はもう少し年上かと思っていました)、今後ますますのご活躍が期待できますね。秀太郎さんのブログを拝見していたら、師匠からの信頼も非常に厚く、楽しみな役者さんです。お顔はなかなかの美形で、コメディエンヌ的なお役もOKな役者さんです。染五郎さんの新作歌舞伎で狆の小春ちゃん、熱演でした。秀太郎さんがご出演の舞台にはだいたい同座されています。皆様もぜひご注目なさってくださりませ。
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大阪文化賞

2013-12-17 23:39:41 | その他いろいろ
 愛之助さんが大阪文化賞を受賞されることになりました。

 大阪文化賞とは、大阪府と大阪市が大阪の芸術文化に貢献のあった方々に対し、その功績を称える事を目的に贈られる賞のことだそうで、結構歴史は古く昭和38年よりずっと続いている賞です。以前は大阪文化賞・大阪芸術賞等々分野ごとに贈呈されていたものを、平成21年度からは5つあった賞を「大阪文化賞」に一本化するとともに、これまでの「長年の功績」に対する賞から「旬の活躍」に対する賞へと変更されているそうです。

 ご本人がブログにも書いていらっしゃいましたし、こちらの朝刊にも記事になっていました。直近の1年間において、学術、生活文化、芸術の分野において際立った活躍をされた方、または、文化芸術の活動者の支援や大阪文化の情報発信など、文化芸術の振興に著しい功績のあった方が選ばれます。選考は府民及び推薦委員(学識経験者等)から推薦のあった候補者の中から、選考委員会で選考を行い受賞者1名(団体)を決められるそうです。詳細はコチラ

 愛之助さんの受賞理由をコピペします。
氏は、平成25年2月に、大阪松竹座で初の座頭として「二月花形歌舞伎」において、『GOEMON 石川五右衛門』および『新八犬伝』を上演されました。『GOEMON 石川五右衛門』では、自身もフラメンコを披露するなど、従来の歌舞伎にはない大胆な手法を取り入れた新作上演で観客を魅了し、『新八犬伝』は、上方歌舞伎塾の卒塾生らによる「平成若衆歌舞伎」として初演したものを10年半ぶりに再演することにより、関西歌舞伎界が若い才能を育てようと取り組んできた成果を示す作品となりました。また、平成25年7月から放送されたテレビドラマ「半沢直樹」では、金融庁主任検査官役において、圧倒的な存在感を放たれました。このように、氏の活躍が上方歌舞伎塾の卒塾生をはじめ、若手の成長や刺激となり、一時期活気を失いつつあった関西歌舞伎の復活の原動力となっているとともに、歌舞伎を通じて大阪の文化を国内外に発信されており、大阪の文化振興への貢献は極めて大きく、ここに大阪文化賞を贈ります。

 前半の歌舞伎云々のところはいいんですが、後半の「半沢直樹」って、そんなイロモノ扱いって、この賞は本当に大丈夫なのかって一瞬思ってしまいましたが、過去の受賞者を見ると、十三代目仁左衛門丈も秀太郎さんも孝夫さんも受賞されておりましたので少しホッとしました。それ以外にも万葉集の犬養孝さんや民俗学の梅棹忠夫さん、文楽の住大夫さん、簑助さん、狂言の千五郎さん、千之丞さん、落語の米朝師匠、枝雀さんと関西でご活躍の錚々たる方たちが受賞されています。昨年は文楽の勘十郎さんでした。非常に由緒正しい立派な賞でございます。過去の受賞者はコチラにあります。愛之助さん、本当に今年は当たり年です。この勢いで来年も上方歌舞伎を引っ張っていっていただきたいものです。
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當る午年 吉例顔見世興行東西合同歌舞伎 夜の部 ②

2013-12-14 23:11:06 | 観たもの
 「口上」は藤十郎さんが進行され、猿翁さん、猿之助さん、中車さんだけのシンプルなものでした。ここでも中車さん、ずいぶんと歌舞伎役者らしい口上になっていました。新橋の時とはエライ違いです。猿翁さんは途中からお出ましでした。素顔(っていうんでしょうか。白塗りをせず、鬘もつけずってことです)に紋付羽織袴というお姿です。以前拝見したときよりもさらにお痩せになって、ほとんど言葉は発せられませんでした。口上の言葉は猿之助さんが代読されていました。ちょっと痛々しくて、見ていてつらくなってしまいました。

 続いて亀ちゃんの襲名披露狂言「黒塚」です。「猿翁十種」とあるだけあって、上演記録を見ると猿之助さん(二代目から四代目)と右近さんしか演じていらっしゃいません。当代の猿之助さんは、昨年7月の新橋での襲名披露公演で初演、今回が三度目です。私は初めて拝見しました。お能の「黒塚」を素材にしているそうで、上の巻・中の巻・下の巻という構成になっています。

 中の巻は大きな三日月と舞台いっぱいの芒の原、月光のような照明で、あまり歌舞伎らしくない、現代劇?前衛的?な、とても美しい舞台でした。その中で、亀ちゃん扮する老女岩手が踊ります。“踊り狂う”って言ったほうがいいかもしれないくらい、ずっと踊っていらっしゃいました。音楽も長唄、琴、尺八の合奏で盛り上がります。亀ちゃん、やっぱりすごい身体能力ですよね。老女とか鬼女とか暗いお話のはずなんですが、亀ちゃんの踊りを見ていると何だか楽しい、ウキウキとした感じがしました。

 そういえば、玉ちゃんが、モーリス・ベジャールさんのバレエ「黒塚」を踊られたそうです。どんなものなのか内容は存じ上げないのですが、舞台写真だけ1枚持っています。オールバックで宝塚の“男装の麗人”のようなお姿でした。なかなか衝撃的な写真です。一度、拝見してみたいものです。

 第四は「道行雪故郷」です。近松門左衛門の「冥途の飛脚」の「新口村」の場を清元の舞踊にした一幕です。この「新口村」、今年は縁があります。6月の十三代目仁左衛門丈の映画を見に行ったときに、吉弥さんと進之介さんの「新口村」を見ました。そしてこの顔見世の舞踊、さらに、来月は浅草歌舞伎と文楽と両方で「新口村」がかかります。何かブームみたいなものがあるんでしょうか。

 幕が開くと一面の銀世界、その真ん中に忠兵衛・梅川が菰をかぶって身を寄せ合っています。梅川は藤十郎さん、忠兵衛は翫雀さんです。菰を取ると、美しいお二人です。3階からですが「ほぅ」と思いました。翫雀さん、白塗りにされるとなかなかの二枚目です。藤十郎さん、とても80歳を過ぎたとは思えない若々しさです。ご子息の翫雀さんと並んでも全くNo problemです。ただ、踊りが始まると「ちょっとしんどいかなぁ」と思ってしまうことが何度かありました。どこがどうとはわからないような、微妙な、何となく合ってないような…。昼の部にも義経でお出ましですからね。昼夜で三つというのは厳しいのかもしれません。

 最後は「児雷也」です。主人公の児雷也は梅玉さんでした。梅玉さん、夜の部は5本中3本にご出演で、梅玉さん奮闘公演のような趣です。「児雷也」も初めて見る演目ですが、梅玉さん大車輪のご活躍の中申し訳ないのですが、できればもう少し若手で見たかったかしらと思ってしまいました。松緑さん、愛之助さんと同じ年代の方のほうがいいような、亀ちゃんが演ってくれたらいいのに、って思ってしまいました。スミマセン、「御浜御殿」の時といい、大変失礼な客です。

 でも、一番気に入ったのは蝦蟇でした。おどろおどろしいキャラのはずなんですが、非常に愛嬌のある可愛らしい蝦蟇で、ゆるキャラとして売り出しても通用するかもしれません。なかなか身体能力の高い蝦蟇で、おそらく着ぐるみの中には3階さんが入っていらっしゃるんでしょうけれど、番附にはお名前が挙がらないんですよね。ぜひお名前出してあげていただきたいですね。

 
 この日のお弁当は美濃吉の「具だくさんちらし寿司」でした。名前のとおり具だくさんでした。結構ぎっしりと入っていましたが、寿司飯があまり甘くなかったので、もちろん完食です。おやつは先日ご紹介した仙太郎のあぶり餅です。
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おやついろいろ

2013-12-12 23:55:46 | 食べたもの
 最近のおやつです。

 
 修学院離宮の帰りに、京都の伊勢丹に寄ったら、福岡の鈴懸が出店していました。新宿の伊勢丹ではすごい行列になっていますが、関西ではもひとつの知名度のせいか、すぐに買えます。栗大福と鈴乃○餅、鈴乃最中を買ってまいりました。

 
 同じ日に伊勢丹の中のブラウニーズクラブというカフェでお茶してきました。特に入るつもりもなかったのですが、ショーケースの中にあった苺のショートケーキに目が釘付け、そのままふらふらと入ってしまいました。大振りで、食べ応えがありました。

 
 顔見世前にイノダコーヒーでコーヒーブレイクです。モカトルテをいただきました。バタークリーム系のケーキです。これ、結構いけます。

 
 仙太郎のあぶり餅です。顔見世のときのおやつです。基本、お餅が好きなので、つい買ってしまいます。

 
 あぶり餅をひとつだけ買うわけにはいかず、ついでに栗蒸し羊羹を買って家で食べました。渋皮付の栗なので、全体が黒っぽくなっています。あっさりとしていました。

 寒さに備えて、せっせと脂肪を蓄えております。動物の本能? あまり蓄えたくはないのですが…

 

 
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まだ忙しい・・・

2013-12-11 23:55:17 | その他いろいろ
 先週の金曜に会社のイベントの本番が終わり、これで少しは余裕ができるかと期待しておりましたが、まだ忙しい日々が続いております。まあ、イベントのために、ルーティンの仕事を後回し、後回しにしていたので、織り込み済みっちゃ織り込み済みなんですが。顔見世の感想も途中で放ってあって気にはなっています(実は11月の文楽の感想も後半がまだです…)。

 上の写真は、どうしても今日ケーキが食べたくて買ってきたコカルドのショートケーキです。コカルドは大阪の京橋にあるケーキ屋さんで、結構高水準のケーキ屋さんです。久しぶりに買いましたが、お値段がめちゃくちゃ上がっていて、梅田阪急や芦屋、御影あたりのケーキ屋さん並みのお値段になっていてびっくりしました。普段ならそのお値段では買いませんが、とにかく身体がケーキを欲していたので買ってしまいました。さすがにいちごも大きくて甘くて美味しかったです。

 言ってる間にお江戸も近づいています。初日のランチをどこにしようかと思案中です。

 
 
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當る午年 吉例顔見世興行東西合同歌舞伎 夜の部①

2013-12-08 23:43:51 | 観たもの
 南座の顔見世の夜の部に行ってまいりました。今年の顔見世は「二代目市川猿翁、四代目市川猿之助、九代目市川中車襲名披露」となっています。

 演目と配役です。

 第一 元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)
    御浜御殿綱豊卿
     徳川綱豊卿      梅 玉
     新井勘解由      我 當
     中臈お喜世      孝太郎
     小谷甚内       松之助
     御祐筆江島      時 蔵
     富森助右衛門     中 車

 第二 口上
     猿之助改め猿 翁
     亀治郎改め猿之助
          中 車
     藤十郎

 第三 猿翁十種の内 黒塚(くろづか)
     老女岩手実は安達原の鬼女  亀治郎改め猿之助
     山伏大和坊       門之助
     同 讃岐坊       右 近
     強力太郎吾       猿 弥
     阿闍梨祐慶       梅 玉

 第四 道行雪故郷(みちゆきゆきのふるさと)
    新口村
     傾城梅川       藤十郎
     亀屋忠兵衛      翫 雀

 第五 児雷也(じらいや)
     児雷也実は尾形弘行  梅 玉
     高砂勇美之助     愛之助
     仙素道人       猿 弥
     妖婦越路実は綱手   笑 也
     山賊夜叉五郎     松 緑

 顔見世はいつものことですが、とにかく長いです。夜の部は4時15分から9時40分まで5時間超です。初日は押しに押して終演が10時20分くらいになっていたそうですが、昨夜は予定通り9時40分で終わりました。

 「長い」に加え、東西合同歌舞伎というくらいですからご出演の役者さんも半端じゃなく多く、その役者さんたちすべてに出番を作らないといけないせいか、演目も増えます。夜の部は口上を含め5つです。見ているほうもその切り替えが結構大変でした。

 最初の演目は「御浜御殿」でした。当初は孝夫さんが綱豊卿でしたが、手術・療養のため梅玉さんが代役でした。梅玉さん、別に悪くはないんですよ。口跡だってはっきりしているし、見た目も歌舞伎役者らしい古風なお顔、体型ですし。でもね、やっぱりね、孝夫さんでないと、って思ってしまうわけですよ。比べてはいけないと思いながら、「これが孝夫さんだったらもっとしゅっとした綱豊卿よね」って思ってしまうわけですよ。スミマセン、超失礼な客です。でも、こう思っているのは私だけではありません。お隣の方は千葉から来られた亀ちゃんファンの方でしたが、その方も「仁左さんの綱豊卿も見られると思って遠征してきました」っておっしゃっていました。梅玉さんも多少はそういう空気を感じられるでしょうから、さぞやりにくいでしょうね。

 中車さん、ずいぶんと歌舞伎の舞台に慣れてこられました。声の出し方がとてもナチュラルになって、他の歌舞伎役者さんたちと同じように聞こえました。これまでは力みすぎ?必死?でがなっているように聞こえ、一人だけ声が浮いていたように感じていたので。もともと演技力には定評のある役者さんですから、もっと良くなっていかれるんでしょうね。やっぱり、歌舞伎界でも演技力で一、二を争う孝夫さんとの共演、見たかったですよね。返す返すも残念です。
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