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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

中華居酒屋AJITO

2011-01-19 22:07:32 | 食べたもの
 会社の近くの中華のお店で委員会の新年会がありました。総勢15人の宴会でした。こういうお店を探すのは、いつの間にか私の役目となり、15人で宴会ができるところって限られるし、やれ「鍋は飽きた」とか「フレンチやイタリアンはヤだ」とか注文が多く、そうなると残るのは中華しかなく、とりあえず食べログの評価もまあまあだったので(中華ってあまり当たり外れもないような気がするし)、こちらにしました。

 まずはお料理の写真から。5000円のお任せです。
 
 牛肉のたたき
  牛肉が薄く薄くスライスされていて、まわりのお葱とタレで私でも食べられました。真ん中はザーサイですが、ちょっと紫蘇?風味でこれが美味しかったです。

 
 カンパチのカルパッチョ風
  お魚なので当然OKです。ナッツがトッピングされていて香ばしかったです。

 
 かにとふかひれのスープ
  前菜がどちらもピリッとしたお味つけだったので、やさしいお味のスープが嬉しかったです。

 
 手羽先とかに爪の揚げ物
  手羽先は衣に胡麻をまぜてありました。

 
 北京ダック

 
 海鮮のXO醤炒め
  海老や白身魚がプリプリで、さらにきのこが無味ではなく、ちゃんときのこの風味と弾力があってGoodでした。

 
 牛ばら肉の炒め物
  かなり脂身が多く、私はだめでした。

 
 麻婆豆腐(白ご飯にかけていただきました)
  こちらのお店の一番のオススメなんですが、かなり辛めで、フハフハしながらいただきました。

 
 ライチーのシャーベット

 四川料理がベースのお店のようで、全体にピリッとしていましたが、食べられないような激辛ではなかったです。にんにくやお野菜がたっぷりで、寒い毎日なので、元気がでそうな気がしました。女子たちがこのお店を気に入ってくれ、今度はランチに来ようということで話がまとまりました。

 
 焼酎の種類がいっぱいありました。

 
 ちょっと暗くてわかりづらいかもしれませんが、お店の前です。
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演劇界2月号

2011-01-17 23:40:43 | 読んだもの
 歌舞伎専門の雑誌「演劇界」の2月号でございます。今月の表紙は「摂州合邦辻」尾上菊之助さん(寺島しのぶさんの弟さん)の玉手御前です。先月の日生劇場での公演のお写真です。菊之助さんの玉手御前は昨年5月の松竹座での團菊祭が初演で、その評判が良かったので早々と東京でもかかりました。確かに、鬼気迫る、妖気あふれる人妻でした。東京公演ではさらに演技にも磨きがかかり、「摂州合邦辻」は読売演劇大賞の作品賞に、菊之助さんは男優賞にノミネートされています。

 これだけ書けば菊之助さんの特集号かとお思いになるかもしれませんが、2月号の特集は「平成中村座 十年の軌跡」です。表紙は、内容に関係なく、前月の舞台写真から選ばれるようです。

 で、私は、と言いますと、その中村座の特集を読みたいためではなく、前月、つまり12月、顔見世の舞台写真と劇評を見たくて買いました。

 「演劇界」には毎月、前月の舞台写真と劇評が載っているんですが、いつもは東京からで関西は後ろになるんですが、さすが南座の顔見世は先になっていました。別にどうでもいいことですが、ちょっとうれしかったです。写真は、「七段目」の玉ちゃんと孝夫さんのツーショットもありました。写真を見ていると、またまた先月の舞台を思い出し、「良かったわよねぇ~」とにやけております。

 劇評のほうは演劇評論家の西村彰朗さんでした。西村さんは関西のお方だそうで、文章全体に“上方歌舞伎に対する愛”があふれていました。西村さんのイチオシはやはり片岡三兄弟の「沼津」でした。本当によかったですものねぇ。もちろん、孝・玉コンビの「阿国歌舞伎夢華」も「七段目」も非常に美しくよかったんですが、お芝居としてみたら完成度はぴか一かと・・・。西村さんは「阿国」に孝夫さんが急遽出演なさったことを「思いもかけぬご馳走」と表現されていました。その通りでございます。何の異存もございませんわ。

 せっかく特集されているので、一応「中村座」のこともふれておこうかと・・・。これまでの中村座の舞台や勘三郎さんについてもちろんいろいろ書いてあるんですが、私が一番興味深かったのは、私も見た試演会(お弟子さんたちで演った舞台)の記事でした。それに3ページ割かれており、結構詳しく載っていました。普通、他人さんの劇評(ブログなども含む)を読んでも、だいたい見た日が違うので、何かもうひとつ“いっしょ”感が少ないんですが、試演会はたった一日なので、亀岡典子さんが記事を書いていらっしゃいますが、書いていらっしゃること全てが「あ、あのことやねぇ」とわかるので、“いっしょ”感がとてもありました。

 「演劇界」は写真が非常に美しいので、本屋さんで見かけられたら、是非一度パラパラとご覧下さいませ。

【追記】 
菊之助さんの漢字が間違っておりましたので、訂正させていただきました。失礼申し上げました。
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レニングラード国立バレエ「白鳥の湖」

2011-01-16 23:42:37 | 観たもの
 兵庫県立芸術文化センターでレニングラード国立バレエ「白鳥の湖」を見てまいりました。今日は、雪こそ降らなかったけれど本当に寒くて、起きたときに部屋の温度計を見ると3.3度(←室内です)、「ひょえ~」って感じで、「どうせE席だし、4000円だし、行くのやめようか」と一瞬思いましたが、阪急の電車の切符を買っていたのを思い出し、あの電車の切符を反故にするのはヤだと思い直し、出かけました。私って、あんなに服だ、靴だと浪費しまくっているわりに、なぜか交通費には細かい、気になります・・・。ほんと、なぜなんでしょうね。自分でも不思議ですが。

 バレエは2回目です。この前のはモダンバレエ、音楽もテープ、衣装もお稽古着?って感じで、もうひとつ見た気がしませんでしたが、今回はバレエの王道中の王道、クラッシックバレエって言えばコレという「白鳥の湖」でございます。しかもレニングラードバレエって、マンガ「アラベスク」の主人公ノンナがいたのがバレエ団が確かレニングラードバレエ団、いきなり少女マンガの世界でございます。(←今回のこのバレエ団がそうなのかどうかは確かめてはいません。念のため)

 お席はE席、末席です。4階席の右側です。A席は12000円もしました。お値段がその三分の一だと、見えるのも三分の一でした。横手なので、見えないんです。これって、売っていい席なのか?と思ったくらいです。たぶん、音楽なら、見えなくてもいいから、その席でもいいんでしょうけど、バレエはダメでした。

 かんじんのバレエですが、何と言っても初めてなので、何をどう書いていいのかわかりませんが、「This is Ballet!」でした。女の人は白いチュチュ、白い羽の髪飾り?、トゥシューズ、男の人は白いタイツ、憧れクラッシックバレエの世界でした。空中高く飛んでその間に足をトントンとする、トゥシューズで爪先立ちしてもう片方の足を高く上げる、片足でくるくる回る、男の人が女の人を持ち上げながら踊る(←ボキャブラリーが乏しくて、何のことやらわかりませんが)、マンガ「アラベスク」で絵で見ていたバレエが、目の前に現れました。

 上から見てよかったのは群舞でした。24人、あるいは32人でいっせいに白鳥を踊ると、そりゃ迫力がありました。たいがい広い舞台ですが、その舞台いっぱいを使って踊っているのは本当に圧巻でした。

 バレエの“お作法”ももちろんのことながら初体験でした。音楽はオーケストラが入っていましたが、指揮者の人は、予めスタンバイするのではなく、スポットライトを浴びながらオケボックスに入ります。拍手でお出迎えで、最初だけなら「ふーん」だったんですが、各幕ごとにそれだったのでちょっと面倒くさかったです。カーテンコールも各幕ごとにあって、そっちも「めんどくせー」と思ってしまいました。最後も、もちろんカーテンコールがあります。結構、長かったです。

 今日は、3時開演でしたが、小さい子供(女の子)が多くてびっくりしました。バレエ、あるいはピアノを習っているお子さんなんでしょうか。子供料金なんてないので、1階に座っていらっしゃる方は、もちろん12000円をお支払いなんでしょうね。すごいです・・・。阪急沿線の底力のようなものを感じてしまいました。 
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抜け穴の会議室

2011-01-15 23:39:31 | 観たもの
 シアタードラマシティで「抜け穴の会議室」を見てまいりました。佐々木蔵之介さんと大杉漣さんの二人芝居です。↑このポスター、ちょっと?でした。何か気持ち悪いことないですか。中年のおっちゃんにこれは厳しいような気がしました。

 内容紹介です。
不思議な縁で結ばれた男二人、
時空を超えて何故生きているのかを探る旅が始まる!
作・演出家 前川知大と佐々木蔵之介が初めて出会った記念すべき知られざる傑作『抜け穴の会議室』が帰ってきます!
Team申・佐々木蔵之介は、今回、大杉漣という強力な相棒とともに再び輪廻の世界に旅立ちます。
不思議な縁で結ばれた男二人が、生と死の狭間にあるらしい会議室(今回はRoom No.002)や実人生で他者との関り合いの中から生ずる様々な人間模様の中で、生きていく意味、人生の意義を探し惑いながら希望を見つけ出していきます。

 「輪廻転生」と言われると、私は反射的に三島の「豊饒の海」を思い出すんですが、もちろん、これはそれとは全く関係ありません。

 行く前に上演時間をNetで調べていたら「わかりにくい」と書いているのを見つけ、他人様に非常に影響を受けやすいワタクシは「そうなんや、ややこしい話なんや・・・。わからへんお芝居なんや・・・。」と、消極的な観客でした。劇場に到着したのが開演時間の7時ちょうど、東梅田の駅から必死で歩いたので疲れ果てており、始まると同時に夢の中でした。佐々木蔵之介さんと大杉漣さんの声がはるか彼方から聞こえてきて、なかなか心地よかったです。

 でも、上演時間は1時間半なので、さすがに「寝て終わり」は勿体無いと思い、途中からはしっかり起きました。思ってたほどややこしくはなかったです。わかりやすい、と言うか、次の展開が予測できるお芝居でした。このテのお芝居って、何かよーわからんわっていうのが普通なのに、そんなに簡単にネタ?がばれていいのか、とちょっと思ったくらいです。

 開演前の影アナが市川亀治郎と仲村トオル(以前、佐々木蔵之介と共演した人たち)で、「おぉっ」と私はそれに一番反応してしまいました。

 音楽が、ピアノと三味線で、全く合ってないようで合ってる音楽でした。こういう舞台だと三味線がテープでも全然何とも思わなくて、それが自分でも不思議でした。

 とりあえず、ナマ大杉漣を見たということで(佐々木蔵之介ではなく・・・)。
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勘三郎さんの代役

2011-01-13 23:32:33 | その他いろいろ
 今週の日曜日、中村勘三郎さんが「過労の蓄積」のため、2月の新橋演舞場の「ペテン・ザ・ペテン」を休演されることが発表されました。代役をたてて、公演は予定通り行なうということで、本日このお芝居の演出を担当されているラサール石井さんが代役を務められると発表がありました。

 実は、今日は「勘三郎さんの代役は誰?」をお題にしようと、昨夜寝る前に決心していたんですが、既に代役は決定したということでガックリだったんですが、せっかくいろいろ考えたので、ちょっと書いてみます。

 この新橋演舞場の2月公演は、もう何年も前から勘三郎さんと藤山直美さんの喜劇公演と決まっています。私も、このコンビの喜劇公演は大阪で1回、東京で1回見ています。子役時代から「天才」の名をほしいままにされてきたお二人がご出演の舞台ですので、既存の喜劇公演とはちと違う喜劇公演であります。昨年は歌舞伎座さよなら公演のためになかったので、今年は2年ぶりの公演で、共演者は小池栄子、ベンガル、柄本明、 渡辺えりと非常に強力なメンバーです。

 勘三郎さんほどの方が休演を決心されるってよほどのことだったんでしょうね。歌舞伎なら、案外代役はできるんです。先月の南座の顔見世の海老サマの代役の例もありますし、あれは初役で孝夫さんも愛之助クンも結構お大変だったようですが、よくかかる演目で出演したことがあれば、それなりに皆さんこなされます。でも、今回は新作で、一からお稽古しないといけないので、話はちょっと違います。

 それに、演舞場の公演って、1ヶ月(25日)公演・昼夜ありで、その月はほぼ拘束です。2月がまるまるスケジュールが空いていて、このメンバー(藤山直美)と互角にわたりあえて、さらに、演舞場公演は団体客が多そうで(実際、私が見たときも、大型観光バスが何台も止まっていました)、そういう人たちが見て納得する人選でないといけません。

 ラサール石井さんが代役っていうのが一番自然なんだろうなぁとは、私も思ったけど、それじゃ当たり前すぎて面白くないなぁということから、私がつらつら考えた案?です。

 まず、勘三郎さんのお友達、野田秀樹さんはどうかしらと思いました。でも、彼は2月はご自分の「野田地図」の公演があります。鶴瓶は?でも、1ヶ月まるまるの拘束は無理?それに、鶴瓶と藤山直美ではこってり大阪モノになりそうです。じゃあ、藤山直美さんの筋から、沢田研二は?ちょっと雰囲気違う?前川清?薪車さん? あるいは台本を書き換えて大竹しのぶはどう? 舞台俳優なら、古田新太?阿部サダヲ?篠井英介? でもこの人たちはおばちゃん受けしなさそうね。風間杜夫、佐藤B作、角野卓造あたりでどうでしょう?いきなり小劇場公演になってしまう? 

 と、昨夜はお布団に入ってから、いろいろ楽しい妄想に耽っておりました。それなりに楽しませていただきました。

 ところで、休演といえば、愛之助クンもインフルエンザで本日から休演だそうです。先月の顔見世で全国区になったせいか、Yahooのトップニュースにもなりました。インフルエンザはお気の毒ですが、こんなに有名になって、松嶋屋贔屓のワタクシはウレシイです。
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ダロワイヨのオペラ

2011-01-12 23:22:54 | 食べたもの
 フランスの名門菓子店・ダロワイヨの「オペラ」をいただきました。関西で唯一のダロワイヨブティックが心斎橋にあり、先日松竹座の帰りに買ってまいりました。

 
 お包みからして“いかにもおフランス”でございます。シックなワインカラーのリボンがステキです。

 
 今回はお土産用?のミニサイズ5個入りです。これだと普通サイズのオペラよりも賞味期限が一日長くなるそうです。

 箱の中に入っていたカードの口上です。
オペラ、その発祥はダロワイヨ
1955年、斬新で前代未聞のデザインのガトーがダロワイヨの手によりこの世に誕生しました。
それは今では世界中に広まった『オペラ』の誕生です。
『オペラ』はダロワイヨが生んだフランスを代表するお菓子なのです。
オペラ座をイメージしたその豪華な雰囲気はパティシエたちの精巧な技によりつくられます。コーヒー風味のバタークリーム、ガナッシュ、チョコレート、グラサージュと7層からなる重厚な味わいをご堪能ください。

  ↑この日本語、何となくちょっと気になりますが・・・。添削したいです。

 ミニサイズだったので、カードにあるような7層の味わいはもうひとつよくわからなかったんですが、バタークリームはさすがに美味しいチョコレートケーキでした。今度は一度カフェのほうで、普通サイズのオペラをいただいてみたいです。
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壽初春大歌舞伎 昼の部②

2011-01-11 22:35:33 | 観たもの
 二つ目は「男の花道(おとこのはなみち)」でした。これは歌舞伎というよりも、映画のイメージなんですが、今回主役の加賀屋歌右衛門を演じる藤十郎さんが扇雀時代に梅コマで演じて好評を博してから、歌舞伎の舞台でも演じるようになったそうです。

 配役は以下のとおりです。                
加賀屋歌右衛門 坂田 藤十郎
万八女将お時  片岡 秀太郎
加賀屋歌之助  市川 染五郎
加賀屋歌五郎  松本 錦 吾
田辺妻富枝  上村 吉 弥
加賀屋東蔵  坂東 竹三郎
田辺嘉右衛門  中村 翫 雀
土生玄碩  松本 幸四郎

 お話は、歌舞伎の女方、加賀屋歌右衛門は、失明寸前のところを旅の宿で出会った蘭方医の土生玄碩の手術によって救われます。固い友情で結ばれた二人は、刎頸(ふんけい)の交わりを確かめ合い、後の再会を誓って別れます。
 数年後、当代一の人気役者となった歌右衛門の元に、やむを得ぬ事情から、今すぐ歌右衛門に来て欲しいと苦境を知らせる玄碩からの手紙が届きます。折しも今は舞台の最中。役者にとって何よりも大事な舞台と、大恩人の狭間で悩む歌右衛門。決断を迫られた歌右衛門は、観客に事情を全て話し、玄碩の元へ駆けつけます。

 これだけ読むと、ちょっと「クサイ芝居」と思われるかもしれませんが、どうなるかわかっているけど、結構入り込める、感動するお芝居でした。

 それはひとえに藤十郎さんのお力かと・・・。これまで再三再四申し上げておりますが、ワタクシ、藤十郎さんが苦手です。どうも、あの粘着質というかねっとり(こってりではないんです)としたお芝居がだめで、わりと避けてきたんですが、この「男の花道」はとてもよかったです。お芝居を見ながら思ったのは「藤十郎さんのお芝居って“芝居がかって”いたのね」ということでした。役者さんに芝居がかっているという表現も変なんですが、今回は江戸時代の歌舞伎役者のお役で、いわばご自身そのままのはずなんですが、何かデフォルメされているように感じ、それがまた客席から見たときに何かすごく納得できたんです。いつもなら「うーん、これ、ちょっとかなんわぁ」と思うんですが、それがなくて「やっぱり伊達に『人間国宝』じゃないのね、やっぱりお上手な役者さんなのね」ととても思った次第です。(どうも、海老サマ事件以来、「人間国宝」ってちゃかされて使われる傾向があって、本当に実力があって人間国宝になっていらっしゃる方に失礼だと思うんですが)

 うまく書けないのがちょっともどかしいですが、「藤十郎さん=加賀屋歌右衛門」でした。それに対する幸四郎さんの玄碩ですが、こちらはまた全くお芝居をしていないような、朴訥とした不器用なお医者様で、その対比がとてもよかったです。「男の花道」を見るのが初めてで、他の方とごいっしょのは見たことがないんですが、このコンビなかなか良いのではないかと思いました。

 今回、竹三郎さんが久しぶりの立役で、大阪弁Nativeで大阪の匂いがぷんぷんしていて、よろしゅうございました。秀太郎さんの料亭のおかみさんも、ご本人もこのお役は舞台へ出ているだけで何もするこことがないとブログに書いていらっしゃいましたが、座っていらっしゃるだけで、存在感がありました。

 ただ、いわゆる商業演劇なので、音楽がテープでそれだけがちょっとね、って感じでした。さすがに、最後の歌右衛門が踊るところだけは下座音楽の“生演奏”でしたが。そうそう、その振り付けは、この前「情熱大陸」に登場された藤間勘十郎さんでした。

 一つ目の「土屋主税」もそうでしたが、(お正月の)華やかさには欠けるような気がするけれど、ワキの人までとてもよくまとまった昼の部だと思いました。

《オマケ》
  
 今回のお弁当です。大丸の柿安ダイニングの“ガッツリ”系のお弁当です。
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壽初春大歌舞伎 昼の部①

2011-01-10 22:26:41 | 観たもの
 大阪松竹座で「壽初春大歌舞伎」の昼の部を見てまいりました。今年の“初芝居”となります。

 先月の南座の「顔見世」で張り切りすぎたせいか、いまいちテンションの上がらない今月の歌舞伎・・・。切符の予約も前売り開始日をすっかり忘れていて、夜になってやおら松竹のサイトを立ち上げて(当然のことながら)三等席を予約しました。“歌舞伎観劇連続記録”更新のために見に行くような感じで、どんな演目がかかっているのかも全く知らずにまいりました。劇場にギリギリに行ったにもかかわらず、ロッカーにコートを入れ、番附を買い、お手洗いを済ませ、ひざかけを借り、と全く開演時間を気にしない行動の数々、座ると同時に幕が開きました。

 とまあ、そんな消極的な初芝居でしたが、なかなか良いお芝居ばかりでした。実のところ「眠くなった寝よう」ぐらい思っていましたが、全然眠くならず、しっかり拝見いたしました。

 一つ目の演目は「玩辞楼十二曲の内 土屋主税(つちやちから)」で、配役は以下の通りです。
土屋主税  中村 翫 雀
大高源吾  市川 染五郎
晋其角   嵐 橘三郎
落合其月  坂東 薪 車
侍女お園  中村 扇 雀

 赤穂浪士の討ち入りのお話の「外伝もの」といわれるもので、前半は義士の一人大高源吾と俳諧の師匠である其角、落合其月とのやりとりを中心に物語が進みます。其角の家に、大高源吾が仕官が決まった暇乞いに訪れます。其角が詠んだ「年の瀬や水の流れも人の身も」という上の句に対し、源吾は「あした待たるるその宝舟」と附け句をして帰って行きます。
 
 後半は赤穂浪士に同情の念を抱く土屋主税の武士としての心情がテーマとなります。吉良邸の隣、土屋主税の屋敷で行われた句会で其角から昼間の一件を聞いた赤穂贔屓の主税は、源吾が詠んだ下の句の意味を探ろうと思案するうちに、その真意を察します。やがて隣家の吉良邸から太刀音が鳴りわたるのを聞いた主税は、喜び勇んで要所に高張提灯を灯し、赤穂浪士へせめてもの力添えをします。

 1時間15分ほどのお芝居で、長さもちょうどよく、新作芝居(明治時代に書かれたもの。江戸時代より後は全て「新作」となります)だそうですが、脚本がとてもよく出来ていると思いました。最後はホロッときます。そして、ご出演の方々も、適材適所と言いましょうか、それぞれの「ニン」に合っているように思いました。成駒屋さんって、翫雀さんも扇雀さんも達者ですよね。扇雀さん、おきれいでした。年相応のお役より、お若いお役のほうがよくお似合いです。先月の感想にも書きましたが、お父様の藤十郎さんといい、ご子息の翫雀・扇雀さんといい、見た目お若いです。これもご精進の賜物なんでしょう。
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ツマガリの卵黄果

2011-01-09 23:29:05 | 食べたもの
      
      

 ツマガリの「卵黄果」です。お正月の“お籠もり”用のお菓子(洋)を求めて、大丸のツマガリへ行き、さんざん迷ってこれを買ってまいりました。ちなみに(和)は俵屋吉富の「福の餅」でした。
 
 ツマガリオリジナルと発酵バターと上質な卵たっぷりの生地でバタークリームとサワーチェリーをサンドしてあります。お菓子の名前に「卵黄」とついているだけあって、きれいな黄色をしていました。サワーチェリーもたっぷりはさんでありました。

 美味しくないわけがなく、一口、口に入れただけで顔がほころんでしまいました。また、ツマガリのバタークリームって、これまでのバタークリームの概念を覆してくれるくらい美味しいんです。ぜひ一度ご賞味くださいませ。です。

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ブックカバー

2011-01-08 23:08:59 | その他いろいろ
 一応、仕事柄、地球環境に配慮して(って、大きく出ましたね)、本屋さんではブックカバーはお断りしています。本は読み終わったらカバーを外して保管するので、確かにもったいないんですよね。で、そのままむき出しで読むのもナンですので、自分のブックカバーをかけています。

     
 写真は新書用のブックカバーです。てっちゃんお手製です。「文庫本用のブックカバーはたくさんあるけど、新書用ってあまりないね」という話から作ってくれたそうです。本当に、新書用ブックカバーってありません。本屋さんに行けば、売ってますが、どちらかというと“お地味系”で可愛くありません。これはvery cuteです。そして私の大好きなSnoopyでうれしいです。Thank you Tetsupapa!です。

 ついでに、自分の文庫本用のブックカバーをかき集めてみたら、結構な数があって自分でもちょっとびっくりしました。

      
 角川文庫の夏の「読んだらもらえる」でもらったSnoopyです。今年の夏は、またこのブックカバーを復活させてほしいです。

      
 こちらもすべて“もらいもの”です。右側は出版社、左側は友人からのプレゼントです。

 これだけあると、本を買ったときに「どれをかけよう」って迷います。ブックカバーなんてどれでも良さそうなものですが、確かにどれもいいとは思うけれど、本の内容とそのときの気分で絵柄を選ぶというのが、私のささやかな楽しみとなっています。
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