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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

歌舞伎 家と血と藝

2013-09-22 23:54:08 | 読んだもの
 中川右介さんの「歌舞伎 家と血と藝」を読みました。

 内容紹介です。

 明治から現在まで、歌舞伎の世界には、世襲と門閥が織りなす波瀾万丈のドラマがあった――。歌舞伎を観るのがもっと楽しくなる本。
   ○市川團十郎家はなぜ特別なのか?
   ○松本幸四郎家は劇界の毛利三兄弟?
   ○中村勘三郎の死は何を意味するか?
   ○偶数系片岡仁左衛門の悲劇とは?
   ○栄華を極めた二人の中村歌右衛門の戦略とは?
   ○尾上菊五郎家の歴史は繰り返す?
   ○新しい歌舞伎座を担うのは誰か?

 新書ですが、400ページを超える大作です。歌舞伎入門書によく載っているような家系図をもっとわかりやすく分解、解説してある本です。あちこちと入り組んだ歌舞伎の家々を市川團十郎家、尾上菊五郎家、中村歌右衛門家、片岡仁左衛門家、中村吉右衛門家、松本幸四郎家、守田勘彌家の七つに分けて、明治から大正、大正から昭和戦前、昭和戦後から平成の三つの時代ごとにそれぞれの家で誰が動いたのか、どう継承されたのかを述べていらっしゃいます。縦軸・横軸どちらでもいいのですが、家と時代が“マトリックス”の表になっている、そんな本です。

 断片的にそれぞれの「家」の歴史を書いた本はこれまでもありましたが、これだけすべてを網羅し、関連付けてあるのはこの本が初めてではないでしょうか。ページ数だけでなく内容的にも大作だと思います。ただ、中川さんの本の特徴とも言える「見てきたように、聞いてきたように…」的な書きっぷりは好き嫌いがあるでしょうね。何事も、結構断定的にズバッと書いてあります。読物的には面白いかもしれません。“ワイドショー大好き”なワタクシは、そういったウワサとかゴシップとか「ほーっ」と楽しみながら読みました。でも、一応この本は、ジャンルとしては実在の人物についてのノンフィクションだと思うので、たまに「どうかなぁ…」と思う場面もありました。どうもこの方、玉ちゃんファンのようで、玉ちゃんは大絶賛(まあ、大絶賛されるだけの役者さんではあるんですが)、その反動?で六世歌右衛門丈をあまり良いように書かれません。それぞれ贔屓というのがありますから、読むほうの受け取り方もいろいろでしょうね。

 戦前までのそれぞれの家の襲名はお家騒動とか派閥争いとかごちゃごちゃとあったようですが、戦後以降の襲名についてはほぼ松竹株式会社主導のようで、襲名披露の口上で皆さんがおっしゃる「松竹株式会社のおすすめにより」はリップサービスではなくその通りなんですね。松竹株式会社が主導と言うことは「お客さんが入るかどうか」その一点だけを重視されます。それはそれで非常にわかりやすい基準だと思います。実際、孝夫さんが十五代目仁左衛門を襲名されたのも、「孝夫さんが一番人気があったから」という理由ですからね。当時の永山社長は「孝夫さんが十三代目さんに一番お似ましだから」と我當さんにおっしゃったそうで(当時私が聞いたのは「仁左衛門という名跡は60歳までに襲名しないといけないと言われているから」という理由でしたが)、容姿ばかりは如何ともし難いですから、ウンと言うしかありません。

 来年の福助さんの歌舞伎座での歌右衛門襲名披露公演が2ヶ月しかなく、歌右衛門という大名跡なのに、猿之助さん・中車さんの襲名披露公演と同じって、六世歌右衛門丈が生きてらしたら烈火のごとくお怒りになったことでしょうね。「集客ありき」でいけばこうなるんでしょう。まあ、民間会社なので利益追求するのは当たり前っちゃ、当たり前のことなんですが。

 一回読んだだけでは全ての家を理解できるものではありませんが(特に戦前は実子や妾の子、兄弟、養子、弟子と登場人物多し)、かと言って二回、三回と読むほどでもないような、そんな本です。誰かの家のことが知りたくなったら、また繰ってみたいと思います。

 あとがきによれば、今年4月の歌舞伎座新開場に合わせて出版する予定だったそうですが、執筆の途中で、勘三郎さんと團十郎さんがお亡くなりになり、その前後全く書けない日があったそうで、8月に延びたそうです。そのおかげで4月からの杮葺落公演をごらんになれました。その初日のことがあとがきに書いてありました。
 「二〇一三年四月二日、歌舞伎座新開場柿葺落の初日に出かけた。この日、いちばん盛り上がったのは、人間国宝や藝術院会員たちの重厚な演技ではなく、中村勘九郎の息子・七緒八が花道を歩いて出てきた時だった。セリフを言うわけでもなければ見得を切るわけでもない。ただ歩いて出てきただけだ。……それなのに、「中村屋」との掛け声と万雷の拍手――こういう光景は歌舞伎ならではのものだろう。こういう世界は、たしかに入りにくい。だが、入ってしまえば、ひとりの幼児の背後にいる何世代にもわたる歴史が見えて、それだけで面白い。」
 
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振りかえるのはまだ早い

2013-08-22 23:33:17 | 読んだもの
 杉村春子先生の自叙伝「振りかえるのはまだ早い」を読みました。1986年に発行された本でこれも古本屋さんです。杉村春子先生のいわゆる伝記はこれまでもう3冊(日経新聞の「女優の運命-私の履歴書」、中丸美繪さんの「杉村春子-女優として女として-」、大笹吉雄さんの「女優 杉村春子」)も読んでいるので、もういいかなぁと思いましたが、玉ちゃんのご本といっしょに見つけたというのも何かのご縁かと思い、いっしょにお買い上げです。

 内容紹介です。
芸者の子に生まれ、数日後に他家へ貰われていった生いたち。女優への夢、二人の夫との愛と死別。戦争のさなかでの劇作家森本薫との宿命的な恋と別れ。文学座の分裂事件などをめぐって、今だから話せる、昭和の新劇史とともに生きた女優の証言。

 さすがに4冊目ともなると大体知ってることなんですが、この本はご自身で書かれたのではなく、聞き書きで、文字に起こされた原田八重さんとおっしゃる方が杉村先生の話し方の特徴をよく捉えていらっしゃって(これはあとがきで杉村先生も謝辞を送っていらっしゃいました)、読んでいても杉村先生の声が聞こえてくるようなそんな感じでした。

 杉村先生の代表作、三島由紀夫の「鹿鳴館」ですが、三島らしい美辞麗句が散りばめられ、最初は杉村先生でも難しくてどうしようと思われたそうですが、三島からは「もう何にも考えないで。あなたはよく新派的だといわれてきたけど、そんなことはかまわないから、うーんと大見得切ってお芝居してごらん」とアドバイスを受けられたそうです。それまで、確かに“新派的”という批判があって悩まれていたそうですが、このお芝居はそれを逆手に取ったような、そういう部分を杉村先生の新しいスタイルとして確立させたようです。以前、劇団四季の「鹿鳴館」を見たことがありますが、確かに杉村先生のために書かれたお芝居だと思いました。四季の看板女優、野村玲子さんではちょっと手に負えないような…。

 三島由紀夫は「僕の歌舞伎のほうのヒロインは歌右衛門さん、新劇のほうのヒロインは杉村春子さん」とおっしゃっていたそうで、昭和38年の「喜びの琴事件」さえなければ、もっともっと杉村先生のためにお芝居を書かれたでしょうね。杉村先生ももう一度ちゃんと会って話をしようと思っていたのに思いがけない亡くなりかたでぷつっと糸が切れたとおっしゃっていました。

 森本薫さんの文学碑が大阪市の中津にあるそうで、その除幕式※に杉村先生がいらしたようで、そこで森本薫さんの奥様とお会いになって、その時のことを「奥さんにどういうふうに話していいか分からないんですよ。それこそ40年経っているからなんでもないようだけど、すでにもう彼方へ行ってるかと思うけれども。やっぱり直接会うとね、忸怩たるものがあるような気がしてしようがない。奥さんのある人、好きになっちゃいけない。金輪際、奥さんのいる人、好きになるまいとその頃、あんまりつらいから思ってましたけど」と語っていらっしゃいます。天下の杉村先生でもこういう思いをなさっているんですね。ちょっとびっくりしました。杉村先生、2回結婚なさっていてそのお二人のご主人のこともいろいろ語っていらっしゃるんですが、ここまで生々しくなくて、それだけ森本薫さんのことを一番愛していらっしゃったんでしょうか。

 ※訂正
 文学碑ができたのは1986年、除幕式には杉村先生に代わって戌井市郎さんが出席されたそうです。1996年に森本薫没後五十年の集いが京都で行われ、杉村先生はそちらに行かれたようです。
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玉三郎・舞台の夢 坂東玉三郎vs須永朝彦

2013-08-20 23:45:16 | 読んだもの
 「玉三郎・舞台の夢 坂東玉三郎vs須永朝彦」を読みました。1984年に発行されたご本です。玉ちゃんのファンなら“MUST HAVE”なご本かと思いますが、これまでなぜか買ってなくて、先だって阪急三番街の演劇専門の古本屋さんに立ち寄ったら、置いてあったので、思わずお買い上げです。

 後で気がつきましたが、このご本、玉ちゃんオフィシャルサイトに全文掲載されていたんですね。でも、パソコンの画面で本を読むって何となくうっとうしいし、何よりも舞台写真が満載で、やっぱり本ですよね。しかも歌舞伎だけでなく「メディア」とか「サド侯爵夫人」とか洋装もありました。「助六」の写真には孝夫さんも!

 1984年と言うことは約30年前、玉ちゃんが34歳でございます。最初から最後まで読んでまず思ったのは「ぶれない人」だなぁってことです。須永朝彦さんとの対談形式になっています。本業の歌舞伎に対する思いやご自分が将来なさりたいこと、また本業以外のヨーロッパの映画やオペラやバレエ、泉鏡花先生への敬慕の念等々多岐にわたってお話なさっていますが、最近トークショーやテレビのドキュメンタリー、いろいろな雑誌のインタビュー記事などでおっしゃっていることとほとんど同じなんです。“ほとんど”というのは失礼かもしれません。全くブレがありません。読みながら、びっくりしました。(まあ、だからご自身のホームページにも掲載されているんでしょうけれど)

 「四谷怪談」のお岩さんもなさっているんですね。そのときは孝夫さんが伊右衛門初演だったそうです。ちょうど「血の道の薬」を飲もうとしている場面の写真がありました。孝夫さんと玉ちゃんの「四谷怪談」、見てみたかったですね。

 泉鏡花先生と同じくらい、三島由紀夫先生のことも熱く語っていらっしゃいました。三島由紀夫の戯曲も何度も演じていらっしゃるんですね。「鹿鳴館」にもご出演なので、てっきり主役の朝子かと思っていたら、朝子を崇拝する大徳寺夫人のお役だったみたいで、ぜひ玉ちゃんの朝子での再演をお願いしたいものです。「鹿鳴館」は三島が杉村春子先生のために書き下ろした作品で、朝子=杉村春子先生なので、玉ちゃんならきっと芸質が合うと思うんですが。

 三島の「サド侯爵夫人」をなさったときは、お衣裳もご自分で調達されたそうです。イタリアのフィレンツェのドゥオーモ近くに「カーザ・ディ・ティスーティ」というお店で、タフタとレースを買い求められ、それをお衣裳にされたそうです。ヨーロッパ中のオペラや演劇関係の方が買いに来られるお店だそうで、もしフィレンツェに行くことがあれば、ちょっと覗いてみたいと思いました。

 文章だけであれば、玉ちゃんのオフィシャルサイトの中の「私の考え」というところに前文が掲載されています。ご本のほうは、古本屋さんのサイトをお調べになれば、おそらくどこかで売っているかと…。でも、拙ブログを読んでくださっている玉ちゃんファンの皆様なら既にお読みになっていますよね…。
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狂言兄弟 千作・千之丞の87年

2013-08-17 23:57:39 | 読んだもの
 「狂言兄弟 千作・千之丞の87年」を読みました。著者は「茂山千作、茂山千之丞、宮辻政夫」となっています。宮辻政夫さんは元毎日新聞の記者さんで、古典芸能(特に上方の)に造詣が深く、「演劇界」の毎月の劇評も書いていらっしゃいます。

 内容紹介です。
つかず離れず。

天衣無縫の兄は、舞台に立つだけで笑いをとり、
理論派の弟は、自らを演出して芸の枠を広げた。
ふたりに通じるのは苦労を厭わない心と狂言への愛。

京都の名門芸能家、一世紀の物語。

 この本は2006年4月8日から2008年4月19日まで毎日新聞大阪本社発行土曜夕刊に隔週連載された「千作・千之丞 泣き笑い兄弟80年」が元になっています。宮辻さんがお二人を取材、それを原稿にまとめられましたが、単行本になるにあたり、全面的に改稿、分量も連載時より4~5倍に膨れているそうです。

 私はてっきり千作さんがお亡くなりになったので発行されたのかと思っていたら、そうではなく、あとがきで宮辻さんが「千作さんがお元気なうちに本になったよかった」みたいなことを書いていらっしゃったので、ご存命のうちに発行されたようです。

 千作さんと千之丞さんに宮辻さんが時代を追ってインタビューされ、小さい頃から現在までのお二人の足跡を辿る内容になっています。お二人だけでなく、周辺の方々へのインタビューもあります。その間に時代背景とか狂言の世界とか補足説明もあり、ちょっとした「昭和史」にもなっています。お二人については「他の流派や他のジャンルの演劇の人といっしょの舞台に立って能楽協会から退会勧告を受けた」「全国の学校を回って狂言の普及に努めた」「梅原猛のスーパー狂言」等々断片的な知識は持っていましたが、最初からずっと読み進めていくと、「千作・千之丞の87年」が目の前で再現されているような、とても興味深い面白い本でした。

 お二人ともお小さい頃に祇園祭のお稚児さんをなさっています。学校の成績は千之丞さんがよくて、いつも級長をなさっていたそうです。千之丞さんと言えば“理論派”で通っていました。「三つ子の魂百まで」ですね。昔は狂言のお家でも長男以外はそれでは食べていけないから他に職業を持って、土日だけ狂言をするという生活を送っていらっしゃったそうです。千作さんの次男さんの七五三さんもお若いときは京都中央信用金庫にお勤めだったそうで、そう思うと今の茂山家の皆さんは恵まれていらっしゃいますよね。それだけ公演の数が増えている、仕事があるということですが、ただ、それについては千作さんも千之丞さんもお稽古をする時間がないから「いかがなものか」とちょっと苦言を呈していらっしゃいました。

 プライベートのお話も随所に散りばめられ、そちらはほとんど知らないことばかりで、基本ワイドショー大好き人間ですので、「それでそれで…」と興味津々で読ませていただきました。千作さん、最初の奥様をご病気(医療過誤?)で亡くされ、再婚されていたんですね。三男さんとお孫さんの年齢があまり変わらないのでいつも不思議に思っておりましたが、これでナゾ?が解けました。

 いちいち書き出していたらキリがないのですが、300ページ余りの大作で、いつも申しておりますが私は通勤途上でしか読書をしない人なので、普段のバッグには入らず、この本のためのサブバッグを持って毎日読んでおりました。

 内容とは直接関係ないことですが、インタビューなので、お話された言葉がそのまま文字になっています。やはり京都のお方なので語尾が「~おへんな」「~おすな」なんです。文楽の住大夫さんは大阪のお人なので語尾は「~ねん」「おまへん」。同じ関西弁でも微妙に違うということを実感しました。

 渡辺保さんがちょうど毎日新聞に書評を掲載されましたが、この本は千作さん・千之丞さんに対する単なるインタビューではなく、「狂言師の大家族の肖像、核家族以前の日本の家族の歴史の一頁」と書いていらっしゃいます。

 超の本です。それにしても↑表紙の写真、よろしゅうございますね。ちょっと泣きそうになりました。ヒロセマリコさんとおっしゃる写真家の方が撮影されたそうです。昨年、京都で展覧会があったみたいで、見てみたかったです。
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舞台裏おもて 歌舞伎・文楽・能・狂言

2013-07-04 23:12:49 | 読んだもの
 「舞台裏おもて 歌舞伎・文楽・能・狂言」という本を読みました。文楽劇場へ行った折に売店で見かけ、「監修:吉田簑助」という文字がチラッと見え、「簑助さんなら…」ということでお買い上げです。

 内容紹介です。
舞台の裏ってどうなっているの?
衣裳や装束はどうやって着けるの?
鬘は? 小道具は? 大道具は?
豪華な監修陣を迎え、普段は知ることのできない舞台裏を貴重な写真でご紹介します。舞台を見たことのない人も楽しめて、芝居好きも知らなかった!という興味深いお話が満載です。

●歌舞伎 (監修:山田 庄一)
…[着付] 中村雀右衛門の揚巻/[鬘(かつら)] 鬘師、床山の仕事/[道具] 藤浪小道具株式会社、大道具:大掛かりなスペクタクル 他

●文楽 (監修:吉田 簑介)
…[人形拵え] 桐竹勘十郎の徳兵衛のできるまで/人形の遣い方/潜入!「女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)」の舞台裏/[道具] 小道具:微妙な縮尺、大道具:大きさと構造の魔法 他

●能と狂言(監修:大藏 彌太郎)
…[面] 能面の秘密 四角い目の穴、狂言面の秘密 大藏流秘伝の狐面/[着付] 能装束「井筒」、狂言装束 太郎冠者 他

 まあ、上の内容紹介のとおりの本なんですが…。そういえば、先ほどの「徹子の部屋スペシャル」でも歌舞伎座の舞台裏が映っていましたが、あれは大道具の背景だけでしたが、大道具はもちろんですが、着付け・鬘・小道具・履物がすべてカラー写真でかなり詳しく紹介されています。

 話はそれますが、徹子さんも孝夫さんのファンでいらっしゃるんですね。やっぱりね、みんな、男前がいいんですよね。約束の時間が来ているのに、合図を無視、孝夫さんとお話していらっしゃいました。孝夫さんもおやさしくて、「そんなん、後でカットしたらよろしいやん」と言ってさしあげていらっしゃいました。「きゃっもの」でした。

 すみません、本題に戻ります。文楽の項は勘十郎さんが人形拵えをされているところが12ページにわたり写真で紹介されています。「曾根崎心中」の徳兵衛の人形ですが、着くずれひとつとっても、色っぽく着くずれように着付けをされます。着付けの終わった胴体に首(かしら)をつけて、勘十郎さんが人形のポーズをとったとたん、あ~ら不思議!、色気のある二枚目の徳兵衛に変わりました。

 人形の三人遣いももちろん写真があります。お稽古着姿の簑助さんです。萌えます。

 文楽の大道具って、客席から見ている限りはそんなに凝ってないと思っていましたが、実は、大変なんだそうです。それぞれの人形を三人で遣うので、人形の大きさに合わせると狭くて動けなくなるそうです。人形遣いさんがスムーズに動ける大きさを確保しながら、客席からは人形にぴったりとちょうどよい大きさに見えるように、舞台の構造や道具にさまざまな工夫をしていらっしゃるそうで、なかなか興味深いところです。

 途中「見比べの楽しみ」というコラム的なページもあって、歌舞伎と文楽の「人形振り」、能と狂言、歌舞伎、文楽のそれぞれの「松羽目物」を比較してあります。大体が元のほうに敬意を表して、同じような衣裳になっています。こういうのって、「お能から取り入れました」「文楽から取り入れました」と聞いていても見比べたことはなかったので、同じページの中に写真で見せてくれるとわかりやすくて面白かったです。

 とても盛り沢山な内容ですが、文章よりも写真が多く(“百聞は一見に如かず”という言葉を思い出しました)、全然難しくなく、順番に読む必要もなく、好きなところから読めばいい本です。です。

 
 ちなみに表紙は雀右衛門さんです。
 

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演劇界7月号

2013-06-13 23:43:51 | 読んだもの
 「演劇界7月号」でございます。表紙は玉ちゃんと菊ちゃんの「京鹿子二人娘道成寺」です。本当に美しいお二人です。

 スペシャルインタビューが三津五郎さんでした。素の三津五郎さん、やはりずいぶんとお年をお召しになったなぁという印象ですが、まあ、もう58歳ですから、年相応ってところなんでしょう。新しい歌舞伎座について「舞台から見える客席がいつもより華やか、新装開場だから普段のお着物よりパーティっぽいものを選ばれているんでしょうね」とおっしゃっています。「新しくなった歌舞伎座だし、杮葺落公演だし…」って思う方、やっぱり多いんでしょうね。かく言う私も、着物ではありませんでしたが、一応がんばって“黒木瞳スーツ”着て行きましたから…。通常の歌舞伎観劇では味わえない華やかでキラキラした雰囲気でした。4月と5月、がんばって遠征してよかったです。

 劇評のほうも杮葺落スペシャルバージョンで、先月から渡辺保氏・水落潔氏・西村彰朗氏の三人の評論家による三ヵ月連続三部制興行の劇評執筆になっています。渡辺保氏はご自分のホームページをお持ちで、それに発表されたものとほぼ同じ劇評で、ちょっとだけ「うーん」って思ってしまいました。西村彰朗氏は元京都新聞論説委員で、関西でよく劇評をお見かけする方ですが、いきなり「めでたさも『中くらい』かなというのが歌舞伎座新開場への率直な感想である」と書き始めていらっしゃいました。(歌舞伎公演の)西と東のバランスがとっくに崩れているなかで、新しい歌舞伎座ができたことにより、京阪の歌舞伎は公演数も含めて今後どうなっていくのかを心配していらっしゃいます。確かに、私も“歌舞伎座建替えバブル”と呼ばせていただいておりましたが、ここ3年ばかりは京都・大阪での歌舞伎公演も増え、あまりこちらに来られない幹部さんたちも多数お見えで、そのせいもあって私の歌舞伎熱も一気に頂点に達した感がありました。京都と大阪及び周辺を無理やり合わせれば1年12ヶ月毎月どこかで歌舞伎を演っていたように思います。それが歌舞伎座が新開場したことによって、京阪だけでなく地方の歌舞伎公演はどうなるのか、せっかく「歌舞伎って面白うそう」と思ったお客さんをどうするのか、松竹株式会社の皆様にもぜひ真剣にお考えいただきたい問題です。

 先ごろお亡くなりになった河竹登志夫さんの遺稿「かぶき曼陀羅71歌舞伎座新開場の狂言名題を読む」も掲載されていました。5月6日にお亡くなりになったので、先月号が最終回になってしまったのかしらと思っていたら、ちゃんと原稿をお渡しになっていたんですね。自分がギリギリにならないとできない性質で、つい人様もそうかと思ってしまうもので…。失礼申し上げました。新装なった歌舞伎座で狂言名題を読むという大役を果たされてホッとされた思いが伝わってくる文章でした。後ろのページに織田紘二さんの追悼文もありましたが、そちらにも皆さん穏やかにお見送りされたと書いていらっしゃいました。河竹登志夫さんのこのコラム、とても読みやすく、それでいていろいろな知識も得られ毎月楽しみにしていました。いずれ、このコラムも単行本になるんでしょうね。その折にはぜひ!と思っています。
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とにかく芝居が好き

2013-06-02 23:27:59 | 読んだもの
 ひっさしぶりの本の話題です。読んでいないことはないのですが、なかなかブログへのUPにまで至らなくて。一応、このブログは読書日記をつけるつもりで始めたはずなのに、いつの間にか歌舞伎中心のブログに変わっておりまして…

 今回の本も歌舞伎関係の本です。何と!孝夫さんが37歳の時に出版されたエッセイです。以前より存在は知っていましたが、古本でもつい最近まで結構高値がついていて買えなかったんですが、先日阪急三番街の古書のまちにある古本屋さんにふらっと入ったところ、実物を見つけ、お値段もお手ごろだったので即お買い上げです。

 帯のコピー
 
どんな時でも芝居がすきで芝居に生きてきた…
 伝統の上に新しい工夫を加えて〈私の舞台〉を創りだしている、歌舞伎界の若手花形・片岡孝夫が初めて今現在の自分の姿、考え方をつづる。
 魅力あふれるエッセイ集。

 主な内容
●舞台三十年
 子役の頃
 楽屋の暮らし
 関西歌舞伎の不振
 東京での新しい出発
●花のある芸
 「家」の芸と型
 大阪三家の和事
 花と大きさ
 芝居の流れ
●役の性根をつかむ
 与兵衛「女殺油地獄」
 義賢「源平布引滝」
 南北の悪人像
●私の歩み
 誕生日
 子供時代の稽古
 学校とお茶屋遊び
 役者の嫁・役者の家庭
 

 「語りおろし」のようで、非常に読みやすく、あっという間に読了しました。写真も子役時代から出版当時の37歳まで結構な数の写真が掲載されてありました。当然のことながら、玉ちゃんとのご共演の写真もありまして“萌え”ました。出世作と言われた「女殺油地獄」の与兵衛の写真なんかは、撮り方(照明とか角度とか)もあるんでしょうけれど、何年か前の「一世一代」の時とほとんど変わらず、孝夫さん、まだまだ大丈夫ですわ…。「吉田屋」はさすがに若くて、こなれてないというか、硬さが残っているので、今のほうがステキです。

 「吉田屋」は、今でこそ自在に伊左衛門その人になりきっていらっしゃいますが、初演の時はお大変だったようで、あまりに出来なくて「一家で夜逃げしようか」と真剣に考えたとおっしゃっています。それぐらい、十三代目さんの伊左衛門が素晴らしかったということなんでしょうね。浴衣のお稽古着なのに、いったん動き出すとそこに伊左衛門が表れるそうです。秀太郎さんもいつも「お父ちゃんはすごい人です」とおっしゃっています。今月の上方歌舞伎鑑賞会ではその十三代目さんの映画を見ることができるので楽しみです。

 十三代目さんと玉ちゃんのお父様・守田勘弥さんが青年歌舞伎時代からのお友だちということで、どちらかの家が相手の子供を預かるというような型が増え、玉ちゃんと共演するようになり、孝玉コンビが生まれたそうです。それこそ“運命の出会い”ですよね。お父様同士がそういう交流がなければ、お江戸と上方でなかなか共演することはないでしょうから。

 出版当時は、テレビや映画への出演も多い時期で、ご本人は「どういうわけか、大変女性にもてる役が多くて…」とおっしゃってすが、あれだけの二枚目なら当然というか、私はその孝夫さんを見て孝夫さんのファンになりましたから。歌舞伎でいう“色悪”のようなお役だったと思います。また、よく似合うんですよね、そういう役柄が。「わるいやつら」の写真もありました。キャッものでございました。っていうか、全ての写真がキャッものなんですけどね。
 
 
 カバー裏です。
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婦人公論 No.1366

2013-01-07 23:43:30 | 読んだもの
 「婦人公論」の最新号でございます。表紙は玉ちゃん、「義経千本桜」の静御前のお姿でございます。表紙をめくって目次の次に「表紙の私」というページがあり、そちらの見開き2ページにも玉ちゃんの舞台写真があり、さらにその次のページに「前を向いてすこやかに」というタイトルの文章と「新年癸巳」の書初め?が掲載されています。昨年にルテアトル銀座のロビーに飾ってあった凧の「龍」の文字を思い出しました。

 玉ちゃんと渡辺えりさんが「追悼・中村勘三郎さん」としてお二人が思い出を語っていらっしゃると教えていただき、本屋さんで立ち読みしようかなと思っていたんですが、とても仲のよかったお二人だからこそ出てくる言葉、お二人のページはたった6ページしかないのに、悲しみ、慈しみ、愛しさがあふれており、「これは買って帰らなければ」とお買い上げです。私がここで何か書いても伝わらない(うまく伝えられない)と思いますので、ここはぜひ皆様にもお読みいただきたいですね。本屋さんへGOでございます。

 そのステキな追悼文はご自分の目でお確かめいただくとして、「婦人公論」という雑誌、初めて買いました。大正時代に創刊された歴史のある婦人向け雑誌です。同じような時期に創刊された「主婦の友」「婦人画報」「婦人倶楽部」が主婦向け、実用的な雑誌だったのに比べて、「婦人公論」は“主張”する雑誌だったようで、今もその片鱗は感じられます。買ったのも読んだのも今回が初めてなんですが、新聞の下段の広告をいつも見ていました。一時は、読者の(過激な)告白や投稿が幅を利かせていたように感じましたが、最近は少し大人しくなったように思います(←あくまで個人的感想です)

 今号も「読者体験手記」はありましたがほんのお二人でした。特集は「今年は、幸運を積み重ねる生き方を」で、開運財布の紹介や開運お守りの作り方(お守りを手作りするんです!)、婦人公論でしか読めないという「傾斜宮占い」という占いまであって、「『婦人公論』がそんなのを載せていいんですかっ」ってちょっと思ってしまいました。さらに、エッセイストの阿川佐和子さんのファッションページとかチャン・グンソクインタビューやコスメ新製品紹介のページもあるし、後ろのほうのページには若返りの化粧品やサプリの広告もあって、結構普通の女性誌のつくりになっているんですね。もちろん“主張”するところはちゃんと“主張”されているし、読み応えのある取材とかインタビューとか寄稿とかもあるので、変に“媚び”は売ってない雑誌ではありますが、なかなか不思議な面白い雑誌でした。
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都市と消費とディズニーの夢-ショッピングモーライゼーションの時代

2013-01-05 23:36:09 | 読んだもの
 速水健朗さんの「都市と消費とディズニーの夢-ショッピングモーライゼーションの時代」を読みました。タイトルの「ショッピングモーライゼーション」という言葉は速水さんの造語です。「都市のショッピングモール化」とほぼ同じ意味のようです。

 内容紹介です。
 
ウォルト・ディズニーが最後に見た夢は「都市計画」だった!?消費社会の進展により、もはや「ショッピングモール化」とさえ言える変貌を遂げた都市。消費のあり方が都市の姿を変える。現在に至る変遷と未来の姿。

 新聞の書評欄で見かけた本です。その記事は「東京スカイツリー、JR東京駅、羽田空港国際線ターミナル。最近注目されている、これら3つの施設には共通項がある。本格的なショッピングモールが併設されているのだ。」という文章から始まっていました。スカイツリーも羽田も行ってないけれど、東京駅なら通るから、これは読んでおかなければ!と思いお買い上げです。

 速水さん、まえがきで、そもそも都市とは、人口や産業や商業が集中し、人々の生活が営まれる場所であり、現代の“成熟した都市”(先進国にあって、既に拡張と成長を終えた大規模都市)では、産業が外部(郊外や地方や外国)に追いやられ、その代わりにサービスや消費といった商業の側面が大きくなっており、その定義はショッピングモールの定義とかぶると書いていらっしゃって、そこから本文では見出しの一部を書き出してみると〈公共施設にスターバックスができる理由〉〈サービスエリアの民営化による変化〉〈東京駅、羽田国際ターミナル、東京スカイツリー〉〈ステーションシティ化とは何か?〉〈六本木ヒルズはショッピングモールか〉〈ディズニーの最後の夢とショッピングモール〉〈ウォルトの最初の”夢の王国〉〈テーマパークとは何か?〉〈テーマパークと物語の導入〉〈街と消費のかかわり、パサージュから百貨店へ〉〈スーパーマーケットの登場〉〈アメリカ的生活とショッピングモール〉〈観光地と結びつくモール〉〈複合プロジェクト型再開発時代の始まり〉〈日本最初のショッピングモール〉〈鉄道会社主体の都市計画〉〈船橋ヘルスセンターと東京ディズニーランドの共通点〉〈ラスベガスのショッピングとモーライゼーション〉〈ジャーディとラスベガス〉〈1990年代以降の日本のモール急増〉〈日本版ダウンタウンモール〉〈訪日観光客で変わる街〉〈観光客はショッピングモールを目指す〉等々、なかなか興味深いトピックが並んでいます。
 
 東京の方なので、本文中に登場するショッピングモールは全て東京です。六本木ヒルズや東京駅、銀座はテリトリーなので「ふむふむ」と読んでおりましたが、二子玉川、成城学園前、たまプラーザあたりになると、1泊とか2泊の東京滞在で、わざわざ郊外のショッピングモールまで行く時間がないので、行ったことはありません。何となく、西宮北口の阪急西宮ガーデンズみたいなもの?と思っていますが。もう少し高級路線でしょうか。確か二子玉川にはエルメスとかも入ったと聞いたことがあるので。「そこへ行けば全てが済ませられるところ」って私の周りではまだないですね。大阪にはそういう高級?なショッピングモールはなく、あえて言えばイオンモールとかアリオになるのかもしれませんが、車を前提にした街づくりっぽいので、免許のない私は行けないっていうのと、核店舗がジャスコやイトーヨーカドーではもひとつ食指も動かないんですけどね。何といっても“百貨店愛好家”ですから。

 速水さんご本人もショッピングモールが大好きだそうで、“消費”に対する愛が感じられました。消費、楽しいですものね。同じ目線だからか、サクサクと2時間くらいで読める本でした。

 
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懐かしのテレビ黄金時代 力道山、『月光仮面』から『11PM』まで

2013-01-04 22:19:21 | 読んだもの
 瀬戸川宗太さんの「懐かしのテレビ黄金時代 力道山、『月光仮面』から『11PM』まで」を読みました。著者の瀬戸川宗太さんは1952年生まれ、お父様がTBSにお勤めだった関係から1955年に既にご自宅にテレビがあり、物心ついた頃からテレビが身近にあった方です。いわば、瀬戸川さんご自身の「テレビ視聴史」的なところもある本でした。

 内容紹介です。
 
誰もがテレビにかじりついて熱中した昭和三十年代──。もう一度観たい「あの頃」の番組は、しかし生放送が中心だったため、フィルムが残っていないものがほとんどだ。
 そこで、テレビっ子第一世代を自任する著者が、子ども時代の記憶をフル回転させ、今ではもう観ることのできない名番組を振り返る。
 公開番組『私の秘密』『ジェスチャー』、喜劇『お笑い三人組』『てなもんや三度笠』、
ヒーロー物『月光仮面』『快傑ハリマオ』『隠密剣士』『まぼろし探偵』、特撮『ウルトラQ』、ホームドラマ『七人の孫』『ただいま11人』『時間ですよ』など、リアルタイムで観たからこそ書ける、秘話・逸話が満載!!

 最近、年齢からくるものか、どうもこういう“懐かしの~”とあるとつい手に取ってしまいます。これもそうなんですが、サブタイトルに『11PM』とあり、ちょうど藤本義一さんがお亡くなりになった頃だったこともあって、少し年齢的に上かなぁと思いつつお買い上げです。

 「上かなぁ…」と思っていた通り、取り上げていらっしゃるテレビ番組は1955年から1970年頃までですが、やはりその半分以上はリアルタイムで見た記憶はありませんでした。それでも、上の内容紹介に上がっている「ジェスチャー」「てなもんや三度笠」「ウルトラQ」「時間ですよ」は知っています。本書の中に登場した番組だと「チロリン村」「サスケ」アニメ「鉄腕アトム」「鉄人28号」「8マン」「スーパージェッター」、「おはなはん」「お荷物小荷物」あたりは見ていました。アニメは鮮明に覚えていますが、「お荷物小荷物」は中山千夏が出ていたのは覚えていましたが、今ググって見ると「シュールなブラックユーモアを散りばめたドラマ」とあって、そこまでは子供では理解できておりませんでした。

 ところで、「11PM」についての記述はわずか2ページほどで、それも大橋巨泉のことだけで、藤本義一の司会のことはほとんどスルー、瀬戸川さんが東京のお方ということもあるだろうし、当時は今ほどテレビに関西弁が氾濫していなかったので、瀬戸川さんは「全然別番組みたいでした」と書いていらっしゃいました。

 今思うと、昔はテレビばっかり見ていましたね。母に怒られながらも…。それだけ見たい番組があったんですよね。最近はニュースぐらいでほとんど見なくなりました。特に年末年始はいわゆる“スペシャル”(って誰にとってスペシャルなんでしょうか。私には全然スペシャルではありませんが)と称して、金太郎飴のような番組ばかりで、しかもニュースの時間は端折られるし、「日本はこれで大丈夫なのかっ」と思ってしまいます。

 
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