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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

修学院離宮 ①

2010-06-19 23:22:59 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 修学院離宮に行ってまいりました。桂離宮を春夏秋冬オールシーズン(実は微妙にずれているんですが、一応・・・)制覇し、「今度は修学院離宮!」と思いながら、なかなかお尻が重たくて行ってなかったんですが、先日てっちゃんがお姉様と行ったと聞き、「じゃあ、私も」ということで、はがきで応募して、目出度く本日“修学院離宮デヴュー”を果たしました。

 参観ははがきのほうが断然当選確率が高くなりますが、時間が選べません。ネット申込みは時間が選べるんですが、かなり狭き門となります。今回のように土曜日に行きたいと思ったら、当然はがき応募です。朝一番は9時スタートなんですが、修学院離宮に9時前なんて言われたらどうしようと心配していましたが、幸い11時スタートでした。それでも、20分前に修学院離宮に到着しようと思うと、10時には京阪の出町柳駅に到着で、我ながら「よー、頑張るなぁ」と思いました。

 昨日は“梅雨を絵に描いたような”しっかりとした雨降りでしたが、今日は、私の日頃の行いが良いからでしょう。何とか雨は上がりました。どんよりとした曇り空でしたが、日焼けのことを考えるとこれで十分でした。私の年齢になれば「注意1秒、シミ一生」ですから。

 
 出町柳から叡山電車に乗ります。おそらく学生時代以来の叡山電車、30年ぶり?ぐらいでした。4つ目が修学院です。

 
 修学院駅からは修学院離宮道を山のほうに向って、20分ほど歩きます。坂道というほどではないけど、少し登っていく感じです。山にはまだ雲がかかっていました。

 
 修学院離宮の垣根です。桂離宮は桂垣とかで有名だったので、念のため写真を撮っておいたんですが、特別な垣根ではなかったです。

 
 参観受付は20分前からしかしてくれないので、皆さん外で待っています。

 
 受付を入ったところです。桂離宮もそうですが、中は全く窺うことができないようになっていました。「入ってからのお楽しみ」なんでしょう。

 写真は撮らなかったけど、参観者休所は掘っ立て小屋みたいな建物でちょっとびっくりでした。今日は土曜ということで30人くらいのツアーでしたが、30人入ったら満員でした。桂離宮と同じように、10分前になるとビデオが流れました。それが終わると、いよいよ見学に出発です。
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NHKスペシャル「桂離宮 知られざる月の館」  ②

2009-01-06 23:18:31 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 副題に「月の館」とあるように、桂離宮から見える月の様子も詳しく紹介されていました。書院の月見台から見える月をCGで再現された映像もありました。「中秋の名月の時には真正面に見える」ということは、いつも見学で聞いていましたが、真正面だけでなく、その下の池に映るお月さんもいっしょに楽しむことができるようです。さらに手水鉢にまで月を映し込めるようになっていました。桂離宮に対して非常に好意的なワタクシですが、さすがにそれには「う~ん、そこまでやるのか・・・」と半分あきれながら感心しました。

 この月見台は古書院から外に張り出しているので、見学ではいつも見ています。書院以外の建物、松琴亭や笑意軒、月波楼などは、障子や窓が開け放してあるので、内部もいつも見られるんですが、じゃあ実際にここから外のお庭を見たらどう見えるのかまでは体験できません。それがHNKはやってくれていました。さらに、お池に舟を浮かべて、水の上からの景色まで見せてくれました。

 八条宮智仁親王、智忠親王親子は、桂の地に平安時代の貴族の生活を再現したいと別荘を建てられたんですが、このシチュエーションなら、全く問題なくその目的を遂げられたことでしょう。美しい景色を愛でながら、歌を詠んだり琴をかき鳴らしたりされたんでしょうね。

 なかなかハイクオリティな番組でした。こういう分野はNHKしか無理でしょうね。おそらく1年がかりで撮影されたんだと思いますが、それだけの時間的な余裕がNHKにはあります。

 ところで、私は会社では「桂離宮のヒト」と思われているらしく(まあ、あれだけ足繁く見学に行ってれば当然かと思いますが)、昨日会社に行ったら、同僚が「昨日、『桂離宮』やってましたね」と声をかけてくれました。「見ておいてよかった」と思った瞬間でした
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NHKスペシャル「桂離宮 知られざる月の館」 ①

2009-01-05 20:11:22 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 4日の日曜日の夜のNHKスペシャルは「桂離宮 知られざる月の館」でした。このブログであれだけ「桂離宮!桂離宮!」と叫んでいるワタクシでございますので、当然見ました。見なければいけないと思いました。

 ウチのテレビは、液晶とかプラズマとかそういう上等のテレビではなく、昔ながらのブラウン管で、普段はそれで特に不自由は感じないんですが、こういうテレビ番組を見ると、「ええテレビで見たら、さぞきれいに映るんやろうねぇ~」と思います。まあ、ないものは仕方ないんで、粗い画像で見ました。それでも美しかったです。

 松平定知さんのナレーションでしたが、ミスマッチと言うわけではないけど、NHKなら加賀美さんとか山根さんとか森田さんとか、ナレーションの達人がいらっしゃるんだから、そういう人でもよかったような気がしました。

 かんじんの番組の中味ですが、松平さんのナレーションなので、つい何か新発見があったのかと思って身構えましたが、そういうものはなく、カメラが捉えた「桂離宮の美しさ」を奇を衒うことなく、忠実に粛々と映し出した番組でした。

 カメラはずっと人の目の高さで撮影していました。御幸道から外腰掛、松琴亭への移動しているときの映像が、私たちが見学した景色と同じ景色でした。木々の陰から姿を現す外腰掛、外腰掛に座ったときに真正面に見える蘇鉄、外腰掛の前から17メートル直線で続く石畳、その先に広がるお池、お池を海に見立てた州浜と岬灯篭・・・。「私がいつも見に行くのといっしょやん!」とちょっと興奮しながら見ておりました。

 そして、もちろん書院の中も撮影しています。さすが、国営放送のNHKです。撮影に立ち会ったディレクターやカメラマンの人、ウラヤマシイです。単なる室内紹介に止まらず、きちんと季節の移ろいもいっしょに映し出していました。書院の障子を開けて目に入る景色、春は新緑、秋は紅葉なんですが、こんなベストショットはないってくらい、計算しつくされた景色(というか、こんな景色を計算できた人がスゴイ!と思いました)を見ることができます。山中深く分け入ったような緑なんです。決して山の中に建てられたものではないのに、です。不思議な感じでした。

 書院の「桂棚」も紹介されていました。本などと違い、テレビは細部をアップにしてくれるので、細かい文様や木材の材質や色まで見ることができました。天皇の御幸の折に泊まられるご寝所の長押の杉の木は見事でした。このご寝所は、当時の贅の限りを尽くしてあり、桂離宮の“昭和の大修理”にかかわった人たちが何人かインタビューを受けていらっしゃいましたが、皆さん口々に大絶賛でした。
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錦秋の桂離宮 ③

2008-11-22 23:59:16 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 さらに写真は続きます。

 
 今回はBest Seasonということで参加者の数も多かったんですが、桂離宮のお庭の中の路は狭い上、苔を保護するために、敷石の上しか歩けないので、30人ほどが一列になって進みます。途中で、写真を撮る人もいるので、非常に長い列になります。私はほとんど一番後ろをついて行っていたので、私が見終わって次のポイントへ移動しようとすると、前の人たちは既に次のポイントに着いていることがしばしなありました。この写真は、ちょうど池を挟んで前の人たちが見えたので、それを撮ったものです。

 
 見学の途中で、作業をしていたおばさんです。作業着を着て作業をしている人はよく見かけるんですが、このように絣の上下に姉さん被りをした人たちを見たのは初めてでした。あまりに桂離宮の風景にぴったりだったので撮ってみました。

 
 
 ちょっと気取って撮ってみました。被写体がいいので、何となくそれっぽいでしょう?

 
 毎度おなじみの書院です。抜けるような青空と白色のコントラストが素晴らしゅうございます。

 これで今回の桂離宮の項はおしまいです。さすがに4回目となるとそんなに写真もありませんし、桂離宮の説明も何度も書いているので特に書くこともありませんし・・・。

 「錦秋の桂離宮」も確かに美しいですが、春の躑躅のほうが圧巻でした。あの赤色は本当に比類なき美しさでした。一応、春夏秋冬の桂離宮を見たので、次は修学院離宮に行く予定にしているんですが、躑躅の季節の桂離宮はもう一回(というか何度でも)見たいかも・・・と思います。ただ、宮内庁関係は平日しか見られないので、どうしても会社を休まないといけない関係上、年に2回が限度かと思うので、次にどこを見るかを決めるのはなかなか難しくなりそうです。

 桂離宮は是非一度はご覧になることをお薦めいたします。日本人でよかったと思いますから・・・。

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錦秋の桂離宮 ②

2008-11-21 23:35:00 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 とりあえず、写真をズラズラと・・・。

 
 御幸道です。過去三度の参観で両側は楓の木ということは知っていたので、さぞ美しい真っ赤なトンネルになるんだろうなと思っていましたが、それ以上にその周りの木々の緑が元気?で、想像したほどではなかったです。
 
 
 毎度おなじみの「外腰掛」前の蘇鉄の木です。冬支度をしている途中で、脚立やビニールシートが散乱していて、ある意味、滅多に撮れない光景かと思い、撮ってきました。

 
 これも毎度おなじみの松琴亭の青と白の市松模様の襖ですが、行く度に色褪せていきます。開けっ放しなので、当然といえば当然なんですが。張替えは20年前に行なわれているそうです。そろそろ張り替えられたら、と思ってしまいました。


 松琴亭はお茶室として建てられたので、当然のことながら水屋があります。これがその水屋とかまどです。どちらか片方は保温器の役割だそうです。

 
 桂離宮で標高が一番高いところ(せいぜい数十メートルだそうですが)にある賞花亭から撮ったものです。遠くかすかに山の稜線が見えますが、これは嵐山で、桂離宮建立当時は嵐山を“借景”としていたそうです。今では、周りの木々もかなり大きくなり、それもわかりにくくなってしまったそうですが。
 
 
 笑意軒の窓の下の腰壁です。ビロードが編みこまれています。江戸時代初めにしては非常に斬新です。
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錦秋の桂離宮 ①

2008-11-20 23:16:24 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 日本列島は、今冬一番の冷え込みだそうで、そんな中、厳寒の京都・桂離宮に行ってまいりました。今冬初めて長袖のババシャツを着、今冬初めてのカイロを貼って、万全の態勢で臨みました。見ている間は、それでも「写真を撮るぞ」を気合が入っているので、そんなに寒さは感じませんでしたが、それ以外はやっぱり寒かったです。

 今回で4回目となりますが、いつもギリギリに飛び込んで何だか忙しなかったので、今日はちゃんと予約の時間の20分前に到着しました。待合室で待っていると、10分前になると桂離宮案内のDVDが流されます。これまでも“チラッ”ぐらいは見ていましたが、今回は初めから終わりまでちゃんと見ることができ、結構初めて聞くこともあって「ほーっ」と思いながら拝見しておりました。

 DVDには四季折々の桂離宮の映像がおさめられていましたが、冬の場面が、半分吹雪のような雪景色で、京都でそこまで激しく雪が降ることは珍しいので、「よー、こんな景色撮らはったねぇ~」と感心しつつ、見学前にこういうのを見せるということはそれなりの理由があるんだから、ちゃんと見ないといけないものだと反省いたしました。

 今回の参加者数は、おそらく過去最高だったように思います。30名ぐらいいらっしゃったのではないでしょうか。さすがBest Seasonです。

 
 寒かったんですが、お天気は最高に良く、この空の色ご覧下さいませ。

  
 
 
美しい紅葉でございます。紅色だけでなく、黄色い紅葉葉もありました。その両方が重なり、日の光に透けて、紅色の紅葉だけでは表せない“軽やかさ”のようなものが感じられました。
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新緑の桂離宮 その5

2008-05-06 00:17:03 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 今回案内してくださった方は「写真はどこで撮ってもいいです」って言ってくれたばかりか、松琴亭での撮影タイムでは「写真を撮ってほしい方は私にお申し付けください」とまで言ってくれました。“いい人”です。説明のほうも、わりと短めで、撮影し放題って感じでした。この季節に来る人って、写真目当てって分かってて、そうしてくださっているんでしょうか。あるいは、たまたまそういう“いい人”に当たったんでしょうか。

 松琴亭です。この青い市松模様が行くたびに色褪せていくようです。まあ、これだけ開けっ放しなので、仕方ないですが。宮内庁がなさっていることなので、どうこう言うつもりはありませんが、下々の者といたしましてはちょっと心配して差し上げます。
 
 
 松琴亭の中の小襖です。こちらも色褪せてよくわかりませんが、絵が描かれており、狩野探幽の筆によるものだそうです。
 

 賞花亭です。
 

 笑意軒です。
 

 月波楼の内部です。船底のように編んだ天井です。
 

 桂離宮も三回目、しかもこの1年の間に三回行ってるので、さすがにもうブログに書くこともなくなりました。でも、「錦秋の桂離宮」を狙って、今年はもう一度行きたいと思っています。何回見ても飽きないんですもの・・・。

‐終わり‐
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新緑の桂離宮 その4

2008-05-05 01:20:48 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 “つつじ”と“新緑”以外のお花です。咲き始めたところ、あるいは咲き終わったところのお花なので、ビジュアル的にもうひとつですが。それと、自他共に認める『花音痴』のワタクシでございますので、お花の名前がもうひとつよくわかっておりませんです。

 あやめor菖蒲or杜若の何れかでしょう・・・。まだ咲き始めたところでした。5月中旬ごろが見ごろなんでしょうか。
 

 花びらの形が桜だったので八重桜でしょう・・・。ほとんど散ってしまっていましたが、少しだけ残っていました。
 

 葉っぱと花の形から、おそらくアジサイでしょう・・・
 
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新緑の桂離宮 その3

2008-05-05 01:04:05 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 タイトル変えました。暦の上では“夏”ではなかったので、春の終わりという意味で“晩春”とつけましたが、何かしっくりきていなくて、やっぱり“初夏”かなぁと思いつつ、ありがちな感じがイヤで抵抗しておりました。まあ、“新緑”っていうのも、大いにありがちではあるんですが。

 というわけで、本日は“新緑”の写真を・・・。本当に瑞々しくて美しい“新緑”でした。“葉っぱ”だけでこんなに感動できるとは、我ながらちょっとビックリでした。

 

 

 

 

 
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新緑の桂離宮 その2

2008-05-04 01:24:02 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 「写真が取り込めない」としくしく泣いていたら、てっちゃんがカードリーダーを貸してくれて、何とか写真を載せることができるようになりました。Special thanks to tetsupapa!

 気を取り直し「桂離宮」話題に戻ります。

 今回は、ベストシーズンということで、参観者の数も一番多かったように思います。30人ぐらいいらっしゃったでしょうか。そして、その中でも“写真撮影”を目的に来られていた方が結構いらっしゃいました。そういう方は、皆さん一眼レフの大きなカメラを持って、石の上に乗ったりしゃがんだりと“ベストアングル”を追求されていました。そのせいか、列は遅れがちで、見学の最後のほうになると、一番後ろからついてきている皇宮警察のおっちゃんに「早く行ってくださいっ」ってちょっと注意されてしまいました。私なんかは小心者なのでそんな言われ方をするとびくっとしましたが、カメラの方はそんなことお構いなしにずっと撮り続けていらっしゃいました。

 そんなことを書きながら、私のバカチョンカメラの写真を載せるのは少し気が引けますが、せっかくので、一応・・・、ヨロシク

 写真の赤いのは“紅葉”ではなく、つつじです。お庭に入った途端、こういう紅赤の塊が目に飛び込んできて、一瞬「えっ、紅葉?」って思ってしまったくらいです。すごいんでしょう?お庭のあちこちにこういう赤い色がありました。圧巻です。
 

 紅赤のつつじのアップ写真です。塊になるとすごい迫力ですが、少し小ぶりの可愛らしいお花です。 
 

 ピンクや白のつつじもありました。こちらも非常に美しいです。
 
 

 「つつじ」って街中によく植えられていて、この季節、本当によく見かけますが、特に注意して見るでもなく、それこそ「別に・・・」って感じでした。でも、桂離宮でこれだけのつつじを見て、私の中で「つつじ」の地位がぐーんとアップしました。塊というか面で見るのももちろん美しいんですが、一輪一輪を見ると“可憐”という言葉がぴったりのお花です。良いですねぇ~。

 ‐続く‐
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