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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

錦秋の修学院離宮

2013-12-03 23:25:09 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 修学院離宮を参観するたびに(過去2回行っております)、案内のおっちゃんから「修学院離宮に来るなら絶対に紅葉の季節です」と言われながら、抽選に当たらなかったり応募し忘れたりと、なかなか行けなかったのですが、今年ようやく行ってまいりました。確かに、おっちゃんのおっしゃるとおり、大迫力の紅葉でした。何か書くよりも写真を見ていただいたほうがいいかと思います。

 
 門の前で受付を待っています。門の間から真っ赤な紅葉が見えます。期待できそうです。1回あたり50名が参観できるようです。

 
 待合室の前です。気持ち、紅葉の季節が過ぎつつあり、結構散っていましたが、それもまた絵になります。

 
 
 
 下離宮のお庭

 
 寿月観

 
 下離宮の東門を出ると急に視界が開けました。観覧者から「おぉっ!」と歓声が上がった景色です。

 
 松並木から上離宮の方向を見たところ

 
 中離宮から上離宮の方向をみたところ

  
 
 
 紅葉ばかりだと飽きるかと思いまして、紅葉ぢゃない写真です。

 
 “天下の三棚”である霞棚

 
 
 
 上離宮です。お天気が良かったので、自分で言うのもナンですが、絵葉書のような写真が撮れました。完全に「大撮影大会」になっていました。案内のおっちゃんもちょっと自虐気味に「この季節、誰も私の説明は聞いていませんから」とおっしゃっていました。私なんかはとりあえず撮ればOKですが、ちゃんとしたカメラをお持ちの方はやはり構図とか光の具合とか気にされるので、どうしても時間がかかり、最後のほうは皇宮警察のおねえさんから「もう時間です。急いでくださいっ。」と追い立てられてしまいました。

 上にも書きましたが、気持ち、紅葉の盛りは過ぎていたかなぁって感じでした。それでも、普段、自然にほとんど親しまない私からすれば、これだけ見せていただければ十分と言いますか、堪能させていただきました。京都のお寺とはまた少し趣が異なるダイナミックな紅葉でした。「紅葉の季節に来てください」とおっしゃるだけのことはありました。来年も行こうかと既に思っております。

 参観については宮内庁参観案内のページに詳しく書いてあります。11月の申し込みは8月1日から始まりますが、8月1日の消印分の葉書だけで全日埋まってしまうそうです。インターネット申し込みは4人しか受け付けてくれないので、ほぼ無理です。往復葉書で申し込むか、直接京都御所へ行くかが確実のようです。
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紅葉狩

2013-11-30 09:59:41 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
修学院離宮に来ています。絶好の紅葉狩り日和です。
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修学院離宮③

2012-04-10 23:02:23 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 
 中離宮を出て、もう一度松並木を通り、上離宮に移動します。

 
 刈り込みが段々になっているのがわかりますか。この上に上離宮の浴龍池があります。浴龍池は自然の池ではなく、地形を利用して堤防を築き、谷川の水を集めて造った大池です。その土堤や石垣を隠すために、いろいろな種類の潅木を植えて、それをこういう形に刈り込んであります。木々の種類は50~60種類と言われているそうです。案内のおっちゃんは「64種類です!八八六十四(はっぱろくじゅうし)だから」とさむいギャグを飛ばしていました。それでなくても、寒い日だったのに…。

 この刈り込みですが、年に2回行われるそうで、私が前回行ったのが6月で、刈り込む寸前で、もっと枝や葉が伸び放題で、この四角い形をとどめていなくて、ちょっと残念だったんですが、今回はちゃんと見ることができました。

 
 
 浴龍池です。とても人工の池とは思えません。

 
 
 上離宮でも一番高い位置(100メートルぐらい)にある隣雲亭から見える景色です。比叡山や愛宕山、京都市街を見渡せます。

 
 
 
 
 
 “冬枯れ”のお庭の中で見つけた「色」です。どうも、こちら修学院離宮は葉っぱがメインのようです。もう少しずらして新緑の季節でもきれいかったかもと思いました。ただ、その頃は紫外線が気になる季節なので、お肌の修復がきかなくなっているお年頃のワタクシにはちと厳しいかもしれません。やっぱり、紅葉なんでしょうね。超難関、超激戦だそうですが、一度見てみたいものです。
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修学院離宮②

2012-04-09 23:32:35 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 中離宮へ移動します。

 
 下・中・上離宮を結ぶ松並木です。

 
 松並木の周りに広がる田んぼです。どこにでもありそうな景色ですが、こういう景色もちゃんと計算に入っているそうです。この田んぼや畑ですが、特に周りに塀とか柵とかあるわけではなく、上の松並木の写真のように棒一本で立ち入り禁止を表しているだけなので、時々ハイカーの人が迷い込んでくるそうです。

 
 中離宮の門です。正面から入ると思いきや、
 
 横手の塀の一部が開いて、そこから入りました。ちょっと驚きました。

 
 網干の欄干です。案内のおっちゃんは「特に、どうってことないけれど…」と言ってました。

 
 楽只軒の客殿にある「霞棚」です。「天下の三大名棚」の一つです。棚の壁面には修学院八景を詠んだ和歌と漢詩の色紙を貼り付けてあります。左奥にちらっと見えているのが住吉具慶筆と伝えられる祇園祭山鉾の絵です。

 
 広縁のところにある杉戸です。鯉と鮒の絵の上に網が描かれていますが、この網の部分は円山応挙が描いたそうです。この客殿は東福門院の御所の一部を移築したそうで、下と上の離宮と比べると何かにつけ豪華な印象です。

 
 楽只軒の前庭です。前回は田植えのシーズンで水が止められていましたが、今回はちゃんと水が流れていました。
 (訂正:寿月観の前庭ではありませんでした)

 
 
 不思議な形?に整えられた松です。
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修学院離宮①

2012-04-08 23:05:18 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 修学院離宮へ行ってまいりました。行ったのは7日の土曜日でした。こういった宮内庁関係の施設は事前に申し込みが必要で、参観希望日の3ヶ月前の月の1日から郵送、窓口、インターネットで受け付けています。インターネットが一番お手軽ではありますが、インターネット用の枠が4名しかなく、全世界から申し込みが来るそうで、季節はずれの中途半端な時期以外はめったに当たることがありません。昨年は、11月の紅葉の季節を狙って往復はがきを出しましたが、みんな考えることは同じで見事撃沈、4月も桜だしダメだろうと思っていたら、なぜか当たりました。4月に行こうと思うと、1月にはがきを出して返事をもらいましたが、そのときはまだこんなに今年が寒いとは思わず「4月7日だったらもう桜散ってるかも…。」と思っておりました。ところが、今年は季節の歩みが遅々として進まず、7日でも平地でようやく桜が咲き始めから五分咲き程度、比叡山の麓にある修学院あたりはまだ「つぼみ固し」の状況でした。っていうか、修学院離宮には桜の木があまりなかったような、咲いていないからわからないけれど、根本的に勘違いしていたような、見学しながら「うーん、私って…」と思っておりました。

 さて、7日の土曜日ですが、全国的に真冬に逆戻り、2月下旬の気候でした。そして、今回の見学は「9時」でした。8時50分までに修学院離宮に行かなければなりません。8時15分には出町柳の駅におりました。

 まあ、それでも雨には降られなかったので、寒かったけれどそれで良しとしないといけません。日ごろのご精進の賜物でしょうか。案内してくださったおっちゃんも「先週も、先々週も土曜は大雨で大変で、雨で煙ってしまって、何も景色が見えませんでした」とおっしゃっていました。その、おっちゃんですが、見学の途中に何度も「冬枯れの修学院離宮…」っておっしゃるんです。そのフレーズを聞くたびに「いえ、春爛漫の修学院離宮に来ているはずなんですが…」と心の中で打ち消すワタクシ。おそらく、他の見学の方たちも、春の修学院離宮を見たいと思っておみえだったと思うんですが。

 でも、悲しいけれど、確かに目の前に広がる風景は、春というよりも冬でした。おっちゃんによれば、木々の葉がすべて落ちているので、周りの山々もよく見えて「いいですよ」ということでした。

 
 下離宮の御幸門です。

 
 土曜日ということで40名くらいいらっしゃいました。見学のポイントとポイントの間は、こうやって40名が一列になって“無言の行進”が続きます。こうやって見ると、木々の葉が落ち、枝だけで、“色”がなく、冬ですかねぇ~。
 
 
 
 下離宮にある「寿月観」です。一段高くなっているところに天皇さんや上皇さんがお座りになるそうです。
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修学院離宮 ⑥

2010-06-24 22:55:08 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 これまで、修学院離宮の下離宮、中離宮、上離宮とご紹介してまいりましたが、ではその間はどうなっているのか。田園風景、文字通り田んぼと畑に囲まれています。

 
 田植えが終わったばかりの田んぼです。これらの田んぼですが、れっきとした修学院離宮の“持ち物”です。もともとすべて皇室の所有地だったんですが、戦後の農地解放で、一旦は近隣の農家に所有権が移ったんですが、景観保持のために、昭和39年に宮内庁が買い上げ、現在に至っています。実際の農作業はご近所の農家の方がされています。

 
 田んぼの真ん中に三叉路があり、それぞれの離宮に行く道があります。

 
 その道の両側には松の木が植えられ、松並木が続きます。もともとは田んぼの中の畦道だったそうで、それを道らしく整備されたそうです。昔の高貴なお方は田んぼの畦道を御輿に乗って、それぞれの離宮にお渡りになったようです。この松ですが、それなりの年数が経っていると思いますが、そんなに背が高くなく、並木道なんですが、全く木陰ができず、真夏の参観は大変だそうです。

 
 少し話は戻りますが、上離宮は海抜140メートル(と言っていたような・・・?)、とにかく京都の真ん中よりは高いところにあるので、市内を一望できます。お天気がよければ、京都タワーまで見えるそうです。この市街地の景色も借景となっているそうです。

 さて、どうしても、桂離宮と比べてしまうんですが、同じように離宮となっていますが“似て非なる”ものでした。敷地面積が広い、特に何の変哲も無い田畑が広がる、建物よりも景色がメインと、内向きではなく、外へ外へと広がっているような感じです。案内してくださった不破万作似のおっちゃんも「どんどん写真撮ってくださいね」と言ってくれたし。桂離宮の全てを計算しつくされた美しさもよかったけど、もちろん修学院離宮だって「ここから見れば、どう見えるか」を十分に考えてあるんだけど、それ以上のサプライズを期待しているような、そんな“おおらかな”印象を持ちました。

 単純に比較は難しいですが、私は桂離宮参観に負けず劣らず楽しみました。こちらも緑が多かったんですが、ほとんどが楓で、秋はそれはそれは美しくなるそうです。紅葉の季節は11月下旬、11月の参観申し込みは8月1日から始まると、不破万作似のおっちゃんが言ってました。ちょっとTryしてみようかと、思っています。

 上に書いたように、日陰がなく、真夏の参観はかなり大変そうなのでオススメできませんが、それ以外はぜひ! 良い運動にもなります。です。
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修学院離宮 ⑤

2010-06-23 23:07:52 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 上離宮です。上離宮は修学院離宮の本領であって、谷川を堰き止め「浴龍池(よくりゅうち)」という大きな人工池を中心に吸えた回遊式庭園です。東南の高みに「隣雲亭(りんうんてい)」、中島に「窮邃亭(きゅうすいてい)」があります。

 
 隣雲亭から見た浴龍池です。人工とはとても思えない大きさの池です。

 
 その隣雲亭の内部です。池のほうに向って開口部があり、その池の絶景以上の装飾は要らないということで、床も棚も一切ありません。

 
 軒下のたたきで、漆喰に小石を一粒、二粒、三粒と埋め込み、続に「一二三石(ひふみいし)」と呼ばれています。

 
 
 浴龍池にかかる橋です。下のは千歳橋で、京都所司代が進献したそうですが、なぜか中国チックで、「ええんか?」という感じですが、案内のおっちゃんは「これも一興」と説明されていました。

 
 
 窮邃亭です。「窮邃」の扁額は後水尾上皇の宸筆です。

 
 
 
 池をぐるっとまわりました。池というより、ちょっとした湖の趣です。
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修学院離宮 ④

2010-06-22 23:25:20 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 中離宮です。中離宮は後水尾上皇の皇女光子内親王が上皇崩御後に落飾得度してお入りになった林丘寺がもとになっており、明治になって半分ほどが離宮に編入され、林丘寺もまだ皇室由緒のお寺として中離宮の北東にあるそうです(ただし非公開)。

 
 かつての林丘寺の表総門だけが残っています。写真の上のほうにあります。

 
 
  
 「楽只軒(らくしけん)」です。光子内親王の朱宮御所の最初の建物であり、その後、林丘寺となりました。御所=お住まいですので、そんなに意匠をこらすことなく、簡素な建物です。写真はありませんが、襖絵は吉野の桜、竜田川の紅葉が描かれていました。瓦にはしっかりと菊の御紋です。

 楽只軒の東南の高みにある客殿です。東福門院御所の一部を移築したもので、徳川家からの潤沢な援助で建てたそうで、他の建物に較べると豪奢です。写真には撮れなかったけど、こちらは徳川家の三つ葉葵の御紋が随所に登場するそうです。

 
 「網干の欄干」と呼ばれる漁村で網を干した形を表した低い手すりがつた濡れ縁です。

 
 
 
 一の間の有名な「霞棚」です。霞が棚引いているように見えることからこの名がつきました。桂離宮の桂棚、三宝院の醍醐棚とともに天下の三名棚と言われています。桂離宮では書院はきっちりと戸が閉められ、決して中は見ることができなかったので、「桂棚」を見ることができなかったんですが、こちらは“太っ腹?”で見せていただけます。実は、てっちゃんのブログにこの霞棚の写真があり、「見られるんやわ」と思って慌てて修学院離宮の参観を申し込んだような次第で・・・。「おー、これが、あの・・・」とちょっと感動しました。ブルーと金色のダイヤ模様が非常にモダンで、桂離宮のお茶室の襖もこういう市松模様で、江戸時代の人って「やるやん」って思いました。

 
 
 杉戸にも絵が描いてありました。

 
 
 客殿の前庭です。
 
 
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修学院離宮 ③

2010-06-21 22:54:49 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 下離宮の寿月観です。お茶室です。

 
 
 「寿月観」の扁額(横に長い額)は後水尾上皇の宸筆です。

 
 一の間の琵琶床、飾り棚
 棚の戸袋は鶴の絵、下の地袋には岩と蘭の絵が描かれています。筆者は原在中。

 
 一の間の襖絵
 虎渓三笑の絵で、岸駒の筆によるものです。

 
 二の間の正面の杉戸
 光格上皇のお好みのもので、絵は夕顔です(筆者不詳)。

 
 南側から撮った写真です。障子の紙は、半紙を継ぎ合わせて貼ってありました。桂離宮でも思ったけれど、湿気とか大丈夫なのかしらとちょっと思いました。

 
 寿月観前の遣り水。通常なら、岩と岩の間から水が流れていて、“滝”に見立てているらしいんですが、今は田植えのシーズンで水が止められているそうです。
 

 
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修学院離宮 ②

2010-06-20 23:15:06 | 桂離宮&修学院離宮&仙洞御所
 修学院離宮も、桂離宮同様案内の方が先頭に、そして最後尾には皇宮警察の方?がつかれます。今回案内してくださった方は、俳優の不破万作似の非常にフレンドリーなおっちゃんでした。参観者休所の掘っ立て小屋といい、案内のおっちゃんといい、宮内庁、何かもうひとつ力入ってないよなぁ・・・とちょっと思ってしまいました。

 まず、修学院離宮についてです。
 修学院離宮は、桂離宮におくれること30余年、1655年から56年にかけて後水尾上皇にいよって造営工事が起こされ、1659年に完成した山荘です。比叡山のふもと、東山連峰の山裾に位置し、上・中・下の三つの離宮(御茶屋)からなり、上離宮背後の山、借景となる山林、それに三つの離宮を連絡する松並木の道と両側に広がる田畑で構成されています。総面積は54万平方メートル、明治期に宮内省の所管となるまでは、離宮を囲む垣根も全周にはなく、自然に開放された山荘だったでそうです。

 とにかく広いです。見学コースはアップダウンのある3キロ、1時間15分程度をかけてまわりました。見学は下離宮→中離宮→上離宮の順となっています。

 
 
 下離宮に入る御幸門です。(写真には写ってないけど)杮葺きの屋根と花菱紋の透かし彫りが施した板戸となっています。花菱紋は後水尾上皇のご趣味だそうです。

 
 下離宮・寿月観の御輿寄へ通じる石段です。

 
 
 寿月観へ上る苑路にある燈籠です。

 
 
 お庭にはつつじ(たぶん・・・)が多数植わっていて、かろうじてまだお花がついていました。桂離宮もつつじがいっぱいだったので、皇室の方はお好きなんでしょうか。
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