あれはいつ頃の事だったろうか。
強く心に焼きつくような印象を受けたテレビ・コマーシャルがあった。
その内容からして、多分、大手酒類メーカーのものだったと思う。
その見事なキャッチコピーは今でも私の心を捉えて離さない。
もしかして、山口 瞳氏か開高 健氏の手によるものか・・、わからない。
フランスの詩人 ランボーの生涯を短いコピーの中で見事に表現していた。
その才能を認められる中で、20歳ほどの若さで詩を捨て砂漠へ旅立ったランボー、
ヴェルレーヌとの同性愛は映画「太陽と月に背いて」に描かれた。
そしてアラビア半島南端の港町アデンで37歳の生涯を閉じる。
映像の記憶があいまいで、なんとも不思議な記憶がある。
わかりやすく言えば、プロレスラーのブッチャーのような
裸にターバンを巻いた大男や小人達が大道芸をしたり、笛や太鼓を打ち鳴らし
口から火を吹きながら行進するのだ。・・・もしかしてこれは夢か・・・・
その不思議な映像と音楽と詩が描き出す詩人 ランボーの世界。
もう一度見たい!!!
映像と音楽はありませんが、キャッチコピーを紹介します。
「その詩人は
底知れぬ渇きをかかえて
放浪をくりかえした
限りない無邪気さから
生まれた詩
世界中の詩人たちが
青ざめたその頃
彼は砂漠の商人
詩なんかよりうまい酒を
などとおっしゃる
ランボー
あんな男ちょっといない 」
2005年4月24日掲載
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