「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

映画 『東京物語』と『東京家族』

2013年02月10日 | 映画・音楽


若い頃に映画『東京物語』を初めて観た時には、こんな退屈な映画あるのかと

驚いて途中で止めた記憶がある。

映画を途中でギブアップしたのは『去年マリエンバートで』以来の事。

カメラは動かない。何事も大げさな事は起こらない。静かに語られていく物語。


一方で黒澤明の「七人の侍」などエンターテイメント性の強い

子供までもドキドキするような『用心棒』などが放映される時代。

皆がそちらへ流れるのは必然。


ところが自分が歳をとるに連れて、世界の評価の高さも耳に入る様になってくる。

そして何度か見直すことになる。そして初めて世界の小津安二郎の世界を知る。随分遅い。

それから数十年、最近テレビかラジオか新聞かで聞いた話だが、

10年間隔で行われる英国映画協会発行の雑誌が昨年世界の評論家と監督に

史上最も偉大な作品を問うアンケートを実施した結果、監督たちは『東京物語』を第1位に

選んだそうだ。ちなみに批評家達は『めまい』『市民ケーン』『東京物語』の順位だったそうだ。


さてその偉大なる小津安二郎監督に我らが山田洋次監督が先輩の偉業に深い敬意を表しつつ敢えて挑戦した!!

と新聞の映画批評に書いてある。


偉大な作品のリメークこそ物まねになりがちで大変難しいと思うのだが、皆さんの感想を楽しみに待ちたい!!






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コメント (4)
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