「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

初めての有田散策・・・妙齢?のご婦人と

2007年07月27日 | 紀行


昨日、友人である妙齢??のおば様が二人、仕事の合間をぬって、私を有田へ連れて行って下さいました。
よりによって今年最高気温、出発してそろそろクーラーが効いてもよさそうにと思っても、
一向に涼しくならない。おば様の車は11万キロ走行のスターレット!懐かしい名前に
不安を覚えながら、窓を閉めて走行。30分もしたら冷えないクーラーにギブアップ!ぶっ倒れそう!!。

そこの「ガソリンスタンドに入れて!!」と叫び、クーラーのガス交換をお願いしたが、
あまりに古い車で、今や使用禁止の「フロンガス」アリマセンとのこと。
諦めるしかない。窓を全開して、効かないクーラーもつけて、何とか有田に着いた。
肝心な場所では興奮して、写真を撮るのを忘れたが、ところどころの写真で我慢してください。



昔の「炎博」の遺物、現在素敵な公園になってました。




まず向ったのは、その前日、遊びにこられた昔の陶芸教室の先生に教えていただいた
赤坂有田焼卸団地組合、観光バスがたくさん乗り付けここで買い物をされる。
大きな車道の両側に店舗がたくさん並ぶ。これを全部回ったら倒れる、そう思ったので
3軒ほど目の保養に見て回る。有田と言っても磁器ばかりではなくむしろ個性溢れる土ものがたくさん。
おば様がお気に入りのかわいい数珠をつけたお地蔵さん。パチリ!

ここを出て、有田の警察署の横のギャラリー太田で食事、私が「喫茶&ギャラリー風の高原」
で展示をした際にも、何度も耳にしたお店。「風の高原」のあとは皆さん、ここのギャラリーに
出品されるらしい。
私にはそんな勇気も技量もない!サラダ付きシーフードカレーとグラスビールを頂いた。
大きなえびやイカがたくさん入ってとても美味しかったです。

そこを出て今回の私の目的地、「銘品堂」昔ながらの風情漂う建物の陶芸材料店、

たくさん積み上げられた大袋の白化粧土や釉薬の原料をしばらく眺めていました。
25kや30k包装で小分け販売は出来ないとのこと。小道具もたくさん、目移りがする。
おば様たちの退屈そうな顔も気になる。
目的の底磨り用の砥石は在庫切れ、ふるいや霧吹き器は少々高くて我慢、
何故か必要もない面相筆やタタキ板を購入してしまった。

繰り返し見ている「美の壺ー唐津焼」の肥前三右衛門の一人、中里太郎右衛門さんがタタキ板で
大きな壺を叩いているのを見て、自分も出来ると錯覚してしまったのか???

ここも陶芸教室の先生のお勧めで、是非店の裏の庭を見てくださいと言われていたので、
その旨説明すると快く通してくださった。小さな池に鯉が泳ぎ、周りに苔むし、ここも
タイムスリップしたような昔懐かしい風情があり、涼しい風が吹いていた。
昔ながらのこうした店舗は皆、裏庭があるらしい。
騒々しい表通りの商売の裏側にチャンと心安らぐこうした場所が設けてあるのだ。
行ったことはないが、スペインの町並みの裏側のパティオを思い出した。

そこを出て次ぎは、今年の春に初めての展示会を経験して以来、ディスプレイなどを習ううちに、
古布(コフ)に興味が出て来たことをおば様に話していたので、おば様がお勧めの古布と雑貨の店。
今までは単なるいらない物に過ぎなかった古い着物や節句のノボリなどいろんな染物が
再生されて、新しいものにはない、新しい付加価値を持って、ノレンや作務衣、敷物、洋服へと変身。
チョット感動しました。今日は眼養いばかり。
「美の壺」のおかげで少しは古いものの値打ちを見る眼が養われたかな???




それから以前にもシリーズ記事で紹介した有田ダム、前回の友人はここの景色に感動してしばらく動かなかったが、
今日のおば様方はこの程度の景色ではビクともしない。と言うより何度も来てるのだ。
一人は有田の泉山に住んでたと言う。詳しいはずだ。お茶碗屋さんや小料理屋さんを営んでいたと言う。




最後にポーセリンパーク入り口近くにある、以前から気になっていた喫茶店、
「ハーブ&レストラン喫茶 RUNらんラン」で冷たいものでも呑んで一息ついて
帰ってきました。

さすがに疲れたのかそのまま寝入ってしまいました。おば様方に感謝です!!
コメント (10)
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