「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

家から歩いて5分の地磯にて

2007年07月23日 | 交友録


その昔、休みがあれば連続3日でも一人で瀬渡し船に乗って、
毎日同じ磯に釣りに出かけていた。
船頭さんから「瀬渡し場の小屋に泊まってよかよ!」と言われるほどであった。

当時2歳と3歳の息子がいたが、母子家庭とでも思っていたのではなかろうか?

そんな私に神様が生活を改めるようにと病気と言うプレゼントを下さったのが
13年ほど前、今では、と言うよりやっと最近、なんとか人の手を借りければ、釣りが出来るようになった。
分かりやすくいうと「殿様釣り」、レジャー用の椅子に腰掛けて、エサをつけて、投げるだけ。
撒き餌も道具も全て準備してくれる。

親切な従兄弟の仲良し兄弟のおかげだ。
今ではお互いに両親を亡くし、それでも子供同士、さらにはそのまた子供との交流が続いている。

先々週の土曜日(14日)、その従兄弟から上の写真がメールで届いた。
60㎝・2.75㎏の真鯛である。従兄弟の家から歩いて5分の地磯である。
この地磯でまさかの過去最高の釣果である。

この写真を見た長男坊は次の日、この真鯛を釣った従兄弟を専属アドバイサーに
横につけて、一人挑戦!
長男は針も結べないし、仕掛けも自分で作れない。目が悪くてウキのアタリもよく見えない。
そんな長男坊でもチヌ・メイタ数枚、小鯛数枚、その他五目を持ち帰った。
下がその息子が釣ったチヌ?・・メイタだな!




そして昨日、私の順番でお誘いが来た。紫外線が禁忌の私は顔が真っ白になるくらい日焼け止めをぬって、
その上にタオルで泥棒が頭からかぶってあごで結ぶほうかむりをして挑戦!

長時間はもてない私のために夕まづめ狙い、神様は私を見捨てなかった。
25cmのキス、40cm近いボラやバリと本命ではなく外道が続く。
しかしここで久々の竿のしなりを感じて興奮。

横では従兄弟が35cmのチヌをあげた。
そして時間も残り少なくなった午後6時半頃、本命チヌ、44cm・1.2㎏が釣れた。
子供達にもなんとかオヤジとしての威厳が保てたと、世話をしてくれた従兄弟達が私をからかう。

下の写真だ。
写真の子供は従兄弟の愛娘。と言ってもこのオヤジも私の昔と同じで暇さえあれば釣り三昧。

家に帰ってこのチヌを見た次男坊、ラグビーの練習で休みもなく、ただ一人釣りにいけない。
先月キャプテンになった次男坊、この次の日曜日にでも
「こがんずんだれた練習ならせん方がまし!!」と啖呵を切って午前中で帰ってきて
釣りに行こうとたくらんでいる。




最後におまけ、15年以上昔の私の勇姿!
この磯は沈み瀬と言って、島ではない。潮が満ちてくると、海に沈んでなくなってしまう。
潮が引いて、最初にこの瀬が姿を現す時は畳2畳ほど、そこへ瀬渡し船から飛び降りる。
北九十九島のなかでも1級磯で奪い合いが激しい。
一度、船頭さんが、帰りの迎えを忘れ、膝まで海に浸かってこれで最後かと覚悟したことがある。
そんな時、福岡発の高速船「ビートル」が前を通ると押し寄せる波が大きく、ずぶぬれだ。
助けてくれるのではない。致命的な大きな波をくれるのだ。




コメント (8)
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