「男の隠れ家ー陶酔庵」日記

いろいろあってまだ生きてます。世捨て人を気取りながら、その高みにはほど遠い俗世の世迷い人生、命だけが通り過ぎてゆきます。

出会い・・山里の谷あいの畑で

2007年04月26日 | 雑想


こんな出会いもあるんですね。
会ってみたいと思い始めて8ヶ月。
長~い、長~い片思いの日々。

一度そこに足を運んだのは、まだ肌寒い今年の1月。
彼はそこには現れませんでした。空振り。
小さい山に囲まれた里山の雰囲気漂う小川のほとりの畑。

どこの誰なのか分かりません。
天気のいい日の午前中、自転車で通い、ワイシャツを着て、黙々と畑を耕していると言う。
運がよければ会えるという。

聞くところによると、都会からの脱サラで、横を通るたびにホンの少しづつ耕作が進んでいると言う。

話を聞いているだけで、そこに流れる不思議な時間が感じられる。


友人のゴリさんの自宅から隣町の畑への途中に、その人の畑がある。
ゴリさんは何度か会い、お互いに名を名乗るでもなく言葉を交わすらしい。
その畑はいわゆる耕作放棄地で樹木が茂り、開墾から始まったらしい。
ゴリさんが伐採にチェーンソーや、耕作にトラクターなどを使ったらと話しても、
作業は地道に黙々とその人一人の手によって進んだらしい。
私がゴリさんと足を運んだ1月は、まだ畑のアチコチから伐採された大きな木の根が天に向って飛び出ていた。

さぞかし大変な作業であったろう。しかし着実に事は少しづつ進んでいた。
重機や農機具を使えば3日もあれば終わったであろう。とゴリさんは言う。

そこには緩やかに流れる時間と自分のペースを大切に生きる人生がある。
さわやかな風が吹き抜ける。

会ってみたいと思った。
季節遅れのスローな桜の木の下で・・・・


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コメント (8)
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