ケルン観光のトップは何と言ってもユネスコ世界遺産の「ケルン大聖堂」です。
その後はローマ・ゲルマン博物館、ルートヴィッヒ美術館、ライン河下りなどが観光客に人気があるようです。
最近はライン河沿いに建つ「チョコレート博物館」の人気も高まっています。

元々このあたりにはシュトルヴェルクという名のチョーコレート会社がありました。
シュトルヴェルクは1876年にケルンで創業した食品会社ですが、チョコレートやマルチパンで有名になりました。
第2次大戦後の世界経済恐慌以来、経済状況が悪化していたシュトルヴェルク社を1972年にイムホフさんが買収後、
会社の復興に成功しました。
その後、本社をケルン郊外に移転する際に見つかった種々のチョコレート関連の品を集めて、イムホフさんの個人資産で建てられたのが
チョコレート博物館です。
1993年10月31日に開設されました。
1922年生まれのイムホフさんは2007年に亡くなりましたが、子供の頃に近くにあったチョコレート会社から漂ってくる甘いチョコレートの香に
憧れ、チョコレート製造業に携わることが夢だったそうです。
その夢を実現させ、チョコレート博物館のオーナーを14年間勤めたイムホフさんは幸せな人生を送ったといえるでしょう。
チョコレート博物館では単にチョコレート関連の展示を行っているだけでなく「チョコレート講習会」も開いていて好評を博しています。

最近では「黄金のカカオの木」の隣にチョコレートでできたケルン大聖堂も陳列されているということです。

(写真は全てホームページから拝借しました)
ドイツではヴァレンタインデーにチョコレートを贈るのは一般には行われていません。
ですからチョコレートの消費量が最も増加するのがクリスマスやこのイースターの時期です。
イースターの子供たちの楽しみは庭や家の中に隠された色つきゆで玉子、ウサギや卵チョコレートを捜すことです。
ウサギ型のチョコレートの中での人気者はゴールドパッケージのウサギです。
我が家には毎年、小型のウサギが鎮座しますが、チョコレート博物館の屋上にも鎮座して入場者を睥睨していると先日、地元の新聞が報道していました。

