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映画 「フクシマ・モナムール」

2016-03-13 13:35:13 | 日記

日本での公開は未定のようですが、ドイツでは3月10日からドイツ人女流監督ドリス・ドリエの「フクシマ・モナムール」が公開中です。



心に傷を持つ若いドイツ人女性が福島を訪れ、震災で弟子を亡くした年配の芸者と心を通わせていく物語で今年2月のベルリン映画祭では

2部門で受賞しました。

年配の芸者を桃井かおりさんが演じています。

この年配の芸者のモデルになったのは岩手県釜石市で「釜石最後の芸者」といわれた故・伊藤艶子さんだということです。

震災の日も艶子さんはお座敷の予約が入っていたそうですが、あの日の津波で生活は一変してしまいました。

艶子さんは高台に避難して無事でしたが、家に置いてあった商売道具の三味線は流されてしまいました。

その後、「仮設住宅で暮らす芸者」の話を聞いた八王子の芸者めぐみさんが艶子さんに三味線を贈ったことから二人の交流が始まります。

そしてめぐみさんの依頼で艶子さんが自分の芸をめぐみさんや八王子の芸者さんに教えるようになります。

「芸は津波で流されない」という素敵なモットーの元、釜石と八王子芸者の交流が行われたのです。

こんなエピソードからドリス・ドリエ監督が着想を得て映画作成になったのだそうです。

映画の完成を見ずに、艶子さんは今年1月仮設住宅で89歳の芸者人生を閉じました。

昨年春、南相馬市の仮設住宅や被災した民家で撮影が行われました。



後ろに立つサングラスの女性が監督で真ん中に座っているのが主演女優のロザリー・トーマスさんです。

ロザリーさんのインタビュー記事を先日読みましたが、中で印象に残っているのは以下の言葉です。

「原発の近くに位置する南相馬の自然の風景が素晴らしくで感動した。6週間の撮影中、小規模な地震を何度か体験した。原発を推進する日本政府が理解できない」

高浜原発の運転停止を命じる大津地方裁判所の決定をロザリーさんにも伝えたいです。

映画鑑賞には来週行く予定です。

今、丁度、桃井かおりさんのデビュー作品ともいえるテレビドラマ「前略おふくろ様」をYouTubeで動画視聴しています。

ショーケンを困らせる「海ちゃん」、とても可愛いです。

そういえば2005年のやはり芸者を扱ったアメリカ映画「SAYURI」で桃井かおりさんは芸者ではなく置屋のおかみさんを演じていたのを思い出しました。
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