goo blog サービス終了のお知らせ 

気がつけばふるさと離れて34年

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

キャリアウーマン & スニーカー

2015-04-13 11:49:56 | 日記


今日のブログの記事には関係ないのですが、みよさんのブログでニリンソウの群生の記事があったので我が家の近くの森の(多分)イチリンソウの群生の写真です。

先日ドイツのテレビで映画「ワーキングガール」が放映されました。



ドイツ語のタイトルを邦訳すると「女たちの武器」(変なタイトル)です。

メラニー・グリフィスがヒロイン役で、ウォール街の投資銀行で働く秘書のテスがキャリアアップするストーリーです。

私はこの映画を今から25年前ニューヨークのホテルで初めて視聴しました。

以前お世話になったアメリカのホストファミリーや友人を訪ねてアメリカ東海岸をひとりで旅行していた時です。

ニューヨークは当時まだかなり危険な区域でひとりで滞在するなんてとんでもないと夫を始め、多くの友人に止められました。

でもあの頃は何故か「ひとり旅」がしたかったのよね

ひとりでメトロポリタン博物館とかグッゲンハイム美術館とかゆっくり回ったのは今でも愉悦の時間として思い出に残っています。

当時はブロードウェーのホテルに宿泊したのですが、夜、近くのお寿司屋さんで食事した後にニューヨークを歩き回るのはさすがの私でもチョット危険なような気がしてホテルで有料ビデオを視聴したのが、この「ワーキングガール」です。

特に印象に残ったのが秘書のテスがスニーカーで通勤しオフィスでハイヒールに履き替えるシーンです。

これぞまさに「キャリアウーマン」(現代ではほぼ死後になっている言葉ですネ)、ニューヨークやワシントンの空港でスニーカーで颯爽と歩く女性たちは本当に輝いていました。

当時私が訪ねた友人のひとりがヴィヴィアンです。

彼女は私と同じ時期、やはりロータリーの交換留学生としてアメリカからイギリスに留学していました。

ですから私がアメリカから帰国する数週間前に早めにイギリスから戻ってきた彼女と話をしただけなのですが、妙に気があってその後コンタクトを続けていました。

ヴィヴィアンは確かプリンストン大学を卒業後、当時ワシントンで日本の「中小企業振興公社」のような政府機関で仕事をしていたと思います。

彼女のオフィスにも訪れたのですが、それがまさに映画「ワーキングガール」でテスが仕事をしていたところとそっくり同じで驚きました

といっても彼女は管理職だったので秘書が大勢仕事をする大部屋ではなく、映画ではシガニー・ウィーバーが演じるテスの上司の個室で仕事をしていました(格好ヨカッタナア)。

その10年後、ヴィヴィアンが二人の息子さんと共にドイツに来たとき、私はたまたまポルトガルのエストリルに国外出張(この言葉もちょっとキャリアウーマン風で素敵)でいなかったので夫に案内してもらいました。二人の息子さんはドイツが気に入り、ハイスクールでドイツ語を学んだようです。

エストリルにはドイツのスポーツ車メーカーの仕事で行きました。以下のユニフォームが支給されました。



あの頃はキャリアウーマンに私もなれるかなあ、なんてちょっと思ったけれど今ではしぼんでしまいました。

先日、写真の整理をしていた時出てきた昔の「少し輝いていた頃」の写真、添付します。

こんな写真を眺めては「アーアッ、あの頃は」なんて思うのは一抹の哀愁を感じますね





ブログ一年 初挑戦

2015-04-10 16:12:27 | 日記
ブログを始めて一年になります。

そこで挑戦したいのが(かなり大げさ^ ^)gooブログのアプリを使い、このiPad miniで写真をアップするということです。

昨年の旅行時には写真はアップできなくて、旅行後にPCで写真を添付しました。

今回成功(?)したら旅行先からすぐに写真付きブログをアップできるじゃないですかー素敵❗️

まずは昨日、開花したテラスの花壇のチューリップの写真です。



うまく貼り付けられたようです。

これで私はますますこのタブレットから離れられなくなるかもしれません。

まさにこの間のアップルからの宣伝文句です。
「昼も夜も手放せなくなるはず」(催眠術をかけられているようです)^o^


ピアノにまつわる思い出

2015-04-08 15:55:47 | 日記


まるでマヤの神様がオカリナで春のメロディーをパンジーに奏でているようです。

今日は「ピアノ」にまつわる思い出を綴ります。

私は5歳から6歳まで「ヤマハ音楽教室」に通っていました。

6歳から17歳の夏にアメリカに行くまでは高橋先生のところで週に一度ピアノのレッスンを受けていました。

その時一緒にレッスンを受けていたHさんは後に音大のピアノ科に進みました。

お嬢さんも同じ大学でピアノを専攻し、数年前にパリにピアノ留学しました。

この間、Hさんがフェースブックにコンサートでバッハの「ゴールドベルク変奏曲」をお弾きになるというメッセージを読んで

驚き、早速コメントしました。

丁度その日の新聞でバッハ生誕330年」の記事を読んだばかりだったからです。



記事のタイトルは「永遠のスーパースター」です。マ、バッハ大先生ならうなずけるタイトルですネ。

私のコメントへのご返事は以下のような内容でした。

「バッハは娘が渡仏して、何となく自分が取り残されたような、人生の終盤戦かなと感じ、何をしても気が晴れないときに、この曲に会いました。
心の曇りがスーッと消えてゆく不思議な感覚が忘れられません」

どちらかというと天才肌で天衣無縫の思い出が強かったHさんの真摯なご返事が嬉しかったです。

学生の頃、彼女と六本木のディスコに行ったことなどを懐かしく思い出しました。

音大は仙川にあり、彼女は確か豪徳寺に住んでいたと記憶しています。

夜遊びした後、何度か泊まったことがあるのですが、狭いスペースにグランドピアノが陣取っていて、私はピアノの下で少し「圧迫感?」を抱きながら寝たことも覚えています。

YouTubeで「ゴールドベルク変奏曲」を聴いてみましたが(やはりグレングールドの演奏が秀逸です!!)、彼女が言うように何か心が洗われるような清々しい気分になりました。

この曲の楽譜は無料でダウンロードできるようですが、私には難しすぎます。

このところ弾いているのは以下の曲です。



メンデルスゾーンの「春の歌」はmintさんのブログを拝見して「そうだそういえば春を表現するこんな曲もあったんだ」と楽譜を引っ張りだしました。

楽譜台に並んでいるモーツァルトの曲は4年前に友人の葬儀で流れた曲で参列していた音楽に詳しい知人が教えてくれ(キミは歩くShazam か!)早速アマゾンで楽譜を注文しました。

大学時代以後、ドイツに来てからもほとんどピアノに向かわなかったので、まったくたどたどしい弾き方ですが、でもピアノを習っていて良かったと思っています。

ショパンのエチュードとかもう弾けないなぁと思うと残念ですが。








復活祭 & ゲーテ「ファウスト」

2015-04-03 15:28:19 | 日記
復活祭の時期は我が家でもささやかな「イースターツリー(?)」を飾ります。

桜やレンギョウ、ネコヤナギなど毎年「春の枝」は変わりますがオーナメントはいつも同じです。



復活祭にはいつも森の散歩します。

昔は散歩の前に夫はよく「それでは森に『プードルの核』を捜しに行こう」と言っていました。

これはゲーテの『ファウスト』でファウスト博士が復活祭の日曜日に森の散歩に出かけたシーンがあるのを夫が記憶していたからです。

ただ夫はドイツ語でPudelskern(直訳するとプードルの「核」)と表現されている言葉の意味を間違って覚えていたようです。

ファウスト博士は確かに森で黒いプードル(といっても小さなプードル犬ではなく邦訳では「厖犬(むくいぬ)」となっているようですが)に出会い、その犬が家までついてきます。

結局この犬は悪魔のメフィストであることがわかり、ファウスト博士は「なんだ、これが厖犬(むくいぬ)の正体か」と叫ぶのですが、
この「犬の正体」という原文のドイツ語を日本語に直訳すると「プードルの核」ということになるのです。

夫はどういうわけかこの「犬の核」をメタファーとしての「人生の真実」というようにとらえていたようです。
いかにギムナジウムの授業で文豪ゲーテ先生の傑作『ファウスト』をいい加減に読んでいたか露呈してしまいました

ただ『ファウスト』の中には人間についての英知が箴言の形でちりばめられているので、もしかすると他の箇所と混同してしまったのかもしれません(と寛容な妻はアナタの間違いをしつこく追及することはいたしません)。

『ファウスト』に記されている数ある箴言の中で最も有名で愛されているのは(私も好きな言葉です)やはり

時よとまれ。おまえは実に美しいから」でしょう。

柔らかな春の陽光を浴びる森の風景を眺めるとそんな風に思うことがあります(多分ゲーテ先生がおっしゃる「美しい瞬間」にはもちろんもっと深淵な意味があるのだとは思いますが)。