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時事ひとりごと - 8 (飛行機墜落事故 & 守秘義務)

2015-04-19 15:59:17 | 時事ひとりごと

ご近所の木蓮が満開でした。

先日(4月17日)ケルンの大聖堂で飛行機事故の犠牲者の追悼式典が行われました。

今回の事故はメンタル上の問題があった副操縦士が故意に航空機を墜落させたとみられていることから、

パイロットの心身の健康状態を厳しく管理するべきではないかという意見が強く言われています。

パイロットのような大きな責務を負う職業従事者を患者に持つ医師の守秘義務を緩和させるべきではないかという意見もあります。

「守秘義務」に関して、2年前に日本の「裁判員制度」の裁判員に課せられている「守秘義務」について日本から裁判官がドイツにヒヤリングに訪れたときに通訳のお手伝いをしました。

ドイツの裁判制度は「参審制度」と呼ばれ、日本の「裁判員制度」と同様、刑事裁判においては(プロの)裁判官と(しろうとの)裁判員が審理にあたります。

日本の裁判員と違うのは、日本では裁判員は一件の刑事裁判の審理に参加するだけですが、ドイツの裁判員は任期が5年で、一年に12件ほどの刑事裁判に参加するという点です。

日本の裁判員には審理内容について終身(一生涯)の守秘義務が課せられています。

ドイツの裁判員の守秘義務は(多分)終身ではなかったと思います。

それに日本の裁判員の守秘義務は裁判官より重く課せられているということです。

裁判官の守秘義務は範囲が狭く、終身のものではないため、裁判官と裁判員の守秘義務に関して公平ではないと指摘されています。

終身、審理内容を家族に対しても秘密にしなくてはならないというのは心理上、かなり大変なことだと思います。

司法通訳をする場合の守秘義務について調べたことはありませんが、私個人として結審までは審理内容を他言するべきではないと思っています。

でも夫には少し漏らすこともあります。

やはり裁判というのは気が重くなるケースばかりで、自分の心に秘めておくのは辛くなることがあるからです。

最近はハーグ条約関連で仕事をしましたが、親の都合で外国に連れ去られてしまう子供のことを考えるとやはり少し気が滅入ってしまいます。

「王様の耳はロバの耳」ではないけれど井戸に向かって「夫婦仲が悪くなるのは仕方がないけれど子供のことを考えて、もう少し理性的に和解にむけて話をしなさい!」と大声で叫びたいです

コメント
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