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時事ひとりごと - 13 ( 難民 & コミュニティー通訳 )

2015-09-06 11:05:26 | 時事ひとりごと
一週間のブログご無沙汰でした。
ベルリンで仕事の合間に「ブログ・アップ」(?)- 甘かったですネェ
まさに「老体にムチ打って」の3日間の随行通訳でした

以下の2枚は「行きはヨイヨイ」のベルリン空港着陸直前と到着直後ホテルの部屋からからの写真です。



疲れて自宅に戻ってきたらブタペスト駅周辺の難民問題が大変なことになっていました。

昨日ミュンヘンに到着したシリアからの女子学生は9日間もハンガリー警察の目を逃れてブタペスト駅周辺に滞在していたのだとか。

この間、ハンガリー大統領は「難民は欧州の問題ではなくドイツの問題だ。難民が目指すのはドイツなのだから」という発言でドイツ国民の怒りを買っていました。

一部では「独裁者」との悪名高い人の発言で、ハンガリーは基本法(憲法)改正の時も人権問題等でかなり物議を醸しだした国なので今回の騒動も予想されていたことではありました。

でもヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を超えることを許可するシェンゲン協定の付随する一連の規則の中の「ダブリン規則」をハンガリーは批准したのではなかったのかと追及したいです。

ダブリン規則は2003年の欧州連合理事会規則で第3国の国民による亡命申請をどの国が対処するかを規定しています。
また「CEAS-ヨーロッパ共通庇護制度」では2010年までに共通の最低基準を保障し、加盟国間の法制上の調整をはかることとしています。

でもイギリスの首相だって先月まではフランスのカレーに集まってきている難民がユーロトンネルを通ってイギリスに難民が流入するのを極力抑えていました。

けれどもトルコの海岸に打ち上げられたシリアの5歳の難民の男の子の写真が広まり、イギリス国民の政府の難民政策への批判が高まったため急遽、難民を引き受けることを表明した位です。

一連の「難民問題」で思うのは英語の「NIMBY」です。
"Not in my backyard"の頭文字をとった辞書にも掲載されている言葉で
「刑務所など地域環境にとって好ましくないものが近所に設置されるのは反対という人、またそういう住民・地域エゴの態度」です。

私の住む町の人口はほぼ10万人ですが、この地域にすでに800人の難民が滞在しています。
難民は庇護するべきだとは思うのですが、最近は経済大国ドイツで働いて本国に住む家族へ送金したいという「経済移民」が増えていると聞きます。

知人の家の離れに難民の家族が住んでいるのですが、「何度言ってもゴミの分別を理解してくれない」とこぼしています。

これなど些細な問題ですが、「コミュニティー通訳」の必要性を痛感します。
「コミュニティー通訳」は地域に住む外国人のために「司法」「医療」「行政」「教育」などの場でコミュニケーションの仲介役を務める通訳で、国際比較文化の知識が要求されます。

情報弱者である外国人に対してコミュニケーションを可能にし「基本的人権へのアクセスを保障する」という役目をおっています。
このようなコミュニケーションがうまくいかないと外国人排斥などが広まることにもなりかねません。

難民をめぐってとりとめない考えを綴りました。
コメント (2)
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