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ベルリンのIFA展 & 便利ということ

2015-09-09 14:41:57 | 日記
今日までベルリンの見本市会場では

IFA-国際「コンシューマ・エレクトロニクス + 白物家電」展

が開かれていました。




この展示会の歴史は古く初めて開催されたのは1924年で当時は「大ドイツ放送展」と呼ばれていました。

当時出展されたのは「鉱石ラジオと真空管ラジオ」だったそうです。

その後第2次世界大戦まではほぼ2年に一度ベルリンで開かれていたようですが、戦後東西ドイツに分断されてからは

デュッセルドルフが会場になったこともあるようです。

1961年以後は西ベルリン、それから今日までベルリンで開催されています。

1928年には初のテレビ受像機が展示され、1932年にはカーラジオ、その後はテープレコーダーやカラーテレビ、ブラウン管テレビ、

トランジスターラジオとその時代の技術の最先端の民生用エレクトロニクス製品が出展されてきました。

「CD,DVD,MP3プレーヤー、有機EL」あたりまでは何とかついていけますが、

今年の新商品のテーマ「コネクティビティ、ウェラブル端末」となると自分は「デジタル化石世代」に入っていると感じています。

確かにヘルスケアでのリストバンド型のウェラブル端末は「歩数、移動距離、消費カロリー、睡眠時間」なども計測できるというし、

胸部に貼りつけるウェラブルセンサとなると心電位や脈波、皮膚温など複数の生体情報を同時に計測できるということですから、

看護職の負担軽減にも役立つかもしれません。

けれども「コネクティビティ」の新製品には首を傾げるものもあります。

例えばスマートフォンと自宅の防犯カメラをコネクトさせ出先から家をチェックできるのは良いとしても

冷蔵庫の中身をスマートフォンでチェックしてスーパーで食料品を買う時の参考にするーそこまで必要かなぁと思ってしまいます。

「買い忘れ」を防ぐ意味では確かに「便利」かもしれませんがー現代人はあまりにも「不便」ということに敏感になりすぎていませんか?

「便利」で「時間が節約できる」のがもてはやされているようです。

昨年「ロボット掃除機」を購入した知人も便利だとは言っていますが、掃除してもらう前にまず掃除機が動けるように床に散乱している物を

片づけなくてはいけないのだとか。

ロボット掃除機がお掃除している時間を利用して他の事ができるというのが本来のメリットだと思うのです。

それに私は「有意義な時間の使い方」とは一体どういうことなのだろうといつも思っています。

今日のような秋晴れの日、廊下に寝そべって暖かな日差しを楽しんでいた子供の頃は「時間を有効に使う」なんて考えもしなかったなぁ。

マ、いつも怠惰な私は言い訳を捜しているだけなのかもしれませんが
コメント
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