万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌3201 時つ風3013

2019年06月13日 | 万葉短歌

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万葉短歌3201 時つ風3013

時つ風 吹飯の浜に 出で居つつ
贖ふ命は 妹がためこそ  

3013     万葉短歌3201 ShuF781 2019-0613-man3201
ときつかぜ ふけひのはまに いでゐつつ
  あかふいのちは いもがためこそ
=出典未詳。
【編者注】悲別歌(3180-3210、31首)の第22首。男。
【訓注】時つ風(ときつかぜ=時風)[海岸の海陸風のうち、海風。02-0220(長歌)時風 雲居尓吹尓(ときつかぜ くもゐにふくに)、06-0958時風 応吹成奴(ときつかぜ ふくべくなりぬ)、など]。吹飯の浜(ふけひのはま=吹飯乃浜)[「大阪府の南端、〔泉南郡〕岬町深日(ふけ)の海岸」]。贖ふ命(かふいのち=贖命)[「海神に幣帛を捧げて命の加護を祈ること」]。