A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

80歳を過ぎてもテイトは昔の仲間と一緒に・・・

2008-03-29 | MY FAVORITE ALBUM
Lionel Hampton and The Golden Men of Jazz Live at The Blue Note

Concordのニュースター、「スコットハミルトン」と共演したバディーテイト
年季の入った貫禄のテナーであった。というより大先輩の前でも物怖じしないハミルトンの方も流石であったが。
この時テイトはすでに65歳。テイトはその後も元気に活動を続けたがそれから13年後、ニューヨークに78歳のテイトがまだまだ元気に登場する。
今度は、若者と一緒ではなく同世代の仲間達との再会セッションに。
リーダー格はライオネルハンプトン、他のメンバーも”The golden men of Jazz”の名に相応しい一世を風靡した有名プレーヤーが久々に揃った。ハンプトンの82歳を筆頭に一番若いグラディーテイトがかろうじて50代。平均年齢は実に72歳だったそうだ。
テイトを始めとしてベイシーのオーケストラの在籍経験者が多い。ベイシーのOB会ともいえるかもしれない。
今回は一回限りのセッションではなく、一週間連続のクラブ出演に皆が揃ったそうだ。
場所はニューヨークのブルーノート
今では青山のブルーノートも有名だが本家本元のニューヨークのステージに。
ステージと聴衆が一体になった楽しいそうな会場の雰囲気が伝わるライブセッションだ。

ガレスピーのオーケストラの初期の曲である”Ow”から始まるが、メンバーの一人一人の紹介から始まり、皆の顔見世で実に16分にも及ぶ演奏が続く。
テイトも健康を害して風貌は往年の元気が感じられないようであったそうだが、演奏を聴く限りはまだまだ現役。“Hamp's Note”でのブローぶりはまだまだ豪放なテナーが健在だ。
相変わらずお祭り騒ぎ好きのハンプトンが全体を仕切っているが、それぞれのメンバーのショーケースあり、皆で揃ってのリフアンサンブルありで、和気藹々とセッションを繰り広げている様子が伺われる。大きなステージではなく小さなクラブなので聴衆との距離も近くステージとの一体感を一段と感じる。
月日が経ち、往年の巨人たちも1人去り2人去りして、もうこのような豪華メンバーでのステージを聴くことはできない。皆が揃った晩年の記念のライブとしては貴重だし、これを聴いてメンバーの若い頃の元気な時の演奏がまた聴きたくなってくるものだ。
テイトはその後もハンプトンと演奏を供にし、さらに10年間80歳を過ぎても2001年までニューヨークで活躍したが、引退して自分の娘と一緒に暮らすためにアリゾナに移った直後に亡くなったそうだ。
仕事人間は仕事をしている間が元気に過ごせるもの、一生引退してはいけないのかもしれない。

1. Ow!                  Gillespie 16:17
2. Hamp's Note            Hampton, Terry 9:47
3. Moody's Mood for Love     Fields, McHugh, Moody 3:31
4. I Wish I Knew           Gordon, Warren 8:04
5. Lover                Hart, Rodgers 9:35
6. Flying Home            Goodman, Hampton, Robin 5:53
7. Hamp's Boogie Woogie      Buckner, Hampton 3:41

Clark Terry (tp, flugelhorn)
Harry "Sweets" Edison (tp)
Al Grey (tb)
Buddy Tate (ts)
James Moody (ts,vocals)
Lionel Hampton (vibraphone)
Milt Hinton (b)
Hank Jones (p)
Grady Tate (ds)

Elaine Martone Producer, Production Supervisor
Recorded live at The Blue Note New York, Jun 11,13 1991

Live at the Blue Note
Lionel Hampton & The Golden Men of Jazz
Telarc

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