A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

半ば引退していたノーボも久々に・・・・

2008-03-22 | CONCORD
Red & Ross / Red Norbo & Ross Tompkins Recorded Live January 1979

サド・メルの拠点はビレッジバンガード。ニューヨークの老舗のクラブだ。
西海岸の拠点はというと、古くはライトハウス。そこに集まってプレーをしていたライトハウスオールスターズがウェストコーストジャズの発祥とも言われている。
西海岸の重鎮シェリーマンも一時自分のクラブ「シェリーズマンホール」を持っていた。
そして、Concordレーベルが育った70年代後半は”Donte’s”というクラブが良く登場する。カーメンマクレーの有名な"Great American Songnooks"もここでの録音だ。当時の西海岸のプレーヤーの溜まり場でもあり演奏の場でもあった。
Concordに登場するミュージシャンもよくここで演奏していたようだ。
コンコルドのレギュラーの一人ともいえるロス・トンプキンスもここの常連だった。

このアルバムはその"Donte’s"でのライブ。
その日はトンプキンスのトリオに一人のゲストが加わった。ヴァイブのレッドノーボだ。
ベニーグッドマンからチャーリーミンガスまで様々なグループで活躍したノーボもこの時すでに70歳を越えていた。
72年に奥さんを亡くしてからは、同じ西海岸でもサンタモニカに半分引退生活をしていた。ロスに顔を出すのは久々だったらしい。前の年も一度このトンプキンスと一緒にクラブに主演したが、久々のステージだったそうだ。

そのノーボを迎えるように、トンプキンスがピアノトリオで”Whisper Not”から始める。
そしてトンプキンスの紹介で、ノーボがステージに上る。
そしていきなりノーボ特有の残響が少ないバイブとピアノのデュオで次の”The One I Love Belongs To Somebody Els”へ、リズムが加わりそれぞれのソロが終わると、また途中で2人の絶妙のインタープレーが。いつも2人でプレーをしているようなコンビネーションだ。
ノーボにとって久々のプレーであり、そして2人も一年ぶりの顔合わせとはとても思えないコンビネーションだ。
ノーボのタッチとトンプキンスのスイングするピアノも相性も申し分ない。

B面に入って、“It Might As Well Be Spring”ではサンバのリズムに乗って途中のハナのドラムとの掛け合いも楽しみながら益々ノリノリに。
“ALL of Me”での掛け合いでピークを迎える。そして、最後はしっとりとバラードプレーの”Every Happens To Me”で締める。

久々に聴いたノーボであったが、ハンプトンとは違った味でよくスイングするヴァイブだ。
またConcordに素晴らしいゲストが登場した。

1. Whisper Not
2. The One I Love Belongs To Somebody Else
3. How About You?
4. It Might As Well Be Spring
5. All Of Me
6. Everything Happens To Me

Red Norvo (vib)
Ross Tompkins (p)
John Williams (b)
Jake Hanna (ds)

Produced by Carl Jefferson

Rcorded live at Donte’s, Hollywood, CA January 1979
Originally released on Concord CJ-90


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