A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

FUSIONといっても色々あるが、たまにはアコースティックな響きも・・・

2007-06-15 | CONCORD
THE L・A・4

最近、コンビニの「おむすび」棚に行くと不思議なむすびがたくさんある。
昔は、結びといえば、梅か鮭に大体決まっていたが。
“FUSION”という言葉がある。溶け合うとか融合といった意味だ。
最初は違和感があっても、知らず知らずの内に、一緒になった感覚がなんともいえず好物になっていくから不思議なものだ。
コンビニのおむすびのように。

音楽の世界では、Fusionというえば2つのスタイルが癒合したもの。
多くはジャズとロックの融合でありエレクトリックサウンドとエイトビートが基本だ。
CROSSOVERとも言われるが、自分は決して嫌いではない。というよりも、好きな方かもしれない。
もっとも、“fusion“をここではまだあまり紹介していない、ということは最近あまり聴いていないということになる。

2つのスタイルの融合なると、JAZZとロックばかりではなく相手は何でもいいということだ。MJQはクラシックとの融合であり、ラテン、それもボサノバとの融合は数多く見られる。
Qincy Jonesは、RockやBOSSANOVAはもちろん。一体いくつの音楽が融合していたのか。彼のいうBLACK CONTEMPORARYの世界は、フュージョンの権化のような存在だ。


Concordレーベルで登場したTheL.A.4は、まさにこのJAZZとボサノバの融合だ。バンドカラーは当然メンバーの一人、ブラジル出身のLaurindo Almeidaの影響が大きい。
前作「SCORES!」に続く2作目。

MJQにミルトジャクソンが入るとジョンルイスが描くMJQの一員になってしまうように、このLA4にバドシャンク以下のメンバーが加わると、不思議とアルメイダの世界に皆が入っていく。
もちろん演奏は4人のコラボレーションが素晴らしいが。アルメイダの魔力だろう。そいいえば、MJQとAlmeidaの共演でもそうであった。あのMJQがAlmeidaの世界に取り込まれている。

曲目は、ガレスピーのマンテカや、ロリンズのセントトーマスがあるかと思えば、ボサノバあり。そして、このアルバムのメインはやはり「アランフェス協奏曲」。
この曲は、この手のグループの「規定課題曲」のようなものだが、このLA4のアランフェスも一級品だ。

1. Dindi                 DeOliveria, Jobim, Gilbert 5:55
2. Rainbows                          Shank 6:46
3. Rondo Expressivo                 Philipp, Bach 4:44
4. Manteca                 Fuller, Gillespie, Pozo 7:46
5. St. Thomas                        Rollins 7:30
6. Concierto de Aranjuez: Adagio Movement     Rodrigo 13:14

Laurindo Almeida (g)
Bud Shank (as)
Ray Brown (b)
Shelly Manne (ds)

Recorded in 1976  (CJ-18)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする