A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ギターとピアノのDUOをいうとBILL EVANSとJIM HALLを思い浮かべるが・・

2007-06-13 | CONCORD
A PAIR TO DRAW TO / HERB ELLIS & ROSS TOMPKINS

Concordのアルバムは、「2人のコンビ」を売りにするアルバムが多いような気がする。
ELLIS-PASS、BROWNとELLIS、HANNAとFONTANAとか。
でも15作目までは2人だけのDuoのアルバムはない。
今回初めて登場したのが、常連HERB ELLISとピアノのROSS TOMPKINSのDuo。
2人は、ELLISとFreddie Greenのアルバムですでに共演している。

JAZZの歴史上、息の合った名コンビがいたグループはたくさんある。
しかし、完全に2人だけのDuoとなるとレギュラーグループではなかなか思い浮かばない。
アルバムでは、サミーデイビスとマンデルロウとか、ロンカーターとジムホールのDuoを紹介した。いずれもじっくり聞かせるのがDuoの特徴であり、楽しみだ。
ピアノとギターというと、BILL EVANSとJIM HALLのUNDERCURRENTが有名だが、このアルバムもこの組み合わせ。

このアルバムは2人からの申し出があって作られたそうだ。
別に普段一緒にプレーしている訳ではないが、何かお互いしっくりきたところがあったのであろう。
リズムがいないDuoでは、お互い相手がソロをとるときは、リズムを刻みベースラインを奏でる。ピアノもギターもJAZZの世界では元々はリズム楽器。
モダンジャズの世界に入りソロが中心になって来たが、今回はソロにリズムにどちらも大活躍。Duoだとバックのリズムの大切さと美しさが改めて浮き彫りになってくる。
リズム隊がいなくとも基本的によくスイングする2人の「基本技」が随所に披露される。
アップテンポの絡みも楽しいが、スローなバラッドでのインタプレーが素晴らしい。
スタンダード曲が並ぶが、その中にTHAD JONESの名曲「A CHILD IS BORN」が演奏されている。
サドメルのアルバムで最初に発表されてまだ6年、すでに立派なスタンダード曲になっている。
大のお気に入りの曲だ。

HERB ELLIS (g)
ROSS TOMPKINS (p)

1. They Didn't Believe Me              Kern, Reynolds
2. Here's That Rainy Day             Burke, VanHeusen
3. Someday My Prince Will Come         Churchill, Morey
4. You and the Night and the Music       Dietz, Schwartz
5. Nightingale Sang in Berkeley Square       Maschwitz, Sherwin
6. You Stepped Out of a Dream            Brown, Kahn
7. A Child Is Born                  Jones
8. Spring Can Really Hang You up the Most  Wolf, Landesman
9. More I See You                  Gordon, Warren

RECORDED 1976
コメント
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