評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」
山崎元が原稿やTVでは伝えきれないホンネをタイムリーに書く、「王様の耳はロバの耳!」と叫ぶ穴のようなストレス解消ブログ。
10月16日~17日にかけて飲んだ8杯
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/53/cce8c58ce4303c058de5cc756fa00688.jpg)
ここのところ、当ブログでの私の発言は、エントリーもコメントも、憤ったり、心配したり、というものが多い。もちろん、「怒るべき時は、正しく怒る」ということも大切だし、議論もいいのだが、たまには、お酒の話でも書いてみよう。16日(月)から17日(火)にかけて、飲んだシングル・モルトウィスキーだ。
実は、土曜・日曜・月曜と、原稿書きの〆切が9本ほど立て込んでいた。16日の夜に、神保町に借りているオフィスで、9本目を書き終わったときには、さすがに少しくたびれた。近所にある、師匠M氏(勝手に入門したのだが)がやっているバーに、一人で飲みに行くことにした。いつも、一緒に会社をやっているH氏と一緒に行くことが多いのだが、今回は一人だった。
結局、8杯飲んだのだが、簡単に思い出してみる。私は、ウィスキー通でもなんでもないので、以下のコメントは、話半分くらいに読み流して欲しい。また、「酒を飲んでいて、覚えていない」というような言い訳は嫌いだが、これを書いている現在は、ショットで8杯飲んだ酔っぱらいである。アルコール検査をされれば、間違いなく陽性だろう(もちろん、タクシー&徒歩で帰ってきました)。
写真は、私が飲んだお酒のボトルを、右から飲んだ順に並べたもので、鞄の中に入っていたデジカメ(リコーのGR)を、ブレないように、チェイサーのグラスの上に乗せて、撮ったものだ。
以下、飲んだ順に印象を思い出してみる。尚、飲み方は、何れもストレートだが、消化器のために、チェイサーをたっぷり飲みながら、飲んだ。
1)ラフロイグのオフィシャルボトルだが、字体が現在のものと少し違う。実は、60年代に仕込まれて、70年代にボトリングされたオールドボトルで、店主が、最近仕入れた自慢の一本だ。度数は43度で、加水されたものなのだが、ラフロイグなのに、メロンのようなフルーティーな味がする。穏やかで、深い、余韻の残る不思議なお酒だが、オールド・ボトルの全てがこんなに美味しいわけではあるまい。どうしてこうなるのか分からない、神秘的な一杯からスタートした。
2)二杯目は、ここ二ヶ月くらい、ほぼ毎回飲んでいる、ハートブラザーズというボトラーが詰めたラガバリンだ。カスク・ストレングス(樽のままで、加水していない)なので、50数度あるが、これは、ラガバリンらしいインパクトが存分にあり、多少煙くてオイリーだが、しかし、香ばしいという、申し分ないお酒だ。
3)ウィスキーフェアのタリスカーで、度数は46度だ。タリスカーらしいスパイシーさと、蜂蜜とまではいかないまでも、ある種の甘さとが、バランス良く、同居している。こんなのが、家にあるといいな、という一本。
4)ウィスキーフェアのラフロイグで、熟成は16年、度数は確か50度強。これは、多少のヨード臭とピートの煙臭さ、しかし同時に、上手く言えないが、麦の陽性な香ばしさとでもいった感じが程良く詰まっていて、しかも、年数の割に「枯れた感じ」(師匠)もあり、深い。
5)やっぱり、アードベッグも飲みたいと、ケイデンヘッドがボトリングした、1994年仕込みの12年物を頼んだ。度数は、59度強あり、90年代のアードベッグに独特の乳酸臭が一際強い。同じケイデンヘッドのボンドリザーブシリーズも乳酸臭が強かったが、あちらの方が金属的な鋭さと煙さがあった。これは、麦の香りを何やら「太く」感じる逞しい風合い。最近のケイデンヘッドの(オーセンティック・コレクションというのだろうか)瓶詰めのものには、どこの蒸留所のものでも、こうしたニュアンスを感じる(実は、事務所に置いてある、グレンファークラスとラフロイグもなかなか旨い)。
6)ベンリアック、という私は聞いたことがなかったスペイサイドの蒸留所のもので、1968に仕込まれた37年物で、度数表示は47度だが、これは、上品でトロピカルな香りの不思議なお酒だった。本日、一番の収穫だ。優しくて、フルーティーなのだが、果物で言うと、生臭くないパパイヤ、あるいはライチのような感じだろうか。
7)本日は、これが目当てであった、1972年仕込みのロングモーンだ。度数は、確か、45度だったが、十分に深い味わいだ。シェリー樽のもので、干しぶどうのような風合いと、いくらかミントのような香りがするのは、長期熟成のロングモーンに共通だが、味が濃いのにしつこくない。しかし、余韻は十分ある。これは、いい、これで、仕上げと思ったのだが・・・。
8)自らにトドメを刺すために、キングスベリーのタリスカーを注文した。1979年仕込みで14年物というのは、ケイデンヘッドの緑のボトルで、同じものがかつてあり、これは、翌朝までフィニッシュ(喉からの戻り香)が残っている、というような、桁外れの一品だった。このタリスカーも素晴らしく、スパイシーな感じと、香ばしさが、交互に登場して、いつまでも余韻が残っている。度数は64度もあり、これの次に飲んで「負けない」お酒を探すのは、難しい。納得のシメであった。
今日の話は、単に、こうしてお酒を飲んで、大変幸せな気分で帰宅した、というだけで、それ以上に何か思索があるわけではない。
シングルモルト・ウィスキーにご興味のある方のために、師匠の店(カウンターのバー)をご紹介しよう。「Bar, Polka Dots & MOONBEAMS」 という店で、場所は、神保町交差点のキムラヤの裏にあると思えばいいだろう。地下一階の店で、店主は37才くらいの渋めのいい男だ。電話番号は、03-3263-3211。営業時間は平日は「約」午前2時までで、土曜日は0時まで(日祝休日)。音楽は、ジャズかブルースだ(音量は大きくない)。詳しくは、お店のホームページをご参照下さい。(http://www.ff.iij4u.or.jp/~yukiom/)
酒飲みなら、バーの中に入って、席に着いたら、どんなお酒があるか見回してみよう。置いているお酒の8割以上は、シングル・モルトで、とりわけアードベッグの種類が多い。「何か、美味しい、シングルモルトはありますか?」と質問すると、大いにヤル気を出してくれるだろう(バーボンやカクテル、ビールなども、あるにはあるが、店主の頭の中には無い、と言った方が正確だ。悪いことは言わないから、店内を見てから注文しよう)。「取りあえず、ビール」などと言いたくなる場合は、「ラフロイグのソーダ割り」あたりを代わりにオーダーしてはどうか。今なら、ソーダ割りにすると非常に美味しい、オールド・ボトル(70年代のボトリング)のホワイトホースなどもある(いつまでもあるとは限らない・・)。ともかく、何を飲むか、相談してみることをお勧めする。
実は、土曜・日曜・月曜と、原稿書きの〆切が9本ほど立て込んでいた。16日の夜に、神保町に借りているオフィスで、9本目を書き終わったときには、さすがに少しくたびれた。近所にある、師匠M氏(勝手に入門したのだが)がやっているバーに、一人で飲みに行くことにした。いつも、一緒に会社をやっているH氏と一緒に行くことが多いのだが、今回は一人だった。
結局、8杯飲んだのだが、簡単に思い出してみる。私は、ウィスキー通でもなんでもないので、以下のコメントは、話半分くらいに読み流して欲しい。また、「酒を飲んでいて、覚えていない」というような言い訳は嫌いだが、これを書いている現在は、ショットで8杯飲んだ酔っぱらいである。アルコール検査をされれば、間違いなく陽性だろう(もちろん、タクシー&徒歩で帰ってきました)。
写真は、私が飲んだお酒のボトルを、右から飲んだ順に並べたもので、鞄の中に入っていたデジカメ(リコーのGR)を、ブレないように、チェイサーのグラスの上に乗せて、撮ったものだ。
以下、飲んだ順に印象を思い出してみる。尚、飲み方は、何れもストレートだが、消化器のために、チェイサーをたっぷり飲みながら、飲んだ。
1)ラフロイグのオフィシャルボトルだが、字体が現在のものと少し違う。実は、60年代に仕込まれて、70年代にボトリングされたオールドボトルで、店主が、最近仕入れた自慢の一本だ。度数は43度で、加水されたものなのだが、ラフロイグなのに、メロンのようなフルーティーな味がする。穏やかで、深い、余韻の残る不思議なお酒だが、オールド・ボトルの全てがこんなに美味しいわけではあるまい。どうしてこうなるのか分からない、神秘的な一杯からスタートした。
2)二杯目は、ここ二ヶ月くらい、ほぼ毎回飲んでいる、ハートブラザーズというボトラーが詰めたラガバリンだ。カスク・ストレングス(樽のままで、加水していない)なので、50数度あるが、これは、ラガバリンらしいインパクトが存分にあり、多少煙くてオイリーだが、しかし、香ばしいという、申し分ないお酒だ。
3)ウィスキーフェアのタリスカーで、度数は46度だ。タリスカーらしいスパイシーさと、蜂蜜とまではいかないまでも、ある種の甘さとが、バランス良く、同居している。こんなのが、家にあるといいな、という一本。
4)ウィスキーフェアのラフロイグで、熟成は16年、度数は確か50度強。これは、多少のヨード臭とピートの煙臭さ、しかし同時に、上手く言えないが、麦の陽性な香ばしさとでもいった感じが程良く詰まっていて、しかも、年数の割に「枯れた感じ」(師匠)もあり、深い。
5)やっぱり、アードベッグも飲みたいと、ケイデンヘッドがボトリングした、1994年仕込みの12年物を頼んだ。度数は、59度強あり、90年代のアードベッグに独特の乳酸臭が一際強い。同じケイデンヘッドのボンドリザーブシリーズも乳酸臭が強かったが、あちらの方が金属的な鋭さと煙さがあった。これは、麦の香りを何やら「太く」感じる逞しい風合い。最近のケイデンヘッドの(オーセンティック・コレクションというのだろうか)瓶詰めのものには、どこの蒸留所のものでも、こうしたニュアンスを感じる(実は、事務所に置いてある、グレンファークラスとラフロイグもなかなか旨い)。
6)ベンリアック、という私は聞いたことがなかったスペイサイドの蒸留所のもので、1968に仕込まれた37年物で、度数表示は47度だが、これは、上品でトロピカルな香りの不思議なお酒だった。本日、一番の収穫だ。優しくて、フルーティーなのだが、果物で言うと、生臭くないパパイヤ、あるいはライチのような感じだろうか。
7)本日は、これが目当てであった、1972年仕込みのロングモーンだ。度数は、確か、45度だったが、十分に深い味わいだ。シェリー樽のもので、干しぶどうのような風合いと、いくらかミントのような香りがするのは、長期熟成のロングモーンに共通だが、味が濃いのにしつこくない。しかし、余韻は十分ある。これは、いい、これで、仕上げと思ったのだが・・・。
8)自らにトドメを刺すために、キングスベリーのタリスカーを注文した。1979年仕込みで14年物というのは、ケイデンヘッドの緑のボトルで、同じものがかつてあり、これは、翌朝までフィニッシュ(喉からの戻り香)が残っている、というような、桁外れの一品だった。このタリスカーも素晴らしく、スパイシーな感じと、香ばしさが、交互に登場して、いつまでも余韻が残っている。度数は64度もあり、これの次に飲んで「負けない」お酒を探すのは、難しい。納得のシメであった。
今日の話は、単に、こうしてお酒を飲んで、大変幸せな気分で帰宅した、というだけで、それ以上に何か思索があるわけではない。
シングルモルト・ウィスキーにご興味のある方のために、師匠の店(カウンターのバー)をご紹介しよう。「Bar, Polka Dots & MOONBEAMS」 という店で、場所は、神保町交差点のキムラヤの裏にあると思えばいいだろう。地下一階の店で、店主は37才くらいの渋めのいい男だ。電話番号は、03-3263-3211。営業時間は平日は「約」午前2時までで、土曜日は0時まで(日祝休日)。音楽は、ジャズかブルースだ(音量は大きくない)。詳しくは、お店のホームページをご参照下さい。(http://www.ff.iij4u.or.jp/~yukiom/)
酒飲みなら、バーの中に入って、席に着いたら、どんなお酒があるか見回してみよう。置いているお酒の8割以上は、シングル・モルトで、とりわけアードベッグの種類が多い。「何か、美味しい、シングルモルトはありますか?」と質問すると、大いにヤル気を出してくれるだろう(バーボンやカクテル、ビールなども、あるにはあるが、店主の頭の中には無い、と言った方が正確だ。悪いことは言わないから、店内を見てから注文しよう)。「取りあえず、ビール」などと言いたくなる場合は、「ラフロイグのソーダ割り」あたりを代わりにオーダーしてはどうか。今なら、ソーダ割りにすると非常に美味しい、オールド・ボトル(70年代のボトリング)のホワイトホースなどもある(いつまでもあるとは限らない・・)。ともかく、何を飲むか、相談してみることをお勧めする。
コメント ( 22 ) | Trackback ( 0 )
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そろそろボトラーものやカスクストレングスにも
挑戦したいと思ってますが、私にとってこの道の
師匠は山崎様、H様ですので、大いに勉強になります。
それにしても8杯は…。ご自愛くださいませ。
まだシングルモルト初心者なので、スペイサイドのおとなしいのがおいしく、アイラ島の個性には時々「ひょえー」と思う時があります。いただいた酒の感想は、よろよろした字ながら、コースターにメモしてますが、タリスカーの第一印象は「正露丸」と書いてありました(笑。びりびりするようなスパイシーさを、酔っぱらった頭でそう感じたんでしょう。
山崎様のように沢山飲んでいただけると、お酒をチョイスする上での配球や組み立てが楽しくて仕方ありません。
今回は1杯目のオールドラフと後半3杯(ベンリアック、ロングモーン、タリスカー)がすでに決まっていたので、組み立てやすかったですね。
近日中にバーメトロのアドベグ(カスク)という効果的な直球がまた増えます......
リコーのGR、素敵ですね、本気で欲しくなりました(笑
ベンリアックに興味を持ちましたので、次回、行った際には挑戦してみます。
ボトラーものは、楽しいですね。同じ蒸留所でもこんなにちがうものがあるのか、と、しばしば驚きます。また、地下室でお会いしたいですね。
>つる姫さま
お久しぶりです!
スコットランド醸造所巡りとは凄いですね。取材のお仕事でしょうか。羨ましい!
はじめて飲まれたタリスカーが「正露丸」というのは、当たっていると思います。ちなみに、私の場合、新橋のバーで飲んだラフロイグの第一印象は、「看護婦さんの手の匂い」でした。
>yukio miwaさま
毎度、ご指導ありがとうございます。「The Whisky World vol.7」(=最新号)に出ているお店と店主の写真は、あらためて明るいところで見ると、いいですね。もちろん、実物通りなのですが・・・。
バーで偶然知り合いに会うのは、楽しいですね。私が今回ご紹介した「学校」に通うのは、大体週に一度くらいのペースです。そろそろ、お会いするかも知れませんね。見かけたら、是非、お声がけ下さい。
お引越しの作業は、一段落されましたでしょうか?
ウィスキーは、少し昔のことなのですが、僕もホワイト・ホースやら、ワイルド・ターキーやら、いろいろ、試したことが有ります。
そして、値段と品質を考えて、まあマア、良いかな?と思ったのは、ニッカのオールモルトです。
http://www.nikka.com/product/recommend/newmalt/top.html
でも、最近は、翌朝に残る重い酔いのウィスキーよりも、もっぱらスーパーで売っている、ホワイト・リカーを、自宅での晩酌の友としております。
(そういえば、かのカントは、ウィスキーを悪魔の水と恐れたそうですね。)
山崎先生は、もとは、商社マンだったので、お酒は、かなり、お強いみたいですね。
たぶん店内が程よい光加減だったのか、カメラが良いのかよくはわかりませんが、良い雰囲気のショットですね。(もちろん腕がいいのは言うまでもありません!)
最近、横浜を主に撮り続けている人のブログに毎日感動のため息をもらしたりしているのですが、山崎先生のこの一枚は(クリックして拡大するとその良さが確認できます)私にとって「本日のベスト」です。
ご心配ありがとうございます。引っ越しは、次の土日の予定です。ヤマト運輸に任せきり、のような引っ越しになりますが、無事に済むといいな・・・。
お酒は特別に強いわけではないのですが、好きですね。強弱で言うと、同年代のオヤジをランダムに10人集めると強い方から3,4番目というくらいのものでしょうか。
>Blessingsさま
過分のお褒めをありがとうございます。当ブログは、ともすれば文字ばかりになりがちなので、時々写真を載せるように努力したいと思います。
トラックバック(TB)には些か悩んでいます。芸能/エロネタのTBがどうやら自動的に付くらしく、エントリーを書いてから一時間以内に複数のTBが付くことが珍しくありません。エントリーに関係ない「・・・丸見え」とか「・・・乳首」とかいったものは時々削除しているのですが、ぜんぜん追いついていないのが現状です。他方、時々は、まじめなTBもあり、これは、せっかっくブログを開いているので、TB機能全体を切りたくはありません。gooブログの機能をもっと細かく使うと何とかなるのかも知れませんが、調べてみようと思いつつ、日が経っているのが現状です。
>betaさま
過去のエントリーコメントも見ていますが、今のブログの「Recent Comment」欄が10個しかなく、時々新しいコメントを見落とすことがあります。
尚、コメント欄には、原則としてはエントリーに関連していて他の読者の参考になるご意見を期待しています。
今、このエントリーのTBを整理しましたが、21個あったTBの全てが削除対象の芸能/エロものでした。ちっと、がっかりです。
http://www.scotchclub.org/mdd/mdd.htm
メトロのアドは前回とはカスク違いで度数も高い(56.7%)です。これもまた期待できそうですね。
あれから、近所に蕎麦を食べに行って、帰ってきたら、整理後2時間で、もう4つTBが付いていましたが、内容は何れも「芸能/エロ」です。
>yukio miwaさま
例のオールド・ラフはスミッソン師が「状態がいい」とお書きになっていますが、やっぱり、「幸運な1本」なのでしょうね。ただ、オールド・ボトルは当たり外れが大きそうで、情けないことに当たり外れの評価に自信がなかったりもするので、とても自分では買えません。
メトロのアードベッグは楽しみですね!近々、お邪魔したいと思います。
私は全く酒が呑めず、飲み会でもいつも一杯目からウーロン茶です。ところが、飲みに行く(と言っていいのか)のは好きで、一人でアイリッシュパブに行ったり、出張先で居酒屋に行ってウーロン茶で粘ったりと、会社の中でも変な人になってしまっています。会社や友人と飲みに行っても別に素面で騒いでいます。
知人にウイスキー好きが居るのですが、その人は、「スコッチはオンザロック、バーボンはソーダ水で飲む」と言っていました。ワインならばある程度ビンテージは分かるのですが、ウイスキーは門外漢で全くです。
最近は別に酒が呑めなくても営業できる環境ですが、飲めない人間にとっては、「飲め!」と言われなきゃ別に飲む席は苦じゃない、と言う人が多いような気がします。
そのくせワインクーラーを持っている我が家って何なんでしょう。かみさん用ですね。
ワインも美味しいし面白いのですが、保存などのコンディションによって味が随分違うので、ウィスキーの方が趣味の対象としては、扱いやすいなあ、というのが私の最近の実感です。
飲めなくても飲む場所の雰囲気が好きという方は、相当数いらっしゃいますね。私は、通常そういう人の存在を気にしませんが、たくさん飲んで、自分の話し声が大きくなっているのに気付いたような場合、「ああ、このお酒を飲んでいない人には、自分は、酔っぱらっているように映っているのだろうな」という自省の念が生じることがあります。
シングルモルト界という広大な海へ飛び込む
心構えと予算がまだないため、
普段はタラモアデューなど安めのものを
チビチビ飲んでいる状態です。
ラフロイグを初めて飲んだときは
保健室で予防注射をした
子供の頃が思い出されました。
山崎さんが
もし「まだ飲んだことがないんだ」
という人と同席したなら
どのような一杯をお勧めしますか?
こんにちは。
保健室っぽい匂いが好きか嫌いかを質問して、好き、ということであれば、一番無難なのはラガヴァリンでしょうか。ラガヴァリンなら、オフィシャル・ボトルでも十分に美味しいし、物足りない感じもしないかと思います。
保健室系が嫌いな人の場合は、ロングモーンでも勧めることにしましょうか。私の師匠の話によると「ロングモーンはハズレが少ない」とのことです。
あと、考えてみると、飲み方にもよりますね。シングル・モルトを味わいたいということになると、ストレート+チェイサーという組み合わせが標準ですが、薄めて飲みたい人には、ラフロイグのソーダ割りなどがいいかも知れません。ちょっと刺激的で気になる、という気分になってくれたら、次回から、いろいろなものを勧めることができそうです。
私の友人には、アイラ系のモルトは、初回(初日)は今ひとつだったけど、二度目から気に入って、今では、アイラ系でないと物足りない、という人が何人もいます。
早速の返信ありがとうございます。
アイラ系ではボウモアが
飲みやすく感じておりましたが、
ラガヴァリン、
試してみようと思います。
いつもSPA!やJMM,ホンネの投資教室、
そして当ブログと、
いつも興味深く読ませて頂いておりますが
今回のようなほろ酔いで書かれる
「気の置けない」趣味の文章も
楽しみにしております。
(コメントはさほど付かないんでしょうけれど・・・)
ご愛読感謝します!
ほろ酔いの時には「しゃべる」方が気楽ですが、時々、酔っていても書くことがあります(雑誌の連載原稿なども含めて・・)。
コメントは、毎回毎回たくさんつくのも実のところ大変でしょうから、時々、ヒマネタも書いてみようと思っています。もっとも、構成を考えてブログを運営するという域には、まだまだ辿り着いていませんが。
引っ越し先には、良さそうなバーが近所にありそうに思うので、また、美味しいものを飲んだら書いてみます。
尚、ボウモアは90年以降のものはあまり美味しいと感じませんでしたが(アイラ好きの私ですが、近年、あまり飲んでいませんでした)、2000年くらいから、パンチのあるいいものができはじめているようで、ボトラーもので且つ若いもので、美味しいものを飲んだことがあります。サントリーのお金が入って、設備なども改善されたらしい、という噂も聞きます。今後に期待したいですね。