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【経済快説】郵政株の賢い買い方を考える 「絶対」はないのが相場

 夕刊フジの木曜日号(水曜発売)に「経済快説」という短いコラムを載せています(web版はこちら)。

 今週は、来月4日に上場予定の郵政関連株について書きました。関連3社合わせて資金調達額が1兆数千億円に及ぶ大型上場となり、株式市場としては大イベントです。
 しかし、株式投資の原則論から結論を言えば、このタイミングで買うのは賢いとは言えません。様子を見て、株価が十分安いと思える水準に来てから買うのが正解です。

 上場時は不確実性が大きく株価形成が安定しないことに加え、仮条件の上限に近い株価となる場合、PERは現在の市場平均並みで、割安感はありません。
 但し、国策企業として現在明らかな非効率性を抱えているとすれば、将来、これを改善するだけで業績もイメージも改善する事が出来るので、投資対象として魅力的な物になる可能性はあります。
 気長に眺めて、魅力的な株価があれば買ってみるという方針がいいでしょう。

 以上のように書いたのですが、これに加えて、ファンドマネジャーは郵政関連3社をポートフォリオに加えるために他の銘柄(主に金融?)換金売りを出す可能性があります。この場合の売りは、銘柄の投資価値の判断に関わるものではない「非情報的なトレード」なので、換金売りで値下がりした対象に投資のチャンスが生じる可能性があることを指摘しておきたいと思います。
 何れにしても、郵政3社ではないところにチャンスを探す方が気が利いています。
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