山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

ブラジル公演日記【8】

2009-02-28 23:25:32 | ブラジル公演2009.2
 【報告会のお知らせ】
 
 ■3月22日(日)午後7時より
 ■熊本市中央公民館ホール
 ビデオ上映などがあります。
 入場無料。

  エピローグ

 エピローグ(最終章)は「終わらない旅」として綴ります。
 ブラジル公演とは何だったろうか。
 次へ向かって行く為のビッグバンだったようにも思う。
 
 劇団として動く場合は集団の力、そのエネルギーの爆発がある。演劇は個人の自己表現では追いつかない。それを理解するには何年も何十年もかかることがある。
 今回のブラジル公演では、多くの方のご協力とご支援の賜物で実現できた。感謝の気持ちで一杯である。
 「ブラジル移民百周年」は単なる記念行事ではなく、私たちはブラジルで実際に移住している多くの人々(2世以降の方たちも含めて)とお会いすることができた。ナマの声、人々とのふれあいの中で、如何に本音でお付き合いすることの大切さが必要か、・・・それがわかった。
 劇団の内部でも言える。終わったことを放りっぱなしで思い出アルバムの中で公演を記念として納める者もいるであろう。ここには反省や次へのステップがなければ体験が生かされていかないのではないだろうか、とも思う。
 
 反省すべき点は山ほどある。
 その内のひとつ。ユニットであるが故の継続性の問題である。
 劇団笠戸丸の解散と同時に誰かが引き継いで、次へつなげていくことの必要を感じている。その誰かとは当面、17名中8名が参加した劇団夢桟敷の今後にかかっていると思う。個人ではなく団体として継続はある。
 
 今回「移民」をテーマにした劇を上演するにあたり、その歴史背景や劇そのものの虚構を対立させながら舞台を作ることになった。
 堅苦しいアカデミックな解釈を並べ立てることから、如何にエンターテイメントとして見せていくか。これは演劇の宿命でもある。ここには個人としての気持ちや考えなどを「伝える」自分というものが邪魔になってくる。
 毎回、同じことを反省しながら課題だけが残されていく。満足できないところがあるから、次に挑戦するのである。

 「終わらない旅」である。

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