山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

色のイメージ

2009-03-10 23:39:56 | 「薔薇色之病室Ⅰ」三部作
 全体としてモノクロトーン。映像だったらセピアか。だが、舞台となると闇が欲しい。闇の黒。ここには永遠がある。
 フットライトで光を当てると背景に影が生まれる。影も黒である。実物よりも大きな影。 

 対する白とは何だろうか。純粋無垢である。何も無い。極限にそぎ落とすと、白になる。・・・紅色を入れる。影は登場人物からひとり歩きする。白は染まる。

 ☆ 

 20数年前だったか、「ドイツ表現主義の映画」を企画したことがある。あれ以来、頭の中が混沌となる。混沌から新しいものが生まれる。
 照明効果もあれに影響されている。影を強調したい。

 新しい古いという概念は時間の問題ではない。「ドイツ表現主義」は謎ばかり。

 モノクロに紅を差す劇へ!この紅が戦争と犯罪の劇に起爆剤となれるか。・・・政治よりも面白い「モノクロに紅を差す」思想を!

 【参考資料】
 ノスフェラトゥ (1)(2)(3)・/カリガリ博士 (1)(2)
 (劇団夢桟敷大阪事務所 所長 小島古々市より添付)

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
白塗り (coffee)
2009-03-13 12:50:54
ノスフェラトゥ、カリガリ共、登場人物が日本アングラ白塗りに見えます。フィルムの感度が低い時代で、微妙な明度差が出ないせいと思いますが、表現主義的効果をあげてると思います。
表現主義はアングラの元祖かも。
返信する
白塗りです。 (山南)
2009-03-14 17:41:47
 白塗りは大衆演劇や歌舞伎の世界にも残っています。善人=「白」。色イメージの役割があるようで、「白」は潔白の「白」。
 しかし、見方によっては怖いです。まるで血の抜けた人間にも見える。
 ドイツ表現主義はその怖さが強調されています。文化の違い、時間の流れは、だから面白いと思います。

 夢桟敷の白塗りは、ある意味、日本の伝統芸能の血を引き継いでいるのかも知れません。
返信する

コメントを投稿