山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

紹介⑥【夢桟敷と仮面工房の変】

2014-11-15 23:53:48 | 透明人間三部作-2014-2015
昨夜(金)は福岡から劇団仮面工房の大谷豪さんが稽古場に駆けつけてくれた。
仮面工房の名前は、私が東京から熊本へ劇団の拠点を移した30年前から知っていた。その当時からアングラ劇繋がりで「いつかはお会いすることがあるだろう。」と漠然と予感していた。
4年前か?仮面工房のメンバーが熊本支部を作ったという噂を聞いた。
河原町のギャラリーADOで「雪おんなユキ」を見て急速に接近した。惹かれたのは役者の汗だった。スポーツやサウナ、暑い夏などでは誰でも汗をかく。違うのだ。この汗は冷や汗や生理的なものとは違う。
「劇汗」だった。唐十郎が「劇血」を唱えていたものに近いものを感じた。
飛び散る汗を客席で受けるのは気持ちが良い。勿論、劇の内容も!
年に一度の熊本公演は全部見た。主宰者の佐野さんには彼の台本で夢桟敷の劇をしたいと申し込んだ。未だ、実現はしていない。
昨年のテラヤマ没後30年「レミング」公演では仮面工房が全面協力で出演してくれ、以降、更に関係が深まった。こちらの至らないところもフォローしてくれた。
東京公演では仮面工房から賀久秀之助(大陸から渡って来たテンテル)と大谷豪(謎のサプライズ男)が出演する。

昨夜の稽古終了後に二人を囲んで東京公演の件や今後の夢桟敷と仮面工房の関係などを話し合った。主宰者の佐野さんには今日の昼間、ちらりと話のことは電話で言った。いずれ公に発表することができるだろう。
仮面工房が不条理劇だとすれば、夢桟敷は理不尽劇と言っても良い。スタイルは違うが、関係の在り方によっては面白くなる予感がする。
熊本ー福岡ー九州。九州レベルで演劇を考えれば大きな力を生み出せるのではないか。大きな力と言っても勢力のことではない。
演劇は漂流中だと思う。この流れの何処にいるかを確認するためには羅針盤が必要になってきたのです。

東京公演までアト21日。
■劇団夢桟敷No.65「火の君、鳥の物語」
■12月6日(土)15:00/19:00 &12月7日(日)13:00-
■スペース早稲田
■前売り3000円(当日3500円) 
■予約 yumesajiki@ybb.ne.jp
 https://ticket.corich.jp/apply/59120/
 090-4581-5190(制作)

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