山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

独房の監視カメラ

2015-10-20 12:39:54 | 声優A子の犯罪
 画像は鮮明である。まるでナマの世界のように浮かび上がる。
 今や防犯カメラと名付けられた国民総管理下(政府支配戦略下)に基づき監視カメラはあらゆる場所に設置されており、自由と民主主義は資本主義リアリズムとして人々を包囲している。
 大気圏外からも人工衛星によって監視され、世界の黒幕(これはある国の支配層・富を一極集中独占を図る企業体と軍の総称)の謀略が進められている近未来か。
 監視カメラによって現状は分析され、映し出された現実を編集によって虚構を産み出す。
 多くの匿名Aたち(権力に従わないピープルたち)を閉じ込める作戦である。
 身に覚えのない殺人事件をでっち上げることぐらいお茶の子さいさいのドラマが現実化する。新たな虚構兵器が現実のものになった時代である。

 座長=夢現(さかもとまり)が現在進行で書き綴っている台本(未だ完成されていないが、)を先読みした設定をポロリと吐き出してみました。
 次回公演の「声優A子の犯罪」は「現実が虚構か、虚構が現実か」の拠りどころのない独房から脱走を試みようとする<夢の暴力>を演出しようと姿勢を固めます。
 脱走の手段は?多重人格である。
 「私は殺していない。」から始まる「私は殺した。」に塗り替えられた事件を何度も復習(復讐)する劇中劇が、匿名Aを集団的に増殖していくでしょう。
 (注)稽古が進行深化していく過程で、今この時点で計画している内容が勝手に歌やオドリでお祭りになることも予想しています。
 何なんだ?劇とは凄いじゃないか!面白いじゃないか!力が湧いてくるではないか!お客様(日常で抑圧された)を笑い転がせたいのです。

 公演会場は近日中に発表されます。期日は2016年1月末を予定しており、稽古では想像力を爆発させるための実験を行っています。
 昨日の座長は稽古が始まる夕方までイスに座って台本と格闘していて「腰が痛い。」と言っていました。書くのも体力がモノを言います。