三月の練習も、気付けば今日が最後。いよいよ追い込みをかけていかねばなりません。
さて、今日の合わせはお待ちかね、武満から。日本の作曲家で、多分一番、世界的に名を知られている方でしょう。
武満作品と言えば、やはり代表作「ノヴェンバーステップス」を思い起こす人も多いことと思います。琵琶、尺八といった日本の伝統楽器をオーケストラと共に演奏する形はやはり印象的ですが、その響きは、彼の初期の作品にあたる、今回演奏する「ランドスケープ」にも通じるものがあります。武満は早くに父を亡くし、子どもの頃は箏の師匠をしている叔母の家に住んでいたので、こういった楽器には馴染みがあったのでしょう。もっとも武満自身は「後に日本の伝統音楽を聞いても、戦争の苦い体験がよみがえるだけだった」と述懐していますが、彼の音楽の音色には、明らかに和の響きがあります。さらに、日本美術には「余白」という特色がありますが、それと同じく「間」という概念が、日本文化にはあります。明確な始まりと終わりを示さないところも含め、「間」の概念は、武満の音楽を味わう、一つの大切な要素と言えます。
さて「ランドスケープ」、響きを合わせると、やはり武満らしい音がします。この起伏、静けさの中の激しさ、是非お伝えできるようにしなければ。
その後はハイドン、そしてメンデルスゾーン。こちらも少しずつ、音色、スピード感など、それぞれの擦り合わせの成果で、良い絵を描けつつあります。場面場面でではなく、連続して重なっていけるよう、難所を含めて更に磨いていきたいと思います。
チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
ただいま16箇所及び山形市内公民館
さて、今日の合わせはお待ちかね、武満から。日本の作曲家で、多分一番、世界的に名を知られている方でしょう。
武満作品と言えば、やはり代表作「ノヴェンバーステップス」を思い起こす人も多いことと思います。琵琶、尺八といった日本の伝統楽器をオーケストラと共に演奏する形はやはり印象的ですが、その響きは、彼の初期の作品にあたる、今回演奏する「ランドスケープ」にも通じるものがあります。武満は早くに父を亡くし、子どもの頃は箏の師匠をしている叔母の家に住んでいたので、こういった楽器には馴染みがあったのでしょう。もっとも武満自身は「後に日本の伝統音楽を聞いても、戦争の苦い体験がよみがえるだけだった」と述懐していますが、彼の音楽の音色には、明らかに和の響きがあります。さらに、日本美術には「余白」という特色がありますが、それと同じく「間」という概念が、日本文化にはあります。明確な始まりと終わりを示さないところも含め、「間」の概念は、武満の音楽を味わう、一つの大切な要素と言えます。
さて「ランドスケープ」、響きを合わせると、やはり武満らしい音がします。この起伏、静けさの中の激しさ、是非お伝えできるようにしなければ。
その後はハイドン、そしてメンデルスゾーン。こちらも少しずつ、音色、スピード感など、それぞれの擦り合わせの成果で、良い絵を描けつつあります。場面場面でではなく、連続して重なっていけるよう、難所を含めて更に磨いていきたいと思います。
チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
ただいま16箇所及び山形市内公民館