山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌86-vol.1(茂木記)

2022-10-31 23:59:59 | 練習日誌

音楽と美食の秋、山形Qも次の演奏会へ向けて、第85回定期演奏会の後1週間と空けずに再起動です。

本日は、11月中頃に予定しているクローズドの依頼演奏に向けた準備でした。

第一ヴァイオリンに山形交響楽団の若き同僚・豊田泰子さんをおむかえして、ハイドンから髙田三郎、東北民謡などをひと通り合わせました。

最近、山形交響楽団に入団してこられる皆さんのどなたもが、演奏のレヴェルが非常に高いです。

もちろん豊田さんも例外に漏れずとても優秀な方で、一緒に演奏していてたくさん勉強になります。

音楽の振れ幅に対する許容も大変に深い懐をお持ちですし、本番がとても楽しみになりました。

本番まで二週間弱、張り切って準備してまいります。

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山形弦楽四重奏団第85回定期演奏会終了

2022-10-25 23:59:59 | 演奏活動

 ついに「第85回」が終わりました。平日にもかかわらず、たくさんのお客様のご来場、誠にありがとうございました!

 今日は私がプレ・トークを担当しましたが、実はこの時間が嫌いではない。もちろん、本番前にトークなどするのは気が進まないのですが、それでも、いつも来てくださる顔が見えて、そのみなさんに今回の演奏会の聞きどころと言うか「意気込み」を、直接語ることができるのは嬉しいことでもある。
 
 もう本当に、常連の皆様に支えられているので、「顔なじみ」を超えて「お友達」と言ってもいいぐらいに思っています。演奏ではもちろんですが、言葉として感謝を伝えたいし、ただ単にお話ししたいのです。
 
 今回は「魔笛」をじっくりと聴いていただきました。フルート四重奏版、いかがだったでしょうか?
 
 もともとの曲が素晴らしいので、それなりに楽しんで頂けたのではないかと思っています。
 
 私たちもオーケストラで何度も演奏している曲だけに、あらためて新鮮に楽しむことができました。
 
 オーケストラとは違って、ひたすら吹きっぱなしのフルートでしたが、小松崎さんの集中力も素晴らしく、客席の反応も良かったように感じました。
 
  さて、次回は1月22日。今度は山響オーボエの柴田氏をゲストに迎えて、ヴァンハルなど知られざる名曲を。ぜひ、お楽しみに!
 
 次回の定期演奏会第86回(1/22)まで、ブログは茂木が担当します。
                    
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山形Q 練習日誌85-vol.8(中島記)

2022-10-24 23:59:59 | 練習日誌

 山形Qの第85回定期が、いよいよ明日です。

 最終のリハーサルの今日は、やまぎん県民ホールの練習室。やはり、本番に向かうための集中力を磨き上げるために、いつもと違う環境で緊張感をもって練習するためではなく、ただいつものコミュニティ・センターが使えなかったためです。
 
 とはいえ、場所を変えたことによる効果もあります。
 
 不思議なもので、会場の響きは「身につく」。「慣れている」ということだけで、いつものコミセンの「研修室3」は落ち着くのです。「いつも通りだ」と感じられることは、年々、歳をとったり疲れやすくなったりしている自分に安心感を与えてくれるものなのです。
 
 それが、本番の会場に来て音を出した途端に「なんかいつもと違う…調子が悪いのかな」などと不安になったりするのです。私たちにとっては文翔館も「おなじみ」なので、もはやそういうことはありませんが、初めての会場だと、ただのBGMの仕事でもナーバスになったりする人もいる。
 
 そういう意味では、違う会場で練習できる機会はありがたい。今日の練習室は響きも良くて、使用料も安くて、本当に素晴らしい、逆に「いつもこんなところで練習してると良くないな」とも思ってしまうのは貧乏性みたいなものですね。
 
 さて「魔笛」の仕上げ。前回の録音を客観的に聞いてみて、気になったところなどを確認します。弾いているときには感じなくても、録音では「ああ…間延びしてるな」とか「メリハリが足りないな」とか。
 
 今朝はイヤホンでその録音を聞きながらウォーキングしましたが、「あぁー」とか「ああっ!」とか声が出てしまっていました。
 
 そのあたりを手直ししつつ、最終確認。
 
 明日は良いコンサートになるように頑張ります。とにもかくにも、曲が素晴らしいので、会場の皆さんと一緒に楽しめればと思います。
 
 いつも通り、18時45分開演です。たくさんのお客様をお持ちしております。
 
 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま21箇所及び山形市内公民館
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いよいよ明後日!山形弦楽四重奏団 第85回定期演奏会

2022-10-23 23:59:59 | 演奏活動

 いよいよ明後日に山形弦楽四重奏団 第85回定期演奏会が行われます。

 毎回のお願いで申し訳ないですが・・・・・・・。

感染対策のため

 ・ご来場された全ての方について、受付にてお名前とご連絡先のご記入をお願い致します。
 ・受付にて検温を実施致します(非接触型の体温計をこちらで用意致します)。
 ・自由席となっていますが、最初に席をお決め頂いた後のお座席のご移動はご遠慮ください。
 ・ご来場の際にはマスクをご着用ください。
 ・ご入場の折には十分な手指の消毒や手洗いを行っていただきます様お願い申し上げます。
 ・当日体調がすぐれない場合には、ご来場を見合わせていただきます様お願い申し上げます。
 ・ご不明な点がございましたらチラシに記載の連絡先までお問い合わせください。

 今回は、W.A.モーツァルトの歌劇「魔笛」をJ.ヴェント編曲のフルート四重奏版で演奏します。昨年度は「コジ・ファン・トゥッテ」でしたが、いよいよ「魔笛」です。スコアしか楽譜が手に入らなかったので、パート譜を一から作りました。序曲から始まり名アリアの数々を4人で演奏するなんて、今からワクワクが止まりません。他にL.ボッケリーニの小さい弦楽三重奏曲を演奏します。

 チケットは毎度のことながらあります!!当日券も当然販売しますので、時間がある方は是非!!

 10月25日(火)18:45より山形市文翔館議場ホールです。

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山形Q 練習日誌85-vol.7(中島記)

2022-10-18 23:59:59 | 練習日誌

 芸術の秋。ありがたいことに、忙しくなってきました。しかし今日は山響は休日。ということで、昼間から…

 …飲酒?違います。
 
 山形Qで山響関連のアンサンブルに駆り出されておりました。
 
 行政書士会のイベントにて、来場者へのサービスとしての、弦楽四重奏のコンサート。
 
 山響新人のヴァイオリニスト河村佳奈さんをゲストの第1ヴァイオリンに加えて、ハイドン「日の出」などを中心に40分ほどのミニコンサートでした。
 
 行政書士会?イベントやコンサートの主旨などを全く理解していないまま、事務局に命じられるままに演奏するので、その場に適したものだったのかどうかはわかりませんが、お客さんたちの反応を見るに、おおむね喜んで頂けたのではと安心しています。
 
 個人的には、若い新入団員と一緒に、やり慣れているハイドンを第2ヴァイオリン で演奏できるのが新鮮で嬉しい機会でした。…それにしても、最近の山響の新入団員はレベルが高い。隣で弾いていて嬉しくなります。お客さん以上に、楽しいひとときを過ごさせてもらいました。
 
 さて、終演後は急いで、いつものコミュニティ・センターへ。山形Qのリハーサルです。本番間近なので、休んでいる時間はありません。
 
 フルートの小松崎さんを交えて「ラス前」の練習。だいぶ、仕上がってきた感覚ではいますが、客観的に聴く必要もあるので、録音をとりながら。
 
 次回、本番前日の最終練習に活かしたいと思います。
 
      
 
  ところで、今日のイベントでは、山形Qの宣伝もさせてもらいました。終演後に声をかけてくださった方から「今日は感動しました!25日も楽しみに行かせていただきます」と嬉しいお声がけもいただきました。
 
 やはり、いろいろなところに出かけて行って、実際にたくさんの人に触れて、喜んでもらい、さらに興味を持ってもらう。これ以上に大切なことは無いと実感します。コロナが「落ち着いてきた」とはまだ言えない状況ではありますが、今日のような機会が増えてくれることを願います。
 
 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま21箇所及び山形市内公民館
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山形Q 練習日誌85-vol.6(中島記)

2022-10-14 23:59:59 | 練習日誌

 山形Q85回定期のリハーサルも、残すところ3回となりました。今回もフルートの小松崎さんが入って「魔笛」を中心に。それなりに仕上がってきました。弾くたびに、曲の良さを再確認します。

 さて「魔笛」の面白さは、なんと言っても登場人物のキャラクターと、それを引き立てる音楽です。夜の女王は暗く激しく、ザラストロは荘重で、パパゲーノは軽快。どれも性格分けがはっきりしていながらも、音楽単体でも充分に聞き応えがある。この完成度に、モーツァルトの「気合い」が感じられます。
 
 それもそのはずです。この物語は「寓話」なので、それぞれのキャラクターは象徴するものがはっきりとしています。
 
 ザラストロは「法と叡智」、夜の女王は「迷信」、パパゲーノは「原始的な状態の人間」、タミーノは「人民」、夜の女王の3人の侍女は「宗教」(キリスト教・ユダヤ教・イスラム教)、モノスタトスは「利己的個人」…なるほど!と感心させられますね。
 
 宗教を「迷信の手下ども」とぶった斬るあたりは、当時としては確かに危険思想かも知れません。
 
 ちなみに「叡智さん」ザラストロには、ボルンという実在のモデルがいたようです。彼はオーストリアのフリーメイソンの主導的な立場の鉱物学者でした。錬金術などに走ろうとする一部のメンバー排除して、人権擁護活動をしたりした人格者です。モーツァルトも彼に心酔していたようです。ザラストロの「全能」感は、ここから来ているのでしょう。
 
 こういうモーツァルトの「思い入れ」が、作品に力を与えています。…映画「アマデウス」の軽薄な才子のイメージとずいぶん違いますね。
 
 聴けば聴くほど、知れば知るほどに、「魔笛」がモーツァルトの「渾身の作」だということが、本当によくわかります。
 
 本番まであと10日ほど。ラストスパートです。
  
 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま19箇所及び山形市内公民館
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山形Q 練習日誌85-vol.5(中島記)

2022-10-07 23:59:59 | 練習日誌

 「自由・平等・博愛」…言わずと知れたフランス革命のスローガンですが、これはまさに、18世紀ヨーロッパの知識人に流行した思想です。アメリカ独立の原動力にもなりました。ヨーロッパが王政から市民社会に至る、大きな変革期をもたらした啓蒙思想が行き着いたところです。

 と、教科書的にまとめれば、こういうことになりますね。
 
 要するにその頃は、自由じゃないし、平等じゃないし、だから他人を無差別に愛することなんか難しい世の中だった…ということは確かでしょう。
 
 …現代もそうじゃん。
 
 とも思いますが、当時は、現代の比ではなかった。だからこそ「自由・平等・博愛」を熱く、大真面目に言いたかった。でもそれは、ある意味「危険思想」です。実際、革命につながりましたし、ギロチンにもつながった。
 
 危険な思想は、その辺の居酒屋で語り合うわけにはいかない。だから密かに集まる。それで「秘密結社」と言われるようになる。…「フリーメイソン」とは、そのようなものじゃないかと思います。
 
  モーツァルトのような「天才バカ」が夢中になるのもわかります。自由、平等…貴族のご機嫌をとって曲芸のような演奏をするのにウンザリしていたせいもあるでしょう。
 
 モーツァルトがフリーメイソンの会員だった事は知っていましたが、そこにのめり込んで、父のレオポルドや大先輩のハイドンまで、無理に勧誘して入会させたという説は、この間読んだ本で初めて知りました。本当だとすれば、モーツァルトの一途に熱くなりやすく無邪気な性格が伝わってくる。そして、ハイドンも父のようにモーツァルトを可愛がっていたこともうかがえます。…ハイドンはやっぱり「良い人」だった。それ以降の集会には参加しなかったようです。ハイドンは自由や平等より、ただモーツァルトが好きだったということでしょう。
 
  さて、今日の山形Qのリハーサルは、フルートの小松崎さんが参加しての「魔笛」初合わせ。
 
 やはり、そもそもが「The Magic Flute」なのでフルートが入ってこそです。編曲もよくできているのがわかります。
 
 今日は最低限の打ち合わせのみ。バランスや音楽はこびなどは、次回以降にさらに詰めます。
 
  全体として、荒唐無稽なファンタジーのオペラですが、そこには、フリーメイソンの思想に純粋に夢中になってそれをひたすら熱く語っているモーツァルトの姿が映し出されています。
 
 その「純粋な熱量」みたいなものが、演奏する上でも必要な気がします。自分が良いと思っているものを「どうしても人にも伝えたい」というような。そこにハイドンも「ほろっと」きたのでしょう。そんなものが出せたら良いなと。
 
 リハーサルはあと3回。楽しみたいと思います。
 
 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
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