山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌92-vol.2(茂木記)

2024-06-18 23:59:59 | 練習日誌

 さくらんぼの出荷も最盛期を迎えたこの季節、山形Qメンバーが所属する山形交響楽団も、東京と大阪へ長年届け続けてきた「さくらんぼコンサート」を今年も出荷するべく準備に勤しんでおります。

 一方で、オーケストラ業務の合間をぬって私たち山形Qの仕込み作業も進めています。

 今回はモーツァルトの「フィガロの結婚」をフルート四重奏版。

 いつも何度も弾いてきた曲の数々。

 オーケストラでの演奏で難儀をするところの音形が編曲されることでさらに難しくなっていることもしばしば。。。

 でも、まぁ、伏兵が最後尾に潜んでいたわけです。

 今回用意されたJ.ヴェント氏による編曲の楽譜に収められている最終曲、私は今まで弾いたことがありませんでした。

 ケッヘル番号で577番が割り振られたロンド《あなたを愛している人の望みどおり》という曲。

 1789年、「フィガロの結婚」を二年半ぶりに新キャストで再演するにあたり追加されたふたつのアリアのうちの一つです。

 動画サイトなどで検索すると単体の歌曲などとしてヒットしますが、もともとは「フィガロの結婚」の終曲として作られた作品。

 美しく、優雅で、とても素敵な曲です。

 が、「フィガロの結婚」のドタバタ騒ぎからは最後にかけ離れる感じもありますので、作品の最終曲として演奏するとしたら、現代では好みが分かれるところにもなりそうです。

 1789年の再演はというと、大いに好評を博し1791年2月までに29回も公演を重ねたといいます。

 というわけで、7月24日の山形Q定期では、再演時に際しモーツァルトにより追加で作曲された終曲を演奏いたします。

 みなさまこの機会にぜひ一度ご賞味ください。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま12箇所

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山形Q 練習日誌92-vol.1(茂木記)

2024-06-08 23:59:59 | 練習日誌

 さくらんぼの実るころ、田植えの終わった田園を渡る風が心地よい一日になりました。

 本日は、いよいよ第92回定期演奏会へ向けての第一歩となるリハーサルはじめでした。

 今回は初回からフルート奏者の小松崎恭子さんも参加していただいて、フルメンバーでのリハーサル。

 これまでオーケストラで何度も接してきた「フィガロの結婚」ですが、四人での演奏となるとオーケストラで色々な楽器が演奏する音が四人に割り振られて(降りかかって)きます。

 身体が覚えているいつもの動きとは異なる音の動き、いつもならそこにあるはずの休符が無い、

 思い込みでの間違いを避けるためにも、新しい楽曲として細かいところまで丁寧に読み込む必要があります。

 もちろんオーケストラでの演奏で苦労するパッセージがきちんと残っているところもあったりします。

 次回のリハーサルまでに、頑張って個人練習にはげみます!!

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま12箇所

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山形Q 練習日誌91-vol.7(中島記)

2024-04-22 23:59:59 | 練習日誌

 山響では定期演奏会の前後は休日という取り決めがあるので、今日は休み。

 ということで、山響が忙しかった翌日は山形Qのリハーサルをすることが、もはや体に染み付いております。
 
 今日は、26日の山形Q第91回定期に向けての最後のリハーサル。
 
 メインの五重奏の最終確認。すでに何回か本番を重ねているので安定しています。なので細部の確認。
 
 疲れてはいますが、音は違う。昨日までの井上道義氏の定期は、体力的には疲れたものの、気持ちの上では音楽家としてとても良い経験になったということがわかります。「得たものを活かしたい」という気力は、何よりの活力になる。力のある音楽家との共演は、大きな影響を残すものです。
 
 さて、だいぶ仕上がりました。あとは本番で「気持ちよく」演奏するのみ。
 
 良いコンサートになるよう頑張ります。
 
 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま42箇所及び山形市内公民館
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山形Q 練習日誌91-vol.6(中島記)

2024-04-16 23:59:59 | 練習日誌

 桜は満開なのに、夏のように暑く、目は痒い。もう季節がよくわからなくなっていますが、山形Qの春の定期、4月26日の本番まで、あと少し。

 ということで今日は、ゲストの犬伏さんを含めて、弦楽四重奏曲のリハーサル。
 
 まず、モーツァルト「第2番」。これが、シンプルなのに弾くとなるとなかなか難しく、さすがモーツァルト。16歳の作品なのに…世界中の、未来の大人たちまで困らせる。仕上がってきてはいますが、なかなか気持ちよく弾けるところまで行かない。
 
 そしてシューベルト。これもまた、一筋縄ではいかない。家族で楽しむための作品なら、もう少しそれだけでも良さそうなものなのに、この「とらえどころの無さ」は、不出来だからなのか、深遠なるものが潜んでいるせいなのか、よくわからない。どちらとも取れるだけに、軽んじることもできず、悩まされます。しかし、悩みながらも、それなりにまとまってきました。
 
 私たち、付き合いの長すぎる3人は、検討を重ねることを避けて、なんとなく無難にまとまろうとしてしまうところがある。しかしそこに、犬伏さんの客観的な指摘が入ると、新鮮な発見もあって、反省もありますが、楽しみもあります。
 
 さて、リハーサルは残すところあと1回。良い演奏会になるよう頑張ります。
 
 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま38箇所及び山形市内公民館
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山形Q 練習日誌91-vol.5(中島記)

2024-04-11 23:59:59 | 練習日誌

 山響の「春休み」の最終日。なかなかに長い休暇でしたが、くしゃみをしたり目をこすっているうちに終わってしまった感じ。…もっと有意義に過ごしたかった。

 それはさておき、山形Qのリハーサル。今回は男3人で、前回までで未消化な部分を詰めてゆきます。
 
 弦楽四重奏は、どうしても第1ヴァイオリンに耳がいってしまう。それはお客さんだけでなくわれわれもまた。そこで、第1ヴァイオリン抜きで弾いてみるという、こういう機会は、かなり有意義なのです。
 
 ということで、モーツァルトの四重奏と、シューベルト。
 
 第1ヴァイオリンがないと、音楽として不完全なぶん、冷静になれるというところもある。
 
 アンサンブルで邪魔になるのは、音楽が持つ「熱量」に、個人的に過剰に反応して、バランスを欠いてしまう瞬間です。
 
 そうなると、音程もリズムも、フレーズも周囲とあわなくなる。
 
 良い練習になりました。
 
 つくづく思いますが、個人でやる「譜読み」は別として、アンサンブルのリハーサルの時間は、自分が「弾く」練習ではなくて、自分の中に、他人のイメージを包容しようとする精神修養なのだと思います。それなのに、自分がうまく「弾けた」「弾けなかった」の部分にいると、人と合わせている意味がなくなってしまう。
 
 本番まで、練習はあと2回。昔より、回数が少ない分、密度の濃い練習になるよう、それぞれ準備することにします。
 
 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま37箇所及び山形市内公民館
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山形Q 練習日誌91-vol.4(中島記)

2024-04-03 23:59:59 | 練習日誌

 年度がわりの忙しい世の中。皆さん忙しくてコンサートどころではない。なので、逆に山響はしばらくお休みです。

 山形Qは、今週末に依頼公演がひとつあるので、今日はそのためのリハーサル。山響からの派遣なので、コンサートの詳細はよくわからないのですが、鶴岡市の荘内神社。山響のオーボエ奏者、土屋愛菜さんを入れてのオーボエ四重奏です。
 
    ということでリハーサルはメインの、モーツァルト「オーボエ四重奏曲」を中心に。
 
 まだ入団して1年にも満たない土屋さんですが、オーボエの2番奏者として、コールアングレのソロなどで目立つことも多いので、山響定期でもすでにお馴染みだと思います。
 
 今回の「オーボエ四重奏」も、演奏するのは学生時代以来だということでしたが、さすがです。安定した中にも若々しさがあって、フレッシュなモーツァルトです。私たちにとっても新鮮で心地よい。
 
 楽しんで演奏したいと思います。
 
      
 
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  ただいま33箇所及び山形市内公民館
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山形Q 練習日誌91-vol.3(中島記)

2024-03-25 23:59:59 | 練習日誌

 昨日の「オーケストラの日」公演が大盛況に終わり、今日は山響の休日。

 ということで、山形Qのリハーサル。
 
 早い段階で打ち合わせを済ませておいて、あとは個人の練習で、というスタンスです。今回ゲストの犬伏亜里さんの方針。コンサートマスター歴の長さが活かされています。
 
 ということで、2回目ですが、直前さながらのリハーサル。ヴィオラのゲスト田中さんも参加して、モーツァルト「五重奏」から。
 
 すでに何度も本番を重ねていますが、さらに細部の確認。
 
 そしてモーツァルトとシューベルトの四重奏。初回に決めたことを、さらに掘り下げて確認。
 
 それぞれのパートの事情を加味したところで、全体の音楽作りをもう一度練り直します。
 
 2回目にして、そこそこの仕上がり。ゲストの2人に感謝です。あとは各自、精度を上げて、アンサンブルのための柔軟性を高めること。
 
 オーケストラもそうですが結局、自分個人が弾くことに一生懸命になることが、アンサンブルにとっては一番の障害になるのです。
 
 次は来月。各自、熟成させます。
 
 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま31箇所
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山形Q 練習日誌91-vol.2(中島記)

2024-03-21 23:59:59 | 練習日誌

 まだまだ寒い山形。春分の日も過ぎましたが、雪がちらつく日々が続いています。暖かかった先月を経ているので、もう季節感がよくわからなくなってきています。

 しかし、コンサートの予定は確実に過ぎて行きます。そうでないと困る。コロナの頃は、いつ、休日になるかわからない期間が続きましたが、あれは逆に疲れます。
 
 ということで、いよいよ今日から、山形Q第91回定期演奏会に向けてのリハーサルが、予定通りにスタート。
 
 お伝えしている通り、今回は山響の首席コンサートマスターの犬伏亜里さんと、ヴィオラのおなじみ田中知子さんをゲストに迎えて、メインはモーツァルト「弦楽五重奏曲第1番」、そのほかは弦楽四重奏で、モーツァルト「第2番」、シューベルト「第2番」。
 
 今日は、前半の四重奏曲2曲のリハーサル。
 
 まずはモーツァルト。前々回の「第1番」とはだいぶ違います。前作が14歳、今回は16歳。
 
 …2年?大して違わないじゃん。
 
 というのは、われわれ一般人の感覚です。
 
 モーツァルトの場合は全然違います。そもそも短い生涯だということもありますが、密度が違うのでしょう。
 
 この「第2番」は、どこをとってもモーツァルト。その後の作品群と「どこか似ている」断片が散りばめられている。まさに「モーツァルトのはじまり」と言えるような曲です。私は2ndヴァイオリンですが、随所で突然に大役が回ってくる。これも、モーツァルトらしいところです。
 
  そしてシューベルト。これも前々回の「第1番」とまったく違う。前作がやはり14歳、今作は15歳。…シューベルトも短命ですが、天才の成長は本当に速い。
 
 しかし、楽譜の指示があいまいなところは、シューベルトならでは。これは演奏者が考えて、整合性を見出していかないといけない。今日のリハーサルでも、その作業が中心でした。
 
   天才の若い時代の作品ですが、すでにその魅力が詰まっています。私たちも、これから4月の本番まで、しっかりと詰めていきます。
 
 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま23箇所
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山形Q 練習日誌91-vol.1(中島記)

2024-01-31 23:59:59 | 練習日誌

 明日から2月。本来なら雪に閉ざされた山形のはずですが、今日はよく晴れて気温も12℃!例年、プラスだったら暖かく感じるこの時期に、まさかの2桁超え。…なんだか心配になりますね。

 
 さて、山形Qの次回定期は4月26日(金)。ゲストに山響首席コンサートマスターの犬伏亜里さん、ヴィオラにおなじみの田中知子さんを迎えて、モーツァルト「弦楽五重奏曲第1番」をメインに、同じくモーツァルト「弦楽四重奏曲第2番」、シューベルト「弦楽四重奏曲第2番」というプログラムでお楽しみいただきます。
 
 そして、ありがたいことに、来月は山形Qで、演奏会の依頼を2本頂いています。
 
 2月12日に河北町で、そして、2月25日に大江町での一般公演です。
 
 せっかくなので、どちらも次回定期のメンバーで、モーツァルトの五重奏曲をメインに演奏することにしました。
 
 ということで今日は、そのリハーサル。
 
 モーツァルトはすでに大江町での小学校でのスクールコンサートでも演奏していますが、あらためて整えます。
 
 その他は、クラシック以外の名曲で「ライムライト」「蘇州夜曲」、その他映画音楽などを弦楽四重奏で。
 
 アンサンブルは、オーケストラでも室内楽でも、とにかく同じメンバーでコンサートを重ねることが、何よりの鍛錬になります。4月の定期演奏会まで、こうして各地で演奏会ができるのはありがたいことです。ゲストの両名にも感謝。
 
 どちらも良いコンサートになるよう頑張ります。
 
       
  こちらの演奏会は、ご好評により整理券の配布を終了しています。
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山形Q 練習日誌90-vol.5(倉田記)

2024-01-17 23:59:59 | 練習日誌

 大雪の翌日は晴れて、今日は気温が上がりましたね。まだ春には遠いですが、今年は降ったり溶けたり、雪の心配は少ないかもしれません。

 さて、1/22(月)に行われる山形弦楽四重奏団 第90回定期演奏会は月曜日開催のため少々チケット販売の面で苦戦しています。

 90回だから記念的な演奏会を!

 とは考えず、かなりマニアックなプログラムを組んでしまったせいかもしれません。しかし、滅多に聴けない曲の演奏会は貴重なものですので、是非ご来場ください。

 今回演奏会のメインは、川上一道氏と演奏するI.ミュラーの2曲のクラリネット四重奏曲です。ちゃんと調べてないのですが、おそらく山形初演でしょう。

 初期ロマン派の作品は、聴いているぶんには中々の佳作です。

 やっている方は、冷や汗の連続ですがいい曲です。

 F.シューベルト弦楽三重奏曲の2作品は、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロが織りなすシンプルな響きを楽しみいただきたい。

 リハーサル最終日は、無事終わりました。あとはゲネプロ・本番で。

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  ただいま33箇所及び山形市内公民館

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山形Q 練習日誌90-vol.4(倉田記)

2024-01-04 23:59:59 | 練習日誌

 正月三が日が過ぎ、いよいよ今年も演奏活動が始まります。

 遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 それぞれの休日を堪能した後は、1月22日の第90回定期演奏会に向けて本腰を入れなければなりません。

 その間にもちろんオケ業務もありますので、個人の時間を工夫して磨きをかけて行きます。

 本日は、F.シューベルトのD.471とD.581(第1稿)のリハーサルをば。

 F.シューベルトの弦楽三重奏曲は、と言うか彼の作風ですが、先輩のハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンと比べるとメロディーが先にあり、その後にカチッとした伴奏があるわけでもなく(ベートーヴェン達はカチッとした伴奏〜例えば8分音符や16分音符の刻みなど)、先輩達と違う伴奏〜三連符や速い楽章でのロングトーンなど〜を用います。

 三連符を使用することで、ふあ〜とした雰囲気を出したり、死と乙女のような曲では追い込むような切迫した雰囲気作りを伴奏隊に与えます。

 音型もギター好きから、4度での音の進行も多く、中々演奏家泣かせでもあります。

 先輩3人の作品などは、誤解を恐れずに言えば、演奏家の気合いで乗り切る演奏もアリかと思いますが、シューベルトの場合、特にこの弦楽三重奏曲2曲は気合いは入りません。

 常に心地よい音色で、優しい性格の音楽が流れます(その事がヴァイオリンはかなり難しいですが!)。

 隣の楽器と2度でぶつかったり、短4度の和音が頻繁しますが、本日はその和音づくりのための音程など、ゆっくり練習しました。

 後は、個人練習あるのみ!

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  ただいま22箇所及び山形市内公民館

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山形Q 練習日誌90-vol.3(倉田記)

2023-12-27 23:59:59 | 練習日誌

 13 keys clarinet I.ミュラー作(写真)

 オーケストラ業務が昨日無事終わった本日、山形Qの年内最後のリハーサル日となりました。

 前回、初合わせの時からゲストの川上一道氏が参加したために、弦楽の3人での打ち合わせをしていない状態でしたので、後から来る川上氏との合わせに備えて、I.ミュラーのクラリネット四重奏曲を弦メンバーだけで練習。

 ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン・シューベルトなどよく演奏されている作曲家の作品が、長い時演奏されて整えられてきたのを実感させられます。

 その周辺の作曲家、ボッケリーニやヴァンハル、その他、星の数ほどいる作曲家の作品を演奏すると、演奏者側があまり演奏しないような音型や不思議な和音に出会う事!

 昔の演奏家達が、数多く演奏される作品に関しては助言したり、アーティキュレーションなど整えたりしたものが現在出版されているもので、マイナーな作曲家の作品にはそれがありません。

 作曲されたまま、凸凹のある楽譜が、これまた大手ではない出版社から出たりしているので、間違いかな?と感じる音のまま印刷譜として残ってしまっています。

 今回出会ったI.ミュラーの作品もまさにそれ!

 各パート色々やらかしていますので、演奏する方で気づくことが大切になってきます。

 不思議な和音も現代曲まで知ってしまっている私たちの耳には、別に問題にならないこともあるでしょう。

 しかし、なるべく古典の音楽にしないと・・・・。

 その不思議発見が、こういう作品を演奏する時の楽しみでもありますけどね。

 練習後半、川上氏も加わって、4人でリハーサル。

 シューベルトは年末年始の宿題。

 今年も応援してくださる方々に感謝を申し上げ、終了します。

 ありがとうございました。

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  ただいま22箇所

 

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山形Q 練習日誌90-vol.2(倉田記)

2023-12-21 23:59:59 | 練習日誌

 来年1月22日(月)19時〜やまぎん県民ホール スタジオI で開催予定の山形弦楽四重奏団 第90回定期演奏会に向けたリハーサルが、始まりました。

 毎度のことながら、キリ番の90回目の定期演奏会ですが、特別なことはしません。いつも通りお客様と一緒に作品を楽しむだけです。

 今回は、F.シューベルトの弦楽三重奏曲2曲とI.ミュラーのクラリネット四重奏曲2曲。

 シューベルトは、第1番は2019年の第73回定期演奏会で取り上げていますし、第2番は第2稿を2022年7月の第84回で演奏しています。

 今回の第2番は、初稿の方を演奏します。

 第2稿は、やはり改訂されているだけあって出来上がった曲でしたが、同じような曲なのに初稿の方は、ところどころ慣れていないせいもありますが、演奏し辛い箇所が散見されます。しかし、作曲者の最初の着想を楽しむ方向でリハーサルを進めてゆきたいと思います。

 一方、Iwan Müller(イーヴァン・ミュラー)は、メンバー誰も知らなかった作曲家で、エストニア生まれのドイツのクラリネット奏者・作曲家・クラリネットの開発、発明者らしいです。

 細かい知識はこれからですが、クラリネット奏者の作品は、もちろんクラリネットが大活躍する作品です。古典派からロマン派に移行する時期に書かれた作品ですが、モーツァルト・ハイドン・ベートーヴェン・シューベルトのように世界中で演奏されてきた作品ではないので、楽譜整備がまだ進んでいないようで、手に入れた楽譜にもアーティキュレーションの疑問点、書いてある音の疑問点が多くあります。

 本日は、ゲストの川上一道氏と共にリハーサルを進めながら、整理整頓を行いました。

 もう少し個人練習や曲の理解度を深めて行く事で、本番までに解決して行くでしょう。

 年末にもう一度リハーサルをしますので、頑張ります!!

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山形Q 練習日誌90-vol.1(倉田記)

2023-11-09 23:59:59 | 練習日誌

 随分と朝晩冷えるようになりましたが、日中は11月だというのに暑く感じる事も。

 気温差がありますので、皆様も体調管理にはお気をつけください。

 さて、第90回定期演奏会に向けての練習が始まりましたが、今日は、11月と12月に行う大江町のスクールコンサートのためのリハーサル。

 メインのプログラムは、W.A.モーツァルト 弦楽五重奏曲第1番 変ロ長調 K.174です。

 この曲、2004年の4月27日(火)の第11回定期演奏会に取り上げて以来ですので、メンバーも違えば、担当するパートもチェロ以外は全て変更しているので、曲を知っていてもお初の感じです。

 犬伏亜里さんのおかげて、Allegro moderatoも無謀なテンポになりませんし、急ピッチで仕上がってゆきました。

 この先、3回ばかしこの曲と付き合う予定になっているので、個人的にどんどん深読みしてゆけるのがとても楽しみになっています。

 K.100番台のモーツァルト作品って、魅力的な作品が多いような気がします。

 色々難しいですが、本番まで頑張ります!!

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山形Q 練習日誌89-vol.7最終(茂木記)

2023-10-14 23:59:59 | 練習日誌

 まちなか音楽会2023に出演した後、いつものコミセンに再集合して最終リハーサルでした。

 山形交響楽団のコンサートマスター、楽団の大黒柱を長年務めてこられた犬伏さんと共に取り組む今回の演奏会。

 20年以上職場を共にしてきた犬伏さんとの創作は、家族と過ごすような、互いにリスペクトしながら建設的に意見を交わす時間になりました。

 リハーサルの度に発想が湧き、聴いてくださるお客様の耳にいかに色彩豊かに音楽を届けられるのか検討を重ねてきました。

 明日15日はいよいよ本番。

 皆様に楽しんでいただけるよう、励んでまいります。

 やまぎん県民会館2階のスタジオ1にて、18時30分開演(18時00分開場)です。

 さて、あとは残りの準備作業を。。。

 譜面台などの道具は明日車に積み込めば良いので、チケットの取置きの準備などしておきましょうかね、、、

 そうそう、うちの娘もお師匠様が出演するので張り切り聴きに来ると申しておったのでチケットを用意し、、、、、

 あれ?

 んん〜〜〜〜、チケットに印刷したシューベルトの作品番号がなぜにジェラール番号、、、、、

 あぁ、これは、第88回で演奏したボッケリーニの作品番号だ。

 正しくは、シューベルト作曲 弦楽四重奏曲 第1番 ト短調 D18 ですね。

 最近、こういう間違いが多くて困ります。

 誰だ、こんな間違いしたのは!!

 わたしだ!!

       

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