山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習50-Vol.5(倉田記)

2013-11-30 22:14:54 | 練習日誌
 昨日の大江中学校のコンサートの後、雪に変わるであろう冷たい雨の中、練習が行われました。(積もる雪には変わらなかったようです。)

 ごちゃごちゃ言い合う前にとりあえず何度も合わせてみようと決めた我々は、まずはF.J.ハイドン Op.54-1から。

 第1楽章から少なくても3度ずつ通してゆきます。楽章間に少しだけボウイングなどを打ち合わせて、音楽性云々はひとまず置いておいて通してゆきます。

 最後に全曲を通したところで、終わり。

 何か言葉で自分の意見を説明し合うより、よほど速くお互いしっくり来るテンポや音楽に落ち着いてくる感じがします。ハイドンあたりだといじくる前にまずは合わせの方が、自然な音楽が生まれるかもしれません。今回の練習はこんな感じですすめてゆく方針です。本番上手くいくかは分かりませんが。

 そして、リクエストがあったL.v.ベートーヴェン Op.130の第3楽章。ゆったりなのに譜面は細かく、一部噛み合わせが難しいところも、それさえ打ち合わせと言うより何度も合わせてみて解決に向かってゆきました。

 初めて本番にかける曲ですから、なるべく本番を経たように当日に迎えられるように、これから何度通せるのでしょうか?

 まずは、自己研究。

  チラシを置いてもらったり、貼ってもらう運動をしています。
 現在11箇所。
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大江町立大江中学校コンサート Vol.2 終了。

2013-11-29 23:38:46 | 演奏活動
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大江町立大江中学校コンサート Vol.1 終了。

 雪が降ると予報が出ていましたが、雨模様の天気。

 山形の冬特有の厚い雲に覆われた空を見ると、気分も滅入ってくる時もありますが、元気に大江中学校にメンバーは向かいました。

 今日は、大江町立大江中学校コンサートの第3学年のばんです。

 受験等で忙しい第3学年のみんなは、私の予想とは違い、元気に私達を取り囲んで聴いてくれました。何度も書くようですが、大江中学校の生徒さん達は素直な良い子が多いですね。地元の中学校と言うこともあって、ひいき目なのは分かっていますが、それでも目を輝かせて聴いてくれている姿は大変勇気づけられました。

 昨日風邪を弾いた私は、驚異的な回復力で復活しましたので、司会をさせてもらいました。(倉田記)

 次回は12/2、第1学年のコンサートになります。

 その後、山形Qの練習があったのですが、それはまた明日にでも。
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山形Q 練習50-Vol.4(倉田記)

2013-11-24 23:59:46 | 練習日誌
 山形響のいわき公演の翌日。

 当然!!クァルテットの練習日。頑張るねぇ。馬鹿にもほどがある。体のケアも大切に。

 さて、少しも体に未だ染みこんできていないL.v.ベートーヴェンのOp.130の第1楽章から。踏み込んで色々決めても、練習が進むとメンバー個々に感じ方が変わってくるのだから、まずは少しだけボウイングなどを決めつつ、何度も演奏してみました。練習最初期に決めた事が後から足かせになるのは怖いですから。どんな響きが次に来るのか?まずは各々が記憶してゆく事が大切ですからね。まだ多々弾き方や間の開け方、テンポの感じ方など違うところは散見されますが、まずは通せるようになってきました。何度も演奏した方が、落としどころも自然に決まる気がします。ここから!!

 そして最終楽章。第1楽章に時間を取られたために、たぶん音程もテンポもずれるところを最初ピックアップして、何度か演奏。全体をゆっくり目、そしてほぼ本番テンポで2回通してタイムアップ。

 一応これで全ての楽章が通るようになってきました。ベートーヴェンの後期作品を今まで第12・15・16番・大フーガと演奏しましたが、仕上がり速度が今回はダントツで速い感じがします。これは、もしかしたらクァルテットのレヴェルアップなのかもしれません。さてここからどう磨きをかけるか??仕上がりが楽しみになってきました。(写真)一昨日宿泊したいわき湯本の宿から見える入遠野川です。美しい自然の流れが今の演奏の目標ですかね・・・・。汗。

  チラシを置いてもらったり、貼ってもらう運動をしています。
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山形Q 練習50-Vol.3(倉田記)

2013-11-18 23:59:59 | 練習日誌
 練習後帰宅時にふと思ったのですが、帰り道にサングラスをしても夕日がまぶしくて帰っていたのが、今日なんかはもう真っ暗!良い事、嫌な事、どんなことがあっても時は過ぎてゆくもんです。日がだいぶ短くなっています。年々短くなっていると感じている秋はどこへ??すっかり冬の様相です。

 今日の練習は、前回積み残していた曲から。F.J.ハイドン Op.54-1の第2楽章から。Allegrettoとだけの指示の曲なのですが、歌いたくなって伸びてしまうのとアレグレットの指示の快活さをどう同居してゆくか、難しいところです。基本的なダイナミクスの確認作業をしながら何度か通してゆきました。

 そして、これまたMenuetとだけ指示された第3楽章。Trioの表示もありません。習慣的にこの部分がTrioというのは判断できるのですが、メヌエットとトリオらしい部分のキャラクターをどのように変えてゆくのか?変えてゆかないのか?曖昧にならないように今日は、方向性を決めました。

 次は、山田耕筰の第2番。後の歌作品ばかりを作曲する前の若い頃の作品です。Adagio~Allegro moltoの中に、後の童謡に繋がるような旋律線が出てきます。(ピリオド奏法など無い時代の)古典派音楽が模倣された音楽です。多少ロマンティックな音楽になっても脱ピリオド奏法です。何度も通している間に気持ちの良い曲だと言うことがどんどん分かってきます。

 L.V.ベートーヴェンのOp.130。

 まずは、Alla Danze tedesca Allegro assai 3/8から。前回よりも少しずつ音楽性を高めて、認識を統一させてゆきます。そしていくぶんおおらかにアンサンブルすることを忘れずに。

 私にとっても他のメンバーにとっても大きな壁になっている第3楽章 Poco scherzoso Andante con molto ma non troppo 4/4。転調と穏やかな流れの中に各種取りそろえてある短いモチーフのキャラクターをどのように出すか?要検討でした。この曲には一番時間をかけてじっくり練習してゆきました。後は個人練習。

 第2楽章 Prest 2/2。まだ本番のテンポではありませんが、だいぶまとまりつつある感じ。

 第5楽章 Cavatina Adagio molto espressivo 3/4。内緒にしていたわけではないですが、2ndVnの今井氏が今回から新しい弦に変えたことによって、バランスを取るのが楽になっています。上三声が同じ弦を使っています。個人の好みはあると思いますが、今はベターな選択かも。この楽章は何度も弾いていますが、どう詰めてゆくかこれから協議です。

 次回は第1楽章、第6楽章中心に練習する予定です。

 チラシを置いてもらったり、貼ってもらう運動をしています。
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大江町立大江中学校コンサート Vol.1 終了。

2013-11-12 23:59:22 | 演奏活動
 昨日から降る少し早い雪が積もってきました。おそらくもう一回暖かくなると思うので、今回の雪は消えてくれそうです。

 あいにくの空模様でしたが、大江中学校の音楽鑑賞教室第2学年が終了しました。

 今回は、町の教育委員会、学校と検討を重ねていただいて各学年約70人ずつを3回にわけて、音楽室でコンサートを行う企画になりました。本日は、第1弾として2年生の生徒さん達が聴いてくれたのです。体育館で全学年一斉により身近に感じられたと思います。

 昨年は左沢小学校、一昨年は本郷西・東小学校で行ってきました山形Qの音楽鑑賞教室ですが、私が大江町に在住と言うことで、教育委員会や学校の関係者の方が毎年開催していただいているのを、とても感謝しています。この場であらためてお礼を申し上げます。

 さて、集まってくれた生徒さん達の中には、本郷西・東小学校の当時の6年生がいたはずですので、2回目という子もいたかもしれませんが、ほとんどが弦楽四重奏というジャンルを聴くのは初めてという子供達ばかりです。(中学生に子供というと怒られますね・・・)。

 昨日の私の口腔内手術のために、今回は中島氏に司会進行を替わってもらいました。

 今回は、W.A.モーツァルトの「狩」K.458をメインに会津磐梯山や地元の民謡~最上川舟唄など1時間のプログラムでしたが、生徒さん達は普段聴くことのない弦楽器の音に興味を持って聴いてくれていたようです。

 少し恥ずかしがり屋さんの多い生徒さん達ですが、勇気を持って質問してくれた生徒さんなど、みなさん本当にかわいいですね。また怒られそうだけど・・・・・子供扱いするな!!笑

 また今月末に第3学年、来月頭に第1学年と行います。(倉田記)
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第50回定期演奏会チケット販売開始。

2013-11-11 23:59:59 | Topics
 山形市十日町の辻楽器店さんと同七日町の富岡本店さんにて、前売り券を販売開始いたしました。

 もし、両店に行けない場合は、山形Qのメンバーにお声をかけていただくか、HPのアドレスの方まで、メール下さい。

 取り置きすることも可能です!!!
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山形Q 練習50-Vol.2(倉田記)

2013-11-10 23:59:35 | 練習日誌
 ちょうど練習開始の時刻前後に雨も激しくなり、楽器と楽譜を持って施設への移動は大変でした。

 この時期の雨は降るたびに気温が低くなり、分厚い雲に覆われた空を見上げると、冬はそこまで来ている感じがします。

 冷たい雨に負けじと、本日は、第50回定期演奏会に向けた2回目の練習でした。

 最初は、11月~12月に行われる予定の大江中学校音楽鑑賞教室の練習。

 K.458「狩」から。Allegro vivace assai 6/8。この楽章は、簡単に訳せば「非情に元気なアレグロ」。常に快活なイメージで3/8ではなく6/8で演奏し続けて、なおかつフレーズ感を作るのが非情に難しく感じます。所々拘りたいのですが、「木を見て森を見ず」の状態は臨むところではないので、今回はこの解釈でとお互いの落としどころを見つけます。

 Menuetto Moderatoとなっている第2楽章 3/4。メヌエットとトリオの性格対比と多少カンタービレをした後のa Tempoの息を合わすこと。

 Adagioの第3楽章 4/4。何回もやってきている成果、お互いかなり自由に歌い込んでも崩壊しないで流れている様子。ロマンティックになりすぎていないか?今後の課題かな・・・。

 Allegro assai 2/4。非情に速くの表示なれど、昔の我々のように息を詰めてごり押しで演奏するしかなかった解釈ではなく、幾分空気感を入れながら演奏できるようになりました。軽く演奏する部分幾分穏やかになる部分。だいぶ共通認識が出来るようになっています。

 他も練習。大江中の本番はきっと良い演奏になるでしょう。(希望的)

 ~~~~~~~~~

 その後、50回に向けての練習。まずは前回やっていないL.v.ベートーヴェンの Op.130から第1楽章。メトロノームを使いながらまずは通し。転調がなかなかの手強さ。

 そして第3楽章 Poco scherzoso Andante con molto ma non troppo 4/4。曲想は穏やかなのですが、楽譜が細かい。一人一人が自分のパートをより責任持って演奏しないと大崩壊の可能性も。老眼が進んでいる私は暗譜してゆかないとと危機感を感じています。笑。

 前回通しただけの第4楽章 Alla Danze tedesca Allegro assai 3/8。この楽章だけシャープ系で明るい響き。しかし、どこか物寂しい感じもする不思議な楽章です。舞曲ですから踊らなくちゃ行けないと思うし、非情に速くの表示との折り合いが難しそう。

 第6楽章 Finale Allegro 2/4。「大フーガ」に替わり、ベートーヴェンが出版の折差し替えた楽章です。交響曲第8番や弦楽四重奏曲第16番のニオイがする古典的な楽章です。老巨匠が最後に書いた弦楽四重奏曲(楽章)で、神に召されそうな曲想(後期作品)からいっぺんして、まだ新しい音楽を模索しているような生命の真の力強さを感じます。なにげに色々難しいです

 アンコールでよく取り上げていた第5楽章 Cavatina Adagio molto espressivo 3/4。6楽章もある大曲に初めて臨むのですから演奏したことがある楽章があるだけでも、少し気持ちが楽になります。あらためて演奏してみて、全曲の中の中心楽章だと言うことが分かります。今日は通しただけ。2ndVnの最初の部分は何度聞いても感動します。

 第2楽章 Prest 2/2。1stVnが大活躍。ず~と腰を浮かせて演奏しなければならないほどの速い楽章。弾き始めたらあっという間に終わります。決まったらかっこいい楽章なので、アンコールにも使えそうです。

 まだまだ練習は始まったばかりですが、各メンバーの個人練習(所謂仕込み)が大切という結論に。今日の私がそうでしたが、上手く転調しないとまわりに迷惑かけどうしですから。もう少し音楽を自分の中でならしてこないとな・・・・。

 余った時間でF.J.ハイドン Op.54-1の第1楽章・第4楽章を。実にハイドンらしい良い曲です。半音階の取り扱いが永久の課題のようです。さて、次回もお楽しみ。

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山形Q 練習50-Vol.1 (倉田記)

2013-11-02 23:59:33 | 練習日誌
 先日行ったカイロの先生に、左肩の関節が外れかかっているのによく仕事していましたねと言われ処置してもらったものの、少々炎症を起こしているらしく痛みをともなっています。安静になんてしていられない芸術の秋!みなさま美術でも音楽でもせっかくの芸術の秋ですからあくせくした毎日を送っている自分に御褒美で、たくさん芸術に触れて英気を養いましょうぞ!!

 さて、来年1/13(月・祝)に行われる山形Qの定期演奏会に向けて練習が再開されました。

 まずは、11月・12月に3回(各学年)行われる予定になっている大江町立大江中学校の音楽鑑賞教室の練習。今回は弦楽四重奏の名曲~W.A.モーツァルト 弦楽四重奏曲第17番 変ロ長調 K.458「狩」を中心にすすめて参ります。実はこの「狩」は、新しい曲を常に弾き続けることを目標にしてきた山形Qには珍しく5回?位本番にあげていました。今回の大江中学校の本番は3回ありますので、計8回?になります。弦楽四重奏というジャンルの曲は、演奏を繰り返すことによって理解や深みが増すのだと、活動13年で実感としてありますので、より理想的な演奏になるように毎回練習は厳しく、本番は楽しくやって行きたいと思っています。

 音楽のレヴェルを維持するためには、毎回同じような事をやっていては後退しか無く、何か新しいことをやり続けることが発展・発達だと思っています。我々も13年やっていると、過去にはただがむしゃらに演奏していた時期や、バロック弓を使ってヴィヴラートを押さえて演奏した嘘ピリオド風なアプローチなどをへて、今のスタイルになってきています。ここ1年位でまた団としての音楽の方向性が動き出していて、より自由な感じになってきています。毎回試行錯誤で、固定メンバーで年に60日以上顔をつきあわせてやっているので、少しずつですが変化してゆくのが自然な流れでしょう。

 また「狩」に再会して、音を出してみると以前とは違った自分達の団としての個性が(まだまだですが)、現れてきたように今日は感じました。

 その他、次回第50回定期演奏会のプログラムを一通り流してゆきました。最初はメトロノームに助けてもらいながら、メトロノームを外しても、本番テンポではなくて少々落としたテンポで、まずは曲の大意~全体像を理解するために慎重に合わせて行きます。まだ楽譜も音楽も自分達の体に染みついていない時期ですから、必死にお互いがどのような構造で絡み合っているのか理解してゆかなければなりません。全体の響きはどうあるべきなのか?音程はどれくらいなのか?まだまだやるべき事は月山よりも山積されています。

 個人の練習も必要ですし、スコアを読んだり、色んな演奏を聴いたり、広報したり、本番まであと2ヶ月の間にどれくらい出来るか?壮大な(大げさか?)挑戦がまた始まりました。

 少々マニアックな練習日誌になるかと思います。お付き合い下さい。(写真)練習場から見えた秋のゆふぐれ。

 さびしさに宿を立ち出でて
  ながむれば
    いづこも同じ秋の夕暮れ

 練習場に来て仲間と会えば、そんな気持ちより希望の方が大きくなります。

 
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