山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

ご冥福を祈ります。

2022-04-27 23:59:59 | 雑記

 心が落ち着くまで書かないでいたら、時が経ってしまいました。

 クァルテット博士〜幸松肇氏が2022年1月14日お亡くなりになりました。

 書きたいことは山ほどあれど、なるべく整理しながら。

 幸松肇氏と初めてお会いしたのは、2007〜8年頃、幸松肇氏の作曲した弦楽四重奏のための日本民謡を定期演奏会で取り上げた時に、わざわざ山形に来てくださいました。

 その時の演奏会打ち上げで、弦楽四重奏のための4つの日本民謡第1集、第2集の8曲は、弦楽四重奏に携わる日本人として、誇らしい曲集ですが、ただ残念なのは、山形県民謡が入っていないことです。と何も知らない若造達が先生を焚きつけてしまいました。

 しばらくして、「弦楽四重奏のための最上川舟唄」の楽譜が自宅に突然送られてきて、「曲を献呈するので、初演よろしく!」とのこと。

 大雪になった2009年1月31日の山形弦楽四重奏団 第30回定期演奏会で初演を行いました。実は、出版されている楽譜とは少し違う「第一稿」の形での演奏でした。この楽譜を所有しているのは私達だけかも。

 当日は、早めに来県されて(写真)のように指導もしていただきました。

 その後もメールのやり取りなどで交流をしていましたが、先生の著書「世界の弦楽四重奏団とそのレコード 日本編」の中でも山形弦楽四重奏団について書いてくださっています。

 なぜ、田舎で好き勝手に活動している団体に対して、そこまで親切にしてくれたのかは、本人に聞かなければ分かりようもありませんが、私たちの心にはいつまでも作品と共に刻まれています。

 来県されて、奥様と仲良さそうに山形料理に箸をつけながらお酒を酌み交わし、いつまでもクァルテットの話をしている姿が昨日のように思い出されます。

 これからも先生の作品を私達の主要レパートリーとして演奏してゆきます。

 心よりご冥福をお祈りします。

      

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第83回定期演奏会終了

2022-04-23 23:28:59 | 演奏活動

 新型コロナ感染症の第7波への警戒が高まりつつある状況でしたが、無事に山形弦楽四重奏団の第83回定期演奏会を終えることが出来ました。

 会場へお越しいただきました皆様には、感染症拡大予防のため様々な対策へご協力を賜りましたこと、心より感謝申し上げます。

 今回の演奏会を準備する間には、世界で様々な予想外の事柄が起き、人生は何が起きるかわからないものだとつくづく感じました。

 プレトークでも触れましたが、モーツァルトもウィーンの聴衆が自分の作品に興味を示さなくなった時には、それこそ想定外の出来事に驚愕し焦ったことでしょうし、ドヴィエンヌに至っては今回演奏したファゴット四重奏曲の様に流麗で気品に満ちた作品を書き上げた3年後に精神を病んで亡くなってしまうなどドヴィエンヌ本人が想像だにしなかったのではないかと思います。

 人生は想定外の出来事に対して自分が出来る最良を尽くすべきだと、そしていつ尽きるかわからない人生だからこそ常に自分の出来る最大最善を目指してゆくのだと思いました。

 今回の演目から、自分の人生を見つめ直すよいきっかけを得ました。

 ファゴットの上野健さんからも、音楽への果てなき愛情をもって真摯に音楽に取り組む素敵なお姿を示していただきました。

 今後の人生のためにとても大切なことを学んだ演奏会になりました。

 演奏会にいらしていただきました皆様、演奏会の準備からお世話になりました皆様、そして素敵な音楽を一緒に創り上げてくださったファゴットの上野健さん、すべての皆様に深く感謝を申し上げます。

 ありがとうございました!!

 今後も応援してくださる皆様に喜んでいただけるよう、研鑽を積んで参ります。

 これからもどうぞ宜しくお願い致します。

 次回第84回定期演奏会は7月開催を予定しております。

 次回の定期演奏会(7/18)まで、ブログは倉田が担当します。

           

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日は、山形弦楽四重奏団 第83回定期演奏会!!

2022-04-22 23:59:59 | 演奏活動
 明日はいよいよ山形弦楽四重奏団 第83回定期演奏会が開催されます。

感染対策のため

 ・ご来場された全ての方について、受付にてお名前とご連絡先のご記入をお願い致します。
 ・受付にて検温を実施致します(非接触型の体温計をこちらで用意致します)。
 ・自由席となっていますが、最初に席をお決め頂いた後のお座席のご移動はご遠慮ください。
 ・ご来場の際にはマスクをご着用ください。
 ・ご入場の折には十分な手指の消毒や手洗いを行っていただきます様お願い申し上げます。
 ・当日体調がすぐれない場合には、ご来場を見合わせていただきます様お願い申し上げます。
 ・ご不明な点がございましたらチラシに記載の連絡先までお問い合わせください。

 ここのところ毎回の演奏会でお願いしているので、心苦しいですがなにとぞお願いします。

 さらに感染対策として、お客様同士の会話などもディスタンスでお願いできれば幸いです。

 今年度最初の定期演奏会で、W.A.モーツァルトのディヴェルティメント K.563・F.ドヴィエンヌのファゴット四重奏曲 Op.73-3を演奏します。まだ当日券は余裕がございます。ご来場いただければ幸いです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形Q 練習日誌83-vol.9最終(茂木記)

2022-04-19 21:56:15 | 練習日誌

 今回の定期演奏会へ向けての期間は、練習の回数を確保することが難しく、今日の9回目のリハーサルが最終となりました。

 その分、毎回しっかりと煮詰めながら進めてきたと思います。

 成果のほどは、今週末、4月23日(土)に文翔館にて確かめていただけたら幸いです。

 今回上野さんと演奏するドヴィエンヌのファゴット四重奏曲は、楽譜に記載された表情記号などの指示に信頼性を欠くものが多かったため、どの様に意見が集約されてゆくのかが不安な部分もありました。

 しかしとても研究熱心な上野さんの分析と表現への探求により、視界が一気にひらけて、ドヴィエンヌのエレガントで透き通る様な音色が造られました。

 モーツァルトのディヴェルティメントは、リハーサルの回数を重ねるほどに、他者への感謝や慈愛といったものが作品からあふれ出してくる様に感じます。

 二つの作品とも本番までにそれぞれのメンバーによってさらに最終調整がなされ、当日は文翔館にて心地よい春の夕べのひと時をお届けできることでしょう。

 感染症対策を整え、みなさまのお越しをお待ち申し上げます。

 なおチラシに記載してございますメンバーの携帯電話についてですが、今週は山形交響楽団の業務も連日ございますので、リハーサルの時間帯など即時にご対応出来ない場合もございます。

 その様な場合、もし宜しければ、携帯番号宛てのショートメッセージ(SMS)にてご用件を届けていただけますと、休憩の時間などに急ぎ返信を差し上げます。(中島か茂木の携帯電話へメッセージを届けていただくと、比較的早く返信を差し上げられると思います)

 どうぞ宜しくお願い致します。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま15箇所及び山形市内公民館

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形Q 練習日誌83-vol.8(茂木記)

2022-04-18 21:11:00 | 練習日誌

  第83回定期演奏会へ向けての練習も残すところ今日と明日の二回になりました。

 本日の昼、いつものコミュニティセンターに集合したものの、やはり昨日までの山形交響楽団50周年&第300回記念定期演奏会の疲れが残っているのも事実。

 互いを労わりながら要所要所を丁寧に確認し、今回は比較的コンパクトにリハーサルを行いました。

 23日に向けて良い音楽が仕上がってきています。

 明日はいよいよ総仕上げ。

 今日は早く身体を休めて、明日のリハーサルを頑張ることに致します。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま15箇所及び山形市内公民館

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形Q 練習日誌83-vol.7(茂木記)

2022-04-11 22:03:16 | 練習日誌

 本日はやまぎん県民ホールの練習室にてリハーサルが行われました。

 山形駅西口の目の前に建てられたやまぎん県民ホールは、県の総合文化施設としてふさわしい設備があり、ホールが素晴らしい事はもちろんのこと、バックステージや楽屋、練習室や会議室に至るまで行き届いた環境が準備されています。

 練習室も、有料ではありますが都市部での料金を考えれば比較的安価ですし、程よいサイズの空間に十分な遮音と万端な空調・換気性能となっていて、価値ある集中したリハーサルの時間をもてます。

 というわけで、本日も大変充実したリハーサルを行ってまいりました。

 今回もファゴットの上野健さんにご参加いただき、ドヴィエンヌにしっかりと修正を加えました。

 本番に向けて良い音楽の方向が見えましたので、あとは山形交響楽団の定期演奏会の間に忘れない様、個人練習で磨き上げてまいります。

 さて、今回演奏するドヴィエンヌは、作曲家でありながら演奏家としても活動していた方で、最初はファゴット奏者としてステージに立ちながら後にフルートの大家としても演奏で活躍し、さらにパリ音楽院での教育にも勤しんだという人物です。

 多くの人が認める秀でた才能を持っている方で、はっきり言ってとても羨ましい。

 今回演奏するファゴット四重奏曲は、ドヴィエンヌが演奏家としても教育者としても大いに活躍し充実した生活を送っていた時期に書かれた作品で、亡くなる3年前の1800年に書かれています。

 モーツァルトに近いものを感じさせる、エレガントで均整のとれたアンサンブルのなか、ファゴットの活き活きとしたメロディーがとても魅力的な作品です。

 またファゴットは、文翔館の響きと特に相性の良い楽器のひとつですので、会場では豊かな響きに包まれた心地よいひと時を味わっていただけることでしょう。

 23日には、ぜひ文翔館まで足を御運びいただき、上野さんと奏でるドヴィエンヌの四重奏曲をお聴きください。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま15箇所及び山形市内公民館

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形Q 練習日誌83-vol.6(茂木記)

2022-04-09 23:32:38 | 練習日誌

 本日からファゴットの上野健さんが合流し、いよいよドヴィエンヌも仕上げに向けて動き出しました。

 明るく優しく温かな人柄で山形交響楽団の現場でもムードメーカーでいらっしゃる上野さん、演奏をされるとそれはそれは素敵な音色を醸されます。

 そもそもファゴットという楽器の音色からして、しっかりとした音量でありながら、その音色に包み込まれると安心に満たされる居心地の良さがあり、一緒に演奏していると心がとても落ち着きます。

 これは、天童の我が家で練習したら近所のニャンコやカモシカが寄ってくるカモ、などと妄想しながらリハーサルの時間を楽しんでおりました。

 今回は要所要所のプランをすり合わせ、次回へ向けて調整を行うべく宿題に。

 モーツァルトのディヴェルティメントもずいぶん視野がひらけてまいりました。

 山形交響楽団の第300回記念定期演奏会の直前ですが、その前にもう一回山形Qリハーサルを行いますので、メンバー一同頑張って練習しております!!

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま14箇所及び山形市内公民館

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山形Q 練習日誌83-vol.5(茂木記)

2022-04-06 23:11:43 | 練習日誌

  山形Qの短い春休みが終わり、本日からリハーサル再開です。

 数日の休みの間に、コミセンの駐車場にうず高く積まれていた雪山もすっかり姿を消し、演奏の準備も随分整いました。

 来週の山形交響楽団の演目にR.シュトラウスの「薔薇の騎士」があることと、その前に山形Qのリハーサルを二回行うことを考えると、今週は個人練習を出来る時間がとても貴重。

 ということで、深いところまで突っ込みつつも建設的に意見を交わしながら、楽章をサクサクと進めて行きました。

 帰宅後に個人練習を進め、わけのわからない忙しさで思考が飽和しつつある脳みそで練習日誌を書いています。

 だらだらと悪あがきをして駄文を連ねずに、潔く、「頑張ります!!」と宣言して本日を終わろうと思います。

 次回からはドヴィエンヌの練習にファゴットの上野さんも参加されますので、さらに頑張ります!!

 というか、プログラムノート、早く仕上げます!!

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま14箇所及び山形市内公民館

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする