山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌89-vol.4(茂木記)

2023-09-25 23:59:59 | 練習日誌

 今秋の山形交響楽団は、いつになくたくさんのお客様に演奏を聴いていただくシーズンになりました。

 はじめて伺うホールや久しぶりに伺うホールなど、また遠方へ出向く機会も多いのですが、どこの会場でも終演後にお客様から「楽しみました!!」とお声がけを賜り、最後は互いに「ありがとうございました!!」と挨拶を交わして会場を後にする日々が続いております。

 演奏活動が生命力の私たちには、とても幸せなことです。

 そして本日はもうひとつの幸せ生命維持活動、山形Qのリハーサルでした。

 今回も男三人、土台作りの密談議でございます。

 前回のリハーサルは、突然の呼び出し事案があり少ししか調整を行えませんでしたので、今回はしっかりと。

 まずはシューベルトの第1番から。

 シューベルトらしい、主題メロディーの美しさが際立つ作品なのですが、その後に生み出す歌曲、交響曲や室内楽などで紡ぐような語彙力の醸成はまだ、といった感じ。

 だからと言って「稚拙」な作品といわけではなく、14歳の若者が家族や友人と一緒に演奏するため精一杯の心を込めた、あたたかな気持ちが心地よい作品。

 若きシューベルトが作品に込めた愛情を精一杯懐深く抱きしめて演奏したいと思います。

 続いて、モーツァルトの第1番。

 シューベルトの1番と同じ14歳の時に書いた作品ですが、幼い頃からヨーロッパ各地巡って経験を詰んだアドヴァンテージを感じさせる、同じ14歳でもより練れていると感じます。

 それでもはじめて書いた弦楽四重奏曲なので、やはり歳相応の純朴さがありゴテゴテしていない分すっきり爽快感がある。

 自分が学生の頃には、シューベルトやモーツァルトの最初期の四重奏曲には目もくれず、ベートーヴェンの中・後期の四重奏曲やシューマンやブラームスなどを弾きたかったものですが、最近は大作曲家の若い頃の作品を心地よく味わえるようになりました。

 中年のおじさんから見ると、若人の初々しい息吹が眩しくも羨ま、、、、、、、。

 さて最後にベートーヴェンの第1番。

 やはりこれが一番難しい、意気込み一番で練りに練って出版前に校訂版と差し替えただけあって、音楽の完成度が高い。

 さらなる個人の仕込みが必要です。

 本日、終了。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま32箇所及び山形市内公民館

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山形Q 練習日誌89-vol.3(茂木記)

2023-09-14 23:59:59 | 練習日誌
 本日の山形交響楽団はオフ日。

 今週末のドラクエ由利本荘公演・北上公演の備えをしつつ、山形Qもしっかりリハーサルを行います。

 本日は男衆三人での集い、ゲストの犬伏さんがより引き立つようにアンサンブルの土台を作る作戦タイム。

 少しゆったり目に集まり、気合いを入れてはじめたリハーサル。

 最初の休憩で携帯電話に目を遣ると、某所から電話がバンバン入っており、そちらへの対応で一旦席を外さざるを得なくなりました。

 忙しい時ほど、予定外・想定外のことが起きるものです。
 
 一時間ほどを費やしコミセンに戻り、リハーサルを再開しましたが、シューベルトとモーツァルトについて確認を軽く行い終了となりました。
 
 ところで、今年度はとてもありがたいことに山形交響楽団の業務が多く、演奏旅行もいつになく頻繁です。

 こういう時は物事の合間を縫って色々な準備をうまくこなしてゆかなければなりません。

 一昨日と昨日は、オーケストラ業務の後、午後に生じた貴重な空き時間を利用して置賜地方や北村山地方などのホールや公共施設まで山形Q第89回定期演奏会のチラシを預けにまわりました。

 今週末も演奏旅行で、、、あれ、10月の頭も演奏旅行で第二月曜には祝日まで。

 本番の日から逆算すると、、、あと一週間でプログラムノートを入稿しないとダメなパターン。

 あれま、頑張ります!!
 
 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま31箇所及び山形市内公民館
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山形Q 練習日誌89-vol.2(茂木記)

2023-09-11 23:59:59 | 練習日誌

 いつも練習を行うコミュニティーセンター(コミセン)を取り囲む田んぼにも稲穂が頭を垂れ、いよいよ秋本番に突入!!

 と思うのですが、何をどう間違ったのか、真夏を彷彿とさせる猛暑一歩手前の陽気がぶり返しましたね。

 これも異常気象でしょうか、

 茂木家の裏山の食料も乏しいとみえて、茂木家の庭のオクラがカモシカ(と思われる)にむしゃむしゃと喰い荒らされておりました。

 チ〜ン。。。。。。

 いいもん、ケダモノが見逃した脇芽にだってオクラは成るもん!!

 。。。。

 。。。。。。。。

 練習日誌でしたね。

 はい、ちゃんと記してまいります。

 実は、前回の練習では、ベートーヴェンの作品にあまり時間をかけられなかったのでした。

 で、今回も犬伏さんとともに四人でベートーヴェンを中心に作戦タイム!!の回。

 今まで第一ヴァイオリンをしこたま弾いてきてからの第二ヴァイオリンを演奏する中島氏。

 楽しそう、

 アンサンブルの隅々まで痒いところに手が届きます。

 そして今回、ベーレンライターの新版スコアを参照しつつ参戦してくださっている犬伏さん。

 古典派の作品において「新版」の楽譜とは、現在、作曲家が書いた音楽に「忠実」であるのは何なのか?を模索するためのツールのひとつでもあります。

 作曲家が遺した自筆譜が読み解き辛い場合の対処をしていたりする初期の出版、後世の演奏家がより良い作品になるという信念で味付けを行った時代の版、現在までに加えられた味付けを取り払うとどうなるのかを知ろうとする現在の版、それぞれの時代に出版社は様々な努力を重ねながらその時代の価値観に見合う「新版」を出しています。

 最後は、演奏者の選択に委ねられるのですけど。。。

 今回、色々な発見を重ねながら新しい解釈に身を委ねることで、とても自然体で演奏できる場面がたくさん増えました。

 3人寄れば文殊の知恵、4人寄れば釈迦のひらめき、と願いつつ。。。

 良い味付けをお届けできればいいな!!

 リハーサル終了後、田んぼの前で撮影会をしてもらいました。

 田んぼがキレイでしたので。

 「そのもの地味な衣をまといて金色の野に降り立つべし、、、」以下、ご想像にお任せいたします。

 アニメ大好き、茂木でした。

  チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま12箇所

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山形Q 練習日誌89-vol.1(茂木記)

2023-09-04 23:59:59 | 練習日誌

 山形Q再起動。

 今回は第一ヴァイオリンに山形交響楽団の犬伏亜里さんをお招きしております。

 首席コンサートマスターとして普段から山響でも無駄のない入念な準備をされる犬伏さん、本日のリハーサルにも参加されてひと通りの演目についてしっかり打ち合わせをしてゆかれました。

 忙しいスケジュールのなか初回から参加していただき感謝です!!

 これまでの定期演奏会の記録を見返してみると、2009年にベートーヴェンの第1番、2007年にモーツァルトの第1番ということで、二作品とも前回から15年ほどが経過。

 楽譜の上に過去の過ちが残っているのでそこを取り去りつつ、新規の読み込みの感覚での試みも加え、、、

 約15年というブランクが楽曲の大規模再構築をしやすくしています。

 まったくのご新規さんシューベルトの第1番も、丁寧に弾き込んでゆくと良い味わいが出てきそう。

 フレッシュな気分で取り組む、本番が楽しみな「第1番」尽くしの第89回定期演奏会です。

 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
  ただいま12箇所

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