山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌63-vol.5 (今井記)

2017-02-27 22:33:45 | 練習日誌
 庄内定期、無事終了!なので翌日は休養日、、、とはならず、本日は山形Q恒例のエクササイズデー。これまでに演奏したベートーヴェンの弦楽四重奏を片っ橋から弾くという、なんとも恐ろしくも魅惑的な特別練習が繰り広げられました。
 
 「皆好きな時にいつでも練習して頂戴」という計らいで、ベートーヴェンの弦楽四重奏の楽譜は、メンバー各々がパート譜を管理しているのですが、本番翌日、弾いたことはあっても皆初見状態。過去の記憶を頼りに弾くわけです。

 こういうある種極限状況で弾いていると、自分の日頃のクセやら習性が露になり、恥ずかしいことこの上なし。練習が終わった後は、切実に「うまくなりたい。。。」と思うのでありました。これもまた、この特別練習の効果の一つかもしれません。

チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
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第11回庄内定期終了

2017-02-26 23:59:59 | 演奏活動
 本日ジョンダーノホールにて、二年振りの山形Q庄内定期が無事終了しました。山響鶴岡定期の翌日でしたが、心配していたお天気に恵まれ、更に満員のお客様にも恵まれ、ジョンダーノホールの温かい雰囲気の中、気持ち良く演奏させて頂くことが出来ました。ご来場のお客様、そして毎度の事ながら、ご多忙の中、陰に日向にと多方面からご尽力下さいました主催者の黒木先生ご夫妻、本当にありがとうございました!
 
 久々のジョンダーノホール、もともと良い響きではありましたが、以前より更に馴染んだのか、お客様が入られた後も響きが損なわれることなく、進化していました。聴衆との距離も程よい上、弾き易く聞き易く、本当に良いホールに成長されているなと感じました。ホールに負けないよう、我々も負けずに成長していきたいと思います。
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山形Q 練習日誌63-vol.4 (今井記)

2017-02-21 23:16:23 | 練習日誌
 久々に吹雪といっても良いような天候の中、運転しました。やはり山形、今年は雪も、積もってはすぐ溶けるといった感じでしたが油断ならない。気を抜いていると突然冷や水を浴びせられます。
 
 さて、今週末はいよいよ庄内定期本番。今日は最後のリハーサルでした。
 
 ますは日本民謡組曲第3番から。日本民謡は我々の大切なレパートリーですが、やはり「ソーラン節」などのよく知られたものの方が弾く回数も多く、「最上川舟唄」以外は、これまであまり演奏していないだけに、貴重な機会です。
 民謡を五線紙上に起こすと、「本来はこのようには歌わないけど、音符にするとこう書くしかない」ということが往々にして起こります。日本民謡のゆったりした気分を如何に弦楽四重奏という形で聞かせるか、工夫のしどころです。

 そしてご存知、ベートーヴェンのラズモフスキー一番。ベートーヴェンの曲を弾いていると、いつも作品の持つエネルギーに圧倒させます。そこがまた、多くのファンを持つ所以でもありますが、一方で演奏者も聴衆にも、それに向き合うだけのエネルギーを要するのです。正直、元気でないと弾けません。しかし、これを書いたベートーヴェン自身が、難聴な上頭痛持ちだったり、決して健康体とは言えないのですが、本当に信じられない。身体の不調をカバーして余りあるのその精神力、それだけでも天才の名に値します。
 この曲は、そんなベートーヴェンが書いた中でも、実に健康的な明るさに満ちています。緩徐楽章も、しっとりとしてはいますが、やはり明るい光があり、躍動感のある終楽章へ向かう、穏やかな力(力というと誤解があるかも知れませんが、他に良い言葉が見つからないので)があります。この名曲の魅力にどれだけ近づけるか、乞うご期待!26日14時、酒田のジョンダーノホールでお待ちしています☆
 
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山形Q 練習日誌63-vol.3 (今井記)

2017-02-18 23:43:59 | 練習日誌
 なんでも昨日は、関東では春一番が吹いたとか。まあイメージのようなあったかい雰囲気ではなく、暴風という表現が相応しい荒れっぷりだったようで。。。
 こちら山形では、まだまだ春一番とはいきませんが、昨日は雪ではなく雨。しかし今日は一転して冷え込み、こんな具合で少しずつ春に近づいていくのでしょうね。
 
 さて、寒さもなんのその、南陽市での本番翌日にも関わらず、いつものコミュニティセンターに合流、今月末の庄内定期へ向けての練習に熱が入ります。
 まずはフルート四重奏曲、そしてベートーヴェンのラズモフスキー1番。今回は中爺氏が用事で早退されたので、その後は音程や流れの合わない所をピックアップして、重点的に練習しました。
 指揮者のような船頭を持たず、生まれも育ちも考え方も違うメンバーが、同時進行で一つの音楽を作るって、考えてみたら奇跡のような作業です。それぞれの思い描く差異を埋めつつ、まだ見ぬ完成図を模索するのは、大変ではありますが、そこに思いがけない風景が見えたりすると、それが次へのモチベーションになるわけです。こうして人はクァルテットの深みにはまっていくのでした。
 
 さて、本番までの練習は、残すところあと一回。お客様の予想を越えた風景をお見せできるよう、ラストスパートです。

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山形Q 練習日誌63-vol.2 (今井記)

2017-02-13 23:13:42 | 練習日誌
 本日も庄内定期へ向けての練習です。まずは小松崎さんと一緒にフルート四重奏曲から。私は出番なしですので、隣の部屋から聞いていただけですが、さすがの安定感。G dur のあたたかみを含んだ明るさが、外の冬景色さえ春への喜びを予感させてくれます。改めて聞くと、弦とフルートの相性も良いものです。この組み合わせ、もっとあっても良いような気がします。
 
 次はメインのラズモフスキー1番。何度やっても難しい、そして何度やっても名曲だと思います。難しいだけに、つい全部きっちり弾いてやると思ってしまうのですが、その思い入れはアンサンブル上百害あって一利なし。あくまで全体ののりに沿っていかないと、一枚の絵にならず、細かく描いても邪魔なシミくらいにしかならないのでございます。いかに同じ空気感をつくれるか、本番まで練習あるのみです。

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山形Q 練習日誌63-vol.1 (今井記)

2017-02-07 22:30:02 | 練習日誌
 第62回定期を無事終え、今日から再始動。次回第63回定期まで、2ndヴァイオリンの今井が練習日誌を担当致します。どうぞよろしくお願い致します☆

 というわけで、早速63回のプログラムから、、というわけには行きません。まずは今月末、酒田ジョンダーノホールにて開催される庄内定期に向けて練習です。日本民謡組曲第3番、山響誇るフルート&ピッコロ奏者・小松崎恭子さんと奏でるモーツァルトのフルート四重奏曲第2番、そしてベートーヴェンのラズモフスキー第一番(弦楽四重奏曲第7番)!手前味噌になりますが、意欲的かつ魅力的なラインナップです。そして勿論、そこに質の良さも加えなければ。早速リハーサルにも気合いが入ります。

 しかし気合いというのは、あれば良いというものではありません。下手をすると空回り、いや寧ろその可能性が高い両刃の剣であるということが、経験を重ねて分かって来た今日この頃。ラズモフスキーに必要な疾走感は、本番を重ねてきたからこそ出せる軽やかさを是非伴わせたいところです。
 
  初日の今日は、以前のアンサンブル感を思い起こしつつ、新しい表現を模索するうちに終了。本番までの試行錯誤、スタートです!

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