山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌81-vol.4(倉田記)

2021-08-25 23:59:59 | 練習日誌

 雨が降ったり止んだり、湿気が多めですが、気温があまり上がらなくて少しはましか・・・・。

 本日は、10月15日の第81回定期演奏会に向けたリハーサル4日目。

 一通り練習を行いました。曲が長いので細部を詰めると言うより、どんどん慣れて行く方向で音楽作りをしています。

 本日は、メインプログラムのモーツァルトでは無く、ルイジ・ボッケリーニ〜 Luigi Boccherini(1743〜1805・伊)について少し書きます。

 今回のプログラムは、6つの小弦楽三重奏曲より 変ロ長調 Op.47-3 G.109 。

 L.ボッケリーニという作曲家は(ここからは個人的な印象が多く含まれています。学術的に正しいかどうかは調べていません。)、多くの交響曲や協奏曲(自身が演奏したチェロの曲が多し)室内楽を作曲していて、その作風が似ていることからハイドン夫人と呼ばれることもあった作曲家です。

 作曲家の名前は大変メジャーですが、弦楽五重奏曲 ホ長調 Op11-5 G.275の第3楽章〜所謂ボッケリーニのメヌエットくらいしか聴いたことが無いと思います。しかしこの曲でさえ、弦合奏だったり、弦楽四重奏だったりヴァイオリンとピアノのような編曲物として演奏される事の方が多い気がします。

 プロオーケストラに所属していても、演奏する可能性があるのはチェロ協奏曲の変ロ長調くらいで、他の12曲のチェロ協奏曲はまず演奏されません。一部の古楽系のオーケストラや奏者達がボッケリーニの作品を演奏することはあっても、有名だけど幻の作曲家になってしまっています。

 聴けば良い作品だと思う物が多いのに演奏されないのは、楽譜がちゃんとしていない、昔の演奏家達がロマンティックに校訂したものを演奏してしまって、原典がよくわからないのにつきるのかもしれません。

 前回の定期演奏会でも演奏してみて感じたことですが、ハイドン風ではありながら、イタリア人らしく装飾が多くて、その装飾音符やトリルの扱いなど決めごとを理解して、センスをつけなくてはいけない難しさがボッケリーニの作品には多々見受けられます。和音はシンプルなのに、それを上回る装飾の量があり、楽譜が演奏家側から言わせれば、難しさを感じさせてしまうのでしょう。

 難しさと裏腹にそこが面白いと感じれば演奏しがいがあるのですが・・・・。

 名前だけは有名なのに作品が知られていないかわいそうなことになっている作曲家は他にもいると思います。

 こちらももう少し勉強ですね。

 

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山形Q 練習日誌81-vol.3(倉田記)

2021-08-17 23:59:59 | 練習日誌

 雨降りな一日。

 雨が降って涼しいのは良いのだけれど、雨が降りすぎて困っている地方もあるのは複雑な気分。被害が大きくなりませんように祈っています。

 さて、昨日に引き続きリハーサル日。

 L.ボッケリーニの曲の良さも分かってきたし、W.Aモーツァルトの編曲の良さも段々分かってきて終了。

 今日は、バランスの取り方で一つの指針が出来たし、周りが弾いている事の理解も少し進みました。いつも出足の遅い山形Qの2回目の練習にしては、仕上がりが早い気がしますが、あと2ヶ月くらいで何も積み上がらないのでは、意味が無いので、結局個人の努力次第(期待)ということかな・・・。

 演奏していて、とにかく楽しいのですが、一瞬の気の緩みで崩壊する危険性もあるので、集中力がどれだけ持つかも課題な気がします。(私自身)。

 調性もテンポもころころ変わる曲は特に注意が必要。

 もっともっと理解進めます。

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山形Q 練習日誌81-vol.2(倉田記)

2021-08-16 23:59:59 | 練習日誌

 お盆休みの余韻もありますが、本日と明日の2日間連続でリハーサル日となりました。

 10月15日に行われる第81回定期演奏会のリハーサルがいよいよ始まりました。

 今回はW.A.モーツァルトの歌劇「孤児・不安・取って」・・・・ではなくて「コジ・ファン・トゥッテ」のフルート四重奏版とLボッケリーニの小弦楽三重奏曲 変ロ長調です。

 コジ〜の方がとにかく曲数の多さと長さがあるので、早めに譜読みとテンポ設定だけでも決めておきたいとお盆明け練習になりました。さすれば、個人練習もよりはかどるという狙いです。

 ところが、ちょっとハプニングで練習時間は押してしまって、ヴァイオリン・チェロだけでの合わせを半分。3人そろっての合わせを半分と練習時間を使いました。

 とりあえず演奏する曲を全部通しました。

 まだ調性の色や音色など求めていないですが、少しずつでも勉強して曲のイメージをどんどん増やしていきたいです。音符を弾いて、大まかな縦線確認で終わりました。

 体力も頭も使う今回の演奏会。

 練習場所の目の前にある稲穂が頭をたれる頃には、良い音楽に仕上がっているのを自分達も期待しています。

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夏休み・・・・・。

2021-08-10 23:59:59 | 演奏活動

 毎年恒例となりました山形弦楽四重奏団の山形市北部公民館の夏休みコンサート。

 正式名称は写真の通り。東日本大震災の翌年から続いていて、今回で10回目。

 コロナ渦と言うことで、席は60席限定で、事前予約が必要でしたが、全て埋まっている状況で、感謝申しげます。

 今回は田中知子さんのヴィオラと一緒に久しぶりの弦楽四重奏の曲をたくさん演奏しました。

 客層は大人の方々が多かったのですが、たまたまトイレ出会った男の子が元気に挨拶してくれて、礼儀正しいお子様ですねと話しかけた親子さんもお客様に来てくれました。開演中静かに聞いてくれているのですから、演奏家としてとてもいい気分!!良い子に育ってもらいたいなぁと思った次第。演奏会後に事務室の前で手を振ってくれるアフターサービス付きで、こちらの心がすっかり癒されました。ご来場くださった皆様、北部公民館の皆様ありがとうございました。

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山形Q 練習日誌81-vol.1(倉田記)

2021-08-06 23:59:59 | 練習日誌

 定期演奏会3回に1回の割合で(現在メンバーが3人なので)、ブログの練習日誌と当日配るプログラムの曲目解説、当日のプレトークの役割がまわってきます。

 第81回定期演奏会に向けては私〜倉田が担当します。よろしくお願いします。

 運が悪く(良く??)私の担当の時に定期演奏会以外の依頼のお仕事が入ることが多く、練習日誌を書く回数が多めになっています。

 ということで、本日は第81回に向けてのリハーサルでは無く、8月10日に予定されている山形市北部公民館での夏コンサートのリハーサルになりました。

 もう何年か続いている毎年恒例の行事で、最初の頃は夏休みの子供達向けにコンサートをして下さいみたいな話だったのですが、子供達よりだんだん近所の大人の方々が聴きに来て下さるようになり、今に至っています。

 コロナ渦と言うことで、最初予定していた管楽器とのアンサンブルは中止で、弦楽器のみで行うことになりました。

 私の奥さんの田中知子(ヴィオラ)を入れて弦楽四重奏でコンサートを開催することとなりました。

 弦楽四重奏の通常の編成は、2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロですので、私が2ndヴァイオリンを担当することに。

 以前のようにト音記号を頭の中で変換したり、弾く弦を間違ったりは殆ど起きなくなりました。ト音記号をヴァイオリンで弾けば、ヴァイオリンモードに入ることが出来るようになりました。

 ヴィオラより小さいヴァイオリンは手の形を小さくしたりとかの意識も無く弾けるようになってきたのは、昨年からの個人練習(もちろんヴィオラ)のたまもので、W.プリムローズ曰く「ヴィオラに良いことはヴァイオリンにも良いはず」と言うことを実感しております。

 一番奏法的に違うのは、弓の速さやヴィヴラートのかけ方なのかなと今は思っています。

 久しぶりに弦楽四重奏を演奏出来て、やはりこの響が好きだなと実感できました。ヴィオラではなくヴァイオリンですが楽しく演奏出来そうです。

 小品が多いですが、何回も演奏しているからとおざなりの練習ではそれなりの演奏しか出来ないと思うので、練習中に響を確認したりやるべき事はたくさんありすぎて書き切れません。

 こういう曲こそなめないで、以前より今日、今日より明日と積み上げていったらモチベーションも上がるものです。

 8月10日は、無料ですがコロナ感染対策のため事前申し込みが必要です。是非北部公民館の方へご連絡下さい。14時からです。

 お待ちしています。

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