山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

山形Q 練習日誌76-vol.2(茂木記)

2020-05-30 20:15:40 | 練習日誌
 前回から中二日を空けて、二回目のリハーサルでした。

 顔を合わせてのリハーサルを2ヶ月間行えないというブランクの結果、リハーサルを再開したらいきなりアンサンブルが元どおり、とはなりませんでした。

 長い休みの間には、メンバーそれぞれ音楽作りや楽器の演奏を原点から見つめ直す気持ちで練習を積み重ねていました。

 そして途中で打ち合わせのために連絡を取り合うこともなく、各自が自分の感性でじっくりと楽譜を読み込んできました。(仲が悪いわけではない)

 リハーサルを再開した瞬間にアンサンブルが元どおりになるのならばメンバーの技量もアイデアも今まで通りを維持したということですが、今回、そうはならなかった。

 今は、各メンバーが演奏の質感や創りたい音楽の方向を新たに積み増しして集まり、いろいろなことを試す結果としてアンサンブルのバランスが揺らぐのです。

 こうした感覚を伴うのはとても新鮮で、せっかくだからもっと違う歌い回しも使える様になりたいという欲張りな気持ちにもなります。

      

 山形Q初となるヴィオラとチェロのタッグでお届けするヒンデミットの二重奏曲も、こうした時期に取り組むのにとても興味深い作品。

 この作品を通じ低音の二人の協力体制を強化することで高音楽器を加えてのアンサンブルにも良い変化が現れると予想されますので、まさに今学ぶべき作品なのでした。

 二人で音作りに取り組むこの機会を活かして、倉田さんの音作りの理念などをしっかり興味深く聞かせていただき良い勉強になっています。

 7月の演奏会では、(おそらく)前半に演奏する(と思われる)二重奏でどこまで場を温められるか挑戦です。


 チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。  
   ただいま1箇所
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山形Q 練習日誌76-vol.1(茂木記)

2020-05-27 23:38:09 | 練習日誌
 最後に集まってリハーサルをしたのが3月26日でしたので、まる2ヶ月ぶりになります。

 山形でも普段リハーサルでお世話になっているコミュニティーセンターの使用が可能となるなど規制の解除が進んできましたので、山形Qも少しずつ活動を再開してゆくことに致しました。

 三人で集まっても密にならずに済む音出しスペースがありますので、今回はそちらへひっそりと集い、本当に久しぶりで三人の音を確認。

 まだまだ荒削りでたくさん磨き上げなければならない状態ですが、これほど幸福に満ちた音をこれまでに感じたことがありません。

 今までオーケストラ業務の合間をクァルテットで埋めるようにして常に生活してきましたから、仲間と音を作ることが、生きること呼吸をすることと等しいものになっています

 ただ今回の新型感染症拡大の渦中にあっては、自分たちの生命に等しいものだからと状況を見ずに活動を続け周囲に多大な迷惑をかけては人の道を外れますので、山形Qでは3月末のリハーサル以降、演奏会も含めて活動を全て中止してきました。

 しかし我々だけが努力をしたことではありません。

 今、こうして小規模の活動から再開しつつあるのは、全国で色々な努力と我慢を重ねて築き上げた結果です。

 山形Qメンバーが集い顔を合わせて音を出すことが出来るのも、実は世の中のとてもたくさんの方の努力のおかげでもあります。

 そうした感謝の気持ちを携えてリハーサルに臨んだとき、山形Qの音が今までになく幸福に満ちたものになったのでした。

 7月の演奏会までまだ1ヶ月半あります。

 これから全国一丸となって創りあげる新たな生活様式が新型感染症をうまく抑え込んでくれることを願いながら、そしてリハーサルを含め仲間と音を創れることを感謝しながら、引き続き衛生面に配慮し慎しんで生活を送って参ります。
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YouTube動画を追加しました 第三投稿

2020-05-09 19:57:07 | YamagataQ YouTube
 山形弦楽四重奏団のチャンネルに動画(音源)を追加致しました。
 あのとき私たちは未曾有の災害のあと終わりの見えない困難や苦難とたたかう全ての方への祈りを込めて演奏しました。
 全世界が厳しい試練に見舞われているなか困難な状況に立ち向かう全ての方々のために、さらなる祈りとともに。

 すべての方に安らぎと平穏が訪れますように

 W.A.モーツァルト オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370 (368b) 第二楽章
 山形弦楽四重奏団 第40回定期演奏会
 2011年7月17日 文翔館議場ホール LIVE収録より。

 https://youtu.be/qwqB_bix7yM

 オーボエ  :齋藤 真美(山形交響楽団)
 ヴァイオリン:中島 光之(山形交響楽団)
 ヴィオラ  :倉田  讓(山形交響楽団)
 チェロ   :茂木 明人(山形交響楽団)
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