女ひとり

2023-05-06 03:08:30 | 由紀さおり
女ひとり 由紀さおり.



京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり
結城に塩瀬の素描の帯が
池の水面にゆれていた
京都 大原 三千院
恋に疲れた女がひとり

京都 栂尾 高山寺
恋に疲れた女がひとり
大島つむぎにつづれ帯が
影を落した石だたみ
京都 栂尾 高山寺
恋に疲れた女がひとり

京都 嵐山 大覚寺
恋に疲れた女がひとり
塩沢がすりに名古屋帯
耳をすませば滝の音
京都 嵐山 大覚寺
恋に疲れた女がひとり




それぞれ、歌詞の終わりに「恋に疲れた女がひとり」と結んでいますが、男の影は全くありません。

そういう意味で、みごとな歌詞だと思います。

京都の地名と和装名の組み合わせから、愁いを秘めた女人(にょにん)の姿が浮かび上がってきませんか。
 
しかし、この歌に奥行きを与えているのは、1番の「池の水面にゆれていた」と、2番の「影を落とした石だたみ」、3番の「耳をすませば滝の音」です。
 
京都の地名と和装名を知っている人は、このフレーズだけで、石畳の上を歩むあえかな女人のイメージが思い浮かべられるのではないでしょうか。





















































































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