麗人草の唄 

2024-06-13 07:55:31 | 懐かしのメロディー
倍賞千恵子


愛の涙に やさしく濡れて
咲くが女の 命なら
なぜに散らした あの夜の風よ
いまはかえらぬ 夢哀し

月のテラスで やさしく肩を
抱いたあの夜の あの人が
きょうも呼ぶ呼ぶ 嘆きの窓に
強く生きよと 夢に呼ぶ

涙々の いくとせ越えて
かえるこの春 花の春
咲いて香れよ 麗人草の
 花は紅(くれない) あの丘に




昭和24年(1949)の松竹映画『麗人草』(原研吉監督)の主題歌で、レコードはキングから発売されました。

主演は初代水谷八重子さん。


林伊佐緒





 
ところで、麗人草という植物は実際にあるのでしょうか?

伶人草という同音の草本はありますが、花は美しいものの、トリカブトの一種で、毒があり、麗人草のイメージには合いません。
 
伶人は雅楽の演奏者のことで、花の形が伶人のかぶる帽子に似ていることからこの名前がついたと言われたいます。
 
美人草という草花があります。

麗人とは美人のことですから、映画制作者と作詞者は、美人草を雅語的な麗人草に言い換えたのかも知れません。

ところで、麗人草ってどんな植物なんでしょう?

 調べてみますと、レイジンソウと発音が同じ草本はあるのですが、文字は伶人草、花は美しいものの、トリカブトの一種で、毒があり、麗人草のイメージには

合いません。
 
では、と考えてみますと、ありました。

とは言っても、こちらは美人草、ひなげしの別名とあります。

さらに、容貌・容姿の優れた女性を表す言葉として麗人と言うのもありました。

また、容貌・容姿の優れた女性を表す言葉としては、美人、美女、麗人、佳人、美形、名花、別嬪(べっぴん)、古い言い方では手弱女(たおやめ)、

知性や教養が備わった美人は閨秀(けいしゅう)、少し品下れる表現では色女、グラマーなどもあります。

 
 























































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