旅笠道中

2024-07-17 21:34:43 | 懐かしのメロディー
藤田まこと


藤圭子


橋幸夫


夜が冷たい 心が寒い
渡り鳥かよ 俺らの旅は
風のまにまに 吹きさらし

風が変れば 俺らも変る
仁義双六 丁半かけて
渡るやくざの たよりなさ

亭主もつなら 堅気をおもち
とかくやくざは 苦労の種よ
恋も人情も 旅の空

情ないぞえ 道中時雨
どうせ降るなら あの娘の宿で
降っておくれよ しんみりと





この曲は昭和10年(1935)2月28日公開された映画「東海の顔役」の主題歌でした。

映画は、市川右太衛門プロ制作、中川信夫監督、松竹キネマ配給のサイレント映画サウンド版で、内容は、清水の次郎長(本名:山本長五郎)若き日の物語。

サウンド版とは、音楽付きのサイレント映画で、サイレント映画からトーキーへの移行期に何本も作られています。

今に伝えられる次郎長の武勇伝ですが、一時期彼の養子になっていた天田五郎の著書「東海遊侠伝」(明治17年〈1884〉刊行)が元になっていたそうです。

この本にはかなりの誇張があるうえに、それをベースにした講談・浪曲・芝居・映画がさらに話をふくらませたため、一般に流布している次郎長像は、

実際とはかなりかけ離れていると言われています。

ただし、幕軍軍艦・咸臨丸の乗員の死骸を、官軍の命に逆らって葬ったこと、富士の裾野の開拓、英語塾を開いたことなど、いくつかの事績は事実のようですが。

ところで、長年、フリーの事業コンサルタント業というヤクザな稼業を続けてきたマスターとしては、3番の「亭主もつなら堅気をおもち……」が身に染みます。

亡き妻は、(この人とは楽な生活はできないだろう)と思いながら私と結婚したようですが、実際いろいろ苦労をかけてしまいました。

今は、「お前は堅気と結婚すべきだったね」と、仏前に言ってみたりしますが、今となっては何の足しにもなりませんよね。(笑)



































































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