湖畔の宿

2023-09-13 04:32:54 | 懐かしのメロディー
石川さゆり 



山の淋しい湖に
ひとり来たのも悲しい心
胸の痛みにたえかねて
昨日の夢と焚き捨てる
古い手紙のうすけむり

水にたそがれせまる頃
岸の林を静かにゆけば
雲は流れてむらさきの
薄きすみれにほろほろと
いつか涙の陽がおちる

ランプ引きよせふるさとへ
書いて又消す湖畔の便り
旅の心のつれづれに
ひとり占うトランプの
 青いクィーンの寂しさよ




「湖畔の宿」は1940年(昭和15年)に高峰三枝子さんが唄いヒットした歌謡曲です。



高峰三枝子

 

詩人佐藤惣之助が作詞、服部良一の作曲。

曲はヒットしましたが、感傷的な曲調と詞の内容が日中戦争戦時下の時勢に適さないとして、まもなく発売禁止となりました。

しかし前線の兵士には人気があり、慰問でも多くのリクエストがあったということです。

ところで曲の舞台の「湖」、ここがどこであるのか、当時からさまざまな憶測がなされ、諏訪湖(長野県)、浜名湖(静岡県)、山中湖(山梨県)などが

候補とされてきました。

ちなみに、歌い手の高峰は芦ノ湖(神奈川県)をイメージしていたそうです。

後年、作詞者の佐藤惣之助は、「湖畔の宿」は榛名湖をモチーフにして作詞したものだとで明かし決着、榛名湖の地元では、

「湖畔の宿」を観光客誘致に活かそうと、湖畔に「湖畔の宿記念公園」を整備しました。

 ここには近づくと自動的に曲が流れる歌碑や、ハンドルを引くと曲が流れるフェンスなどが設けられているそうです。






















































































































































 
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